それからは比較的平和な日が続いた。それほど激しくない主人の愛撫は、慣れてしまえば耐える事は難しくなかった。その日の相手として選ばれた者は緊張を強いられるが訓練の成果もあって主人の不興を買う事はなかった。
里香も数日前に初対面時以降初めてセックスの相手に選ばれている。正常位で犯された彼女は、目を見開いたまま上手に失神する事が出来、目を覚ましてすぐ七海から褒められた。
その七海との関係は少しだけ変化していた。七海に依存する事で無自覚に自分の心を保っていた里香だったが、余裕が生まれた現在では依存の度合いは少しマシになっている。
一緒に寝る事は変わっていないが、抱きしめて貰うのはやめ、手を繋ぐだけになっていた。里香は七海を実の姉の様に慕い、七海もまたそんな彼女を妹の様に可愛がってくれた。
────里香はこの時完全に油断していた。初日に七海の説明を聞いていたにも関わらず、屋敷の主人の事を理解出来ていなかったのだ。彼にとって里香達は唯の"人形"であり、簡単に換えの効く程度の存在でしかなかった。
里香が屋敷に来てから20日後。その日、主人は友人らしき5人の男達を連れて部屋に入って来た。初めての状況に心の中で驚いていた里香は、七海を始めとした先輩達の顔が強張っている事に気付き、不安を抱く。
主人は里香達を横一列に並ばせると友人達に「好きにしろ」と告げた。その言葉を受けた彼等は懐からクリームを取り出して少女達の秘所に塗り込んでいく。里香も膣内に指を入れられて奥までそれを塗布された。
直後、里香の女性器は内側から熱くなり瞬く間に愛液を溢れ出した。陰核は痛いくらい勃起し、包皮も独りでに剥けてしまう。乳首は乳輪ごと膨らみツンと上を向く。そこで彼女はクリームの正体が媚薬だったのだと察した。
他の少女達も里香と同じ状態になっていた。男達は身体を淫らに変化させた彼女達に下卑た視線を向ける。立っている事すら辛い状況に、里香の焦りは強くなる。呼吸は荒くなってしまい、それが主人の機嫌を損ねるのではないかと恐怖する。
そんな里香達の心情などお構いなしに男達はピンク色の小さなローターを取り出した。そして1番手間にいた少女の剥き出しの陰核に狙いを定めると強く押し当てた。彼女は悲鳴を上げてその場にしゃがみ込む。
──その瞬間、主人から放たれた怒気によって室内の温度が一気に下がったように里香は錯覚した。
悲鳴を上げた彼女はその怒気を受けて顔を青くし、震える声で「す、すみません……っ」と言った。新人の彼女は哀れなくらい怯えていたが、男達は愉しそうに笑って見ていた。男の1人が「これ要らないだろ?」とフランス語で主人に訊くと、彼は「Bien sûr」と返す。
意味は分からずとも良くない状況だと理解した少女は涙を流して謝罪を繰り返していたが、男に髪を掴まれて部屋の隅に引きづられて行った。それを見ていた里香は恐怖で頭がおかしくなりそうだった。
男達は何事もなかったかの様に別の少女に近付くと、彼女の陰核にもローターを当てた。彼女は唇を噛んで声を押し殺していたが、その顔はとても"人形"には見えなかった。下半身をガクガクと震えさせる姿は必死に足掻く人間そのものだ。男達はそれを嘲笑したが主人は何も言わなかった。
その次の子はローターを当てられた直後に失禁し、その隣の子は涙と鼻水で顔を汚していたが主人は見逃していた。5人目に順番を迎えた七海も尿を我慢出来ずに床に水溜りを作っていたが声を出す事だけはしなかった。
そして遂に里香の番となる。男達は彼女の顔を見て「おっ」といった表情をする。里香の美貌に目を惹かれたらしい。彼等は仲間内で何かを話すと、他の子の時と同じ様に陰核にローターを近付ける。しかし、その振動音は先程までより大きくなっていた。
