※この作品はR-18です。

綾小路Zレックス ようこそ少子化対策至上主義の教室へ編   作:チームメイト

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5話 軽井沢は平田の彼女

 オレと博士と沖谷の3人と軽井沢でスペースへと入る。

 

 博士はふっくらとしたオタク。沖谷は線が細い中性的な雰囲気の男子生徒だ。

 投票する予定だった幸村は、オレが平田から依頼された時点で切り替えたらしい。

 

 これで待機組の最終ターンの調整は、幸村に任せておけば問題ないだろう。

 性欲よりもクラスを優先してくれて助かる。

 

 おかげでオレは、目の前の軽井沢に集中すればいい。

 他の生徒に、気が弱い2人が選ばれているのは、平田の軽井沢への配慮か。

 

「なんで私が……」

 

 軽井沢は、ベッドの中央でうつむいて座り込んでいる。

 

「とりあえず任せてもらっていいか?」

「綾小路殿なら安心でござる」

「う、うんっ。こういうときどうしたらいいのか分からないし」

 

 準備時間は15分。その間に流されるまま連れてこられただけの軽井沢をどうにかしなければならない。

 時間は少ないが、急いで焦って頑なにさせたらアウトだ。

 

 どうでもいいけど、混合合宿で矯正されたはずの博士の口調が戻っているのは、つっこんだら負けなんだろうか。こういう場所だし、埋もれないために博士も必死なのかもしれない。

 

 軽井沢に集中しよう。まずは優しく声をかけるところからだ。

 

「大丈夫か?」

「大丈夫なわけ無いでしょ。なんであんたたちなんかと」

「残念だが、そういう試験だ」

「試験ってこんなバカみたいな試験」

 

 バカみたいな試験と言う部分は、まったくもって否定できないから困る。

 試験を考えたアホに言って欲しい。

 

「なんだ……平田じゃなくて、悪い」

「……別に洋介くんが……じゃないし」

 

 ん? 彼氏の平田でも拒否したんだろうか。

 そもそも、平田で済むのなら初回に平田に投票しておけば、こんな事態にはなっていない。

 軽井沢がここまで追い詰められてしまったのは、自業自得だ。

 

 だが、そこに事情があるとしたら、まずはその事情を探らなければならない。

 

「博士と沖谷は後ろを向いて耳を塞いでいてくれないか?」

「む? 分かったでござる」

「いいよ」

 

 こういう時素直にしたがってくれる2人で助かる。

 

 後ろを向いた2人をベッド脇に放置して、オレだけベッドに上った。

 軽井沢が目に見えて固くなっているのが伝わる。

 

「緊張してるのか?」

「し、してないし」

「そうなのか? オレはしてるぞ」

「は?」

「軽井沢みたいな可愛い子を前にして緊張しない方がおかしい」

「な、なにいってんのよ」

 

 まあ、実際は緊張してないけどな。

 ただ、わくわくはしていた。

 

 軽井沢は平田の彼女だ。手が届きそうで手を出すにはいかなかった相手である。

 そんな相手を抱けるかもしれない。それだけでTレックスが喜びの咆哮をあげそうな勢いだ。

 

 胸は残念だが、ギャルっぽい見た目は、そそるものがある。

 本当に胸は残念だが。

 

「ど、どこ見てるのよ」

 

 じっと視線を送った結果、胸を抱くように隠されてしまった。

 

「胸だ」

「み、見るな」

「見ないでするのは、難しいと思う」

「そうだけど、そうじゃない」

 

 軽井沢が隠したがっているものは、なんだろう。

 

 そういえば、プールもサボってたような。

 平田とプールでじゃれ合っていたような記憶もあるが、記憶違いか。

 

「なあ、軽井沢。1つ聞いていいか?」

「なによ」

「嫌がっているみたいだが、セックスが嫌なのか?」

「い、嫌に決まっているでしょ」

 

 一瞬、言い淀んだか。

 

「セックスが嫌なのか、それに付随するものが嫌なのか、どっちだ?」

「ど、どっちもよ」

 

 ど(・)っ(・)ち(・)もか。つまり、軽井沢が嫌がっているのはセックスだけではない。

 そこに突破口がある。

 

 今までの情報から、軽井沢が何を嫌がっているのか。

 

