シルビアにより深く傷付きまくったカズマと、大人の女としてそれを癒やしてあげたいウォルバク。普通に見れば美しい師弟愛ですが、弟子がクズで師がポンコツだとこれもネタにしかなりません。ということで地味にサービス回?です。
またお暇な時にでもお付き合いください。
事の発端は、この男の馬鹿な一言から始まった。と言っても、これがそんな大事になるなんて、当の本人はおろか、誰一人予想さえして居なかった。
「おっぱいが……揉みたい!」
「えっと……流石にそれを真顔で言われるとドン引きなんですけど……」
「元気が無いので心配してみれば、結局中身はいつものカズマですか……」
「ある意味では安心したが……流石にこの状況でそれは……」
シルビアの淫夢(2つの意味)にメンタルを削られて2日。不眠症となりすっかりやつれたカズマの口から溢れたのは、本能的に女性を求めた切実な言葉だった。しかし彼は所詮童貞の男子高校生。その切実な望みを上手く女性陣に伝える事は叶わず、その言葉も「あぁ、またあのクズは……」程度に受け流される事となる。たった1名を除いて……
「なんだよお前ら!俺が本気で傷付いているのに!「大丈夫?おっぱい揉む?」くらいの気遣いは出来ないのかよ!」
「なんですかそれ!胸で慰めるとか聞いたことありませんよ!そんな馬鹿な話があるはずが……」
「あぁ……そんなテンプレあったわねぇ…」
「た、確かにそういった行為を慰めると言うが……それはやはり、もっと深い関係で無ければ……」
「あるのですか?!ちょっとアクア!ダクネス!それ本当にあるのですか?!」
日本のことを知るアクアの知識と、ダクネスの大人な知識を合わせた結果、この言葉を存在するものとして真剣に捉えてしまう者が現れた。そう、それは……
「な、慰めのためにおっぱいを?!」
部屋の外で盗み聞きをしていたゆんゆんである。いや、決して盗み聞きの為に居たのではない。数少ない友人であり、今や里を救ってくれた恩人でもあるカズマに恩返しがしたかったのだ。しかし彼女もプロボッチ。勇気がなくて部屋に入れず、結果として盗み聞きすることとなってしまったのである。
「す、直ぐに帰って調べなきゃ!おっぱいでの慰め方について調べなきゃ!取り敢えずあるえかな?それともリーンさんかな?正しい作法が有るんだもんね!」
そして相談する相手も間違えたのだが、他に相談する相手など居ないので仕方ないのである。
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「ふぅ……今回も完璧な勝利を納めてしまったわね……」
本日の戦も完全勝利。まさに智将と呼ばれるに相応しい戦果を挙げた私は、天幕でケーキを食べながらホーストとその喜びを分かち合っている。まぁ、ホーストはちょっと不満気なのだけど……
「これ戦争で勝ったって言えるんですかね……まぁ、被害は最小限ですし、結果的には勝ちなんでしょうけど……」
「諜報戦は戦争の要。この敗北は、それを蔑ろにした貴族の怠慢が原因なのだから、何を遠慮する必要があるのかしら?」
カズマが教えてくれた諜報戦術は、連日私に素晴らしい戦果を与えてくれている。SNS?とか匿名投稿?とかは良く分からなかったけど、このイメージ戦略と言うのは、実に良い戦術だ。
……………半日前?…………
「な、なんだこの映像は?!早く辞めさせろ!早く敵の魔道士を殺せ!」
戦場の上空に大きく映し出されたスクリーンは、私が用意した大規模投影魔法。別にこんなものは珍しくもないし、割と市民にも身近な魔法である。ただ、重要なのは映像の中身。そこに映っているのが、この戦場の切り札なのだ。
「い、いやぁ!私、そんなつもりじゃ!」
「ほぅ、良いのか小娘?ならお前の店は取り壊しだ!身体で返せとこういう事だぞ?」
「そ、そんな……あっ、あぁ……いや…いやぁ!」
そこに映し出されているのは、この軍を率いる貴族の凌辱行為。この世界では良くある権力者による蛮行の1つだが、それをカズマの教えてくれた晒し上げ?の為、ゴースト系モンスターや悪魔を使って盗撮し集めている。それを戦場で流し、転生者の離反を促すために……
「こんな奴の為に戦っていたのかよ……」「でも、だからって魔王軍が正義なんて事には……」「クソッ!俺達はどうすれば良いんだよ!」
「ま、魔物の罠に騙されるな!アレは私を陥れる罠で……ひぃっ?!」
でも、それだけで敵の総大将の首を差し出すところまではいかない。転生者は人命を尊重するからこそ、悪人にも一定の情を持つ。だから、最後にもう1つ。彼らの手が出せない駒を用意する。
「あ、あれは領主に襲われていた女性?!」「なんで魔王軍の方に……」「でもあれ、なんか人って感じがしないぞ……」
