──ねえ、お父様。どうして私は聖獣様の子供を宿せるの?
それは、いつの日だったか。
まだ幼いセラフィナが、自主的な勉学に励んでいると聞いて様子を見にきた父に、幼さ故の無邪気さで発した問い掛け。
……この後しばらく、父はむせ返ってまともに話にならなかったのだが。
通常、人と獣といったような種族の違う存在同士で子を為す事は無く、それは聖獣様であっても同様……らしい。
しかし、源流を聖獣様の巫女とするアトラクシア王家の女性だけが例外として、聖獣様との間に御子を授かることができる。
だが……
「……すまんが、私には、その答えを持ち合わせていないのだ。あるいは亡きお前の母は知っていたのかもしれないが」
寂しげに語る父に、幼いセラはそうですか、と少し残念そうに答える。アトラクシア王家は巫女の役目を継ぐ女系の血統が重要視されるため、そんなこともあるのだろう。
「……あるいは、もしかしたら」
しばらく思案していた父が、不意に顔を上げてセラフィナの頭に手を載せる。突然触れられて顔を上げたセラフィナに父は優しく笑いかけると、どこか遠くを見つめるように天を仰ぎ……。
「君たちは……聖獣とその巫女は、その起源を同じくするものなのかもしれないな」
首を傾げてその横顔見上げるセラフィナの視線の先で……父は、誰にともなく小さな声で呟いたのだった。
◇
「……ぁ……ふぅ……」
どうやら、少し意識を飛ばしていたらしい。
セラはすっかり熱を帯びた吐息を深々と吐き出した後、身を横たえていた寝台から身を起こす。
窓の外を見ればとうに空は赤く染まり、それもまた黒に塗りつぶされ初めていた……聖獣様の活動が始まる時間が近付いていた。
中にたっぷりと流し込まれた、乙女を淫蕩にする効果のある薬液は、膣内の粘膜から吸収されたのか眠りに落ちる前よりも更に熱い熱をセラの胎内に灯していた。
すっかりと開発され、薬液の影響で疼く下腹に、セラは意識を蕩され、荒い呼吸を繰り返しながらも辛うじて堪える。
ギュッとシーツを握り締め、自らの手で慰めようとせずにどうにか持ち堪えているのは、ひとえにただ自らの役割に殉じようとするセラの意地ゆえにだった。
やがて……夕陽が山向こうに沈んで周囲が夜の闇に包まれた瞬間、その存在は、忽然とセラの目の前へ姿を現した。
──なんて綺麗。
その姿を見た瞬間、ただそんな言葉だけがセラの脳裏を埋め尽くした。
ゆらゆらと触手のように蠢く房を持つ、夜の闇のような、微かな赤紫色の光沢を放つ漆黒の毛皮。
長い鼻を持つ犬科の獣に似た顔は凛々しく、かと思えばその満月のような輝きを放つ黄金の目は、どこか微かな憐れみを湛えつつも、セラの方を優しく見つめていた。
その姿は、まさに気高く神聖な、夜闇の獣。
しばらくの間、ほぅ……っとその姿に見惚れていたセラだったが、すぐにやるべき事を思い出して、慌てて寝台の上に居住まいを正すと、三つ指を突き、首を垂れる。
「私はセラフィナ=メルヴ=アトラクシア。この国の第二王女で現国王の末の娘、そして今代の聖獣様の伴侶として、次代の御子を授かる大役を仰せつかりました。何卒、聖獣様の御寵愛を頂けますよう宜しくお願い致します」
内心、なんとか噛まずに言えたと安堵するセラ。
一方で聖獣様の方はというと……一際強い憐れみの目線をセラに送った後、そっと鼻先でセラの胸の上えたりを軽く押した。
セラは抵抗することもなく寝台へと倒れ込むと、柔らかなクッションがその身体を優しく受け止めてくれた。
セラの方を見下ろしている聖獣様を見上げる形で正面から対峙したセラは、真っ直ぐ向けられている視線から少し恥ずかしげに目を逸らしながら、胸のあたりで結えてあった紐の端をそっと引っ張る。
夜伽のために作られた衣装はそれだけではらりと解け、寝台の上に落ちる。いつもはハーフアップに結われているが、この日は伽に向けて解き漉かれた蜂蜜色の髪もまた、まるで黄金色のシーツのように広がった。
そして……その内に秘められていたセラの白い肢体が、全て包み隠さず露わにされる。
王族という、夜の美男美女の系譜を凝縮して制作された土台を、滅菌室の如き環境で丁寧に、丁寧に仕上げられた玉体。