「裸になりたくないのか?」

「なっ……」

「軽井沢、別に胸が小さいからって」

「あぁ!?」

 

 しまった。外したか。

 胸が小さいことを気にしていたのかと思ったがそうではないらしい。

 

 胸のサイズじゃないなら何か。

 

「別に、ピンク色の乳首じゃないとダメとかないんだが」

「ピンクだから。汚い色とかしてないし」

「それなら見せてもらっていいか?」

「……いや」

 

 まあ、寒い冗談はこんなもんでいいだろう。

 軽井沢が嫌がっているものは何か。

 

 虐められていた過去。

 プールの欠席。

 裸になりたくない。

 胸の大きさではない。

 

 情報は揃った。導き出される答えは、1つ。

 

「ちょっと……触らないで」

「そこか」

 

 軽井沢の身体に手を伸ばしたら、軽井沢は左脇腹を隠すように抑えた。

 見られたくないものは、そこにあるらしい。

 

 人前で服を脱げない。

 軽井沢の抱える闇は何か。

 

「いいのか? オレはこのまま終わってもいい。マン棒一致は既に果たしているからな。博士も、沖谷もそうだ。この場でマン棒一致が必要なのは、おまえだけだ」

「…………」

「そうなれば、終わりだな。平田は庇うかもしれないが、クラスの皆は許さないはずだ。自分だけ、やりたくないことから逃げるんだから、当たり前だ」

「嫌……」

「だったら、やらなければならないことは分かっているんじゃないか?」

 

 脅迫めいた説得しながら軽井沢の制服を掴み、ゆっくりと上へと引きずりあげていく。

 軽井沢はその手を止めようと両手で掴んできたが、葛藤を示すように抵抗は強いものではない。

 

 裾が脇腹を露出させるかどうかのギリギリのところで1度止めた。

 

「や、やめて!」

 

 軽井沢がひた隠しするもの。それは虐められていた証。

 

「このまま拒否して、また昔に戻っていいのか?」

「戻りたくない」

「だったら試験に参加するしかない。脱がすぞ?」

「それもいや。そうなったら変わらないじゃない」

「それは本当に変わらないのか?」

「え?」

 

 虐められていた証拠は、軽井沢の暗い過去そのものだ。

 絶望と言っていいのだろう。

 それを知られるということは、軽井沢にとって、その時代に戻ることを意味しているのかもしれない。

 

 虐めが始まる理由は色々とあるが、単純化するならば、こいつは虐めてもいいと、思われた時に虐めがはじまる。

 そして、虐めてもいいと思われる限り虐めは続き、やがてエスカレートしていく。

 

 虐められていたという過去は、それだけで虐めの対象になりかねないものだ。

 だからこそ隠したい。見られたくない。

 

 だが、今の状況はそれを許してくれない。

 

 隠す=試験に参加しない。

 

 クラスの足を明確に引っ張る行為は、今までクラスの女子グループをまとめてきた軽井沢の立場をあっさりと吹き飛ばすだろう。

 

 試験で処女を失った生徒もいる。

 何度も射精して燃え尽きかけた生徒もいる。

 

 入れているのに「入れて頂戴」と言われてメンタルブレイクした生徒も、これは堀北が悪い。

 命令されてアナルに入れられた女の子も、これも堀北が悪いし佐倉は喜んでいたか。

 

 話がそれた。

 男子は基本的に大歓迎な試験だったが、全員が全員望んで参加しているわけではない。

 それでもクラスのためを思って、ここまで皆で試験に挑んできた。

 

 それを個人的な感情を優先して、参加しないことなど許されるわけがない。

 

「お前が選ばなければならない天秤は、試験を拒否して確定する未来と、試験に参加してばれて可能性が高まる未来の2択だ」

「どっちも同じじゃない」

「同じではない。後者なら、確定しない」

「無理よ。あんたは何も知らないからそんなこと言えるのよ」

 

 ホワイトルームで受けていた仕打ちがどうだったのかを抜きにすれば、オレに虐められた経験はない。

 闇は抱えていても、本当の意味で虐めとはどういうものかを知らないのかもしれない。

 

 だが、オレが知っていることもある。

 