「な、なんでお前が?!身投げして死んだって聞いていたのに!」
「アンタを殺すために悪魔と契約したのよ!さぁ、どうせ貴方の統治は終わるのだから……最後くらい潔く死になさい!」
この作戦の1番の要は、凌辱されたり殺された被害者が敵として出てくると言うこと。これはドッペルゲンガーでもアンデッド化した本人でも、何なら最初から淫魔を凌辱させて死を偽装しても良い。倫理的思考を持つ転生者達は、被害者に対し剣を抜くことが出来ないからだ。そして転生者が居ることで、むしろ私達に有利な事も起こる。
「お、お前ら俺を守れ!早くしろ!何をしている!」
「し、しかし……」「これは自業自得ですし……」「何より彼らが……」
「こ、この根性なし共が!」
戦場では上官が絶対であり、政治的に言えば身分の差は絶対。ただ、ここに居る転生者はそんなの知ったことではない。彼らは貴族制を尊重して合わせてくれているだけの部外者であり、その気になれば領地なんて数分で消し飛ばせる実力もある。戦場でその力を目の当たりにした兵士達は、これから死ぬ貴族より彼らの機嫌を優先する。つまり総大将を守る者は、この時点で誰も居なくなる。
「無様なものね領主様。誰も貴方を守りたくないし、誰も貴方と同類になりたくないみたい……さぁ、孤独なまま地獄に堕ちなさい!」
ドスッ
「ぐふっ!く、くそぅ……こんなガキに……俺の人生が……」
「あははは!その絶望する顔が見たかったのよ!私、貴方のその顔だけは大好きになれそうだわ!」
ザクッ、グシャッ!
こうしてクズはお似合いの末路を迎え、報酬の出処を失った衛兵は無惨に刻まれる領主を残して戦場から去っていく。そして街を支配しようとしない私達を見て驚く勇者に告げるのだ。私達の妥当目標は、あくまで悪政のみなのだと……
…………………
「とまぁ、この作戦は心理戦においてもプロパガンダ的にも良く考えられていて、かなり高度な戦略と言えるわけなのよ!」
まぁ、殆どカズマが考えたんだけど……
「いやそれ、3日前の唯一メッチャ良い感じに決まった奴ですよね?今日の領主は赤ちゃんプレイしながら股間踏まれてハッスルしてる映像を流され、その羞恥に耐えられず自害した奴で……」
「言わないで!太ったおっさんの赤ちゃんスタイル晒して勝ったなんて何も格好良く無いじゃない!私はもっと知的で格好いい感じの戦果が欲しいの!」
「そりゃ全員そうですよ!俺様の不満もそこですからね?!」
この作戦の1番の問題は、そもそも盗撮のハードルが高い事にある。特に致命的な行為をするなら、間違いなく潜入困難な場所でやるからだ。そりゃ良く考えたら当たり前の話だ。カメラの代わりに杖を向ければ暗殺だって出来る訳だし、秘密にしたいことをそんな解りやすくやる馬鹿なんて居る筈がない。多分、このアルダープって奴くらいじゃないかしら、モロバレの証拠をこれだけ集められる警戒心のない馬鹿は……
「でも、この戦術って実は凄い副産物があるのよ。ホーストは気付いてる?」
「副産物と言われましても……変態共の隠し撮りビデオくらいでは?」
「違うわよ!あんなもん何も得じゃないから!むしろ気持ち的には負の遺産でしかないから!」
でもその領主なり肉親が生きてたら使えるのよねぇ……そのせいで捨てられなくて貯まる一方なのがキツいのだけど……
「あの作戦のお陰で、武勲目当てに戦にくる貴族が大幅に減ったのよ。功績以上の恥を晒す可能性があるから、最近の戦は防衛をする近隣の領主しか参加してこないわ。そのお陰で戦力は下がって勝率は上々、幹部が減ったのに戦況はむしろ以前より良くなってる。ついでにプロパガンダの効果も上がって、戦う前からこちらの庇護下に入りたいとかいう貴族も出てきてるくらいなの」
「あの作戦にそれ程までの効果が?!まさかそんな高度な作戦だったとは、ただ性根が腐ったクソガキかと思ってましたが、中々侮れない男だったんですね……」
「まあ、性根が腐ってるから考えられる作戦とも言えるんだけどね……」
シルビアの件に今回の件、やはりカズマは私達に莫大な恩恵をもたらしてくれている。最近は勉強も真面目に頑張っているし、そろそろ何かご褒美があっても良いはずだ。今夜は久々の授業だし、それとなく要望を聞いてみることにしよう。ほっぺにチューくらいならしてあげなくもないし……
……………………………
「えぇっと……いったい何があったか教えてくれる?」
そんな浮ついた私とは対称的に、カズマは愛する人でも亡くしたかのような顔で私の前に現れた。死にかけた日も仲間に泣かされた日も、私には笑顔を向けてくれたあのカズマが、今日は僅かな作り笑いさえ出来ていない。どういうことなの?何があったらこんな事になるの?!
