※この作品はR-18です。

ゴミ箱の男の話   作:kappa@001

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第27話 不倫の恋

由美子は、心ここにあらずと行った感じだった……。

あれ以来、幸田に触れられることが魅力的で由美子は疼いてしまっている。

しかし、毎日見舞いに来ている幸田の妻・美世を見ると罪悪感が出てきて、同じ過ちがしないように気をつけようとする。

だが……、毎回、幸田に触れられたことを思い出すようになってしまった由美子の頭からはなかなかそれを追い出すことが出来ずにいた。

由美子(幸田さんの手や……したかったなぁ。)と考えてしまうほど、心を掻き乱される。

最初はからかい半分だった、由美子。しかし、身体は正直に疼いてしまっていた。

幸田と会った日や、風呂上がりの幸田を見ては身体が反応するようになっていた……。

誠也との行為で、忘れようとしている。

 

 

……………………………………………

 

由美子「あっはぁぁぁっ♡ はぁぁぁっ♡ あっああーーッ! はぁぁぁっ!」

由美子は誠也の首に腕を巻きつけるように抱き、足は誠也の腰に絡み付けている。

誠也「ええぞ!由美子!んっ、んっ、んっ、んっ」

パンッ!パシンッ!パンパンッと……肌同士がぶつかり合う音が部屋に響く……。

由美子「あ、誠也さん!あっ!あっ!ダメ、ダメ、あっ!あああああああぁ~~~~~~~っ!」

由美子は快楽の赴くままに、声を漏らすのであった。

由美子(忘れなきゃ、幸田さんに触らされた感覚を……。いけない事だってわかってる……。でも……、身体が疼いて……どうしたら良いかわからない。)

由美子「誠也さん!誠也さん!誠也さん!いっ!いいっ!ああんっ!誠也さん!いいのぉ!」

さらに激しく腰を打ち付けられ、そしてピストン運動は加速していく……、由美子の頭の中が真っ白になっていった……。

由美子「あああ、イク!誠也さん、イっちゃう!誠也さん、イっちゃう!あん!イクイクイク!ああああああああああ!(忘れなきゃ、忘れなきゃ、忘れなきゃ!)」

快楽は絶頂に達し、意識も記憶も飛ばされてしまった由美子……そして絶頂を迎えてもなお、お互いを求め続けた。

 

……………………………………………

 

帰り際に、誠也の本妻の水無月と会う。

由美子「どうも……。(気まづい。)」と挨拶をする。

水無月「また……来るんですか………。」

由美子は驚いた表情を見せる……。

まさか向こうから話しかけてくるとは思ってなかったからだ……。

由美子「はい。」

すると水無月は「会うのやめてください……。」と突然言ってくるのであった……。

由美子「でも……呼ばれてるし…誠也さんに…。(と、言うより来ないなんて選択がないと思うんだけど……。)」

水無月「やめて……。」

由美子「えっ?」

由美子は驚く。

水無月「会わないで下さい……。」

由美子「な……なんで……?」

水無月は、見たこともないほど切なげで苦しい表情をしながら由美子に伝えた。

水無月「年頃の娘が家にいるの……お願いだから……お願いだから……これ以上あの人…と…会わないでください……お願いですから……」

水無月は、由美子に土下座し床に頭をくっつけるのであった。

由美子は水無月を肩を抑えて、土下座をやめさせようとする。

由美子「土下座とか、やめて下さい。

私は…誠也さんと……私は、ただ……会いたいだけで。」と言葉を濁す。

そして、思い出す。

自分も同じだったと……。

由美子は背筋がゾワゾワするような後悔が一気に襲ってくる。

身体が震えてくる。そして恐怖がこみ上げる……。

私も水無月さんと同じような表情をしていただろうか……と。

由美子は、後退りしそうになる身体を必死で前に踏み止まるが、今にも泣きそうな笑顔をして頭をぺこりと下げる……。

由美子「お邪魔しました。」とドアを開けて走る。

敷地にある砂利を靴が擦れる音を立てながら走る。

由美子(なんてことを!私は、水無月さんの気持ちを少しも考えることが出来なかった!誠也さんの妻の気持ち、娘さんのことも。……私…、何も考えてなかった。なんで気付づけなかった?こんなに怖いことなんてあるはずないのに、それを私は、私は……!)

