綾小路Zレックス ようこそ少子化対策至上主義の教室へ編 作:チームメイト
「ど、どうすりゃいいんだ?」
やる気満々のくせに、いざ櫛田の正面に立つと池の動きが止まった。
篠原情報によれば、月に1,2回ペースで行為にいたっているはずだ。
最近は諦めて落ち着いたらしいが、付き合い始めた当初は、とにかく池からセックスに誘われて大変だったとピロートーク中に聞かされたから間違いない。
それなりに経験があるはずだが、櫛田と言う美少女を前にして緊張しているのかもしれない。
本来は、解答時と同じ四つん這いになってやるべきだが、それではリードがしにくいので、櫛田は仰向けに寝て、両膝を立てて足を開き、池へと見せつけるようにご開帳した。
「寛治くん、ここに入れて」
右手の親指と人差し指を穴に添えて、池をリードしていく櫛田。
池はお腹にあたりかねないほどに反り返っていたあそこを手で押さえて角度を整えると、櫛田のリードに従って伸し掛かるように迫っていく。
「こ、これが桔梗ちゃん」
「そのまま、入れて」
櫛田は池の先端を掴むとそのまま自分自身の中へと導き、池と櫛田の距離がゼロとなった。
「入った。入ったよ、桔梗ちゃん」
「う、うん、寛治くんが入ってきてる。おっきぃ」
「ほんと? おっしゃー、ますます大きくなるぜ」
櫛田のサービス精神は旺盛だった。
どう考えてもTレックスと比較したら大きくないのに、大きいだと。
これもオレへの当てつけなのか。
「それに固い……これが寛治くんなんだね」
「そうだよ、桔梗ちゃん。もっと覚えて、俺の形に桔梗ちゃんを変えるから」
「ま、待って。形が分かんなくなっちゃう。ゆっくり、ゆっくりでお願い」
「仕方ないなぁ」
池へのイラっと感が凄い。これが寝取られって奴なのか。
いや、単に池のセックスできる男な感じがむかつくだけか。
さっきまで緊張していたのに、いざ始まったら調子に乗り出したな。
「桔梗ちゃん、ちゅーしよ、ちゅー。ほら、セックスにはつきものだからさ」
「ごめんなさい、それはちょっと……好きな人としか」
お前は好きでも何でないことを叩きつける櫛田。
やっぱりストレス溜まってそうである。
「えー、しようぜ。絶対気持ちいいって」
「ほ、ほら、時間無くなっちゃうよ。なんとなく分かったから、交代しよ、寛治くん」
「そうだそうだ。そろそろ終われよ寛治」
「うるせー。今がいいとこなのに、もう少しでイケそうだから待ってろよ」
キスを断られたことで、火がついたのが池が暴走し始めた。
好き勝手に腰を振り始め、もはや試験とは無関係のただのセックスになりつつある。
「寛治君。私が解答失敗しちゃったら、いかないとだから、練習でそれはダメだよ」
「桔梗ちゃんとは何度も出来るから大丈夫だぜ、いきそう、いくよ、桔梗ちゃん」
「ダメぇええええ」
櫛田にしては珍しく大声を出しながら池を押しのける。
あっさりと池と櫛田の結合はほどけ、櫛田は身を捻るようにして池を拒んだ。
「なんでだよ、桔梗ちゃん」
「寛治くん。試験から外れるのはダメだよ」
「寛治。調子に乗りすぎ、困らせんなよ」
「池、後がつっかえてるんだからいい加減にしろよ」
櫛田が嫌がってるのもあって、全方位的な集中砲火が池に襲い掛かる。
流石の池も状況のやばさを理解したらしい。
「ご、ごめん。桔梗ちゃんとできる嬉しさから、頭に血が上ってた」
「怒ってないから、大丈夫だよ。試験頑張ろうね」
櫛田のニコッとした笑顔に隠された闇が怖い。
あれは、絶対に怒ってる。
池のことをレイプ犯認定しているに違いない。
準備時間は、しょっぱなの池から暗雲が立ち込めていた。
◇◇◇
時間がないのもあって、どんどん入れ替わりながら櫛田へと順番に入れていく。
これが文字通り入れ替わりか、とかいう冗談が成り立ちそうな勢いだった。
緊張して勃起に時間が掛かる生徒が居たり、むっつりパンツマンこと幸村が、入れる途中で果ててしまうというトラブルが起きつつも、順調に進んでいた。