柔らかく揺れる、大きすぎはしないが決して小さくもないという手で掴めばちょうど収まるであろうサイズの、先端の控えめな蕾を淡い桃色に染めた乳房。
コルセットなど用いずともぐっと括れた細い腰。そこから尻、そして脚に向かうラインは、滑らかなカーブを描いている。
女性らしい広い骨盤から伸びる、運動と無縁な生活から筋肉があまりついておらず、きっと柔らかいであろう太腿の間には、恥ずかしさからかピッタリと閉じられているにも関わらず、小さな三角形の空隙が生じている。
全体としては細身で華奢ながらも、健康的や柔らかみを備えた女性らしいふっくらと丸みを帯びたラインを描く各部。
まるで美の化身のような、少女と大人の過渡期にある危うげなバランスで構成された、芸術品の如きセラの裸体。
だが今はそんな体は熱を帯びて白磁の如き肌は赤みが差し、その股の間、ひくひくと揺れる秘唇周辺部は濡れそぼり、部屋の中に初々しい雌の香りを漂わせている。
そんな光景を前に……。
「……聖獣、様?」
不自然に動きを止めた聖獣様の様子に、セラが首を傾げる。その様子を目にした彼は、どこか気まずげにふいっとセラから目を逸らした。
それは……まるで、初めて女性の裸体を目にして硬直した、初心な青年みたいな反応とセラには見えた。
(かわいい……)
不遜にもそんな感想を抱き、ついクスリと小さく笑ったセラ。
その音に反応したのかようやくセラの方に目を向けた聖獣様の、首回りの毛皮に触れ、招くように抱き寄せる。
少しひんやりとしており、意外とふわふわとしてかつ滑らかな聖獣様の体毛の感触は、手にとても心地良く、セラはこんな時ではあるが、内心感動していた。
だが、いつまでもこうしている訳にはいかない。しばらくこのまま撫でていたい衝動を仕舞い込みながら、聖獣様を手招きする。
「……どうぞ、聖獣様のなさりたいように」
促されて、聖獣様がようやく動き出した。
セラの体格に合わせるためか、いつのまにかふた周りほど小さな姿となった聖獣様が、ぎしり、と寝台の上でセラにのしかかってきた。
なんとなく霊的なものと思い込んでいた聖獣様だったが、その毛皮の下に存在するのは逞しい獣の体、脈動する筋肉。意外と生物的な感触に、セラは微かに驚く。
その間にも、自在に蠢く聖獣様の体毛の房がしゅるしゅるとセラの下肢に纏わりつくと、そっと腰を浮かせるように持ち上げる。その動きは至極優しいもので、苦しさなどは感じない。
いよいよこの時が来たという緊張。
ようやく火照りを鎮めてもらえるという安堵。
それらが複雑にないまぜとなった心境のまま、セラはのしかかってくる聖獣様の方を蕩けた目で見つめ……直後、その表情を引き攣らせる。
(え、待って……大きすぎません!?)
ぼろん、とセラの下腹に乗っかる形でまろび出た、聖獣様の生殖器。
それはセラの入り口から臍よりも上まで余裕で到達する長さがあり、なおかつ逞しい。みっちりと肉の詰まっていそうな質量を腹上に感じ、セラの顔色がさぁっと青くなる。
だが、本能によるものか、迷いなくセラの入り口、ひくひくと招き入れるかのように蠢動する秘所へと、その怒張は宛てがわれた。
一気にセラの顔から血の気が引く。
「まって、こんな大きなもの入らな──ッ」
あまりにも固く、重い感触。
それがセラの小さな乙女の狭隘へ、じゅく、と内部から溢れ出たセラの分泌した液体と役的が混ざり合ったものを掻き分けて、めり込む。
「い、ぎっ──────ッッ!?!?」
声にすらならなかった。
ブチブチと、これまで大事に守られ続けていた純潔の証である薄膜が、ひとたまりもなく引き裂かれた感触。
愛液とも薬液とも違う新たに膣内から溢れ出た液体は、セラからは見えないが、きっと真っ赤に違いない。
セラフィナとして今まで生きてきた十数年間で一度も感じた事がない類の激痛を受けて、反射的に背中が反り返る。
泣くつもりなど無かったにもかかわらず目からはボロボロと大粒の涙が溢れ、咄嗟に両腕を交差して目元を聖獣様から隠す。
