※この作品はR-18です。

綾小路Zレックス ようこそ少子化対策至上主義の教室へ編   作:チームメイト

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綾小路Zレックスと言う短編作品内で短編作品として公開していましたが、連載作品に切り替えるため独立させました。
IF元となっている某作品への言及はお控えお願いします。


0話 特別試験のその名は、マン棒一致試験

「次の特別試験に関する概要が先日発表された」

 

 堀北クラスの茶柱、Bクラスの星之宮、Aクラスの真嶋の3人で話し合っていた。

 くしくも高校時代の同期が担任を務める学年で、担任教師たちの高校時代以来に実施される試験。

 

「重要なのは特別試験の名前だ。読んでみろ」

 

 実施される試験の名前。その名は……『マン棒一致試験』

 

 3人の記憶に深く刻まれた試験の名前を見て、茶柱は言葉を失った。

 星之宮は自嘲気味に笑う。

 

「この試験は大問題となって廃止されたと思ってたんだけど?」

「少子化対策。それを名分にすれば、ある程度の無茶は押し通せるらしい」

「少子化対策? 実際に受けた私たちが誰も結婚してないのにぃ?」

「少なくとも、性への抵抗は少なくなったはずだ。特にお前はな」

「ひっどーい。佐枝ちゃんみたいにトラウマになった子もいるんじゃないの?」

「別に私はトラウマになどなっていない。帰る」

 

 矛先が向かった茶柱は、お金をカウンターに叩きつけ、逃げるようにその場を後にした。

 

「あらら。帰っちゃった」

「今のはお前が悪い」

「だって佐枝ちゃんのせいで、Aクラスで卒業できなかったのよ」

 

 茶柱と星之宮。仲の良かった2人を徹底的にこじれさせたのはこの試験が原因だった。

 

「学校も酷なことするぅ。退学者出ちゃうんじゃない」

「俺たちにできることは見守ることだ。クラスの今までの関係性次第では楽に突破できるはずだ」

「無理でしょ。あの試験は、むしろそれまでの関係とかを全部破壊した先にあると思うけどなぁ。というか、そういう関係性が出来てたらそっちの方が問題でしょ」

「少子化対策だ。不問とする」

「少子化対策っていえば何でもできるわけじゃないんだから……」

「それでもだ……」

 

 星之宮は真嶋を責めるが、そもそも試験を決めたのは上層部であって真嶋ではない。

 真嶋は学年主任としていち早く試験の中身を知れただけだ。

 

「一之瀬のクラスは優秀だ。それに仲もいい。得点を稼げる可能性が高いはずだ」

「仲がいいのとは別の素質だよ。Aクラスに勝つためには鬼になる必要があるんだから、全部ぶっ壊さないと」

「終わった後にクラスがどうなるのか。深入りしない範囲でフォローするしかない。トラブルだけは残すなよ」

「だったら最初からこんな試験しなきゃいいのよ!」

 

 星之宮の不満が爆発したが、それに応える声はなかった。

 

 こうして過去最高難易度かもしれない特別試験が実施されることとなるのであった。

 

 

 

   ◇◇◇

 

 

 

 厳しいと思われていた無人島試験。

 トラブルが起きつつも何とか退学者0で突破し、1位に輝いた高円寺の大活躍もあって堀北クラスにとっては、ベストといっていい結果だった。

 

 そんな夏が終わり、秋へと突入した。

 

 文化祭の概要が発表され、堀北クラスは若干空気が緩んでいる。

 それも仕方のないことだろう。

 

 順調にクラスポイントを稼ぎ、いい流れで2学期がスタートしている。

 

 発表された文化祭の中身が、クラスで争う内容ではあるものの最下位でもマイナスとはならない緩いイベントであることも、空気に拍車をかけている。

 

 常に試験に追われていれば、息も詰まってしまう。

 たまにはこういう空気も悪くないのかもしれない。

 

 などと浮かれていたのが悪かったんだろうか。

 ホームルームに現れた茶柱から、次の特別試験の中身が発表されることとなった。

 

 実施されるのは、急なことに明日だ。

 その中身も簡単にしか説明されなかったあたり嫌な予感しかしない。

 

 1日かけて行われるらしい試験の詳細は当日に発表されるらしい。

 

 とりあえず、今日手に入った情報はこうだ。

 

 クラス内で解答者を多数決で選び、解答者を中心になんらかの課題に挑むらしい。

 よく寝て体調を整えておくように、というのが茶柱のありがたい言葉だ。

 

