※この作品はR-18です。

ゴミ箱の男の話   作:kappa@001

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7話 不倫の代償

裁判官のガベルが鳴り響く。

「主文、被告人を懲役3年に処する」と裁判官が言い判決を言い渡す。

奈津子は、被疑者の横におり肩を摩っていた。

「奈津子さん……ありがとうございます。」と被疑者の男は言う。

奈津子は、首を振る。

そして、男と目が合い微笑み合うのだった……。

奈津子は、仕事を終えて裁判所から自宅へ帰る途中、スーパーに寄る。

奈津子「今日は、毅は友達の家でお泊まりだから、ビール買って家で飲もうかな……。あ、そういや部屋の電球切れてたよな……あと時間余ってるから。」と独り言を言いながら買い物していく。

買い物を済ませて、ビールが入った買い物袋を持ちながら階段を上がる。

そこに、哲也が待っていた。

奈津子「南くん!?」

哲也「奈津子さん!すみません、突然。」と頭を下げる。

奈津子「どうしたの?」

まさか、匠にバレて脅されている?

そう思うと心配でならない奈津子。

哲也「奈津子さん、俺になんでも言ってください!俺ができる限りの事でなら、協力するから。あの大空匠って男。」と険しい表情をした哲也が言う。

奈津子は驚くが、同時に胸を撫で下ろした。

奈津子「ううん……。」

奈津子と哲也は、近くの公園に行く。

奈津子「匠に何言われたの?」落ち込んだ顔で聞く。

哲也「いい仲なんだなと言われただけです。でも先輩と寝てるとも言われました。」

奈津子「ごめん、巻き込んで。」

哲也「いえ、いいんです。それに先輩に何があっても絶対に見捨てませんから!」と言う哲也。

奈津子は「私なんかと付き合うなんて考えないほうがいいよ。だって私……酷いことしてるのよ…。」

哲也「俺に話して下さい。あなたを助けたいんです。」

奈津子の顔は昨日、匠に殴られていたので少し晴れていた。

奈津子は、意を決して哲也に今までの事を話した。

全て話し終えた奈津子は、 いつもとは違い穏やかな顔して、涙を流した。

そんな奈津子の体を抱き締める哲也。

哲也「話してくれてありがとうございます。」

それから哲也は、匠の事を色々調べてくれたりした。

匠は最近、寄り付かなくなっていたので、丁度良かった。

その間に私は哲也と関係を深めていき、毅にも哲也の事を話し、哲也は毅にも優しく接してくれ、匠とは全く違う関係を築き上げようとしていたのだった……。

[newpage]

休日を利用して、毅と哲也を連れて公園に遊ぶに来ていた。

公園で毅と哲也がキャッチボールを楽しそうにしている。

側から見れば親子のようだ。

匠とこんな関係になっていなければ、私は哲也と結婚して、匠とも普通の関係だったのだろうか。

そう思うと胸が痛くなる奈津子。

毅が楽しそうに奈津子を呼ぶ。

毅「母さん!見てー!」とボールを投げる。

哲也はキャッチする。

奈津子はそんな光景を微笑ましく見ていた。

そんな光景を見ていると心が和む。

3人で昼にする。

奈津子手作り弁当を3人で食べる。

「美味しい!」と毅が言い、哲也も「美味いです!」と言う。

奈津子は嬉しそうに微笑む。

奈津子は決心したかのように、毅に尋ねる。

奈津子「ねぇ?毅?南くんみたいなパパがいい?それとも……匠みたいなパパがいい?」

毅は、少し考えてから答える。

毅「俺は、母さんが幸せならどっちでもいい!」と言う。

奈津子は涙が出そうになるが堪えて言う。

奈津子「毅、ありがとう。でも私は毅のお母さんだから……。ごめんね……。」と言う。

そんな奈津子の手を哲也が握る。

哲也「毅くん、僕とお母さんが結婚したら嫌かな?僕は毅くんみたいな息子が欲しいな。」

と哲也が言う。

毅は、少し考えてから答える。

毅「俺は……泣いている母さんは見たくない……。だから、南くんが母さんを幸せにしてくれるなら、俺は応援するよ!」と言う。

哲也「毅くん!ありがとう!!」と嬉しそうに言う哲也。

奈津子は涙を堪えながら、 奈津子「ありがとう。」と言う。

奈津子は、哲也の手を握り返す。

奈津子「毅……いままでごめんね。匠と別れるね?南くん…?もう、自由になりたい。南くん、私と結婚して。

」と奈津子が言う。

哲也「わかりました。」と頷く。

哲也の目には涙が浮かんでいた。

いままでごめんね、毅。

こんな母親で。

そして、南くん。

こんな私だけど、これからよろしくお願いします……。

奈津子は匠と別れる決意をしたのだった……。

匠は、奈津子と毅と哲也が公園で仲良くしている姿を目撃し、怒り心頭だった。

 

[newpage]

 

それから数日後。

奈津子の仕事をしている弁護士事務所に匠がやってきた。

弁護士事務所の営業は終わっていた。

奈津子は匠の姿を見て驚くが、冷静に対応する。

奈津子(南くん……毅を守ってね……)と心の中で祈るのだった……。

匠は酷く酔っているようで、奈津子の胸ぐらを掴み壁に叩きつける。

アルコールの臭いがする。

匠は、奈津子を壁に押し付けたまま言う。

匠「久しぶりだな。いい男捕まえたじゃねぇか。」

奈津子「なんの話よ。それより家に入れる代わりに、事務所には来ない約束でしょ?お酒飲んでるの?早く帰って。」と冷たくあしらう。

匠と不倫関係になってから、事務所に居られると迷惑なので、約束をしたのだ。

匠「いいだろうがよ!」と怒鳴りつける。

匠は事務所で暴れ出し椅子や机を蹴り倒す。

奈津子「やめて!」と匠を制止する。

匠は、奈津子の胸ぐらを掴んで言う。

匠「うるせぇ!てめぇ、俺に逆らう気か?」と怒鳴る。

奈津子「逆らうも何も約束でしょ?それに事務所で暴れないで!迷惑よ!」と言う。

匠は舌打ちをして言う。

匠「俺以外の男作った罰だ。」と奈津子を殴る。

奈津子は倒れこむ。

奈津子は、顔を抑える。

奈津子は急いで自分のデスクに戻り、封筒を取り出して、匠の胸に叩き付ける。

奈津子「もう、二度と来ないで!」と言う。

匠は封筒の中身を見て言う。

匠「なんだ?これは?」と聞く。

奈津子「ある程度のお金が入ってる。もう家には来ないで。じゃないと容赦しない。」

匠「手切れ金か?そういうこと言っていいのか?あの事ばらすぞ?」

奈津子「好きにしたら。あんたの悪事は私が処理してきたんだから、あんたを終わらすことなんていつでも出来るんだから。」と強気で言う。

匠「なんだ!あの南とか言う男に惚れて、俺を切るのか?あんな男に乗り換えてもろくな目に遭わないぞ?」と言う。

奈津子「あんたよりよっぽどましよ!もう帰って!二度と来ないで!」と言う。

匠「ち、」と舌打ちをしてから、奈津子に近く。

奈津子「なに?本気で怒るよ。」と睨んで言う。

匠「最後に一発やらせろよ。それぐらいいいだろうが!!」

と奈津子の胸ぐらをまた掴む。

奈津子「……いいわ、これで最後だから。」

これで……。最後だから……。

 

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