2月15日:エンディングを追加しました。
ヒナタ『リムルを雌堕ちさせてしまった件』5
シャァアアアアア―――
水音がタイル張りの部屋の中で響く。
壁にかけられたノズルから降りかかるお湯が、一糸まとわぬ二人を濡らしていた。
「ん……ちゅ」
リムルとヒナタの二人はその身を擦り合わせながら、両手の指を絡め、キスを交わしていた。
身長差からリムルが背伸びし、ヒナタが身を屈める形で。
ヒナタは、リムルに覆い被さるようにその唇を貪っていた。
「は、んむ……ちゅ……んはっ」
リムルの口内を蹂躙する、ヒナタの舌。
くちゅりくちゅりと水音をたて、2人の混じりあった唾液が溢れ、降りかかっている湯に流されていく。
「ぁは……♡ん……♡」
とろんとした瞳でヒナタを見上げ、グリグリと体を押し付けていく。
ヒナタの股間の剛直が、その度に快感に身を震わせていた。
固く反り立つそれは、リムルの柔らかな腹を懸命に押し返し、そのすべすべとした感触にヒナタの快感も高まっていった。
デートを終えた2人……2人は最後に夕食をゆっくりと取った後、宿をとった。
一般的な宿ではなく、恋人同士が……そういう事、をする為の宿を。
そしてまずはシャワーを、と2人で浴び始め……そのまま事を始めたのだった。
キスを交わし気分を高めたヒナタは、微笑みを浮かべて、リムルに壁に手をつき背を向けるように、と言った。
「ほ……本当にやるのか……?」
振り返りながら問うリムルの表情は、戸惑いに彩られていた。
ただそこには困惑だけではなく、羞恥、そして僅かな期待が入り交じっている事を、ヒナタは感じていた。
頬を染めつつも心細そうに眉を下げる恋人に、ヒナタは触れるだけのキスを落とす。
「ん……大丈夫よ、ちょっとずつ慣らしてきたじゃない」
くにゅ
「あっ……んっ……♡
……うん……わかった。えへ……いいぞ♡」
ヒナタの手が胸をまさぐり、リムルは小さな喘ぎ声を漏らす。
その後、リムルが突きだした尻へと手をずらしていった。
ハリのある小さな尻を、全体を揉みしだき、その感触を楽しんでからゆっくりと左右に開いていく。
そうして露になる、リムルの菊門。
ひくりと震えたそれに、ヒナタの口角がつり上がった。
「じゃ……いくわよ。力、抜きなさい」
くちゅ
「んっ……」
宛がわれた剛直の熱さを感じて、リムルは身を震わせる。
本当に入るのかという疑問は一瞬、自分の尻を穿ち始めたそれの感触に、歯を食い縛った。
にゅぷぶ
「あがっ……んぎぎぎぎ……!」
腰をガッチリと掴まれ、少しずつ侵入してくる異物、前で受け入れた時よりも感じる、強い圧迫感と異物感。
目を見開いたリムルの口からは、苦し気な声が漏れていた。
一方で慣れていないリムルの穴を押し広げ、ヒナタは恍惚とした表情でその感触を楽しんでいた。
素直に受け止め包み込んでくれる前と違って、まるで掘り進んでいくような感覚に、笑みが浮かぶ。
腰を小刻みに揺らしながら、奥へ、奥へと。
ぬぷぷぷ……
「あ、あああああ……!」
快感とも痛みとも言えないものを感じるリムルの口からは、悲鳴とも喘声とも取れる声が漏れる。
めりめりと尻穴を広げながら進んでいくヒナタのモノは、熱く硬い。
揺さぶられる度にリムルの尻穴はひくひくと震え、それがヒナタの快感を高めていた。
入り口はきゅうきゅうと締め付け、中は柔らかい。
「あっ、あぅっ……ぅっ……くぅっ……」
いつも甘い声をあげるリムルの口から漏れる、苦しそうな声にヒナタの嗜虐心が刺激される。
ペロリ。赤い舌がヒナタの唇を濡らした。
「キツ……うふふ……こっちもすっごく気持ち良いわリムル……♡千切れちゃいそうなのに、中はふわふわで……うふふ……癖になっちゃいそう♡」
ぐりぃ
「あぎっ!はっ……!あぁあああっ……!」
腸壁を刺激しながら腰を進めていくヒナタに、リムルは言葉にならない悲鳴をあげ続けていた。
ぬぷぷぷぷ……
「んっ……♡全部……入っ……」
どちゅんっ
「ったぁ♡」
「おっ!?♡」
やがてヒナタのモノが全て収まり、リムルの中を貫いた時、甘い声がバスルームに響いた。
ぽこりとリムルの腹が一部不自然に浮き上がっている。
ヒナタのモノは、尻穴の最奥から、腸壁ごしに子宮を押し潰していたのだ。
バチリとリムルの頭に快楽の電流が流れ、その体が小刻みに震えた。
ヒナタは当然それに気付き、笑みを深くすると……。
ぬぽぽ……
「あっ、はっ……」
「ふふ……君も、気に入ったみたい、ねっ♡!」
どちゅんっ!
