※この作品はR-18です。

【R-18】レッドキャップ 【後日談】   作:WhatSoon

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Vol7

私とピーターの間で取り決められているルールがある。

 

それは『エッチは月に一回まで』だ。

世の中のカップルがどうだとかは知らないけれど、一度始めてしまうと収拾が付かなくなる超人カップルである私達では……月に一度ぐらいが最適だという話だ。

 

私もピーターも納得して取り決めたルールだ。

 

なのだが。

 

……私達の身体、というか性欲は納得していなかった。

私も、恐らくピーターも火照った身体を慰めるために自慰行為をしているのだが……なんとも、おかしな話だ。

 

パートナーが居て、互いに性交渉をしたいと思っているのに、自慰で済ませるなんて。

 

まぁ、そも月に1回のルールなのだが……。

 

 

あまり守られていない。

守ろうとはしているけれど、大体、なし崩しに月に2回はしている気がする。

 

本当は週に1回……いや、週に2回はしても良いのだけれど、私は……うん。

 

 

兎に角、どちらかが性欲に負けると、突発的なセックスが勃発する。

これは月に1回のカウントから除外されると、暗黙のルールが……あ、いや、変な言い訳が成り立っている。

 

 

さて、閑話休題(それはともかく)。

 

 

今日はピーターハウスにお泊りの日だ。

ただ、既に今月はエッチ済みだ。

 

二週間前に、気絶寸前まで連続で致した。

最高に気持ちよかった。

 

ごほん。

えっと、それで今日はエッチ出来ない日だ。

 

 

なのに、今──

 

 

 

私は──

 

 

 

 

凄く、ムラムラしている。

 

 

 

 

 

下半身が疼いている。

今すぐ真横にいるピーターを押し倒し、犯したいと思っている。

 

こういう時、『エッチしよ?』と言うのは簡単だ。

多分、ピーターも同意して、激しいセックスをしてくれる。

 

しかし、それだとまるで……私がエッチ大好きなムッツリ女みたいじゃないか?

だから、ピーターから自然に誘えるように誘惑する事にした。

 

 

夜も更けて、時計の短針は8時を指している。

 

 

丁度、テレビに流していた映画のエンドクレジットが流れている。

 

 

では、誘惑作戦を決行する事にしよう。

 

 

 

ステップ1。

私は『今日、少し暑い……』とか言いながら、服をパタパタとさせる。

今来ているのは少し大きめのピーターの私服……のお下がりだ。

家着、というか彼シャツだ。

 

それの首元を引っ張って、風を送り込み仕草をする。

位置関係で言えば、私は地べた。

ピーターはベッドに座っている。

 

すると……丁度、胸元がピーターから覗き込める位置だ。

ブラも付けていないから、乳首まで見えてるだろう。

 

 

……ピーターからの視線を感じる。

隠しているつもりだろうが、私には無駄だ。

 

 

ピーターは、おっぱいが好きだ。

私のはグラビアアイドルみたいに特別大きい訳ではないけれど、それでもセックスの時は夢中になって触れてくる。

赤ちゃんみたいに。

 

胸を揉みながらするのが好きらしい。

……まぁ、私も最初の頃は胸なんて触られても気持ち良くなかったけれど、最近はこう……雰囲気で気持ち良くなっている。

必死に胸を揉んでるピーターを見ると、可愛いくてドキドキする。

 

 

そんな胸元が見えると……ピーターは見てしまう訳だ。

頑張って見ないように耐えているのも分かるけれど、それでも視線が時々寄ってしまう。

それに自己嫌悪したり慌てていたりするのを見ると……私は楽しい。

 

しかし、この程度ではピーターも『エッチしない?』とは訊いてこないだろう。

次のステップに進もう。

 

 

 

 

ステップ2。

ピーター側に座り、ボディタッチをする。

私自身、自分の匂い?にはあまり自覚はないが……ピーターは密着するとドキドキしてしまうらしい。

フェロモンという奴だ。

 

それを感じさせながら、ボディタッチ。

楽しく会話しながら、身体に触れる事で好意を感じさせる。

 