ローターに触れた瞬間、里香の陰核は激しく振動する。齎された暴力的な刺激に里香は昇天しかけるが、何とかギリギリの所で踏み止まった。尿道は早々に敗北を宣言する様に潮を吹き、その後に金色の液体を放出する。時間にして10秒ほどでローターは離されたがその間に彼女の顔は涙で酷い有様となっていた。
結局、最初の子以降は全員がローターの刺激に耐え切った。里香はホッと息を吐いたが男達は不満げだ。「1人じゃ足りない」といった事を主人に訴えている。それに彼は少し考えた後、七海を指差して「アレ以外ならどれでも好きなのを選べ」と告げた。
男達は里香達の顔を改めて見定めていく。全員が自分が選ばれるのだけは御免だと考えていた。里香もまた心の中で祈る。主人の怒気を向けられたあの少女と同じ扱いをされるなんて絶対に嫌だった。
しかし、里香の想いは叶わず男達は彼女の前で足を止めた。里香の容姿が最も彼等の琴線に触れたのだ。男達は里香の腕を掴み、列から引っ張り出した。
「待て。やっぱりソレも駄目だ」
そこに待ったを掛けたのは主人だった。彼は里香の顔を覗き込むと、ひとつ頷いてから彼女を列に戻した。美貌の所為で選ばれかけた里香を救ったのはやはり美貌だった。男達は里香を諦めるとその隣に立つ少女を選び、抵抗する彼女を引き摺り出した。その少女は訓練の時に里香と秘所を重ね合わせた恵だった。
不興を買った少女と恵。主人から"要らない"と判断された彼女達はそれから5人の男達に強姦された。一切の遠慮なく壊れる事前提で行われる性行為は主人がいつもする様な手緩いモノではなかった。身体中に媚薬を塗られた2人は膣穴だけでなく肛門や口を休む事なく犯される。それを里香達は直立して見る事しか出来なかった。
2人は身体中の水分を吐き出す勢いで体液を撒き散らし、泣き喚きながら絶頂させられる。気の強い恵も母親に助けを求めながら男に突かれていた。男達が与えるのは快感ばかりではなく、時に暴力を振るって彼女達を痛め付ける。そこに手加減は全くなく一発受ける毎に少女達の身体が壊れていくのが分かった。
1時間が経った時、男達はようやく満足した様子で立ち上がり、組み敷いていた少女達を抱え上げた。恵の美しかった顔が無惨に潰れているのを目撃した里香は、彼女が随分前から死んでいた事を理解した。男達は2人の死に顔を他の少女達に順番に見せ付けて回る。その酷い最期を見て里香は同情よりも恐怖が勝った。
その日の夜は皆、身体を寄せ合って休んだ。時間が経っても身体の震えは収まる事はなく、お互いを抱きしめながら励まし合った。七海は似た光景を何度も見てきたのだろう。彼女だけはいつも通り冷静に他の子の世話をしており、それが少しだけ他の子達の救いとなっていた。
恵達が死んだ日から3日後。新たに2人の少女が補充された。11歳の紅音と14歳の詩織。他の子達より随分と幼い少女達だ。怯えた様子の2人はやはり顔が整っていて、将来美人になる事は確実だった。特に詩織はこの部屋の子達と比べても飛び抜けて美しく、里香や七海と並んでも見劣りしなかった。
七海は里香達の時と同じ様に2人にここで注意するべき事を説明した。詩織の方はこの場所の恐ろしさを正しく理解したようだったが、紅音は七海が何度説明しても状況を受け止める事は出来ないでいた。
案の定、その日の主人の来訪時、紅音は主人の機嫌を損ねてしまう。最初こそ七海の教え通りに静かに立っていた彼女だが、主人に陰核の皮を剥かれた際に堪え切れず身体を動かしてしまったのだ。直後、主人は紅音に平手打ちをすると別の少女を乱暴に犯して出て行ってしまった。
