興奮により既に熱が溜まっている彼女の花弁の中心は蜜で潤っていた。
広げたことでトロリと滴ったそれが天蓋に備え付けられた術式照明の光で煌めいている。
(来いと言われてもどうすればいいんだよ。エナホに置き換えたら、あの指で広げてる中心にちんこを挿入れれば良いんだろうが)
エナホとはこの世界において性欲処理とインフラを兼ねている男性用術具で、正式名称を「エナジーホール」と言う。
やわらかくて弾力のある筒の先端に精気が空になった輝石をセットして男性器を穴に入れ好きなだけしごく。
イチモツから肌接触で供給された僅かなから生命エネルギーだけで適度な潤滑を得たその中に射精することで、精液をから精気を生成してセットした輝石の中身を充填するというシロモノ。
ある程度の年齢をすぎれば射精なんて一日に何度もできないし、何よりパートナーが出来ればエナホに射精する暇があったらその相手に注ぎたいのが人の本能。
よって性に目覚めたばかりの青少年や女と縁がないままに歳を重ねた一部の人間の間でエナホは重宝されていた。
義務隊でも性欲処理の手段として支給しているのでイーフーフ王国の男子は自分から捨てない限り全員が当たり前のように所持しているわけだが、マックの場合ははあまり肉欲に興味を持たなかったため、輝石への精気充填を目的とした使用ですら必要最低限だったのはちょっとした余談である。
そんな淡白なマックもマレーネの肉壺を前にして、そそり勃った分身の先端をたどたどしくも押し付けた。
お互いに相手の熱を感じてこれだけでイきかける。
「そのまま真っすぐだ」
「こ、こうか?」
マレーネの言葉に頷くマックは腰を突きだすのだが的確に彼女の中心を捉えたのにも関わらず上手く挿入らない。
プリプリに膨らんだ亀頭が太すぎて、充分に濡れているに入り口で滑ってしまっていた。
だがこの動きでマレーネは入り口と陰核が擦られてしまう。
(ひゃん)
声を殺したのでか細く聞き取れないほど小さいが、これだけでマレーネは喘ぐ。
指で膣穴をほぐしたときでも、エナジーホールの女性版とも言うべき術具「エナジーボゥイ」で悦に入ったときでも、彼女はここまでの刺激は感じたことがない。
しかし今回は肉棒によるリップキスだけで刺激が丹田を経由して彼女の全身を駆け巡った。
(まさか擦っただけでこんなに気持ちがいいだなんて。これ……ちゃんとアタシのお腹に挿入ったら、どうなっちゃうんだろう)
「すまん。上手く挿入らない」
「焦らなくていいさ。角度の問題かもしれないから、とりあえず指を入れてみて」
「こうか?」
「あむ♥」
(入り口のところは指に吸い付いてくるほど狭いけど、動かすと柔らかくてちゃんとちんこが入るくらいは広がるみたいだ。それに奥の方はヌルヌルしていて滅茶苦茶熱い。だから途中までちゃんと挿入れられればそのまま出来そうだ)
(マクシミリアンの指が気持ちいところに当たってつい声が出ちゃった。最初に変に肩肘を張っていたせいかアバズレ扱いされちゃったし、今の声嫌だったかな?)