軽く抱きついてみたり、胸筋に触れたり……あ、ピーターの胸筋はメチャクチャ硬い。

腹筋も硬い、バキバキだ。

そこを触ると私もドキドキしてしまうから……ミイラ取りがミイラにならないように注意が必要だ。

 

主目的はピーターの性欲を刺激し、セックスを誘わせる事なのだから。

 

ピーターの太ももの内側に手を触れると、彼は少し震えた。

それでも表面上の態度は崩さないのだから、大したモノである。

 

……手強い。

次のステップでトドメを刺す。

 

 

 

 

 

ステップ3。

 

 

「ピーター、お風呂借りるね」

 

「あ、うん……どうぞ?」

 

 

今日はバスタブに湯を張っている。

私の我儘で、だ。

 

そして、ここからがポイントだ。

 

 

「……ピーターも、一緒に入る?」

 

 

指を口元に当てて、少し恥ずかしいぐらいあざとく……ピーターに訊く。

 

ピーターが石にように硬直した。

一瞬、本当に微動だにしなくなって──

 

 

「う、うん」

 

 

性欲に負けて、頷いた。

 

 

勝った。

 

これでもう、罠にかかった蜘蛛となったのだ、ピーターは。

 

あと一押しでピーターは落ちるだろう。

 

ここのポイントは私は恥ずかしがらない、恥ずかしそうな素振りを見せないという事だ。

 

笑顔で頷いて、ピーターを更衣室に連れ込む。

 

 

私は服を脱ぎ捨てて、一糸纏わぬ姿になる。

乳房も、秘部も隠さず……露わにする。

 

そんな私を見て、ピーターは服を脱ぐ速度を緩めた。

……察するが、ここで止めては作戦は遂行できない。

 

 

「ほら、ピーターも早く」

 

「わ、ちょっ、待っ──

 

 

パンツを脱がせると──

 

 

ぼろん、と凶悪な一物が姿を現した。

既にガチガチになっている。

血管が浮き出て、女を犯してやるという強い意志を感じる。

 

ピーターは……顔を手で覆っていた。

 

 

「ミシェル、ご、ごめんね……」

 

「ううん、生理現象だから」

 

 

気にしていない素振りを見せる。

が、私の内心、心臓は凄まじい速度で脈打っている。

性欲が爆発的に盛り上がり、下腹部に締め付けられるような感触が来た。

……多分、少し濡れてる。

 

しかし、バレないようにピーターの手を繋ぐ。

 

 

「さ、入ろう?」

 

 

バスタブに、向かい合って入る。

無言で、静かに。

 

あまりバスタブは大きくないから、密着するような状態で……身体を曝け出し合う。

 

水滴が落ちる音だけが、響く。

 

私が足を組み替えると、ピーターの視線が吸い寄せられた。

エッチする度に見てるし、触っているのに……それでも、こういう初々しい所は変わらない。

そんなピーターを揶揄うのは凄く楽しい。

 

足を絡める。

筋肉質なピーターの足が、柔らかな私の足と絡む。

 

男と、女。

生き物として違うのだと、ピーターの脳に訴えかける。

 

……今、ピーターの脳は限界まで我慢しているのだろう。

ペニスは我慢できていなくて、めちゃくちゃ勃起しているけど。

今にも破裂しそうだ。

 

 

……これ以上は、あまり意味がないか。

更に次へ進もう。

 

 

「……身体、洗うね?」

 

「う、うん」

 

 

バスタブから立ち上がり……床に立つ。

鏡の前で、ボディソープを出して……手に塗る。

 

身体に塗り込むように、洗っていく。

腕も足も……胸も、股間も。

 

胸を洗う時、思わせぶりに……少し持ち上げるようにすると──

 

 

……鏡に映っているピーターが息を呑むのが見えた。

 

 

太ももから、股関節へ……指を這わせると──

 

 

ピーターは顔を赤くしていた。

 

 

可愛い。

少し意識してポージングをしているとは言え、思った通りの反応をしてくれる。

 

 

