浮浪者の浮浪記録 作:えっどコンロ鎮火
この広大な宇宙でもその名を知られている仙舟同盟。その一隻である羅浮には、6つの司があり、それぞれが役割を担い運営されている。その内の1つである太卜司の長である符玄は、占いにより羅浮の航路を視ている。吉兆を占うことで、よりよき道を進めるようにするためだ。
「っ……は、ぁぁ」
太卜司の執務室にいる符玄は、誰もいない一室で1人吐息を漏らしていた。椅子に腰掛けている彼女の両手は肘掛けに置かれ、細い足は椅子の脚に沿うように開かれ気味に固定されている。
──ぐちゅ、じゅる、じゅる
「くっ……んん!」
彼女1人しかいないはずの部屋で、たしかな水音が彼女の脳内に響いている。音の発信源は彼女の体。今まさに、ならざるものに襲われている彼女の体から聞こえてきていた。
「ひっ! ぁ……っ、はぁはぁ」
声を上げそうになり口を開くも、それを押し殺して耐える。そんな彼女の気も知らずに、ソレは責めをやめない。
無数のヒダを持つソレが、僅かに開かれている彼女の左右の内ももを這う。そのならざるものに明確な形はない。見えもしない。符玄の下半身は3本のソレに襲われ、上半身も別のものに責め立てられていた。
「ふっ! っ、この……いい加減にいぃっ!?」
好き勝手に自分の体を這うソレに苦言を呈したくとも、言い切る前に強烈な刺激が彼女を襲う。小柄な彼女は胸も小ぶりなのだが、服の内側に入り込んでいるソレにすっぽりと覆われている。
胸を覆うソレにも同様にヒダがあり、左右それぞれの胸を回転で刺激する。歯の浮くような弱い刺激で彼女は昂ぶらされ、感覚が鋭敏になっていた。
その状態で、固くなっていた桜色の乳首を弾かれた。胸全体を柔く刺激されながら、敏感な部分は強めに責められる。ビクッと跳ねる体も抑制され、刺激から逃げたくとも体が思うように動かせない。顔を仰け反らせるのが精一杯な動きで、乳首を弾かれる度にビクリと震える。
「こ、んな……。ぁ、あくむ……! ふぅふぅ!」
彼女はわかっていた。これが現実などではないことを。ソレが内ももを這う感触も、胸が嬲られているのも、すべてが夢の中の出来事。
ただ、何も符玄が欲求不満でこんな夢を見ているわけではない。なんの前触れもなく、突如としてこの悪夢もとい淫夢は現れ、何日も続けて彼女を蝕んだ。
「ふぅぁ……! や、んっ! 〜〜っ、くぁ!」
弾かれていた乳首がすっぽりと収められる。吸い付かれるように乳首が力強く引っ張られ、その乳首の先は細いブラシが掠め続ける。無論その間も胸は変わらず無数のヒダに撫で続けられる。さらには内ももを這っていた感触は臀部にまで及び、小ぶりな果実を味わい始めた。
当然椅子の座り心地は最悪なものへと変化し、避けようにも腰を揺らす程度が限界となっていた。それもヒダの感触が変わるだけのもので、かえって逆効果だ。
「はぁはぁ……ぁっ……!」
時間をかけて、現実換算ならば数度の夜をかけて続くこの夢は、符玄の身体の昂ぶりを加速させている。
不快でしかなかった初日に比べ、今晩にいたってはすぐに快楽を感じるにまで変化した。
頬はすっかり上気し、潤んだ瞳からは涙が溢れそうになる。
「太卜様」
「っっ!?」
聞こえるはずのない者の声に、符玄は思わず息を呑んだ。占いで先を読める彼女であっても、夢の中のことは見通せない。
気をやりそうになっていた符玄は、ギリギリのところで耐えることに成功。いつの間にか部屋に入ってきていた部下に視線を向けた。