「知らないのは、お前の方じゃないのか」

「え?」

「ここまで退学者を出さずにやってきたクラスをもう少し信じて欲しい」

「…………」

「ここまでの映像は見てこなかったのか? 好きでもない異性とセックスしてきたクラスメイトの姿を」

「それは……」

「誰だって望んでいたわけじゃない。それでもクラスのために頑張る。今のクラスは、それが出来る生徒が揃ったクラスだ」

 

 入学した当初なら無理だっただろう。

 今ではすっかり早漏パンツマンの幸村とか、自分さえよければそれでよかったはずだ。

 

 佐倉も参加しなかっただろうし、長谷部だってどうだったか。

 堀北とかも拒否して終わりだっただろう。

 

 それが今ではすっかり、セックスに抵抗のない女子に。

 間違えた。クラスのために頑張る女子に。

 

 1年時の激闘を通じてAクラスを目指して一致団結して戦えるクラスになっていた。

 ナニと激闘していたかは、ご想像にお任せする。

 

「もう少しクラスを信じて欲しい」

「簡単に言わないでよ」

「……クラスは無理でも平田なら信じられるんじゃないか?」

 

 クラスのヒーロー平田洋介。

 もし仮に軽井沢が虐められる隙を見せたとしても、平田がそれを許すとは思わない。

 

 女子の中で行われることを完全にフォローすることは出来ないだろうが、そこは松下とか佐藤とか篠原とかに頑張ってもらおう。

 

「今のクラスに軽井沢のことを虐めたり、吹聴したりするやつはいない」

 

 と思う。と心の中でだけ付け加える。

 

「脱がせるぞ」

「…………」

 

 軽井沢からの返事はなかった。

 その代わりに抵抗もなかった。

 

 無言での同意に、ギリギリ留めていた制服を引き上げて、脇腹を露出させる。

 

「…………」

「何か言いなさいよ。笑えばいいでしょ」

 

 全身を磨き上げているであろう肌には、似つかわしくない傷跡だった。

 刃物で切り裂かれなければ、こんな深い痕は残らないはずだ。

 今、何の不自由なく生活できているのは、運が良かったと言えるような傷。

 

 少なくとも笑えるようなものではない。

 

「……これはおまえの勲章だろ」

「勲章?」

「虐めに耐え抜いた証だ。おまえが体験したのは絶望かも知れない。それでもその傷を抱えて。背負って、今こうして向き合えているのなら勲章で良いと思う」

「こんなのが勲章……」

 

 ただの言葉遊びに過ぎないが、都合のいい言葉が必要な時もある。

 

 闇にどっぷりつかっていたオレの言葉だけでは弱いか。

 

「博士はどう思う?」

「むむ? 拙者、耳を塞いでいるでござるよ」

「返事してる時点で聞こえてるじゃない。もう、最悪よ」

 

 博士からの視線は感じていた。

 こういう時に場を軽くしてくれる博士みたいな存在は助かる。

 

「そうでござるな、ギャルは嫌いでござるが肌は綺麗でござる」

「あんたに褒められてもうれしくない」

「見て欲しいのはそこじゃない」

 

 軽くなりすぎるのも考えものだけどな。

 

「拙者は傷については何も言えないでござるよ。同情も哀れみも貶しもしないでござる」

「その理由は?」

「ふふん、拙者、こう見えても虐められることには定評があったでござるからな。中学時代はそれはもう色々あったでござる。一番うれしいのは忘れて貰えることだってことを知っているでござるよ」

「博士も虐められていたのか」

「色々あったでござるよ。最終的には、たまたま撮影に成功した映像を、虐めっこたちの進学先の高校や親の会社に送りつけて、逃げるようにしてこの学校に来たでござる。あとはどうなったかは知らないでござるよ」

「それは……」

 

 博士が隠しカメラとかに詳しいのは、中学時代に虐められていた過去があったからなのかもしれない。

 まさかオレと同じように、隔離された環境を望んできた生徒がクラスの中にいるとは。

 

 博士も、しがみついてでも学校に残りたい生徒だろう。卒業後が怖いが。

 つーか、博士も闇の人間でござったか。

 

「なにそれ、陰湿じゃないの」

「た、たまたまでござるよ。過去の話でござる」

「とにかくだ。すねに傷を持つのは軽井沢だけじゃないってことだ」

「は? 私の傷は、お腹なんだけど」

 

