翌朝、子供達の世話をする由美子。
由美子は精神の不安定からか涙が出てくる。
幸田「誠也といい加減蹴り付けや。」と言う言葉が頭に響く……。
誠也さんとの関係はやっぱり間違っているからもう終わりにしたい……。と心から思いながら子供達と過ごしている。
だけど身体は誠也を求めてしまっている……。
匠さん愛しているから……。
誠也と今すぐ別れるなんて到底出来ないだろうし……。
むしろ会いたいし、電話だけでも掛けたいくらい……。
別れられる日なんて来るのだろうか?と思うのは当たり前。
そんな事を考えて、悶え苦しむ由美子なのだった。
胸が苦し気に上下している……そして手が股の部分を押さえていた由美子なのであった。
そう言う思いを抱えながら由美子は、
誠也から電話が鳴るのを待つ毎日。
そんな事を考えながら仕事に取り組んでいた。
誠也の事が頭から離れないのだ。
誠也の電話が鳴れば、すぐに出てしまう由美子なのだった。
ホテルでの誠也と淫らな行為をする。
その快感は由美子の中では強烈なものなのだ……。
由美子「はぁ……はぁ……」
秘部には、いつの間にか溶けそうな熱さが漲っていたのだった。
我慢の出来ない由美子。
誠也とは、別れないといけないのに……。
誠也から電話が来たら、ホテル。車。
またホテルと誠也と行為をする。
誠也「由美子……!!」
由美子「誠也さん……!」
頭の思考がぐちゃぐちゃになり、悪循環に陥ってしまった……。
何度も何度も何をしているのだと……。
そんな自己嫌悪に陥る由美子だった。
幸田の手は思い出さなくなったが、誠也の事は頭から離れなくなってしまった由美子なのだった。
身体が切なくて疼いていた、毎日のように……。
誠也から掛かってくるのを待つ日もあったのだ……。
もう何を考えているか分からないくらいおかしくなった。
淫らな行為をする事と誠也の事ばかりを考えてしまうそんな由美子だった……。
そんな日々が、何日も続いた。
そんなある日に幸田からお茶のお誘いが来る。
由美子は二つ返事で会う事にしたのだ。
幸田「どないや?」
由美子「はい……。なんとか……。やっていけてます……。」
幸田「そうか……。誠也とは?別れたんか?」
由美子「いえ……。あ…の…その…………」
幸田「どうしたんや?ん?」
由美子「誠也さんと……別れてません。」
幸田「はっ?」
と、驚く幸田なのであった……。
由美子「すみません……」と俯き謝る事をしどろもどろになりながら説明する由美子。
すると……幸田は少し考え、真面目な顔で言うのであった。
幸田「自分、子供の母親やろ?誠也と関係持ったらあかんやろ?」
由美子「わかってます……。けど……」と言う。
幸田「なんや?」
由美子「この、関係をなくしたら……私……。」
由美子はスカートをギュッと握りしめ俯いてしまう。
幸田「どないすんねん?」
由美子「身体が疼くんです……。誠也さんのことを考えたりすると身体の火照りが、我慢できないくらいに……。」
幸田「はぁ?そんなこと俺に言われてもやな……。」
由美子は、身体にまとわりつく熱を帯びた感覚を身体を触りながら幸田に訴える。
幸田は由美子が身体を触るその行為に動揺しつつ息を呑む。
由美子「別れなきゃって分かってるんです……!でも……!身体が熱くて…………私……」
周りが見ているのがわかった。
けど……こんなこと言っちゃう私ってなんなの?痴女なの?? もう、自分の気持ちがわからないよ……私。
そう考え、血の気が引いたりするのだった……。
そんな由美子を見て幸田は、「はぁ……」とため息を吐く。
由美子は俯いて自分の身体を抱き締めた。
由美子「ごめんなさい。」
幸田はコーヒーをゆっくり飲み由美子が落ち着くのを待つ。
無言の時間が続き、心を落ち着かせた後に……。
幸田「知ってるんか?匠と誠也の裏の顔?」
由美子「え?知りません……。」
と、悲しそうな表情で言う。
そんな困った表情を見せる由美子に幸田は言うのであった。
幸田「匠……あれは……お前の事愛してないぞ。」
由美子「え?」
幸田「お前が知らんだけやと思うけど、由美子から聞いた他に女は他にぎょうさんおるで。」
由美子の胸がザワッとした。
嘘……?
匠さんはずっと私の事を愛してくれてたの……。
私こそ裏切ってしまったんだ……!
高校時代の記憶しかなかったからだ。
おっとりしていて優しくてちょっとヌケてて……、
女性には優しくて一途、周りが見えていない所が目立つ。
そんな人だったからだ……女性に言い寄られて、男女の関係になったと思ってた。
だから、今まで美優の事も、浩太の事だって許してた。
幸田「君の母親にまで手出しとる。」
由美子は、幸田の言葉に驚きを隠せなかった……。
由美子「!……!!う、嘘よ……!うそ!」
幸田「嘘やないよ……。子供おるって聞いた。それに…借金なんかないで?ヤクザの女に手出して、ホンマは指落として、女居らんから、誠也に由美子を俺に差し出したんや。」
由美子「そんな……。」
そんな……。私は、誠也さんを信じてたのに……! 裏切られたの……?いや……私が裏切ったんだ。
誠也さんは、私の事愛してくれてたの? わからない……。もう、何も分からないよ……。
私はどうすればいいの?どうしたら良かったのよ……?
聞きたくない事を聞いてしまった由美子なのだった。
話に聞きたくもない事実が出てきてしまい困惑するしかなくなったのだ……。
幸田「君には酷な話やねんけどな……。」
由美子「そんな……。私、どうしたらいいの?。」
ボロボロと涙が溢れる。
精神的に不安定になっていたので、先程までの生々しく生々しい 情事を思い出す、女性とは程遠い。
そんな自分にも嫌になる。
今まで信じて生きていた物が全て壊れてバラバラになって散ってしまうみたいだと思った。
幸田は、そんな由美子を見る。
子供のように泣きじゃくっている。
私……これからどうしたら良いの……?とボロボロと泣きながら言う由美子だった。
幸田「どないして欲しいんや?」
由美子「私……は愛されたい……。それだけ……。」
幸田「愛されたいんか……。」
由美子「うん……。」
幸田「なら…自分がされた事、匠や誠也にし返したらええんとちゃうか?」と、ぶっきらぼうに言う。
由美子は涙を堪えて考えるが……体力も気力も無い。
したいけど……やりたくないという気持ちが邪魔しているのだ……。
幸田「それをどうするかは由美子さん、君の自由やで?俺は待ってんで。」
そう告げて幸田はコーヒーを飲み干し立ち去って行く……その背中を見送るのであった。
うだつの上がらない返事をし、下を向いたままだ。
匠さんに怒りなんて……湧いてこない……。
裏切られたなんて、思っていないから……本当に好きだから恨むことなんて出来ないよ……。
愛してるのよ……でも誠也さんのことも好きなのよ……。
どうしたらいいの……? もう嫌になってきたよ……そう思えるほど精神的にまいっていたのだ。
でも全部悪いのは匠さんよ……。
匠さんが……私を……誠也さんに出会わせなければ……こんな淫らな身体にもならなかった……。
ふつふつと怒りが込み上げてくる。
こんなに疼く身体にさえならなかった…。
匠さんが全部悪いのよ……私だけを愛せない匠さんが悪いのよ……。
許さない……!