「ご報告に上がりました──」
まるで日中と同じように、その者は報告事項を告げていく。
符玄は自分の気を強く持ち、通常業務通りにやり過ごそうと気丈に振る舞おうとした。たとえこれが夢の中であろうと、部下に示す態度を崩したくはない。
「ご苦労。その件については──んっ」
だが、いくら自分を誤魔化そうとしても、自分の体が弄ばれていることに変わりはない。
乳首は吸い上げられながらヒダという名のブラシにしごかれ、控えめな胸もぐにぐにと多角的に揉みしだかれる。尻も脚も変わらず触られ続けていた中、今晩まだ触れられていなかった秘所から愛液が垂れていく。
「くっ……んんっ!」
その秘所を左右に開かれ、淡いピンクの膣中が密かに晒される。そんな彼女の秘所の頂点。クリトリスがとうとうソレに触れられた。弾くようにピンと触られ、彼女の体がビクリと跳ねた。
「太卜様?」
「ぁ……んんふ。何でも……ないわ。続けてちょうだいっ」
「はっ。では──」
「ぁぁっ! ……こ、ぃつ……んんっ」
符玄の言葉に反応するかのように、ソレは彼女の弱点への責めを続けた。ひくひくともの欲しげに疼く秘所には目もくれず、勃起したクリトリスが狙い撃ちにされる。細い触手が下から上へとすくい上げるように撫でたかと思えば、細やかなイボだらけのソレにしごかれる。
「んっ〜〜〜っっ!」
あまりもの刺激に身体が跳ねたが、夢とはいえ部下が目の前にいる状況。符玄はなんとか声だけは押し殺し、絶頂の波が過ぎるのを待つ。
「ひっぁっ!」
符玄の絶頂に合わせてソレの動きは止まっていた。だから符玄の中に油断が生まれ、その瞬間にソレがまた動き出したのだ。
乳首は吸われながらブラシのような感触にしごかれ、乳房はヒダたちが撫で回す。太もも、尻も同様に撫で回されている中、さらに刺激が強まったのが秘所だった。
「っっ! ふっ……ふーふーっ! ぁっ、んんっ……! ゃ、〜〜っ!」
クリトリスだけを弄っていたイボは消え、代わりに大きなブラシのようなナニカが秘所もクリトリスも纏めて擦りあげている。前へ後ろへと大きく前後運動を繰り返され、彼女のスカートの下は愛液を椅子の上に撒き散らかしていく。
「だ……め。また……あっっ!!」
身体中に電流が走るかのような快楽に耐え切れず、符玄は再び絶頂を迎えさせられた。勢い良く吹き出す愛液は多く、椅子から滴り落ちていく。
「ぁっ! んぁぁ! やめっ、とまっんぐっ……!?」
ガクガクと腰が震え、背中を弓なりに曲げようとも快楽からは逃れられない。快楽により開かれた口にもソレが入り込み、彼女の口内まで蹂躙していく。
「んんっ! ん! ぉぁっ……〜〜っ!」
符玄が何度絶頂を迎えようとも、ソレは疲れを知ることもなく責め続ける。
もう目の前の部下への体裁など気にする余裕もない。逃れられない淫夢から、彼女は1秒でも早く夢から覚めることを願うしかなかった。
そんな彼女の様子を、男は現実で見つめていた。
符玄の寝室に現れ、目の前で乱れている彼女の様子を見ている。彼女はベッドで仰向けに眠ってはいるも、薄着の寝間着の下から強調するように乳首が勃っていた。頬は赤く染まり、浅い寝息は熱を帯び、眉は悩ましげに寄っている。
「んんっ」
それらよりも目を引くのは、広範囲にシーツを濡らすほどに溢れている彼女の愛液だろう。時間が経つに連れ、彼女の腰が跳ねては愛液を吹く頻度が高まっている。
その彼女の寝間着はワンピースの形だ。男はスカート部分を捲り、すっかり色が変わってしまった下着を静かに脱がす。ねっとりとひいた糸は、愛液の海に沈んでいった。