今は山内が念願の櫛田マンコに挿入中だ。
「大丈夫だ。元気を出せ」
山内と交代して落ち込む幸村を励ましておく。
「すまん。どうして俺はこう」
「慣れないことをして、最初から上手くいく方がおかしい」
幸村には元気を出してもらわなければ困る。
幸村は櫛田に挿入してチンコの出題者になる義務があるわけで、もし果たせなかったら失敗扱いで-10ポイントだ。
二重の意味で落ち込みから、たちあがってもらわなければ。
「違うんだ綾小路。落ち込んでいるのは失敗したからじゃない」
「違うのか?」
すぐに果ててしまった己の早漏さにショックを受けているのかと思いきや、そうではないらしい。
「お前は気づいていると思うが、オレは女と言うやつが苦手だ。いや、嫌っていたと言っていい」
「まあ、なんとなくな」
昔よりは丸くなったが、幸村は好き嫌いが激しいタイプのクラスメイトだ。
今でこそ身体を鍛える大事さに気づき、須藤とは仲がいいと言える関係になっているが、それ以前の幸村は須藤のことをはっきりと嫌っていた。
何事も考えてから動くタイプの幸村にとっては、考える前に手が出るタイプだった須藤は相性が悪い。
その傾向は、理性よりも感情で動くことが多い女子に対しても同じことが言える。
クラスメイトとして最低限の交流は持つが、一定以上の距離には近づかない。
幸村の連絡先を知っている女子は、櫛田くらいだろ。
「きもちいい、きもちいいよ、桔梗ちゃん」
「待って、山内くん、覚えられないから、ゆっくり、ゆっくりで」
その櫛田は、暴走しつつある山内に責められていた。
「俺の母親は、家族を置いて出て行った。そんな母親が嫌いだ。恨んでいるといっていい。そのこともあってか、昔から女子という存在自体が嫌だった」
「……そんな事情があったのか」
「ああ。できれば関わりたくないって思っていた」
母親に興味すらないオレとどっちがマシなんだろうか。
「桔梗ちゃん、最高、桔梗マンコきもちぃいいいい」
「あんまり、恥ずかしいこと言わないで」
ついに山内は櫛田のことを呼び捨てし始めた。
彼氏気取りか。いや、彼氏が彼女のことを名前マンコ呼びしないか。
「そうやって遠ざけていたのに、いざ櫛田の中に入れてみたらどうだ」
「どうだったんだ?」
「気持ちいい。気持ちよかったんだ。あれほど嫌いだった女子とつながる気持ちよさに、俺は果ててしまった。女子のことを嫌っておきながら、欲情して果てた。俺はなんなんだ。これを恥と言わずに何という」
なるほど。幸村が落ち込む理由が見えてきた。
女子嫌いを公言しながら女子の良さにあっさりと陥落してしまったら、そりゃ恥ずかしくもなるか。
「桔梗マンコー、桔梗まんこぉおおおおお」
「落ち着け」
幸村に向けて言ったつもりだが、山内に対しても同じ言葉を送りたい。
「気持ちがよかったのなら、前に進めたんじゃないか?」
「前に?」
「ああ。幸村は今まで女子の良さを知らなかった。それを知ることが出来た。成長と言っていいとオレは思う」
ピーマンが嫌いだった子供が久しぶりにピーマンを食べたらおいしかったって思うのは、成長と言えるだろう。
「今まで敵だと思っていたんだぞ」
「今までは、だろ。見方を変えることができるならチャンスだと思う」
「チャンス」
「特別試験最高、桔梗ちゃんのマンコに俺のチンコが入るチャンスなんか、なかなかねえし」
そんなチャンスなかなかじゃなくて二度とこねえよ、山内。
櫛田が死んだ目になりかけてる。
「女子も悪くないって思ったのなら、素直になるのもいいんじゃないか」
「素直に……」
「桔梗ちゃん、感じてるんだろ。素直に言えってば」
仮に櫛田が素直になったら山内は泣くだけだろう。
「そう、だな。今までの俺がダメだったんだ。俺も女子が好きだ。ありがとう綾小路、いや、清隆って呼んでいいか?」
「もちろんだ。えっと、幸村……」