 そうだけどそうじゃない。

 

「僕も、そこまで酷いのはなかったけど、こんな見た目だから嫌なことは、たくさんあったよ」

 

 沖谷は律儀に後ろを向いていたが、博士が騒いでいる声が聞こえたのか、合流してきた。

 中性的な見た目をしている分だけ、いろいろあったらしい。

 

「そうなの?」

「これでも声変わりとかあったからマシになったけど、する前とかは特に……」

 

 ソプラノボイス時代の沖谷か。

 その辺の女子より可愛かった可能性はある。

 そんな沖谷と同じ更衣室で着替えなどしたら、ジロジロとみてしまったかもしれない。

 

 ダメだ、この発想は平田や葛城だ。

 オレはノーマル。男の娘なんか好きじゃない。

 

「だから、軽井沢さんのを見ても……大丈夫だよ」

「……そっか。そうなんだ」

 

 オレ以外のこの2人を人選したのは、平田だ。

 男子の事情については、オレよりもよほど平田の方が詳しい。

 この展開を予想して送り込んだんだろうか。

 

 軽井沢の彼氏は流石だな。

 

「それでどうする? あと3分しかないが」

「……ここまできたんだから、する。すればいいんでしょ。答えて正解するから、外した時は……出してもらうから、覚悟しなさい」

「答えるのは良いんだが、練習はどうする?」

 

 残り3人で、この状況から全員入れて形を覚えてというのは、厳しい。

 入れるための準備の時間を考えたら、1人で終わりだろう。

 

「い、いらない」

「その場合、ランダムの誰かってことになるがいいのか?」

 

 この時点で察してしまった。

 軽井沢は、平田の彼女だが、平田との性行為の経験はないと。

 

 軽井沢は処女だ。

 練習だったら、処女を捧げる相手が選べるが、本番だとそういうわけにはいかない。

 

「じゃ、じゃあ綾小路くんで」

「分かった。時間が無いから急ごう」

 

 軽井沢の制服を脱がしにかかる。

 躊躇なく下着も奪い、生まれたままの姿へと変えてから、オレも急いで全裸になった。

 

「ピンクではないでござ──」

「──ああ?」

「なんでもないでござる」

 

 余計なことを言った博士を軽井沢が威圧する。

 

 軽井沢の胸は、童貞が理想とするような、ピンクではなかった。

 だが、十分美乳の部類だろ。サイズ的に微乳なのも間違いない。

 

「ちょっと、なによあんたの」

「Tレックスだが」

「い、意味わかんないし、なんなのその化け物、入るわけないじゃん」

 

 どうやら軽井沢は、クラスメイトがやられる映像を見ていなかったらしい。

 既にTレックスは臨戦状態で、先端からだらだらとよだれが垂れている。

 

 軽井沢は平田の彼女。

 

 その魔法の言葉に、溜まらなくそそられる。

 

「大丈夫だ。すでにクラスの4分の3以上の女子が受け入れている」

「それはそれでどうなのよ」

 

 この試験関係なく半分と経験済みだったことは、黙っておこう。

 

「勲章だ」

「普通にドン引きだから」

 

 こうしている間にも時間は着々と減っていく。

 今回はローションに頼るしかないか。さっさとローションを手に取り、軽井沢のアソコへと塗っていく。

 

「変な感じ」

「キスとかはしない方がいいか?」

「もういいわよ、なんでも。したいようにして」

 

 軽井沢は平田の彼女。

 キスするのは本来はダメだが、処女である軽井沢の気持ちを高めることは痛みを軽減することに繋がるはずだ。

 軽井沢のために、平田には申し訳ないが、軽井沢とキスをしよう。

 

 Tレックスをローションまみれになった軽井沢のマンコへと触れさせながら、唇同士を触れ合わせる。

 

「入れるぞ」

「うん」

「軽井沢」

「綾小路くん」

 

「「綾小路ティーーレーーーーーックス」」

 

 こうして、軽井沢の処女を奪った。

 

 全てクラスが試験でいい成績を取るためだ。

 心を鬼にして実行しただけで、役得だとか思っていないからな。

 

 平田の彼女の処女は、最高だった。

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