言葉には出さずともツンツンと突いて懇願する様子にマリアも文字通り背中を押されていた。
初めてを奪われた際の拒絶などどこ吹く風の勢いで、そのまま股を広げたマリアのお腹にラードは飲み込まれる。
マリアは高い身体能力を持つが、そのぶん引き締まった身体はやや筋肉質で華奢な体格。
ラードがまた顔に似合わないサイズなのも相まって、彼女の腟内はギチギチと肉同士が擦れあった。
(昨日は泣く暇もなく辱められてあんなに嫌だったのに、今わたしは自分から彼を求めている。彼と繋がって一つになることに幸せを感じている)
「自分から欲しがるだけあって今日のキミは激しいな」
ラードが言うようにただでさえギチギチの腟内を強くしごくのはマリアの淫らとしか言い様のない激しい腰の動き。
愛に飢えた雌の求愛行動はマリアの顔に艶を出す。
「キミのそういうところも好きだよ。愛している」
(駄目! あんなに嫌いだったのにそんなことを言われたら墜ちちゃう)
好きや愛しているという言葉に過剰反応するマリアはその言葉だけでゾクゾクと背中に稲妻が走っていた。
一晩かけて辱めるられつつも歪んだ愛を説いたラードに文字通り染められた彼女はラードに好きと言われるだけで気持ちが高ぶってしまう。
彼と二人きりの時だけは余計なことをすべて忘れられる。
大貴族の娘として、これまで立場に相応しくあれと被っていた様々なペルソナ。
麻莉亜にとって自信家という一面すら根底にまで遡れば虚勢にすぎない。
裸の彼女は濡れ絵巻で性に興味を持ち、同年代の男の子から愛されて、物語に聞くカップルのように日常を過ごすことを夢見ていたどこにでもいる少女。
例えばマレーネのように彼女が義務隊にて庶民と呼んで一線を引いていた娘たちと変わらない。
始まりは自分の意見など無視したモノだし、それを嫌悪していたハズだったのに、彼女はラードから刷り込まれた甘い言葉の前に堕ちていた。
心の中では堕ちるか堕ちないかのラインで留まっていると思っている時点で完全に。
「わ、わたしは仕方がなく抱かれているんだからね」
「大貴族の姪として人前ではそれで良いさ。だけどそれが演技だってのは僕にはお見通しだよ」
「そんなことは」
「演技でなければこんなに乱れるものか。それにさっきから何度も肩が脱力してガクガクになっているじゃないか。僕がまだ果てていないというのに何回イったのさドスケベマリアさん」
「い、イってなんかいないわよ」
「フフフ……僕らは繋がっているのだから嘘なんて出来やしないのに」
(なんでわかるのよ)
シヴァの加護によるテレパシーを失念しているマリアは自分の秘めた感情を看破するラードに驚いてしまう。
そして驚きつつも彼を求めるのが辞められないでいた。
お腹の中を満たして張り裂けそうなほどの存在感を放つ、大きくて熱くて脈を打つ彼のモノ。
身体の内側をソレが擦るたびに、彼と出会うまで満たされなかった何かを埋めていくのをマリアは感じていた。
単純な肉欲や快楽も勿論あるが、それとは別に感じる彼によって埋められていく乾き。
それが彼女にとっては幸福の一言に集約されていた。
マリアはイく度に身体の動きがガクガクと震えた後に停止するのでラードの位置からはテレパシーなどなくてもまるわかり。
そんな彼女が身体を倒して胸をラードに押し当てた意味は──
(もう限界……)
「そろそろイきすぎてバテそうなんだね。気持ち良すぎるって顔に出てるよ」
「そんな……恥ずかしい」
「人前に見せたら確かに恥ずかしいよ。だけど今は僕しかいない。その可愛い顔をもっと僕に見せてよ」
「や……そんなにこんなだらしがない顔が可愛いの?」
「もちろんだとも。僕だけが見られるキミの姿なんだから」
ラードに可愛いと言われたのがトドメのようだ。
心臓がおかしな挙動で鼓動して息苦しくなったマリアは上背を倒して抱きつきつつも、腰を上下に動かしてお腹の中でラードを暴れさせるのは止められない。
こんな姿勢でも抜けないのはラードのモノが大きいのもあるが、それに加えてマリアのキツくて狭い膣がガッチリと彼を加えこんでいるのも影響している。
まるですでに離れられない関係になっている二人を暗示しているかのように。
「だったらそろそろ射精して。お腹の中を貴方で満たして」
「自分ばかりおねだりするなんて、育ちの割にいやしんぼさんだな」
「そう仕向けたのは貴方でしょうに」
「違いない。でもそこまでわかっているのなら、僕が求めるおねだりの対価もわかるんじゃないかな?」
「──ん♥」
腟内射精を求めるマリアと対価を求めるラード。
マリアが求めたのはイき狂う火照った身体を一気に焼き切る快楽の〆であり、ラードが求めるものはその願望を叶えるためのスイッチである。
ラードは極度の遅漏でも射精をコントロールできる熟練の竿師でもない。
マリアを自分好みに仕込むという一点のために精神が射精を管理していた。
その管理権を彼女に与えるための対価は甘い口付け。
僕たちは愛を誓いあった夫婦であるとシヴァに見せつけるような、見ている方が恥ずかしくなる二人きりだからこそのキス。
マリアも流石に察したようで、このままキスしたら歯止めが効かないと数秒躊躇してから彼の唇に自分のモノを優しく重ね合わせた。
舌を絡ませ合ったり、舐め合ったりといったモノではない唇同士を重ねただけだが、コレだけでラードは満たされる。
(マリアからキスしてくれた。嬉しさと興奮で我慢の限界だ)
(本当にキスしただけで射精したようね。お腹の中に昨日無理矢理に注がれたモノよりも温かい精液が入ってくる。わたしの身体もコレが欲しくてたまらなかったって喜んでいる。幸せな気持ちが身体中に広がって気持ち良すぎるよ。こんなことをされたら好きになるに決まっているじゃない)
キスしながら腟内射精されて好きになる。
そんな言葉を心の中で呟いた時点で彼女の根っこは彼を好きになっているのは明白。
トレードマークに近い吊り目もすっかりと緩んで目尻が下がり、溢れんばかりに射精しても大きいままの彼と繋がった状態のキスを貪るのは続いていく。
(自分からねちっこく虐めてくる鬼畜のくせに、自分がされるとヘタれてだらしがないんだから)
「マリアの笑顔が素敵すぎて一回じゃおさまらない」
「♥♥♥!」
顔が少し離れた隙をついて素敵と褒めるラードの言葉にマリアはゾクゾクと身体を駆け巡るモノを感じている。
ラードはそんな状態のマリアのお尻に手を伸ばし、身体を掴み寄せて根本までずっぽりと彼女のお腹に納める。
ただでさえ一回目の射精で注いだ精液が溜まっているお腹の奥へと溢れた精液が子宮にまで届く勢いで抜かずの二回目を注ぎ込んだ。
(あ……抜けちゃった)
二回も射精したことで流石にラードの巨根もクールタイム。
小さくなって抜けたおちんちんが退いた肉壺の口からは、精液が主成分のカクテルが滴って床を濡らしていた。