「桔梗ちゃんのマンコこれから俺色に染まった山内専用マンコ、略して山内マンコって呼んでいい? いいよね?」
「そ、それはちょっと」
「啓誠だ」
「啓誠?」
「俺が自分で決めた名前だ。できればそう呼んでほしい」
「分かった。啓誠」
「山内マンコォオオオオ」
おかしい。クラスメイトと距離を取り続けていた幸村が心のわだかまりを解いて、クラスメイトに歩みよってきた感動的なシーンのはずだ。
オレと幸村が友情を深める大事なところなのに、山内が邪魔過ぎる。
山内マンコなんて誰が呼ぶんだ。今後櫛田と合体するたびに、そのインパクトの強い呼び名が脳裏に浮かびそうで嫌すぎる。
よし、魔法の言葉を3回唱えよう。
綾小路Tレックス、綾小路Tレックス、綾小路Tレックス。
ってもう残り時間1分切ってるし。変わろう。
「とりあえず、この試験を楽しめばいいさ、啓誠」
「分かった」
「つーわけで、山内、そろそろ代われ」
「ああ? なんだよ綾小路。今、俺色に染めてるいいところなのに」
「そういう試験じゃないだろ。早くしないと俺だけぶっつけ本番になってしまう」
マンコでチンコを覚える試験であって、マンコをチンコ色に染める試験ではない。
ぶっつけ本番どころか1年以上やりまくった相手だが、それはそれ、これはこれだ。
「山内くん、私からもお願い」
「ち、仕方ねえな……」
櫛田のお願いで山内が折れて、山内と入れ替わり、櫛田の正面に立った。
あらためてこうして向き合ってみると、山内の入れた後ってなんか嫌だな。
櫛田が汚された気がする。
こうなってしまった以上は、オレ色に染めなおすしかないか。
山内と発想が変わらないのは、スルーだ。
「入れるぞ」
「いいよ」
初体験の時ってこんな感じだったっけな。
最近だと、いちいち確認せずしたくなったらハメるって感じだから、新鮮だ。
「んっ、綾小路くんの、おっきぃ」
最近ではすっかり櫛田もTレックスに慣れてしまっているので、聞くことのなくなった言葉だ。
久々に聞くと嬉しいものは嬉しい。男として評価されている気がする。
根元まで櫛田の体内に埋め込んだまま、言葉に反応して更に血液を送り込み、膨張させた。
「動いていいか?」
「うん、いいよ」
こうなってくるとゆっくり楽しみたいが、タイムリミットまで20秒を切っている。
山内が時間を使い過ぎだ。
形を覚えさせるってのが建前だ。いつもよりはだいぶ落としたペースで腰を動かし始める。
「すごい、綾小路くんの、すっごく気持ちいい」
「そうか?」
「うん、これが本物なんだね……すごい。綾小路くん、あっ、あぁあ」
さっきまでのは偽物だったって暗に言いたいだけだろ。
特に山内に対して。
残念だったな山内。おまえの偽物では本物にはなれなかったようだ。
「私の中が広がっていってるの……綾小路くん、奥まで、奥まで来てる」
櫛田はオレの首へと両手をまわしてきて、そのままオレを引き寄せた。
もっと奥まで入れられることを求めるように、身体同士が重なりあう。
櫛田の胸がオレの胸に押しつぶされるようにして広がった。
「綾小路くん、ん、んんっ」
いつもそうしているように、櫛田はそのまま顔まで寄せてきて、唇同士も重なりあう。
流石に、舌を絡めることは自重したが、好きな人しかしないから、と断っていたキスをクラスメイトたちに見られる中で実行していた。
ここまでくると本気を出すしかないか。
「あー今、キスしなかったか?」
邪魔くさい池の声なんて無視だ。
オレは腰振りのピッチを上げようとしたところで、タイマーが鳴り響く。
「あ……時間切れだね」
「覚えられたか?」
「忘れられないよ、こんなにすごいの……他のみんなのが飛んじゃったかも」
「そいつは困るな」
これで山内も池もその他大勢の仲間入りである。
櫛田にとって特別なのはTレックスだけだ。Tレックス大勝利ぃ。
試験的にはそれじゃ困るんだが、冗談だよな?