自分が漏らした声を気にしたマレーネは目尻に涙を少し貯めて小さく首を傾げてしまう。
最初に自分から迫ったことで卑しい女だと認識されていると気にしての引っ込み思案なしぐさだったが、マックの反応は彼女が気にしたものと違っていた。
「すまん。今のは痛かったか?」
「大丈夫。むしろ気持ちよかったよ」
「そうやって無理しなくてもいいんだぞ。痛かったり、気色が悪いんなら素直に言ってくれよ。しきたりだからって出会ったその日に夫婦になるだけでなく、いきなりこういうことをするのって変だと思うし」
マックの考え方は概ね正しい。
この世界には恋愛結婚も、見合い結婚も、純藍以外での当人には預かり知らぬところで決められた婚姻もある。
その中でもあったその日に結婚から初夜まで行き着くことが既定路線になっている似が純藍くらいのモノだろう。
だがマレーネはそんな常識はずれな純藍のシステムを幼い頃から見てきた申し子。
ここにいる以上、結婚相手は天の導きで決まってしまうのは前提であり、だからこそ引き合えたのが運命を感じる相手であれば既に幸福のるつぼにいた。
世間の常識はここでは非常識。
この城の中では非常識なマレーネこそが正しい。
それに年齢的にもこの段階まで来ておきながら、繋がる寸前に相手を気遣うマックのほうが希少種と言える。
そんな性根の優しさにこそマレーネは惚れていた。
「本当に無理していないって」
「しかしだなぁ……俺のちんこのほうがお前の入り口より少し太いみたいだぜ」
「だったら強引に押し込んでよ。アンタが思うよりも広がるからさ。それに……」
「どうした?」
「正直に言うと先端擦れたり指を入れられただけでイっちゃってたんだ。こうなったらアンタのをちゃんとねじ込んで貰えないと、昂ぶった気持ちが落ち着かないよ」
「そ、そうか」
「そんな素っ気ない言い方はないじゃないか。アタシだってこんなこと、アンタがはしたないと思いそうだから茶苦茶勇気を出して告白したのに」
「そんなつもりじゃないって。ただ俺もこういうことは初めてだから自分でもよくわからないんだが……お前の気持ちを聞いてなんだか嬉しいんだ。だから今のはたんにキョドっただけだぜ」
「本当に?」
「本当だとも」
「だったらお願い。アンタの……マクシミリアンの剣をアタシの鞘に納めて♥」
「わかった。飲み込んでくれマレーネ」
偶然にもマレーネが発した誘い文句とマックの受け言葉は建国者夫婦の初夜と同じモノ。
ギチギチと押し返す狭い入り口に亀頭を押し付けた新郎は新婦の望みを叶えるべく、腰を落として真っすぐ彼女を突いた。
ゆっくりと広がった入り口はマックのモノを受け入れて飲み込んでいく。
マレーネの膣穴はトロトロであり、食い千切らん勢いで締め付けようとも一度受け入れたモノはそのまま飲み込んでしまった。
(これがマクシミリアンのおちんちん……アタシの腟内が彼のカタチになっていく)
(これがマレーネのお腹の中か。女の人は挿入したあとには射精さずに腰を動かしてお腹の中をこすると喜ぶとは聞いていたが、そんな余裕はとてもじゃないが……)
(もう射精そうなんだ。だけどアタシも……)
初めて同士。
しかも出会ってまだ小一時間の二人だが、流石にシヴァの加護を受けるべく選ばれた夫婦であろう。
互いに一目惚れに近い状態でパートナーを求め合うのだが、生まれたての愛は拙くとも甘美。
望み通りに無理矢理差し込まれたマックのカタチをマレーネの身体は記憶して、彼女の膣内は彼のモノから子種を搾るのに適したカタチに変わっていく。
そんな身体の反応はマレーネには気持ちがいい刺激となっていて、マックのおちんちんが半寸進むごとに彼女は身体を駆け巡る稲妻のような快感で軽く果ててしまう。
一方でマックも狭い入り口の先に広がっている熱くて柔らかくて吸い付いてくるマレーネの腟内の刺激に腰が砕けていた。
出来るだけマレーネにも喜んでほしいと必死に我慢をするのだが、挿入を深めるたびに込み上げてくるモノが抑えられない。
これまで必要最低限の射精しかしたことがなかったマックはエネホを使った発散の経験から射精のタイミングなんてコントロール出来ると思っていたのだが、本物の女体、しかも一目惚れした愛する新妻のハツモノが相手ではそう簡単には行かないようだ。
それでもよく我慢しているがマックのおちんちんが根元の方までマレーネに食べられて、互いの太ももが触れた瞬間にそれは訪れた。