浮浪者の浮浪記録 作:えっどコンロ鎮火
「星穹列車」。それは宇宙を駆ける列車であり、そこに乗っている乗客たちは星核を封印するために活動している。実に壮大な規模の話だが、メンバーは少ない。
姫子とヴェルド、丹恒、そして三月なのか。列車の車掌のパムはあくまで車掌。星核に関する活動はしない。
あの男はこの「列車」の者たちと面識がある。メンバーがさらに少なかった頃から共闘したこともあり、出入りすることを許されている。
しかしどこに行って誰と会おうと、この男の取る行動には大差がない。
「じゅる、じゅっ、んくっ。ちゅっ、はへ、じゅる」
女を抱くという行動だ。
男は今、三月なのかの部屋を訪れており、彼女のベッドに腰掛けている。その男の股に顔を埋めている薄いピンク髪の少女こそ、この部屋の主である三月なのかだ。
男と再会できた三月は素直に喜び、食事時にはこれまでの出来事を伝え、それらを終えると男を部屋へと招いた。そう、これは三月が自発的に行っていることなのである。
口をいっぱいに開けて男根を咥え、舌で舐めながら顔を上下に動かしている。顎が疲れるため長くはできないが、三月は男を満足させられるだけの技量を身に着けていた。
「んっはぁ、じゅ、じゅるるっ、んっく。……ほぉぉ? ふまふらっられひょ?」
口の中で大きく、固くなっている男根を味わいながら、三月は男へと問いかけた。
胸元を閉じるための黄色いボタンは2つとも外してあり、可愛らしいブラに包まれた胸を見えるようにしている。谷間を見せることで男の目も愉しませ、その口は男のために使われている。
その愛らしい彼女の努力に、男は頭を撫でることで答えた。言葉にはされていないが、他でもない彼女にはその意が伝わっている。目を細めると、口の中でぴくぴくと動いてる男根へラストスパートをかけた。
「じゅりゅ、んっ、ふっ。んっ、んっっ。じゅっ、んっ……んんんんっ!」
口の中で暴れた男根から熱い精液が喉奥へと飛び出た。それを零さないように彼女はすべて受け止め、こくこくと飲み下す。大量の精液が止まると、残りがないようにと鈴口を吸い上げ、「ちゃんと受け止めたよ」と口の中に残る精液を男へ見せた。
男がそれを認めるとその残っているものも飲み下し、喉に絡んだそれを吐き出さないようにと水で無理やり流し込む。
「ふぅぅ。ね? 上手になったでしょ? あ、でもね、他の人で練習なんてしてないよ? イメトレとあとは自分の指で」
おしゃべりな彼女はそう言いながら立ち上がり、自分のスカートを持ち上げて男にその中を見せた。
ブラとお揃いの下着を履いているが、一部の色が変わっている。その原因となる液体は吸収量を超え、彼女の脚を伝っていた。
「また会えるって信じてたから。だからずっと我慢してたんだ。1回も触ってないよ。でも、もういいよね。うち頑張ってたから、欲しいな」
男のモノをしゃぶることで、我慢していた三月の枷が外れたのだろう。とめどなく溢れる愛液が、彼女の言葉の真偽を物語っている。
そもそも、彼女の言葉の真偽を知る必要は男にはなかった。
下着を脱いだ三月を誘導し、両手を壁へとつけさせる。尻を突き出させる形となり、前戯の必要もなく濡れそぼった秘所へと押し入れた。
「はぁっ、あぁぁぁっ!!」
少女の穴に大きな男根が滑り込む。溢れ出ていた彼女の愛液が潤滑油となり、スムーズな挿入となった。
それだけのことだったが、待ち続けた彼女にとっては大きな波だ。これまで疼いても、欲求が高まっても自分を慰めることなく我慢を続けた。その反動は凄まじく、三月の腰が浮き上がり股が閉じる。膝に力が入らず、崩れ落ちそうになるところを、後ろから男に抱えられることで防いでいた。
「あっ……ぁぁっ」
ずるりと落ちかけた上体もなんとか堪えた。壁へと項垂れる姿勢となっており、その体はビクビクと繰り返し跳ねる。
「はぁっ、ぅぅ、ん……。ああっ! ふっ! あっ! はひゃっ!」
三月の足に力が戻り始めた頃を見計らい、男は腰を彼女の柔らかな尻へとぶつけ始める。
彼女の膣内は男根を締め付け蠢く。男根が抜かれそうになると逃すまいと締り、突かれると抵抗なく素直に受け止めた。これでもかと密着しているからこそ、彼女は自分の中で動いている男根の形が分かっていた。
それにより彼女の意識はそこに割かれ、他の思考ができないように塗りつぶされていく。