「何でも無いです……俺は大丈夫なんで、授業始めてください……」
「いや無理よ!今にも身投げしそうな顔した生徒に授業なんて出来ないわよ!先ずは話を聞かせて!ほら先生に話してみて!」
「先生だから尚の事無理です!こんなの先生に知られたら、俺マジで生きていけませんから!」
既に生きていけそうな顔してないんだけど?!これ領主に凌辱された村娘と同じ顔だからね?!もう領主ぶっ殺すくらいしなきゃ笑えないからね!いや、あの笑いはまた色々とヤバいんだけどさ……
「仕方ないわね……『魅了』!」
「あっ……先…生……」
カズマを裏切ることにはなるけれど、この状態なら魔法で理由を聞き出した方がマシ。こんな精神状態が続いたら、本当に自ら命を断ってしまう危険だってある!信頼を裏切る行為だけど、きっとカズマなら分かってくれるはず!
「さぁ、私にそのストレスの理由を教えなさい!いったい何があったのか、包み隠さず全部話すのよ!」
「それはその……魔王軍幹部のシルビアに……」
シルビア?!いま確かにシルビアって言ったわよね?!まさか、アイツに捕まって研究所を開けさせるために拷問を?!シルビアにはカズマの名前を教えておいたのに、まさか部下のやつが連絡を怠ったとか?!
「シルビアに……ちんこをしゃぶられまして……」
「……へっ?…ちん……しゃぶられって……えぇ?!」
そ、それって凄くエッチな事じゃない!何してんの!シルビアはうちのカズマに何してくれてんの?!おねショタしてトラウマ植え付けたってことなの?!いや、カズマはこれでも16だから、幼顔だけどショタでは無いのね……
「俺は腰を捕まれ、厚い唇で先端にキスされた後、長くて器用な舌が玉の裏から裏筋をゆっくり先端まで這い回って来ました。たったそれだけで腰が抜けそうな程に気持ちが良かったのに、今度は唇に扱かれながらゆっくりと口の中に導かれて……」
「ちょっと待って!そこまでは詳しく話さなくて良いから!それじゃ生々し過ぎて、今度は私がセクハラされてる気分だから!」
そりゃ詳しく話せって言ったのは私だけど!それにしたって言い方ってあるじゃない!私処女なのに、なんかエッチなしゃぶり方を知っちゃったんだけど?!
「包み隠さずって先生が言うので、事の経緯を包み隠さずお話ししようかと……」
くっ、これを事の経緯と言われたら止めるに止められないわね……下手に止めたら真実に辿り着けないし、洗脳中に詳細な命令は効かないし……
「仕方ないわね。なら、せめてもう少し濁した表現をしてくれたら助かるのだけど?」
「わかりました。では……そそり勃つ肉棒は淫靡なナメクジの這う厚い花弁の中へ導かれ、全体を甘く扱かれながら……」
「いやなんかむしろエッチなんだけど?!」
濁してるのにエッチになるってどういう事なの?!と言うかこれ何時まで続くのよ!私本当は女神なんだからね?!これでも清い存在なんだから、あんまり変な知識詰め込まないでよ!
