まだ初日のレクチャーだけでは力を使いこなせていないとはいえ、やれるだけの準備は出来たという自負を持って明日に備えるマックとマレーネ。
夕食もすませたので後は湯浴みで汗を流して寝るだけ。
ただし食後でまだ腹が膨れているので風呂には入りにくい状況である。
腹ごなしをしたい気分な上に食べた料理は下半身に聞くものばかり。
お互いに相手を意識してムラムラとしたものが込み上がっていた。
(早く汗を流したいが……それ以上にさっきから気持ちがモヤモヤしてきてしかたがねえ。食堂の料理が上等だったからか?)
(マクシミリアンはどうだかわからないけれど、新婚定食はやっぱママから聞いていたとおりに効きすぎだよ。アソコ濡れてきてるじゃない)
夫婦として慣れていれば阿吽の呼吸で始めてしまう状況だがまだ新婚二日目で照れがあるマックは切り出せない。
マレーネも少し臆していたが、そこは頼れる姉さん女房だろう。
マックの股間が膨らんでいるのを見逃さない彼女は服を脱いだ。
「いきなり脱いでどうしたんだ……って、俺も脱がすのか?」
「そろそろお風呂に入りたいなと思ってさ。夫婦なんだし一緒に入ろうじゃないか」
「流石に腹がパンパンで今入ったら気分が悪くなりそうだぞ、俺」
「だけど汗は早く流しておきたいだろう? 下着だってこんなにぐしょぐしょだし」
「それはマレーネも一緒か。というか太ももにまで汗が滴ってきてるじゃねえか。俺に遠慮しないで先にお前から入っても良いんだぜ?」
「だから一緒に入ろうと言ってるんじゃないか。中で一緒に腹ごなしでも……ね」
下着姿のマレーネにテキパキと脱がされたマックの下半身は初夜で射精し尽くしたのも嘘と言わんばかりの猛りぶり。
下着にも染みが出来ているほどでマレーネと交尾したくてたまらないのは隠せない。
マックの返事も聞かずに下着を脱いだマレーネのぱんつは汗と蜜で彼よりもぐっしょりしていて、重みを支えていたブラジャーから開放された柔らかくて豊満な乳房は巨大なプリンのようだ。
腹ごなしにすることは彼もお望みのセックスだとテレパシーで教えなくても雰囲気でわかるこの状況にマックも流れに身を任せ、「ああ」と、二つ返事で風呂場に向かった。
「なあマレーネ……夫婦毎の風呂にしては随分と広いのは、やっぱりアレなのか?」
風呂場でこれからするというところでマックが切り出したのは部屋の構図についての疑問。
元々アモルテル城の各部屋は正方形12畳ほどの広さがあり、それとは別に夫婦二人がゆったりと入れる湯船と子供も並んで浴びられるシャワースペースを備えた6畳ほどの風呂場も部屋毎についている。
義務隊で共同生活をした経験も加味して考えれば風呂場なんて大浴場だけで充分だろう。
だがこの城ではあえてそれだけのスペースを夫婦各々に与えている。
その目的が風呂場でするためだと気づかないほどマックも鈍くない。
「勿論。狭いとこの中でこういうことが出来ないからね」
汗を流すためのシャワーの湯を出しながら抱きついたマレーネは乳房を押しつけつつ唇を重ねた。
背伸びをしてギリギリ届いた甘い唇。
嫁の方から求めてきたその味にマックもガツガツと彼女を求め始めた。
抱きしめて押し当てられた柔らかな身体をしばし堪能した後、初夜の汚れをシャワーで洗ったときには気に留めなかった頑丈な椅子にマックは座る。
そのままマレーネを自分の上に抱きかかえるとマックはキスの交わりを深めた。
(マレーネの体重……ちょっと重たいが、柔らかい身体が沈み込んできて溶けて混じり合うみたいだ)
(さっそく椅子の使い方を覚えてアタシのことを支えてくれるもんだからマクシミリアンは筋がいいわね。昨日初めてキスしたって言うのにもうアタシの弱いところを的確に刺激してくる。このキスだけでアタシもイきそうだよぉ)
舌の絡め具合や抱きかかえながら触れる手の愛撫の具合。
それらは無自覚にマレーネの気持ちが良くなるツボを突いておりキスだけで彼女の身体が跳ねてしまう。
イってもお構いなしに貪るマックの唇にはマレーネの絶頂は一回ではおさまらないのも当然で彼女もイきながら彼を求めた。
湯船から立ち込める蒸気に包まれて熱くなった二人の身体。
まだ前戯の段階なのに、その熱で砂糖菓子のように溶けて混ざり合う。
(まだ挿入れてないのに射精ちまう)
(キスだけで射精ちまうなんて早漏な旦那様だよ。だけどアタシもこっそりイきまくってるから人のことは言えないけどさ)
抱きついているマレーネの肢体に裏筋を刺激されていたマックのおちんちんが噴火して白濁液がマレーネの胸の下まで駆け上った。
立ち込める青臭い匂いと相まってときめきを感じるマレーネのキスは止まらず、マックがイってもお構いなしに彼を求める。
知識としては精通していても実際にしたのはマックと同じく昨日が初めて。
だけどもう彼とすることが当たり前のような感覚さえマレーネは覚えていた。
正しく運命の人とは彼のような人を言うのだろう。
生前の母に聞いた両親の馴れ初めそのままな自分たちの関係にマレーネの笑みが溢れる。
(ごめんな。またキスだけで射精ちゃって)
(遠慮はいらないよ。一回で萎えるようなヤワなアソコじゃないんだし、むしろ最初から挿入してたらどうせ挿入れただけで射精るだろうし)
キスが止まらないので口ではなくテレパシーで射精を謝るマックだがマレーネは気にしない。
むしろキスしながらぶっかけられるオードブルがないとおさまりが悪く感じるように刷り込まれてしまったとさえ思うほど。
ようやくマレーネも準備万端と言えばよいか。
「だけどあんまりキスばかりしていると挿入る暇がないわね」
キスを解いたマレーネはお口でそれを伝えた。
確かにその通りだと頷くマックが突き出した腰から回復して反り返っているおちんちんを取り出すと、ぐっと身体を動かしてぐちょぐちょになったお腹に差し込む。
(マレーネの言うとおりだ。さっき射精してなかったら挿入れただけで爆発するところだ)
(かくいうアタシも挿入れただけで軽くイってるんだけどね。すっかりマクシミリアンのカタチになったお腹に彼がおさまると満たされた感覚が凄くて、動かなくても胸のドキドキがおさまらない。全身がビリビリと痺れる)
前戯から交尾に移行して陶酔する二人。
隣の部屋で交わる拗らせた二人とは異なる、胸焼けしそうな甘いセックスがこの風呂場にあった。