「はっぁ」
股を開かせ、秘所を確認する。愛液がとめどなく溢れ、ひきついている。男はまだそこには触れず、クリトリスを撫でると彼女の身体がビクリと跳ねた。
「んああっ! あっ! ああっ!」
くりくりと弄る度に彼女の口から嬌声が漏れる。現実ではまったく触れられていなかったが、夢の中では進行系で弄ばれている。数日かけて蓄積されていた快楽の幻覚が、たった今現実のものへと変えられていく。
男はしばらく符玄に触れた後、彼女の秘所に男根をあてがった。
「はっ……ぁぁぁ、っあああ!」
夢の中でも彼女の膣内は触れられていなかった。体の奥底が求め、疼いていたものがようやく訪れた。
「ああぁ! かはっ……! っく……!」
挿れられただけでもよっぽど大きな刺激だったのか、彼女は痙攣しながら本当の絶頂を迎えている。男根に強く絡みつき、絶頂の波に合わせてうねる。
「ん……。ふ、ぁっ。あっ!」
その波が引くのを待つこともなく、男は彼女の膝裏に手を通し、正常位で腰を動かしていった。眠っていようと、蕩け切った彼女の身体は男の動きの細部にまで反応していた。押そうが引こうが符玄の身体は震え、小さな口から甘い声が溢れる。
「あっ、はぁぁっ! ひぅっ!」
それは次第に大きくなり、
「ひぐっ! ぃ、〜〜っっ!!」
短な時間で2度目の絶頂を迎えた。
「あ……かはっ! はぁはぁ……な、に……」
その刺激の強さに符玄はとうとう眠りから覚めた。快楽を与え続けられる夢は終わったが、彼女の脳が状況を理解するよりも先にそれ以上の快楽が呑み込んでいく。
「やっ! あん! ひゃっ! おっ前は……あっ! ああっ!」
だが目を覚ましたところで、彼女にはどうすることもできなかった。男の手が彼女の膝裏を抑え、正常位で突いている。余すことなく男根が奥まで届き、突かれる度に彼女の身体が跳ねる。
初めて迎えたはずの男根の圧迫感は、妙に彼女を満たしてもいた。痛みはなく、感じるのは性的な快感のみ。怖いくらいに押し付けられる快楽に符玄は思考を奪われていく。
「ひあぁっ! だめ……ぐりぐりしないれ……っ!」
奥が弱点だと見抜いた男が、執拗にそこを責め立てた。ピストン運動を止め、彼女の最奥に押し付け回す。身体の奥底から駆け上がる快楽に彼女は乱れ、震える手でシーツを握りしめながら顔を仰け反らせた。
「ん゙あぁ! はっ、あぁっ!」
男根が最奥に接しながら暴れる。そのひと振りひと振りが彼女を追い込み、高め、堕とす。
狭い膣内がさらに締め付けられ、男を逃すまいと絡みついた。本能に従ったその動きが彼女をさらに追い詰める要因になっているのだが、彼女自身にはどうすることもできなかった。身体が求めに求めていた報酬だ。
「お゙くっ……! ぁぁ……! んお゙!」
だんだんと上にズレて逃れようとする符玄の腰を、男が掴んで引き寄せた。これにより彼女は完全に抵抗を奪われ、与えられる快楽に呑み込まれるしかなくなる。
「お゙っ、お゙お゙ぉっ! やめっ……とま゙ってぇぇ……!」
普段の彼女からは考えられない声が漏れる。甘い嬌声など生温い。体の奥底から漏れ出す音だ。男が腰を突けばその音が発せられ、つま先までピンと伸ばされていた足が暴れる。腰は浮き上がり、口の端から液が垂れていく。
「はぅ、っ〜〜〜っっ! ……はぁはぁはぁ、あ゙あ゙っ! だめ……! いまはっ! あああ!」