一方で聖獣様の方はというと……まるでセラの激甚な反応に驚いたかのように動きを止めて、ジッとセラの方を見つめている。
なんだかもう一回りくらい縮んだようにも錯覚する聖獣様の、申し訳なさそうにしているように見えなくもないその姿に……セラは、ぐっと唇を噛んで覚悟を決める。
(痛い、本当に、めちゃくちゃ痛い……けど)
だが……これより少しだけ進めば挿入るという予感。幸いにも、受け入れるために必要な湿潤はたっぷりと先ほどミリアに膣内へと仕込まれてある。
「もう、だい……じょうぶ、です、来て……ください」
未だ股間から脳髄に向けてズキンズキンと叩きつけられている激痛により、その美しく整った顔の表情筋を歪に引き攣らせながらも、微かに笑顔のように見えなくも無い表情を浮かべ、どうにか掠れ声でそれだけ搾り出すと……セラはふたたび訪れる衝撃に備え、はー、はー、と深呼吸を繰り返す。
その様子を見て、聖獣様の方もどこか戸惑っているような素振りを見せながらも、ふたたび動き始めた。
そして──ズッ、と聖獣様の肉棒が、ふたたびセラの胎内深奥へと侵入を開始した。
先ほどの拒絶とは反対に、セラの膣内はまるで招き入れるかのように、聖獣様のモノをずるりと最奥へと飲み込んだ。
「──か、ヒュ……ッ!?」
予想外に勢いよく最奥まで打ち込まれた肉棒の衝撃に、セラの内臓が下から圧迫され、肺の空気が搾り取られるように変な声が口から漏れる。
更には隙間なく圧迫された膣内が満遍なく強く擦り上げられ、許容量を超えた刺激に頭の中がチカチカ激しく明滅する。
どちゅん、と音を立てて突かれるセラの最奥にある子宮口。パタタッと太腿を伝いシーツに零れ落ちたのは、膣内を満たしていた薬液か、あるいはセラの純潔を捧げた証か。
「はっ……はっ……っッ……」
圧迫される内臓と、叩きつけられる悦楽。
空気が足りないと、浅く早い呼吸を繰り返し喘ぐセラ。その体が、不意に滑らかで柔らかい毛皮に優しく包みこまれる。
「ふ。ふふ……挿入っちゃいました……ね、びっくりです……」
ぽっこりと、内側から押されて微かに形を変えている下腹部に、もはやヤケクソ気味に泣き笑いの表情を見せるセラ。
苦痛から逃れようとするセラの本能からどばどばと脳内麻薬が分泌されているのか、少し楽になってきた。同時に少々おかしなテンションになって来ている気もするが。
「んっ……くっ……んんっ!」
ゆっくりと、聖獣様の抽送が始まる。
はじめはまだ、セラのことを気遣っているのか恐る恐るといった動きだったが、それもセラの膣内に仕込まれた薬液と、セラ自身からも少しずつ愛液の分泌が始まったのを受けて、徐々にペースが上がり始めた。
「あっ……あ、ああ゛っ……ひぁあ゛っ」
いつしか、どちゅ、どちゅっと音を立てるほどに激しくなった一突きごとに、押し出されるようなくぐもった喘ぎ声がセラの小さな口から漏れる。
セラの最奥、子宮口にグリグリと押し付けられるような動きへと変わった聖獣様の肉棒、その先端が激しく蠢動する。
「あ……そ、そろそろなんです、ね……どうぞ、いっぱい、私の中に……ッ!」
気がつけばセラは聖獣様へと懇願していた。無理矢理に与えられる悦楽の中でいつしかお役目のことは脳裏から抜け落ちて、今はもう本能のまま子種を中に受け止めて孕むことしか考えられなくなっていく。
「あ、あ、やぁっ、イッ──」
カッ、とこれまでで一番強く、セラの頭が真っ白に染め上げれた、次の瞬間──。
──びゅる、どぷっ、ごぷっ!
擬音にするならばそんな感じの音を上げて、セラの最奥で噴出する、熱と重量。
逃げ場なく埋められたセラの膣内で、行き場を求めて熱い奔流がどくっ、どくっと奥へ、さらに奥──子宮へと殺到する。
当然、そんな激しい射精を受け止めたセラの方も、ただで済むはずが無く。
「──ひぐっ!? ん゛っ!? ふぁああ!? あ゛っ、ああ゛ああぁッッ!?!?」
膣内での激しい絶頂と同時に、子宮に向けて大量の精液を断続的に叩きつけられた衝撃。ビクン、ビクンとセラの小さな身体が跳ねる。
(あ、あ、あ、だめ、だめ、だめ……ばかになる、こんなの、ばかになっちゃう……ッ!?)
