これは、瑠和がエマを必要だと気づいたばかりのころ。
この日、瑠和はエマを抱きしめ、そのまま離さなかった。エマも学校を休むことに決め、エマはソファで瑠和を抱き続けていた。
瑠和は眠っているのか、起きているのか。エマに抱き着いたまま微動だにしない。
「………」
「ねぇ、瑠和君?」
「………」
「そろそろお昼だよ?」
「……………離れたく……ない」
「じゃあ、瑠和君のお部屋で作るから」
「…………」
「ね?」
優しく伝えると瑠和は少しだけ抱きしめる手を緩めた。エマはソファから立ち上がり、瑠和の冷蔵庫を覗く。ちょっとしたものなら作れそうだった。
エマはささっと料理を作って瑠和に出した。
「はい、どうぞ」
「うん………」
目の前に差し出された料理を箸で掴んで口に運ぶ。おぼつかない手元で、まるで赤子のように食事をする。その姿を見ていると、なんだかエマの母性本能がくすぐられた。
「ご飯粒、ついてるよ」
「うん………」
「…」
食事を終え、食器を片付けると瑠和は再びエマにしがみついて離れなくなった。
「あなたのとなりにいると、とても心地いい。俺が俺でいていいんだって思える」
「…」
「だから、離れたくない」
「でも、いつかは立たなきゃダメだよ」
「あなたなしじゃ、俺はもう立てない」
「…………」
「なら…………」
エマはしばらくは胸の内にとどめておこうとしていた感情を打ち明ける覚悟を決めた。限界だった。瑠和の一挙手一投足がエマの母性をくすぐっていた。
そして、自分のために必死に同好会を復活させてくれたこと。
その姿を見てエマは、瑠和に惚れていた。
二つの感情が混ざり合い、エマはもう限界だった。
「私の愛情、受け取ってくれる?」
「え?」
その言葉の刹那、エマは瑠和の唇を奪った。瑠和は驚いたが、それを受け入れた。いや、望んではいなかったが、欲していたものだ。
「…………ぷはぁ」
「エマさん………」
瑠和はエマのリボンに手をかけ、解いた。しかしエマは抵抗もしない。そのことを確認した瑠和はエマのシャツのボタンを一つ一つ外し、その下に隠れた豊満な乳房をあらわにさせる。
その大きさに瑠和は息をのむ。
大きいことは服の上からでも理解していたが、改めて実物を見ると本当に大きいことを実感する。
「…………触っても………いい?」
「…………うん」
指先が豊満な乳房に触れる。今まで触れたことのないような柔らかい感触が伝わってきた。掌が埋まるほどの大きさの胸に手を沈めていく。心臓の高鳴りが大きくなり、瑠和は我慢できずにブラを下し、乳首まであらわにさせた。
「…………あむっ!」
瑠和自身ずっと求めていた母性、こんなことをしたかったわけでもないが、エマの胸を見た瞬間抑えがきかなくなり、許可も取らずにしゃぶりつき始める。
「る…瑠和君……」
エマの声に、さすがにまずかったかと思い、口を離そうとした。しかし、その前にエマは瑠和の頭を撫ではじめた。
「…おっぱいは出ないけど………おいしい?」
エマももはや、母性に溺れていた。元々世話好きで、弟妹も多いエマは母性が強かった。母のように慕われるのも嬉しい上に、今、大好きな相手に母として、女として求められていることが嬉しくて嬉しくてたまらないのだ。
例えそれが、是と言える行為でなくても。
瑠和は夢中になってエマの胸を揉みしだき、加えた乳首を口の中で転がす。
女性に触れている事実が瑠和を興奮させ、ズボンの下のペニスがどんどん勃起していくのを感じていた。
「ん……ふぅう…」
瑠和は無意識に腰をエマに擦り付け、より強い快楽を求めた。
「……苦しそうだね…」
エマは瑠和のズボンをさする。
「ぷはっ………はぁ…はぁ」
瑠和はエマの胸から口を離す。そしてズボンのチャックをおろしてガチガチに固まったペニスを取り出した。
「エマ………さん…俺、もう、我慢出来なくて…………」
「……瑠和君」
エマは下着を下ろし、スカートをたくしあげた。エマの秘部と下着の間には、エマの愛液の糸が引いていた。
「ねぇ、瑠和君、瑠和君のそれ…私の中に挿入れたい?」
「エマさんとひとつになりた…うわっ!」
そこまで言ったところで、瑠和はエマに押し倒された。エマは、これまで見せたことのないような怪しい笑みを浮かべ、瑠和の上に跨がる。