「ひぅん! はぅっ! あ……やっ!」
突けば彼女の声が響き、尻は脈打つ。一定のリズムで刻まれる音と彼女の嬌声。部屋に反響する音が2人をさらに昂ぶらせていく。
「ああっ! はぅっ! ぁっ! はぁはぁ、ひゃぅん! あぁっ、くはぁん!」
びちゃびちゃと床に愛液を撒き散らしながらよがる。叩き込まれる男の味に彼女の顔は法悦し、口の端からだらりと唾液が垂れていく。男は彼女の服の中に手を差し込み、腰、背中と指を這わせた。強い刺激と弱い刺激が同時に襲い、ただでさえ一色にされていた思考が明滅を繰り返させられる。
男の手はやがて三月の下着へと到達し、そのホックをあっさりと外した。これにより彼女の胸は男根を突かれる度に大きく揺れ動くようになり、固くなり始めていた乳首が擦れる。当たるのはブラの柔らかな感触だが、刺激が弱いからこそ彼女を追い詰めていく。
「あっ! ふぁっ、んんっ! はぁっ! ぁ……っ!」
胸という刺激箇所の追加。しかしそれは物足りない小さな波であり、三月は艶かしそうに眉を「ハ」の字にしていた。
それでいて秘所を穿つ刺激は強力なものなのだ。男根を完全に受け入れているとはいえ、それが大きいのは変わらない。下腹部にある圧迫感と刺激の波に、彼女は抗うことなく嬌声をあげていた。
一突きする度に軽い痙攣を起こす彼女は、次第に体の力が抜けていった。下がりそうになる腰は男に支えられ、上体を支えられなくなってきた彼女の腕は壁から滑り落ちる。そこを支えたのもまた男の手だ。
左手は彼女の下腹部へと後ろから回し、右手は彼女の左胸へと伸びる。これにより三月は男に拘束された状態だ。
「はぁ、あん!」
ブラから胸をはみ出させ、たぷたぷとそれを堪能する。複数箇所を同時に攻められることに彼女は弱く、挿入されながら胸を揉まれることに背をそらした。
「はぁはぁ……ぁえ……っ! ふっ……あ!」
繋がったまま部屋の中を移動させられ、着いたのは姿見の前だ。自身の火照った体。はだけた服装がうつされ、スカートが腰の部分に食い込まされたことで、結合部分も鏡で見えている。
(うち、いつもこんな顔になってたんだ……)
乱れきっている自分の姿を恥じる気持ちはとうにない。彼女は男に己のすべてを晒したのだから。
しかし自分のそれを自分で見ることは初めてだ。未知の感覚に彼女は反応し、締りがさらに強くなる。
「んんっ! ふぐっ、んはぁん! さっきとちがっ、ぅう!」
上体が起こされ、先程よりも比較的に姿勢を保ちやすくなった。これにより男根の角度も変わり、その変化が三月をさらに追い込ませていく。
さらにダメ押しとなったのが、自由になった男の左手の存在だ。
「ひゃぁ! やっ! っっぁあ!! ……っ、あぅん! はぅっ、ああん! まっ、てぇ……!」
男の左手が彼女の陰核を刺激した。腕の中でビクビクと体を跳ねさせ、結合部から愛液を溢れ出させる。よろけては自身の愛液を踏み、思考をそちらに割かれる。
そこを不意打ち気味に快楽で上書きされた。絶頂の余韻には僅かばかり浸れた。呼吸を落ち着かせ始めていた。そのタイミングで動き出され、彼女の頭は与えられる刺激にばかり夢中にされる。
「ひゃっ! やっ! ああ! んんっ! イクイクイク! またイっっっ、くぅ……っっ!! はぇっ!? んっ! くはぁ! おっぐぅう!」
今度は絶頂を迎えても休息がなかった。挿入の角度が変わったことで、男根は膣の腹側を強く擦ってから奥の子宮口へと届く。その上陰核も乳首も弄られることで、彼女の脳に快楽という電流が流れた。
この刺激に彼女の膝が笑い始めていた。ガクガクと震え、腰の位置が下がりそうになる。そうして崩れ落ちそうになっても、男に支えられながら突き上げあげられていく。
「はぐぅ! ひぁっ、〜〜〜っっ!!」
天井を仰ぎながら、男の腕の中で数回体を跳ねさせた後、弓なりにその体を硬直させた。
「っ、はぁはぁはぁ! んはっ! っ! くぁっ!」
大きな絶頂を迎えたことで息も乱れていた三月の体は、そのしんどさとは裏腹になお男根を求めた。弓なりに反った上体はそのままに、尻を男の腰へと押し付ける。快楽だけではない。女性という生命体の本能に従い、搾精しようと男を促していているのだ。
そして男もまた、滾っている己のそれのために腰を打ち付ける。三月を扇情するために使っていた手は止まり、彼女を鏡へと押し付けると右手首とお腹へと手を回して勢いを強めた。