………………………
「はぁ……シルビアのやつ、本当に厄介な事してくれたわね……こんなのどうやって慰めれば良いのよ……」
カズマの官能小説朗読を2時間ほど味あわされた結果、カズマのトラウマはシルビアが男であることに起因するものだと分かった。そりゃ男のテクで喘いでいたなんて分かればショックも大きいだろうし、その後印象が強過ぎてサキュバスの夢にまで出てきて逝かされまくったとか、そりゃトラウマにもなるわよね。最初から男と気付いて拒むか、最後まで女だと勘違いしていればダメージも小さかったのに、どうして1番ダメージの大きいバレ方をするのよ。どれだけ引きが悪いのよカズマは……
「男が喜びそうだからって、一応クッキーとかも焼いてみたけど、こういうのはカズマの方が上手いのよね……」
形の不揃いなクッキーを持ってアクセルまで来てみたけれど、これをなんて言って渡せば良いのだろう。男性経験がない私には、正直どうして良いか分からない。相談に来たウィズの店も閉まっているし、もう帰ってセレナ辺りに記憶処理でも頼もうかしら……
「あっ、あの!以前お会いしたアークウィザードのお姉さんですよね!」
「あら?あなたは確か紅魔族の……」
店の前で項垂れている私に声をかけたのは、以前出会った紅魔族の娘。見た目はカズマくらいの歳だし、いっそこの子に相談しても良いかも知れない。と言っても、私から誘ったら不審者みたいな気も……
「ゆんゆんです!このお店の店主さんに相談があって来たんですが、なんか留守みたいで……それで、良かったら私の相談に乗ってくれませんか?大人の女性の意見が聞きたいんです!」
「あらそうなの?!私も丁度話し相手が欲しかったの!それなら、そこの喫茶店でいいかしら?」
「はい!よろしくお願いします!」
なんて好都合な展開!やっぱり私の根底が女神だからかしら!日頃の行いが良いからかしら!
………………
「うん、ちょっとごめんね?もう1回相談の内容を聞かせてくれる?」
「えっと、ですから「大丈夫?おっぱい揉む?」の正しい作法がわからなくて……」
魔王軍の幹部が日頃の行いとか、馬鹿な期待をするんじゃなかった。まずその「大丈夫?おっぱい揉む?」ってワードを知らないし、そもそも何も大丈夫では無いでしょそれ。考えた奴は脳に虫が湧いているわよ!
「えぇっと……まず常識的に考えて欲しいのだけど……」
「あ、でも基本の型は知ってますよ!予習もなしに相談するなんて、流石に常識的におかしいですもんね!」
ちょっと待って基本の型って何?!まさかこれ私がおかしいの?それって若者なら知ってて当たり前のトレンドだったりするの?!い、一応もう少しだけ話を聞いてみようかしら……
「ち、ちなみにだけど……貴女の知ってる型ってどんなのかしら?」
「えっと……基本の「屈みの型」と「覗き込みの型」あと大胆さを出す為の「添い寝の型」まではあるえ……いえ、友達から聞いて把握してまして……」
いやそれ言う体勢が違うだけじゃない!これ絶対に馬鹿な男が「大丈夫?おっぱい揉む?」って色んな体勢で言われたいが為に作った型よ!貴女はもう少し人の事を疑いなさい!いつか魂までだまし取られるわよ!
※適当な型を作ったのはあるえです。
「でも、知ってるだけで実践したことは無いんです。大切なお友達を元気付けてあげたいのに、ちゃんとできる自信が無くて……」
「そ、そうなんだ。内容はどうあれ、貴女の気持ちは真剣なのね……」
どうしましょう……絶対に騙されていると思うのだけど、この子は本気でその友達を元気付けたいのよね。そんな真っ直ぐな子に「貴女は馬鹿に騙されてるわ」って告げて良いものかしら。でも実行させたらもうアクシズ教レベルに落ちるようなものだし、女神として終わりだわ。やっばり、ここは真面目に相談に乗ってあげるべきよね!
「ねぇ、貴女は本当にそれで良いの?そりゃ男の子はそういうのが好きだと思うけど、こんな一時の感情に流されて、貴女は後悔しないのかしら?」
「そ、それはその……出来ることなら、男女の関係になるまで身体は許したくないです。でも、これ以上その男の子が傷付いているのも見てられなくて……」
な、なんて健気で優しい良い子なの!この子には是非その男の子と幸せになって欲しい!こんな良い子に適当なこと教えた馬鹿は、いっそ地獄に堕ちれば良いわ!