そして、瑠和のペニスの先端をエマの秘部に当てる。
相当濡れていたのか触っただけでくちゅっといやらしい音が聞こえた。
「なら、私のお願い聞いてくれる?」
「…お願い?」
「瑠和君かっこいいから、同好会のみんな少なからず狙ってるんだ。彼方ちゃんや、しずくちゃんや……せつ菜ちゃん…」
「そんなこと…」
「あるよ」
エマの声が、一段落低くなったように感じた。
「…………エマさん?」
「あなたのおちん○ん……私のここに挿入てもいいよ。でも、その代わり、これからは私だけをみてくれるって約束してくれる?」
「……それは」
ほんの僅かに、エマに対する恐怖心、のようなものが涌き出た気がした。
「ねぇ………ダメかな?」
エマは切なそうな顔をしながら腰を前後に動かし、己の秘部と瑠和のペニスの先端を擦り付ける。
淫らな息づかいは、二人しかいない部屋、殆どが投稿し、人のいない寮の中ではよく聞こえた。
「私、私は瑠和君だけを見たいな。ね?だから、瑠和君も…」
瑠和は先ほど涌き出た恐怖心を見てみぬふりをした。ようやく見つけた安息地。
それを、瑠和は手放したくなかった。
それに、理解していた。
エマ以上に瑠和を理解し、受け入れてくれてくれる人なんてこの先現れないであろうことを。
「うん、俺はエマさんしか見ない」
エマは自然と広角が上がった。
しかしその瞳にはすでに光がなかった。
エマは腰に力を入れ、瑠和のペニスを一気に己の膣へ挿入した。
「んっ!……あ…はっ………入っちゃった…瑠和君の」
エマは身体を軽く痙攣させながら両手で顔を覆った。
顔から幸せが逃げていきそうだったからだ。
痙攣したのは感じたからではなく、多幸感が強すぎたせいだ。
破瓜の痛みを感じながらも、快楽も同時に感じながら、エマは瑠和を見下ろす。
「……動くね?」
エマは腰を上下しはじめる。
「あっ…………あっ!はっ!あっ!あんっ!」
腰をふる速さが徐々に速くなり、エマが感じる声も大きくなる。
「瑠和君!瑠和君!好きっ!好きっ!好き好き好き好き好き!!」
感じるままに、上がってくる言葉を出るままに叫び、エマは快楽を貪る。一方の瑠和は、抵抗するつもりは微塵もなかった。
想像以上の快楽を与えてくれるエマの蜜壺に逆らうこともできなかったからだ。
「おっぱい………触ってぇ…」
普段のエマから聞くことのないような淫らな声でお願いされる。先ほどから眼前で揺れる胸に瑠和も我慢の限界だった。
再びその指をエマの胸に沈ませ、さらに勃起している乳首に吸い付く。
「むぶっ………ふぅぅ…」
「そうだよぉ、いくらでもおっぱい吸わせてあげる………いくらでも……私の身体だっていくらでも………だから……私だけを見て……………ね?」
もう、我慢をする理由も、エマにいいように馬乗りにされる理由もなかった。エマの動きに合わせて瑠和も腰を振り始める。
「んあっ!いいっ!素敵!瑠和君!!」
お互いのことなど考えず、ただ自分が満足するために、絶頂に至るため、射精を促すために必死に腰を振り、胸に吸い付き、汗だくの肌を重ね続けた。
「エマさん………ごめん……俺、イキそう」
「いいよ!中に射精して!!私の中、あなたでいっぱいにして!!出して!!出して!!」
エマは瑠和の頭を掴み、強引にキスをさせる。
エマは山育ちで農家であり、体格もいい。普段見せることのない力強さに、瑠和は逆に興奮し、我慢していた快楽が解放される。
「んんぅぅぅぅぅ~~~っ!!!!!」
エマの膣内に瑠和の精液が注がれる。
自慰などの行為をしたことの鳴るあるエマだったが、愛した男との交配は想像以上に快感で、キスをしながら絶頂に達していたが、全身を痙攣させながら次第に上を向き、舌を出しながら余韻に浸っていた。
とてもファンには見せられない顔だ。
だが、そんなもの今の二人には関係ない。なぜなら、今の二人はただのオスとメスだからだ。
◆◆
一枚のブランケットに包まれ、エマは赤子に母乳を与えるように、瑠和に自身の胸を吸わせていた。
「いつか、出るといいね」
「うん………」
もはや後戻りはできない。長く続く脆い道を、二人は歩みはじめた。