怒られる前に櫛田からTレックスを引き抜き、離れた。
「なあ、今キスしたよな? な?」
「そうだっけ? 綾小路くんのが凄くて、思わずしちゃってたかも……ごめんね綾小路くん」
「いや、櫛田みたいな可愛い子とキスできるなら大歓迎だ」
「櫛田ちゃん、俺とも俺ともしようぜ」
「解答中は、禁止だろ」
これから櫛田はヘッドホンとアイマスクを着用しなければならない。
口は解答するために、フリーになっている必要があり、顔への接触は禁止だ。
あくまでもマンコでチンコを当てる試験なので、それ以外の行為は推奨されていない。
愛撫も禁止ではないが、何かしらの合図を送っていると判断された場合は、失格となる。
大人しく軽く愛撫をするだけで、マンコにチンコを突き刺して腰を振るだけにしといた方がいいだろう。
それでも、腰のリズムを工夫すれば、誰か伝えられるような気もするが、物言いがつくのが怖いか。
うん、やはりガバガバな試験だ。
「解答の準備に入れ。櫛田の準備が整い次第、試験を開始する。出題者はアプリで指名されるので、各自で確認するように」
茶柱から指示が入り、櫛田から離れた位置へと下がった。
これからランダムで誰か1人に挿入するように指示が出て、櫛田の解答を待つことになる。
櫛田が正解すれば、ゲームクリア。
失敗した場合は、射精して、また次回指名されるのを待たなければならない。
櫛田のマンコの感度が試されようとしていた。
◇◇◇
出題者として8番目。ようやくオレの出番が回ってきた。
今のところ櫛田は4勝3敗だ。
その3敗のうち2敗が同じ人物だったので、射精に時間を要して残りは15分を切っていた。
幸村が2度目にも関わらず、いれた瞬間に出すという技を繰り出し、それに対して「幸村くん」と櫛田が正解したのは、茶柱から審議の声が掛かったが、それ以外は悪くないペースだろう。
もともと10人正解する方が難しい試験だ。
少なくとも半分正解できれば、マイナスは無い。
オレを櫛田が正解すれば、その時点で負けはなくなる。気持ち的には楽な展開だな。
指名を受けて、四つん這いになってお尻を突き出している櫛田の背後に立つと、その体内へとTレックスを沈めてい──
「綾小路くん」
「正解だ」
──早くね!?
しまった。Tレックスは圧倒的ゆえに、誰のものかははっきりとしてしまう。
Tレックスが強すぎるせいでセックスが楽しめないとか、く、なんて辛い試験なんだ。
マンコに入れたら2秒で正解とか。早漏幸村以上のスピードだった。
というか、せめて最後まで入れさせて欲しい。まだ半分までしか入ってねえよ。
「綾小路、交代だ」
だが、そんな願いも悲しくオレの櫛田への出題は僅か2秒で終了となった。
この試験ひどすぎる。
勝ったのに負けた。言葉にするとこんな感じだろうか。
まさか、こんなアホみたいな試験がオレを苦しめることになるとは、解せないこともあるもんだ。