「おほぉっ♡!?」
リムルは目を白黒させて、突然自分に襲い掛かる快感に戸惑っていた。
お尻で感じる事に信じられない思いで……けれど自分を貫く確かな快感に身震いした。
今までヒナタと身を交わした事で開発され尽くしていたリムルの子宮は、腸壁ごしでもその身に快楽をもたらしてしまっていた。
感じている事を証明するかのように、リムルの細い太腿には粘性の液体が垂れ始めていた。
パンッ!パンッ!パンッ!
小刻みに、リズミカルにヒナタの腰が打ち付けられる。
小振りなリムルの尻が、その度に小さく波打った。
「おっ♡おっ♡は、ぅ♡」
「はぁっ、はぁっ、あはっ♡」
奥を貫かれる度に押し上げられ、けれど反するように降りてくる子宮は、更に大きく強く潰されてしまい、より強い快感をリムルへと与えていく。
パンッ!パンッ!ぬぷ……パンッ!パンッ!パンッ!
「おっ♡おっ♡ぉっう……ぁ♡あっ♡あひっ♡」
一突き毎に理性が削られていく。
喘ぎ続けるしか出来ないリムルに、快感の波が襲い掛かる。
異物感、圧迫感は依然としてある。
息苦しさも感じている。
それでも、それを上回る程の快感に、リムルの口からは喘ぎ声が漏れ続けた。
「あっ♡締め付けすっご……♡んっ……も、出る……♡」
「んぇっ♡おっ♡」
ヒナタの腰の動きが一際強くなる。
より強く最奥を突かれ、その衝撃にリムルの口から舌が飛び出た。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
ガッチリと腰を掴まれ、ヒナタの腰の動きに合わせて体が前後し、より強く深く、リムルの中を穿つ。
ゴリゴリと抉られながら、突かれる度にリムルの腹が形を変えていた。
そうしてその度に、耐え難い快楽がリムルを襲う。
「おっ♡おぐっ♡おっ♡おっ♡おほぉっ♡」
一際強く腰をうち、その刺激にリムルの尻穴はより強くヒナタを包み込んだ。
「イッ…………くぅうう……♡」
ズンッ、ドクンッ
痛いくらいに締め付けられたヒナタは、その刺激に絶頂を迎える。
リムルの最奥に到達し、子宮を押し潰し、ビクンと大きく震え、溜まった精を吐き出した。
ビュルルルルルッ
「おっ……♡おぉっ……♡?あっ、はぁ……♡」
どちゅっ、ビュルルルッ
中に注がれていく精液に、リムルは身を震わせた。
お腹に広がる満たされる感覚、けれどいつもと違うその感覚に違和感を覚えながらも、その快楽に身を委ねる。
ビュルッ
「はぁっ……♡はぁっ……♡」
やがて射精を終えたヒナタの物がゆっくりと引き抜かれていく。
そしてその感覚に、快感の余韻に浸っていたリムルの瞳が、唐突に見開かれた。
ぬぽぽぽぽぽ……
「あっ、おぉおおぉぉお♡!?」
余韻に浸っていた所に、先程まで自分の中を埋めていた物が抜けていく感覚と、排泄に似た快感を不意打ちで感じさせられ、絶頂しきれていなかったリムルは、そこで絶頂を迎えた。
「はひっ♡おっ♡おっほぉおぉぉおお……♡」
絶頂するリムルの尻穴は強くヒナタを締め付け、離すまいとその穴をすぼめる。
それでもヒナタは構わず抜こうと、リムルの腰を押さえながら腰を引いた。
盛り上がるリムルの尻穴を面白そうに眺めながら、ゆっくりと引き抜いていく。
そこで抜ける直前、カリが尻穴の縁に引っかかる。
名残惜しげにカリを離さないリムルの尻を掴んで、ヒナタは半ば強引に、一思いに引き抜いた。
「んっ……!」
っぬぽんっ
「お゛ぉ゛っ♡!ん、あ……あはぁ……♡」
壁に頬を押し付け、リムルは迎えた絶頂に身を震わせていた。
前からはとろとろと透明な汁が溢れ、太腿を濡らしていた。
ピクン、ピクンと震えるリムルの尻を、ヒナタは愛おしそうに撫でる。