シャンプーで髪を洗い、シャワーで流す。

 

 

水滴に濡れた私を見て、ピーターは少し目を逸らした。

 

 

そのあと、ピーターが身体を洗っているのを見つめ続ける。

ピーターは恥ずかしく感じながらも、指摘はして来なかった。

 

だって、指摘すれば……私からも逆に「私の、見ていたのに?」なんて指摘されるかも知れないからだ。

 

 

結局、そうして……恥ずかしさで縮こまっているピーターと、ほくほくした顔の私は風呂場から出た。

 

最近買った、ちょっと色っぽいネグリジェを着て、ピーターと一緒にベッドに座る。

身体を拭いたとは言え、少し湿気の残る肌が……少し、艶が出して色気を醸し出している。

 

……さぁ、ピーター。

どう?

 

何か言う事があるんじゃないだろうか。

ほら、ほら。

 

期待に満ちた顔でピーターを見ていると──

 

 

「じゃ、じゃあ……そろそろ寝よっか」

 

 

なんて言い出した。

 

え?

何で?

 

慌ててピーターを背中から抱きしめる。

胸を押し当てて、指を絡める。

 

 

「……ピーター、私まだ、眠くない」

 

「ぁ……えっと、ミ、ミシェル?」

 

 

身体の柔らかい部分をピーターに感じさせていると──

 

 

「……ミシェル、少し、話したい事があるんだけど……良い、かな?」

 

 

来た!

これはもうセックスをする流れだ。

 

私はにやけ面を抑えながら、ピーターの正面に座る。

ピーターは凄く真剣な顔をしていた。

 

あれ?

エッチしようってだけの話なのに、偉く真面目な顔を──

 

 

「無意識でも、あまり誘惑するのは良くないよ」

 

「……え?」

 

 

ピーターの口から出たのは苦言だった。

 

 

「僕だって男の子だからさ……その、無防備な姿を晒され過ぎると辛いんだ」

 

「…………」

 

 

優しく、なるべく私を傷付けないように気をつけながら……ピーターが目線を下げた。

 

今、私はどんな表情をしているだろう。

私にも分からない。

 

 

「性交渉をするのは月に一度だって決めてるよね。なのに、そうやって何度もされると……我慢が出来なくなるんだ。僕はミシェルを傷付けたくないから……お互い、ルールを守るために──

 

 

ピーターが視線を上げて私を見て……ギョッとした顔をした。

 

 

「あ、あの、ミシェル?」

 

「何?」

 

 

自分でも驚くほど、冷たい声が出た。

……あぁ、なるほど。

 

私、今、怒ってるんだ。

ピーターが女心を分からなさ過ぎて、怒っているのだ。

かなり身勝手な怒りだという自覚はあるけれど、仕方のない事だ。

 

さっきまでの行動全てが無自覚だと思われている。

私はそこまで露出狂ではないし、ポンコツではない。

 

 

「……私、さっきまでの自覚して……してたつもり、だったけど」

 

「え?あ……あ、え?……あっ」

 

 

困惑するピーターが何かに気付いたように顔を青ざめた。

漸く、私がエッチに誘っていたのだと理解したようだ。

 

 

「で、でも……あの……ごめん」

 

 

ピーターが項垂れるように頭を下げた。

少しずつ怒りが収まっていく。

と、同時に抑えていた性欲が爆発寸前になっていた。

 

 

「月に1回のルール」

 

「う、うん」

 

「……月に2回に、しない?」

 

「え、えっと」

 

「私もしたいし、ピーターも……したい、よね?」

 

「……うん」

 

 

私はピーターをベッドに抱き付いた。

 

 

「……何か、言う事ある?」

 

「え、えっと……その……今から、しない?」

 

 

言わされているような言い方。

だけど……私の下腹部にはピーターの勃起した陰茎が押し当てられていた。

 

私は頬を緩めて、ピーターに口付けをした。




続きはまた今度。


感想欄で欲しい話を投げてしまい、運対くらっている人がいました。
書きやすいよう、活動報告を作りましたので、読みたい話があればコチラに投げて下さい。

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