封印されてたビッチ妖狐が呪われた少年に負けるだけの話 作:社畜怪人
────ああ、ああ、感じるわ────
愛おしき我が子らの胎動と鼓動が、母の耳にも聞こえました。
我が子のみならず、我が血族に連なる命の脈動も、高らかに。
何たること、千年の刻を超えて孫が生まれるなど!
このような慶事を祝わぬなど、母として恥じ入るばかりの失態!
不出来な母ではありますが、愛しき我が子、そして愛しき孫に会っておきたいのです。
あなたの見初めた良人の顔も見てみたい。
いかな家庭を築いているのか───母として、女として、見届けねば。
にぃっと頬が緩む。
元々が穏やかな顔つきだったため、周りの人々にな違和感を感じ取れなかったようだが、勘の鋭い者や彼女に近しいものならば、それが捕食者の、或いは狩人が獲物を補足したときのソレと同じだと気付けただろう。
人が妖を孕ませることなど、困難を極めるはずだ。
実際『彼女』が千年を超える時を生きる中で孕んだ回数は、3度ほど。
交わり精を搾った男は星の数ほどいるにも関わらず。
ならば、会ってみたい。
自分の子を孕ませた男がどれほどの傑物なのか。
そして、願わくば。
(私をも孕ませることができるのならば────)
人は、彼女のことを《九尾の狐》、《玉藻の前》と呼ぶ。
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唐突に家を訪れた
なるほど、確かに親として、祖母としては正しい在り方なのかもしれない。
しかし、良人を見る目が野獣のソレである。
万が一、億が一にも良人が自分を裏切るなど考えられないが、かの愚妹の如く虜になられては面倒だと、態度的にも隠すことさえしようとはしていない。
《陽紅!陽紅!我が子にも言霊の祝福を与えられているなんて!》
『良人に名付けていただいたのじゃ。そも、母上が何故ここに?』
《決まっているわ、我が子と我が孫に会いたいと思わぬ者がいるかしら?》
『───それならそれで構わぬ。あぁ、妙なことは考えんでな?』
妾も、愚妹も、良人の命を搾らんとしたが、数酷後には泣いて赦しと寵愛を請うた。
仮にも世に名だたる母上が、娘の前で斯様な無様を晒すような真似はせんでくれ?
良人は陰陽師の血脈の果の果ゆえ、母上でも不覚を取りかねん故な?
何たることか。
母は、喜悦に胸を高鳴らせた。
陽紅の名を与えられた娘はともかく、次女は性に関しては自分に匹敵するほど貪欲な女だ。
その彼女が、泣いて赦しを乞う?
そんな逸材が、この現代の世に?
陰陽師というのは、確かに強者も多かったが──夜伽のほうでも強い男などはいなかったはずだが?
自分の母親が舌舐めずりをしたのを見て、陽紅は嘆息をついた。
『千歳離れた弟妹を孕むなど、せんでくれな?年寄りの冷や水ともいうからの?』
《陽紅ちゃんの良人が私に靡いても、後悔しないでね?》
元ある姿に戻った母を見ながら、陽紅は笑む。
天地に無双の英傑が、日ノ本の歴史に名を刻む妖を調伏する様を目の当たりに出来るなど、そうそう得られる経験ではない。
この
良人が帰宅するまで、あと一時間もかからないだろう。
《母親》
日ノ本の歴史に名を刻む妖怪、九尾の狐。
あらゆる姿に変わる力と、人の精を以て命を永らえる力を持つ美女。
普段は現代風の美女の姿をしているが、本来は狐耳と九尾をつけた爆乳美人。
所謂長乳と言われるモノであり、サイズと張りを折衷した陽紅、サイズに特化した妹とはまた違った魅力的な胸である。
狐耳九尾で経産婦で爆乳で母性に満ちたあらあらうふふ系ビッチ熟女という属性の交通渋滞を起こした魔物。
強く意識している間は耳や尾は隠せるが、自我を喪失した際には露わになってしまう。なお尾や耳が最大の弱点であり、最大の性感帯でもある。
娘の良人、つまり義息相手に屈服し、息も絶え絶えなところを娘と義息の二人がかりで責め立てられる未来まで、あと2時間。