熱い飛沫を子宮で受け止めるたびに、思考が真っ白に染まっていく。それくらい、つい今朝まで純粋無垢な少女だったセラにとっては刺激が強すぎた。
(注ぎ込まれてる、いっぱい、いっぱい、聖獣様の、どくんどくんって……ッ!)
最後の一滴までセラの膣内に残そうとするかのように、グリグリと奥に押し付けられながらの射精。いつ終わるとも知れなかった脈動も、しかしやがて徐々に弱まっていき……止まった。
「く……ぅ……ん゛っ」
たっぷり一分ほどはセラの胎内で脈打っていた肉棒が、ゆっくりと抜き去られる。
一瞬ぽっかりと口を開けたままだったセラの膣口がゆっくりと再び窄まり、中に受け止めた子種を逃すまいとするかのように閉じられる。ツツッ……と粘っこい液体が太腿を伝い、零れ落ちた。
「はー……は、ひゅ……ひゅー……ひゅ……ぅ……」
短い感覚で何度も深くイき続けたセラが、息も絶え絶えとなってぐったりと四肢を投げ出し倒れ込む。もはや、まともに動けそうにないほど疲弊していた。
(あ……これ、孕む……私、聖獣様の仔を絶対に孕んじゃう……)
胎内をグルグルと回る熱い奔流に半ば意識を飛ばされ朦朧とながら、なんとなくセラはそう確信する。
そう思える程にお腹の一番奥が重い。
もしかしたら、下腹はぽっこりと膨らんでしまっているのではないだろうか。
しかも、あれだけ大量に出された精液がほとんど膣内から溢れてこない。
熱く濃い子種がセラフィナを絶対に受胎させようと、胎内に居座っているのが分かってしまい、セラはのろのろと自分の臍のあたり、今しがた子種を吐き出された子宮の直上あたりを両手で撫でさする。とぷ、と中で何か粘性の液体が揺れた感触がしたような気がして、んっ、と悩ましげな息を吐く。
ミリアが言うには、現在のセラはあと数日以内で排卵……すなわち最も子を宿す可能性が高い時期なのだと言う。そんな時期にこれだけの濃さと量の子種を注がれたのだから、きっと逃げられない。
それに何よりも、この子種で孕まなかったとしても。結局は、孕むまで何度もまぐわうだけのこと。
もう、この国を守護する聖獣様の仔を己が身に宿すというセラの運命が変わる事はないのだから。
そんな事を考えながら、もう一度下腹部を摩る。まだまだ注ぎ込まれた熱は引きそうにない。
そのまま空気を求める本能から寝返りを打って横向きになったセラの側に……聖獣様が体を丸めて寄り添ったかと思えば、その胸に包み込まれる。
(あ……なんだかすごく、気持ちいい…………)
まるで守られているかのように柔らかい毛皮に包まれたのを感じたのを最後に……生まれて初めての情事に疲弊し切ったセラは、その意識を手放したのだった。
◇
「ん……」
目を刺す太陽の光。
チチチ、と歌う小鳥の囀り。
そんな中で意識を浮上させたセラは、なんだか妙に怠い体をどうにか持ち上げて、寝台の上に身を起こし……。
「痛っ……たぁ……」
思わず、そのままお腹を抑えてうずくまる。
じくじくと痛む股間と、未だに腹の奥に感じるどろっとした感触。その感触で、セラはようやく昨夜初めてのお役目を果たしたのを思い出す。
下腹に触れ、その奥に存在する物の感触に照れ臭げな苦笑を浮かつつ、愛おしげに撫でた……そんな時だった。
「……む。すまない、起こしてしまったか」
不意に聞こえてきた、男性のものらしきハスキーな声。
セラが声の方へと振り向いたその先、陽光差し込む窓辺に居たのは、長い黒髪を窓から入り込む風に靡かせた、ややワイルドな雰囲気をもった精悍な青年。
その浅黒く、細身ながらもがっしりとした筋肉を纏う逞しい
以後の展開に少し悩んでいるんですがどっちがいいですかね、意見もらえたら幸いです。
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人形態聖獣様とのえっちも入れていいのよ
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全部獣◯しろよお前が始めた物語だろ
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そんな事より侍女攻め百合調教書くんだよ