彼女が殺されなかった事に安堵した里香だったが、七海は最初だから見逃されただけだろうと予想していた。彼女は紅音にもう一度注意したが反応は思わしくなく、仕方なく明日までに陰核の皮を剥かれる痛みに慣れさせようと紅音に訓練を実施した。
嫌がる紅音の脚を広げさせ小さな陰核の皮をクリクリと剥き上げる。そして痛みが快感に変わるまで刺激し続けた。最後には11歳には似つかわしくないくらい陰核を膨らませた紅音は、七海を強姦魔でも見るような目で睨み付けていた。
一方で、もう1人の新人である詩織にも上手にイク訓練が必要だった。しかし、恵達が死んだばかりで皆新しい子の面倒を見る余裕はなく、七海の頼みで里香が相手をする事になった。深窓の令嬢といった雰囲気で年齢以上に落ち着いて見える詩織。里香はそんな彼女を床に座らせて脚を開かせると愛撫を始める。数分後には何度も小さな潮を吹き、顔を赤くして口元を抑える詩織の姿があった。
その日の夜、里香は子供の泣く声で目を覚ました。声のする方を見ると壁に背中を預けて座る詩織と、彼女の膝に頭を乗せて肩を震わせている紅音の姿があった。里香が近付くと詩織が微笑んで隣を勧めてくれた。話を聞くと2人は同じ商人の所で売られていたとの事だった。
詩織はいつも泣いていた紅音を放って置く事が出来ず、ずっと面倒を見てきたらしい。17歳の里香でさえ不安に負けて何度も泣いているにも関わらず14歳という年齢で赤の他人を気に掛けて来た詩織の行動は賞賛に値する。七海や里香を含めた全員を警戒していた紅音が、詩織相手には完全に安心しきっている様子を見てもこれまでの献身振りが窺えた。
詩織は紅音が泣き止んで寝息を立て始めるまで見守り続けていた。自分の事すらままならない里香だったが、どうしてもこの健気な後輩達には生きて日本に帰って欲しいと、そう思ってしまった。
翌日、主人の訪室が済んだ後、七海と里香は新人2人に訓練を行なう事にした。今日の主人の愛撫を耐え切った紅音だが、その姿は危なっかしいモノで隣で見ていた里香は彼女が声を漏らすのではないかと心配で堪らなかった。
前日の事があって七海を敵視する紅音は当然拒否したのだが、七海は嫌われてでも彼女に経験を積ませるつもりのようで、一歩も引こうとはしなかった。紅音は最終的に詩織の説得に折れて七海を受け入れてくれたのだが、警戒心を解く事はなかった。
一方の詩織は「よろしくお願いします」と里香に頭を下げて脚を広げた。対照的な態度の2人だが、数分後に絶頂を迎えて床でピクピクと震える姿は全く同じだった。
次の日、主人は久しぶりの"手入れ"を行なった。選ばれた紅音と詩織は固い表情で身体中の無駄毛の処理を受けていた。11歳の紅音は下の毛を数えられる程度しか生やしておらず、主人は指で弄っただけで剃る事はなかった。
詩織の方もまだ完全には生え揃っていないようで割れ目の周りに薄く茂るだけだった。しかし、主人は詩織の陰毛を全て剃ってしまい、無毛となった恥丘を撫で回していた。結果的に紅音よりも子供ぽい女性器になってしまった詩織は、恥ずかしそうにその日の間、手で陰部を隠していた。
不安は残っていたが紅音も詩織も数日後には目を開けたままイけるようになり、里香と七海はひと心地付く事が出来た。しかし、新人2人の事ばかり気に掛けていては思わぬ所で足をすくわれてしまう。紅音達の"手入れ"の翌日。久しぶりに主人に選ばれた里香は、両膝を抱え上げられて挿入される、所謂駅弁スタイルで犯され、危うく主人の不興を買いそうになった。