 ついにリーダーとなった松下を中心に話し合ってみたが、情報が少なすぎてどうしようもない。

 

 結局は、課題次第だという結論しか出なかった。

 当日詳細を聞いてから考えるしかなさそうだ。

 今回は、なるようになるしかないか。

 

 

 

   ◇◇◇

 

 

 

 当日。

 

 朝登校した時点で、教室が中央で前と後ろのスペースに仕切りで区切られていた。

 机などは廊下に出されていて、椅子だけが前のスペースに集められている。

 教室の後ろのドアは施錠されており、仕切りも動かせないため、前のスペースに全員が集められていた。

 

「全員揃ったな。唐突なことで驚いていると思うが、試験のための処置だ」

「なんで区切ってるんですか?」

「試験が始まれば嫌でも分かる」

 

 そりゃそうだろうけど、何の解答にもなってねえぞ、茶柱。

 どこか緊張してみえるのは気のせいだろうか。

 

「今から試験内容を発表する」

 

 茶柱は、ホワイボードにペンを走らせた。

 

『マン棒一致試験』

 

 インパクトのある文字に、ざわめきが起こる。

 

「静かにしろ。試験の説明に入る」

 

 その一言で全員が黙った。堀北クラスも試験に完全に慣らされた証拠だ。

 これが1年前なら池あたりが騒いだだろう。

 

「マン棒一致という言葉が示す通り、マン棒を一致させる試験だ」

「佐枝ちゃん先生、マン棒ってなんですか?」

 

 と思いきや、池が口をはさむ。

 気になるところだが説明の途中だ。

 

「静かにしろと言ったのが聞こえなかったのか?」

「す、すみません」

 

 今日の茶柱は、機嫌が悪そうだ。触らぬ神に祟りなし。

 

「マンが女子。棒が男子。これで分かるか?」

 

 男子はすぐに全員が察した。

 女子も察した生徒の方が多かったようだが、ピンと来ていない生徒もいる。

 

 茶柱はその様子を見て吐息を吐きつつ、更に説明を続けた。

 

「便宜上、棒と呼んでいるが。棒とはチンコのことだ。そしてマンとはマンコだ。つまり、この試験はマンコとチンコを一致させる試験となる」

「…………」

 

 クラスが騒ぎかけるのを茶柱が睨んで黙らせた。

 

 騒ぎたい気持ちもわかる。

 マンコとチンコを一致だと!? どんな試験だ。

 

 大人しそうな女子は、直球の説明に顔を赤らめている。

 

「今からお前たちには、解答者となる異性を指名してもらう。試験用のアプリは、各自の携帯に配布されているはずだ。解答者が女子の場合は、マンコを使って誰のチンコかを当てる。男子の場合はその逆だ」

「そ、それって……まさか」

 

 我慢しきれずに池が声を上げた。

 

「セックスをしてもらうということだ」

「セッセセセセッセセッ!?」

 

 の、よいよいよーい。

 違うか。

 

 現実逃避している場合じゃない。今この担任は何と言ったのか。

 セックスと言った。周囲の反応からもオレの聞き間違いではなさそうだ。

 

「そんなこと許されません」

「堀北。今までの特別試験は全て許されるようなものだったのか? 社会に出れば、時に理不尽なことも起こる。それに立ち向かう強さを見せて欲しい」

 

 もっともらしいことを言っているがやることはセックスして、チンコでマンコを当てるゲームだ。

 どんな社会に出たら役に立つというんだ。

 

 そんなのAV女優になってバコバコバ〇ツアーとか家族対抗全裸の運動会とかの企画に出ないと役に立たねえよ。

 

 鬼畜メガネ先輩が卒業時に押しつけてきたマル秘DVDは、このヒントだったのか!?

 そんなヒント、普通は気づかねえよ。びっくりだ。

 

「拒否することは出来る。が、当然だがペナルティーが発生するので覚悟して欲しい」

「そんな」

「私まだ処女なのにって、あ、今の無し」

 

 女子は拒絶感が強いようだ。

 一方の男子は『イヤッホー』状態に突入している。男女差がすごい。

 

 池とか篠原と付き合ってるんだから、形だけでも喜ぶのを控えろよ。篠原がめちゃくちゃ睨んでるじゃねえか。

 

 今後の人間関係を破壊する恐ろしい試験が幕を開けようとしていた。




一発ネタですので、ここまでがピークです。
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