「うふふ……これで君の初めては全部私のものね……♡
最高だったわ……また、こっちでもヤりたい所、ね」
くに
ぶぷっ、ぶぴゅるっ
「あっ♡」
閉じられた尻穴を指先で撫でれば、ヒクリと震えた後に音をたてて白濁液が溢れ出した。
穴をヒクヒクさせながら、リムルは荒い息を吐き出す。
そして、絶頂の余韻を感じながら……にへらと笑った。
「ひなたぁ……♡」
顔だけで振り向きながら、リムルは甘い声で言葉を溢す。
尻を向けたまま……自身で尻を左右に広げて。
ごぷっ、ぴゅるっ
広げられた穴からどろどろと精液を漏らし、リムルは尻を振った。
「もういっかい……こっちでシよ……♡?」
その瞬間、ヒナタの物は、少しだけ落ち着いていたヒナタの剛直は天を仰いだ。
それを見たリムルの笑みがより深まる。
「あはっ♡もっと、ちょーだい……♡?」
「……!もうっ……!好きなだけ犯してあげる!」
くちゅ
ぬぷぷぷ……どちゅんっ!
「おぶっ!♡き、たぁっ♡あはっ♡もっと、シてぇ……♡」
リムルは自身でも腰を揺すり、 自分の尻穴を穿つヒナタの物を刺激していく。
射精した直後にも関わらず熱く硬いそれを愛おしそうに腹ごしに撫でて、ぺろりと唇を舐めた。
ぬぷっ、じゅぽっ、ぬパンッ、パチュンッ!
「おっ♡おほっ♡あひぃ♡もっと♡もっとぉ♡」
甘ったるい声で、快感に溺れて、リムルは乱れる。
恍惚とした表情で、ヒナタに全てを委ねて。
「あはっ♡後悔しないでよ♡?お望み通り、滅茶苦茶にしてあげる……♡!」
それをヒナタも受け入れて……リムルを犯し尽くした。
お望み通りもう一度尻を犯して、腹が膨れる程に注ぎ込み、次は口を、喉を。
すべすべとした肌に、脇に、太腿に、頬に擦り付けるように射精までして、その征服感に身を震わせた。
「んひ……♡ちゅ……♡ひなたぁ……♡すき……♡ちゅる♡」
ヒナタの全てを受け止めて、とろんとした蕩けた顔で、リムルはヒナタを抱き締める。
場所は移り、ベッドの上。
一糸まとわぬ二人は体を密着させ、深い口付けを交わしていた。
ヒナタのモノはリムルの
既に顔も表情も心も
ぬちゅ、どちゅ、ぷちゅ、っぱんっ
水音が部屋に響き、接合部からは粘ついた液体が溢れていた。
もっと、もっとと背中に手を回して、舌を突き出し、絡め……リムルは快感に溺れていた。
もう何度絶頂したのかも覚えていない。
それでも、気持ち良すぎて……好きな人に、愛する人に与えられる快感が心地好すぎて。
リムルはただただ、その身をヒナタに委ね続けた。
「んちゅ……っぷは……」
ふとそこで、ヒナタはリムルの口から口を離した。
名残惜しげに伸ばされたままのリムルの舌から伸びた銀の糸が、ぷつりと途切れた。
「リムル……」
熱のこもった声で名を呼ばれ、リムルは目を細めてヒナタを見上げた。
ヒナタは真剣な表情で……笑みを浮かべながらその言葉を紡いだ。
「私の子供、孕んで?」
ドクンッ
強く、リムルの胸が跳ねた。
思わず目を見開くリムルへと、ヒナタは破顔しながら言葉を続けた。
「貴方と……家族になりたい。結婚しましょ?
そして、私の子供……産んで?」
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ
リムルの胸は早鐘をうつ。
ビクリと体が震えて……漸く言葉を理解して、リムルは口角を吊り上げて、目を細めた。
「……はいっ……♡いっぱい……産む……♡
ヒナタと……結魂したい……♡俺を、孕ませて……♡」
恍惚とした表情で紡いだ言葉に、ヒナタの僅かに存在していた自制心。
それは制御を失い……その日、リムルを犯し尽くしたのだった。
パンッ!パンッ!ドチュッ!ドズンッ!ズチュンッ!