「はへっ! ふっ! ん、ふぁっ! ああ! あっ!」
胸は鏡に押し付けられて形が変わり、揺れる体に合わせて乳首からも刺激が送られる。視界いっぱいには喘がされて蕩けきっている自身の顔が映り、垂れ落ちる唾液が胸にしたり落ちるのも目に入った。だが認知はできていない。それを気にする余裕など三月にはなかった。
先程までのものが生易しく思えるほど、男から与えられる快楽が大きい。男の動きは自身が解き放つためのもの。それでいて彼女が感じるポイントは抑えていた。
「はぁっ、ああ! もうイク……! やっ! やらぁ!」
果てそうになる己を彼女は首を振って抑え込む。これ以上絶頂を迎えたくないからではない。
男と一緒に絶頂を迎えたいからだ。
「ふっ! ん! んんっ! ぁっ、くっぅぅぅ!」
叩き込まれる快楽の波を必死になって抑え込む。空いている手を口に回し声も堪え、体に力を入れる。
耐えようとすればするほど、彼女の体はより感じてしまっている。すぐに膝が笑い始め、それは時間を置かずに体全体へと伝わっていく。
「ふぅー! ふぅー! っ、いっしょ! いっしょが、いい!」
呼吸が荒くなり、ガチガチと歯が激しく擦れる。強く瞑った目尻からは静かに涙が溢れていた。
永遠かに思えた時間が終わりを迎える。
彼女の中で男根がビクビクと震え始め、次の瞬間にはダムが決壊するかのように強烈な勢いで精液が出された。最奥である子宮に弾きだされたその勢いが合図となり、今日一番の絶頂を迎えた。
「ぁ、っっ〜〜〜〜!!!」
脳の中で何かが弾け、声にならない声をあげる。絶頂を迎えている間は体がひとりでに暴れようとするも、鏡に押し当てられているためにそれも叶わない。迎えた巨大な波を逃すこともできず、一身に受け止めた。
その波が引くと完全に体に力が入らなくなり、男根を引き抜かれると同時にその場に崩れ落ちた。
「っ、ぁ……はぁっ、はぁ」
波が引いてもなお、彼女の体はしばらく体を跳ねさせていた。
◇
ギシギシとベッドのスプリングが軋む音が鳴る。それと同じように、ぱちぱちと肌と肌が重なり合う音も部屋に響いていた。
「ちゅっ、んん、んはぁ。あっ! んん! ちゅる……ふっ」
身に着けていた衣服は完全に脱ぎ去り、互いに一糸まとわぬ姿で肌を重ね合う。正面前座位と呼ばれる形で2人は重なり合い、求め合っていた。男は三月の背に手を回し、三月は男の首へと腕ごと回していた。舌を絡め合う濃厚なキスを行いつつ、彼女の子宮口に届いている男根もそこにキスをするかの如くぐりぐりと主張する。
「んん。ふ……ん。ちゅっ、ぅん」
あれだけ激しく乱れていたにも拘らず、朦朧としていた意識を回復させた彼女はまだ男を求めた。時間を惜しむように服を素早く脱ぎ、男もそれに応えて今の形に至る。
この態勢で行われているのは三月の好みだ。彼女は体位の中ではこれが最も好きだった。感じやすいものは別ではあるが、この体位ならば男を見ることができる。それも最も密着した状態で、キスをしながらだ。
「ちゅ、ん。うちのこと、もっと見てぇ」
ふにゅんと柔らかな胸を押し当てて形を変えさせながら、三月は吐息のかかる距離でそう囁いた。
男の上で自ら腰を動かし、気持ちを昂ぶらせながら。
彼女は記憶喪失だ。生まれも本名すらも知らない少女だ。いつかまた忘れてしまうかもしれないし、誰にでも忘れられてしまうかもしれない。それは彼女にとって人一倍嫌な事態だ。
「うちのこと。わすれないで」
真っ直ぐと自分を見つめる男の目を見ながら、彼女はそう呟いて口を重ねる。
変わらず腰も動かしているのだが、まだ彼女の技量では男をイカせることはできない。自分の方が先に何度も絶頂を迎えてしまう。いろんな意味で男は女泣かせだ。
「んん!」
また求め合おうとしたところで、抱き合ったまま三月はベッドに背を預けさせられた。
一度口が離れ、男の言葉が三月の耳に入る。それを聞いて安心したように破顔した彼女は、違う意味を込めて男にキスをした後、耳元で魅惑的に声を発した。
「きて。もっとうちに、ぃい! んあっ! はっ! ぁ! はげしっ、いぃ! あっ──」
言い切る前に始められ、彼女の腕に力が篭もる。
それは与えられる快楽から逃れないように。そして男を逃さないように、なのかもしれない。
翌日、夜通し重ね合っていたことで、三月は声が枯れていた。