※その男の子と適当教えたやつは同一人物です。
「だったら答えは出てるじゃない。貴女がその彼に真剣だって伝えれば良いの。そんな性欲にかまけた方法じゃなく、貴女が心から心配してるって伝えなさい。貴方の真剣な気持ちの方が、彼の心は動かせるはずよ。私にだって伝わってるんだもん。間違いなく彼にも伝わるわ!」
「お姉さん……そうですよね!私、もう1回その男の子と話をしてみます!直ぐに元気になってくれるか分からないけど、それでも諦めないで元気付け続けます!彼とは真剣に向き合いたいので、あれは最後の手段にします!」
「えぇ、そのいきよ!」
なかなか良い顔になったじゃない。やっぱり性欲に頼るなんて良くないわ。私も真面目に元気付けてあげて、カズマとは健全な師弟関係で……
「お姉さんのお陰で目が覚めました!こんなの、慰める前に自殺しちゃうとかじゃない限り頼っちゃ駄目ですよね!」
「えっ……あ、そうよね!確かにそういうケースだと使わざるを得ないかも知れないわね……」
どうしよう!そう言えば、カズマは精神が死にかねないレベルのトラウマ抱えているんだったわ!こんな正論語ってる余裕は無いんじゃ……
「そう言えば、お姉さんも何か悩みがあるんでしたよね?私で良ければ相談に乗りますから、何でも言ってみてください!」
「そ、そう?じゃあその……「大丈夫?おっぱい揉む?」のやり方、私に詳しく教えてくれたりは……」
「……………えっ?」
「いや分かってる!分かってるから「この人何言ってんだ?」って顔は辞めて!もう他に頼れるものが無いんだから仕方ないじゃない!私だって不本意なんだからぁ!」
…………………………
「はぁ、この温泉は本当に気持ちが良いなぁ…………このまま俺という存在ごと溶けて消えてしまえばいいのに……」
「それは辞めて!今は冗談に聞こえないから本当に辞めて!」
紅魔族の娘と再開した翌日。私はカズマとの勉強会に温泉宿を予約した。勘違いしないで欲しいのだけど、これは決して万策尽きて性欲に訴えかけているのではない。一番効率的で確実な方法を模索した結果「大丈夫?おっぱい揉む?」が最適解と言うことに至っただけである。別に私が不器用過ぎて他の手が駄目だったとか、カズマの作戦を理由に部隊の人員を削減したから誰かに頼れないとかじゃない。そこは勘違いしないで欲しい。
「この温泉って、俺を元気付ける為に用意してくれたんですよね?ありがとうございます先生。ちょっと元気出ました……」
「見え見えの嘘つくんじゃないの。カズマには凄く辛いことがあって、こんなのじゃ癒せないって事くらい私でも分かるわ。これでも貴方の先生なんだから……」
あわよくば温泉で癒せたらなんて考えたけど、あのトラウマはやっぱり温泉じゃ癒せないらしい。一応揉ませてあげる位の覚悟は決めてきたつもりだけど、それでも足りなかったらどうしましょう……いえ、今はまずやれるだけのことをしましょう。カズマは私の弟子であり、魔王軍の侵攻戦を支えるブレーンなのだから!!
「だからね……一応慰めるために勉強して来たって言うか、私も覚悟してきたって言うか………」
「あのクッキーですか?不格好だけど美味しかったですよ。先生の気持ち、凄く嬉しかったです」
あぁもう、なんで今に限ってそんな紳士的で優しいのよ!そんな反応されたら余計に見捨てられなくなるじゃない!ほっとけ無くなるじゃない!本当にもう!手間のかかる弟子なんだから……
「そうじゃなくて……大丈夫?おっぱい揉む?って、聞いてあげたかったの……」
「……へっ?!いやえっと……良いんですか?!」
「聞き返さないで!知り合いに聞いて実践したけど、これすっごく恥ずかしいんだからね!ただ、カズマは一応大切な弟子なんだから、これで元気出るなら胸くらい揉ませてあげるわよ……」
「先生……そんなに俺のことを……」
うぅ……なにこれ凄く恥ずかしい。私今から揉まれちゃうのよね?カズマがNOなんて言うはず無いから、これ間違いなく揉まれちゃうのよね?頑張って元気付けるのは成功したけど、その後のことまで考えてなかったわ……
「で、でも本当にちょっとだけだからね!私達は別にそんな関係じゃないし!これはカズマを元気付ける為に仕方なくで……」
「無理しなくて良いですよ。折角ですけど、それは恋人になってからでお願いします。俺、先生の胸に触れたら我慢出来ないと思いますし、触るならちゃんと自分のものにしたいんで……」
「カズマ……」
な、なにこれキュンキュンするぅ!なんかカズマが凄く素敵なんだけど?!まさかショックでクズ部分も抜けたの?!それとも人格変わるほどのショックだったの?!そんな反応されたら、余計に放っておけないじゃない!