「あっ♡あぁっ♡はぁっ♡はぁっ♡あはっ♡」
「孕んで♡産んで♡私の赤ちゃん♡
大好きよ♡愛してるわリムル♡受け止めてえっ♡」
ドプッ、ぐりゅっ
「あっ♡あっ―――――――♡♡♡♡♡♡」
ビュルルルルルルッ
リムルの子宮口を確かに捉えたヒナタの射精は、リムルの子宮内へとたっぷり注ぎ込まれた。
「あっ♡…………あひ……♡」
どぷどぷとお腹の奥を満たしていく精液。
いつもと同じ……けれど何処か違うその感覚に、絶頂しながらも虚ろな頭で思巡らせて……。
っぷちゅんっ♡
「っあっ……♡」
何かを感じて、リムルは顔を綻ばせた。
見上げた先で、こちらの様子に気付いていないヒナタは、静かに息を整えていた。
パチリ、と視線が交わされた瞬間、二人はどちらからともなく、顔を近付け始める。
「んっ……♡」
「ちゅ……♡」
そうしてキスを交わした二人は、そのまま行為を続ける。
愛する人と体を重ねて、もっと、もっと気持ち良くなる為に。
リムルは、そっと自分の腹に手をあてる。
そして……ニヘラとだらしのない笑みを浮かべた。
トクン……
自身の腹を撫でながら、リムルは自身に覆い被さったままのヒナタを見上げる。
「ひなたぁ……♡すきぃ……♡」
「私も好きよ、リムル……♡愛してる……♡」
恍惚とした蕩けた表情のリムルに、ヒナタもまた表情を緩めて愛を囁いた。
そして……
ぐちゅり
ごぽっ
「あっ♡」
接合部からは、精液と愛液が混じった粘体が、リムルの
二人の夜は……まだまだ終わらない。
――――――――――――――――――――――――――
―――数ヵ月後。
人気のない山奥にひっそりと建てられた小屋。
ヒナタは仕事を終え、その小屋へと足を運んでいた。
木製の扉の前で服を軽くほろって軽く身嗜みを整え、その扉を開いた。
ガチャ
「ただいま」
ガタッ
パタパタパタ
開いた先、小綺麗な木製の玄関の奥から、小さく物音がしたと思うと、可愛らしい足音が響いてくる。
パタパタパタパタ
それはドンドン大きくなり、やがてその足音の主が顔を出した時、ヒナタの笑みはより深くなっていった。
「おかえり、ヒナタ」
足音の主リムルは後ろで一つに纏めた青銀の髪を揺らしながら、ヒナタと目を合わせると、心底嬉しそうに顔を緩めた。
ヒナタの目の前に立つと、何かを期待するように両手を伸ばし、柔らかく目を細めた。
「ん……ただいま、リムル」
そっと、優しく覆い被さるように、背中に手を回してその首筋に顔を埋めた。
すぅと胸いっぱいにその匂いを吸い込めば、甘い香りに仕事の疲れが吹き飛ぶ思いだった。
「んふふ……くすぐったいよ、ヒナタ……すぅう……」
「あなたも嗅いでるじゃないの」
「ん……駄目なんて言ってないし」
互いに抱き締めあった二人は、やがてどちらからともなく腕を離して、静かに向かい合った。
ヒナタは笑みを浮かべたまま、視線を下にずらしていく。
そして、リムルの膨らんだ腹を見て、より一層その笑みを深めた。
その視線に気付いたのだろう、リムルは膨らんだ自分の腹を優しく撫でた。
その表情は、慈愛に満ちたものだった。
「ここに……私達の子供
笑みを浮かべながらも何処か他人事のようなヒナタに、リムルは思わず苦笑を浮かべた。
「まだ実感が湧かないか?」
「……そう、ね。私に家族が出来るって事が……想像出来ないのかもしれないわね」
ヒナタは自嘲するように呟いた。
ふい、とりむるから視線を反らし、気まずそうに頬をかく。
そんなヒナタに、リムルはしょうがないなぁとばかりに眉を下げた。
その手を自分の膨らんだ腹に当てて……両手で優しく包み込んだ。
トクン……
「……感じる?ほら、もう動いてるんだ」
トクン……
「俺も不安な事ばっかだけど……案ずるより産むが易しって言うだろ?