この部屋での生活に慣れてきたと言っても、里香が連れて来られてまだ30日も経っていない。セックスに関しては主人とは3回だけしか行なっていなかった。その為、体位によって受ける快感の違いを理解しておらず、初めて経験する駅弁ファックに屈して小さく喘いでしまったのだ。幸いにも主人には聞こえていなかったみたいだがその瞬間、里香は自分が殺される事を覚悟した。
里香ですら不意に声を出してしまう事がある。ならば彼女よりも経験が浅く、精神的にも幼い少女には常にそのリスクがあるのだと皆理解していた。だからこそ自分達で訓練を続けていたのだ。しかし、何気ない反応が死に繋がる状況下では人の命はどうしても簡単に失われてしまう。
──詩織と紅音が死んだのはそれから2日後だった。
里香と七海は快楽に抗う訓練ばかり紅音に行なっていた。そのお陰で彼女は愛撫を受けても表情を変えずに耐える事が出来ようになった。だが"声"とは快感よりも痛みを受けて出る事の方が多い。そんな当たり前の事すら2人は忘れていたのだ。全ては強烈過ぎるここでの生活の所為だろう。
その日。初めて主人のセックスの相手に選ばれた紅音は、その場に組み伏せられ、ペニスを挿入され──そして、処女膜を貫かれた。彼女が漏らしたのは「うッ」という短い悲鳴だけだ。それだけで彼女の運命は決してしまった。
不幸だったのは里香達が紅音が未経験だと知らなかった事と、性知識のなかった紅音が破瓜の痛みを知識として知らなかった事だ。買われてくる少女が処女な筈がないという思い込みと、幼さによる知識の浅さが悲劇を招いた。
主人は一瞬動きを止めたが、すぐに腰の動きを再開させて紅音の女性器を犯した。その為、里香達は最初、紅音が見逃されたのだと安堵したのだ。紅音は股を血塗れにしながらも声を出すのを必死に堪えていた。数分後に主人がペニスを引き抜いて立ち上がった時、紅音の膣は裂けて痛々しい姿を晒していた。
それでもこれで終わったのだと皆が思った。紅音もやり遂げた様な表情をして里香達の方に視線を送っていた。しかし、直後に主人が脚を振りかぶり紅音の秘所を蹴り上げた瞬間、淡い期待は無慈悲にも砕かれてしまった。
悲鳴を上げる紅音の女性器を主人は何度も踏み潰し、勢いを着けて蹴り飛ばす。革靴が肌を叩く音が響き、それと同時に幼い少女の絶叫が里香達の耳に届いた。
「助けなければ」とそう思う一方で、冷静な部分が「動けば自分も同じ目に遭うだけだ」と告げていた。小さな女の子が害されているのに一切動く事が出来ず、ただ見つめる事しか出来ない。それは里香だけでなく七海も他の少女達も同じだった。
唯一違ったのは紅音を妹の様に可愛がっていた詩織だけ。この場で紅音に次いで若い彼女は勇敢にも助けに入った。倒れる紅音に被さって主人からその身体を隠す様にした詩織は、許してくれと懇願した。自分の身を顧みず誰かを助ける行為は人としてとても尊いモノだ。しかし、人形としては完全に失格だった。
主人は詩織に対しても怒りをぶつけた。詩織は紅音と同じ様に腹部に蹴りを入れられ、秘所を踏み付けられた。それでも紅音を庇う事を止めなかったが、頭を強く打ってからは全く動かなくなってしまった。力の抜けた彼女の身体を見てその死を悟った里香は直立したまま涙を流した。
紅音はすぐには詩織の状況を理解出来ず、弱々しい声で彼女の名前を呼んでいた。しかし、彼女が自分を庇って殺されたのだと悟った瞬間、胸を締め付けられる様な悲痛な声で泣き始めた。
最期にこんな惨い仕打ちを受けなければならない程の事を彼女が何かしただろうか。異国の地で誘拐され、良くしてくれた少女が自分を守って殺され、そして当人もゆっくりと命を火を儚くしていく。──少しして詩織の後を追う様に息を引き取った紅音は、光のない瞳を里香達に向けていた。