休むことも許されない3度目の絶頂。今度は彼女が目を覚ましている状態だ。もしかしたら、彼女は目を覚まさない方が良かったかもしれない。苦しくなるほどの快楽は、時には何よりも苦しいものとなる。
それがこの男によるものなのだから、災難という他なかった。
「はぁっ、はぁっ! ん……ぁ。まって……なにをするつもり……!?」
何を思いついたのか、男は符玄の腰から手を離す。彼女の膝を曲げさせると、それを自身の両脇に通し、肘で外柄から挟み込んで固定する。彼女の足裏は男の太ももに当てさせられ、伸ばせないようにされた。その状態で男の手が彼女の両腕を抑えることで、符玄は完全に固定化された。
「お゙っ!」
そこからピストンが再開された。
「やめ゙っ……! あん! あっ! これ、さっきより……あ゙あ゙っ!」
彼女の足が上がり、かつ固定化されたことで、男根がより彼女の弱点を刺激できるようになった。男根が膣を押し上げながら動くことで、Gスポットを擦りながら奥まで突かれるのだ。さらに符玄が一切身動きを取れなくなったことで、押し寄せる暴力的な快楽をどこにも逃がすことができない。
「あぁん! あぁ……!! あっ! はひっ! はっ……ひぁっ! あぁぁっ!!」
がくがくと符玄の身体の震えは強いものの、男との体格差により完全に抑え込まれている。初めて与えられる快楽が強烈なせいで脳が焼ききれそうになるも、彼女自身の胆力によってそれも叶わない。符玄はこの刺激を受け続けるしかなく、彼女の秘所も収まりきらない男根を咥えて離そうとしない。
「だめ……! はっ、あぁっ! おかしく、なるぅ……!」
身体全体が火照っており、顔も熱を帯びて蕩けている。瞳を潤ませようと何も変わらない。上から圧迫するように男の腰が何度も押し付けられる。ベッドのスプリングが跳ねることで、より一層符玄は圧迫感を味わう。
「あぁっ、〜〜〜っっ!! か、はっ! はぁはぁ。ひあっ! いま、は、ああ!」
達してもそのまま何度も突かれる。男は止まらず、いや、己が達するためだけに腰をさらに加速させた。
「やあぁっ! はっぁ! ああっ!!」
ビクビクと震えている彼女を蹂躙していく。男根に吸い付き蠢く膣内が男に熱を与えている。
下腹部から脳天にまで迸る快楽の電流が弾け、符玄は背を反らしながら舌を突き出す。髪を振り乱し呼吸が浅くなる。気が遠のきかけても刺激に引き戻され、彼女は目の前が白黒に明滅する。
「ひぐっ! あ゙っ……! ぁぁっ、〜〜〜っ!!」
ビクンッと強く跳ねる体すら抑え込まれ、ビクビクと狭い膣内で暴れた男根から大量の精液が注ぎ込まれる。
(中に……出て……)
出されている感覚にすら体が反応する。注がれた熱を感じ、溢れ出て身体を伝う互いの液にも震えた。
ずりゅ、と男根が引き抜かれるだけでも甘い声が漏れた。つい今しがたまで男根を咥えていた膣がぱくぱくと脈をうつ。符玄は力の入らない身体を動かし、うつ伏せになって這って動きだす。勃っている乳首がシーツに触れるのすら気持ちよく、反射的に腰が揺れた。
「あ……」
男の手が尻に触れる。ビクビクと彼女が反応して動きを止めると、その間に男が腰を掴んで自身へと引き寄せた。
「んっ。だ、だめ……これ以上は……あっ!」
尻を突き上げる体勢になっていた彼女が、振り向きながら懇願するもそれは受け入れられなかった。男根が膣にあてがわれ、
「んはぁぁ、ぁぁあっ!」
ゆっくりと、教えこむように奥へと入れられる。
この晩符玄は朝日が登るまでの間、この男という存在をその身に刻まれた。