大丈夫……ヒナタならきっと、立派な親になれるし……」
微かに感じる、鼓動。
リムルに宿った新たな命。
その命を感じて……リムルと自分の愛が結実した命を感じて。
「一緒に幸せになれるって、信じてるよ」
そして、大好きなリムルの愛を感じ、ヒナタは胸の奥から溢れる暖かさに包まれていた。
無意識に笑みが溢れて、愛しさが溢れて止まらなかった。
「……キスしていい?」
「なんだよ突然。……良いよ、いくらでも」
許可が出た瞬間、ヒナタはリムルの肩に手を乗せた。
そうして躊躇いなく、顔を近付けていく。
チュッ
溢れる思いのままに、ヒナタはキスを落とす。
触れるだけの、優しいキス。
とても温かい、愛のこもったキスだった。
ゆっくりと離れたヒナタの顔を見上げて、リムルはふにゃりと笑った。
「えへへ……そんじゃ入って入って、ご飯出来てるよ。
……あ、そうだ、今日はチョコケーキ作ってみたんだよ。
厳密にはそんなイベントないけど、時期的にはバレンタインだろ?頑張って再現してみたんだ」
「ふふ……食後が楽しみね」
二人は穏やかに会話を交わしながら、小屋へと入っていく。
ガチャリ
閉じられた扉は音をたて、二人以外けして開ける事が出来ない鍵がかかる。
この小屋は二人しかいない、二人だけの、二人の為の愛の小屋。
俗世から隔離された、二人だけの時間。
「そういえば、おっぱい大きくなったわね」
ヒナタの手がリムルの胸を無遠慮にまさぐった。
以前はなかった、ふわりとした柔らかい感触がヒナタの手を喜ばせる。
「んっ、ヒナタが揉むし、妊娠してるんだから当たり前だろ。
……今日はあんまり吸いすぎるなよ?この子達の分がなくなっちゃうだろ?」
「善処するわ」
お腹を撫でながら呟かれる苦言を聞き流し、ヒナタは先を歩くリムルの背中に張り付く。
愛おしそうにリムルの頭を撫で、抱え込み、頭頂部にキスを落とした。
「今日もいっぱい愛してあげる」
「ん……♡ご飯と、お風呂の後……ね♡」
「……んー、これ、誘われてるのかしら……?」
「ち、違うから!ご飯冷めちゃうぞ!」
そんな宣言に、リムルは頬を染めて嬉しそうに頷いた。
ヒナタは沸き上がる、今すぐ犯したいという感情に悶え、身を震わせる。
否定するリムルの言葉に肩を落としながらも、二人は体を密着させたまま、歩いていく。
リムルは自分のお腹に宿った命に、隣を歩く自分を孕ませた女に、それぞれ意識を向けた。
少し前まではこんな状態になるなんて、夢にも思わなかった。
元々男だったリムルからしたら、想像も出来ない状況。
むしろ、忌避感を覚えていてもおかしくない状況。
それでもリムルは今の現状が嬉しくて、愛おしくて、仕方なかった。
好きな人に愛を注がれる事も、そんな人の子供を孕む事が出来たのも……心の底から嬉しかった。
リムルは、微笑みを浮かべたまま、お腹を撫でる。
「……元気に産まれてこいよ……?」
そんなリムルの言葉に返すように、リムルのお腹に軽い衝撃が走った。
「あっ♡蹴った……♡んふふふ……元気だなぁ……♡」
リムルはより笑みを深めて、慈しみの表情でお腹を撫でた。
愛おしくて仕方ない……リムルはそんな思いで目を細める。
愛おしさのままに背に感じるヒナタに身を預けて、胸に頭を擦り付けて甘える。
僅かに残った男の本能が歓喜するも、それ以上にヒナタの温もりに包まれている安心感を覚えてかき消えてしまった。
変わってしまった自分を自覚しながらも、リムルは今に心底満足していた。
満ち足りた思いで、心底幸せを感じて、愛おしさを込めてヒナタを見上げた。
バチリと視線のあった二人は、笑みを浮かべどちらからともなく目を閉じた。
二人はゆっくりと唇を重ねながら、小屋の奥へと消えていく。
今日の二人の時間はまだ、始まったばかり。
夜遅くまで、二人の時間は続いていく……。
ヒナタ『リムルを雌堕ちさせてしまった件』完
という訳で、ヒナタ編完結となります。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございます。
また、長くお待たせして申し訳ありませんでした。
他の続きや、プロローグしかないもの等……まだまだかけていない話がいくつもありますが、気長にお待ちいただければと思います。