むぎゅ
「馬鹿ね……辛い時くらい師匠に甘えなさいよ……恋人とは違うけど、ちゃんと大切な弟子なんだから……」
「あっ……先生……」
痩せ我慢を続けるカズマの顔を、私は優しく自分の胸に押し当てた。大切だと言ってくれるのは嬉しいけれど、それ以上に辛そうなカズマを見たくない。だから、せめてこれで少しでも癒やしを……
「くっ、これ本当にやばっ……はぁはぁ……」
「えっ?カズマなんか震えてない?!大丈夫なの!貴方本当に大丈夫なの?!」
突然身体を震わせたカズマが心配になり、私は顔色を確認しようとカズマの肩に手を伸ばした。心の事ばかり気にかけていたけど、精神から来る身体の不調も馬鹿には出来ない。とりあえずは顔色を見て、それから体調の判断をしなきゃ……
「だ、大丈夫ですから!今は諸々の確認はしないでください!ちょっ!本当に辞めっ……あっ!」
「きゃっ!」
バシャッ!
カズマの思わぬ抵抗にバランスを崩し、私はカズマの上に倒れ込んだ。はだけてしまったタオルは気になるけど、今はそれよりもカズマのことを……『ぷにっ』………あれ?何か谷間に入り込んでる?!
「えっ……これって……この谷間にあるのって……まさかカズマの……」
「い、今それ動かしたら……もう……あぁ!」
びちゃっ!
「んんっ!」
谷間で暴れるカズマのモノから、私の顔に向けて白く濁った液体が放たれる。本来ならただ不快なはずのこの行為が、私は不思議と苦痛では無かった。それはきっと、眼の前で快楽に酔いしれるカズマの顔から、完全に苦痛と恐怖が消え去ったからだ。どうやら私は、これが許せるくらいにはカズマのことが好きらしい。まぁ、今回はあくまで事故だから許してあげるのだけど……
「もう、本当にしょうがない弟子ね……師匠にこんないやらしい事するなんて、本当なら破門でも……あれ、カズマ?ねぇちょっとカズマ?!」
「こぽぽぽ……」
凄く幸せそうな顔で沈んでる!そう言えば眠れてなかったんだっけ?!男は出すと疲れるって聞いてたけど、まさかここで寝落ちするとかある?!
「ちょっと誰か!少年が一人溺れました!誰か来てくれませんか?!」
ちょっと!これで死ぬとか本当に辞めてよ!そんなの誰も望んでないんだからね!
……………翌日………………
「それで淫行で逮捕って……お前、マジで何してんの?」
「違うの事故なの!事故なのに、本当に事故なのに「事故で顔面精液まみれになるかこの痴女ビッチ!」って言って誰も話聞いてくれなくて……加害者と被害者だからってカズマにも会わせてくれなくて誤解も解けないし、人間の知り合いがもうセレナしか居なくてぇ……」
ぐすんっ
「そりゃ事故でそうはならねぇだろ?!」
「なったんだもん!」
この日、ウォルバクは自分の情けなさに枕を涙で濡らすことになる。そして、カズマにしたことを思い返して地味にパンツも濡らすことになるのだが、これは特に本編には関係ない。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
そう簡単に関係は進展しませんが、ウォルバクさんはどんどんエッチなお姉さんになっていきます。※まぁ身体は既にエッチですが……
無垢な女神を穢すの最高では?って事で、そこはジワジワとお楽しみください。
今後も不定期ですが、またお暇なときにでもお付き合いください。