泣きたい気分だ。

しかしここで泣く資格なんて何もない。

ひたすらに走りながら、大雨の中、傘もささずに走る……。

由美子(これは、罰なんだきっと。こんな自分が本当に嫌になる……。)

大雨の降る中、びしょ濡れになりながらも走る由美子……。

寒くて寒くて凍えてしまいそうになる。

冷たい雨と涙は由美子の顔にも流れ落ちるのだった。

 

……………………………………………

 

病院で担当していた患者さんが亡くなった。

昨日まで、あんなに元気だった人。

でも……急変してしまった。

その結果、患者さんは心肺停止をし亡くなった。

由美子は屋上に行く。

そして大きく息を吸って、そして……泣いた。

泣き声もあげれずにただ泣きじゃくる由美子であった。

そうしている間に、暖かくなってきた風に吹かれ段々と気持ちも落ち着いてきた。

そこにタバコを吸いに幸田が現れる。

由美子が泣いているのを見つける。

幸田「大丈夫か?」

由美子「すみません。患者さんが亡くなって。」

と由美子は涙を堪えながら言うのだった……。

そして病室に戻らなければいけないので、幸田に頭を下げ立ち去る。

幸田は由美子の腕を掴む。

幸田「まだ、泣きたらんのやったら、泣いてええで。」

由美子「大丈夫です……。」

しかし、由美子の瞳からは涙が溢れたのであった……。

幸田は由美子の手を引き、自分の胸へと抱きしめる。

由美子「ごめんなさい……。」

と由美子は呟く。

幸田「大丈夫、俺ん胸の中で泣け。」

その一言で由美子はさっきまで堪えていた涙を流すのだった。

誠也の奥さんの事……患者さんの事……私情を挟み、自分勝手な恋をしていた事。

全てに後悔をし涙が止まらなくなっていたのだ……。

幸田の優しさに救われながら、由美子は少しの間の間、幸田の胸を借りて泣きじゃくっていた……。

 

……………………………………………

 

由美子は、水無月に言われてから誠也とは少し会う事を辞めていた。

誠也も何も言うことはなかった。

由美子も心のどこかでこう考えてしまったのだ……誠也は私の身体だけしか見てないし、飽きたら捨ててしまうのではないのかと。

そうだろう……だって、妻も娘もいるし、最初の出会いはどうせセフレ感覚で後腐れなく遊ぶだけだと思っているのだ……と由美子は自分を卑下した。

そして自分の現状を受け入れようと考えるのだった。

(そうだ、逆にズルズル会っていては、水無月さんがもっと辛くなってしまう……)

と言い聞かせ。由美子は仕事に集中していく。

それと同時に幸田への恋心を忘れようと思い始めるのであった。

しかし、自分がしてしまった罪は消えない。

憂鬱な気持ちでいっぱいになりながら過ごしていた。

しかし、家に帰ると旦那と子供達が明るく待っていて、由美子を迎え入れてくれる。

それがせめてもの救いであった……。

 

……………………………………………

 

 

幸田の退院が決まった。

由美子は、美世への罪悪感もありながらも、幸田の退院を喜ぶのであった……。

美世と幸田が仲良くしている姿を見て由美子。

自分も美優と同じ事をしてる事に罪悪感を感じるのだった……。

由美子「良かったですね、退院決まって。」

幸田「あぁ、ありがとな。」

由美子「お礼なんていりません。」

幸田「まぁ、いろいろとやな……。ありがとうなぁ~」

と、お腹を摩り笑う幸田だった。

由美子「寂しくなりますけど、患者さんが元気になるのは何よりです。」

と、作り笑顔を見せてそう伝えるのだった……。

これで、幸田に会うこともなくなる……そう勝手に思い込んでいる由美子であった。

幸田は退院して行った。

 

……………………………………………

 

院長が土下座しているところを見た。

由美子は隠れる。

院長「もう少しだけ!待って下さい!お願いします!」

院長が、あんなに頭を下げるところを見たことがなかった。

男「待って下さい。待って下さい。

何回、このやりとりをしたら良いんです?」

院長「後、一週間!いや3日!退院する患者がいるんでお金が入ります!支援もしてくれますので!待って下さい!」

男は吸っていたタバコを院長に投げつける……。

院長「あちっあち!!」

由美子(あの人達は一体何者だ?)と感じながらも隠れるしかなかった……。

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