ちょっとしたやり取りを描いた小咄(4.5話)です。
メイドプレイ回です。
こういう事が好きでどんな事をされても蕩けるし、主人(役)である『いーくん』も無体はしない(ナツメ基準では)ので主従……?とはなりますが、ちゃんと成り立ったプレイです。
多忙の為(少なくとも7月中は)更新頻度が減る・
メインストーリーに関係しない小咄中心となります。
(どの小説も投稿しない!全て休載だ!という形はなるべく取りません)
また色々回復したら10000字前後~越えの本編に取り掛かりますが、しばらくこのような投稿形態を取ります。ご了承下さい。
こういうメイド服のスカートはたくし上げるのに向いているのだなと、そう思った。
何もしなくとも太腿の半ばも無い丈に、乳房を全て隠すには生地が足りず、鎖骨も乳輪の一部すらも露わとなったブラウスの胸元。
今更言うまでもない。元からこういう用途の服なのだ、これは。
そんな卑猥な服を着て、今、私はスカートをたくし上げて『命令』を待っている。
股の間は既に埋まっている。秘裂は仕込まれたバイブレーターの振動で微かに揺れ、装置が太腿とを繋ぎ固定している帯から抜け出てしまうのではないかと思うぐらいに濡れている。後孔には専用のビーズ達が納まり、内部を程よく拡張している。
どれも私のお気に入り、そして『ご主人様』が設置してくれたものだ。
「今から、ここの掃除をしてもらう」
私の『ご主人様』───いーくんは、そう言い放った。
何の事は無い。特別な事をするでも無く、単純に本棚の整理をしてくれというだけの話だ。
但し、このコスプレメイド服を着て。そして、性具を付けたままの姿で。
只でさえ露出度の高い衣装だ。こんな歳で身に付けても愛嬌を振りまけるかしら、なんて少し我に返ってしまう。それに私は身体に肉が付き過ぎている。そんな体型でこれを着たら色々とはみ出てしまう。
だけれども、いいえ、だからこそ、興奮する。
これは『ご主人様』のご所望だ。つまり、いーくんが見たいと言って用意してくれたのだ。自分から希望したけれども、とがっかりするのも、計画して何だけれどもあまりにみっともない、と取りやめるのも、思った通りだと見つめ続けるのも全て、彼の思いのままだ。
私はこれから、彼の眼に晒される。どんな方向性になろうと、それは変わらない。
秘裂から蜜が滴り粘っこく床へと垂れた。先程からそれは止まらない。性具を支える帯ですら、この流れを止める事は出来はしない。
下ろしたスカートで足の間を隠しながら、ぎこちない動きで本棚の整理を始める。
その様子を、『ご主人様』は間近でじっくりと見つめていた。
上段の埃を取ろうと背伸びした時は、乳房や敏感な部分が布地から今以上にはみ出てしまうのではないかと気を揉んだ。本のページを捲り、間にゴミやら髪の毛やらが挟まっていないかを確認しながらまた戻す。自分の家の本棚なのに、こんな動作をしていると、まるで本当にお屋敷の手入れをしているかのように思えてしまう。
まあ、本当のお屋敷のお手入れで、こんなに身体を火照らせて興奮する人なんて、居ないでしょうけれども。
それに実際のお手入れでは、屋敷の主人が自ら一使用人に付きっきりで見つめて来るなんて事は無い。ほら見て、あの真剣な眼。本当に、『ご主人様』として振舞っている。
手が止まってしまった私を、彼が厳しい眼で見つめる。
鋭い眼。淡い瞳の色に相応しい、氷の針の様な一瞥を、私にくれる。
視線に刺され、濡れに濡れた肉の突起がうずいた。乳頭もすっかり硬くなっている。後ろの襞も、今以上の被虐を求めてうずいている。
けれども、私からはねだれない。
『務めを果たせ』。これが『ご主人様』に言い渡された命令だった。自由にしろ、ねだれとは言われていない。
全ては彼の意のままに。彼が求めない限り、私は動けない。
だからどんな結果になるにしろ、言われたとおりに掃除を進めないといけないのだ。
中段が終わり、次は下段。一番下だ。
今度は上段とは別の心配をしなくてはいけなかった。下段はほぼ床に近く、しゃがみ込む姿勢になる。そうしたら床に性具が押されて、今以上の刺激を受けることになるのではないか。それに姿勢をどんなに工夫しても、お尻が強調されてしまう。
色々想像してもしょうがない、どうにでもなれ、とばかりに私はしゃがみ込んだ。その姿を、『ご主人様』は椅子に座りながら悠々と眺めていた。声は無い。音はしない。ただ股の間の振動だけが、その空間に響いていた。だから、他の感覚が必要以上に研ぎ澄まされる。後ろからの視線に、強調された尻が、しゃがみこんだ太腿が刺激される。恥ずかしい。羞恥が感覚を刺激する。刺激された感覚が視線を察知する。更に刺激を受け、身体が火照る。下はもう、粗相でもしたのではないかというぐらいに濡れていた。
と、後ろで音がした。椅子から『ご主人様』が立ち上がり、ゆっくりゆっくりこちらにやって来る。
そして私の背後に立ち姿勢を少し低くすると、前後の性具を思い切り引き抜いた。
前を支える帯が千切れるぐらいの激しさだった。あ、あっ、はあっ、と切れる息が短い悲鳴となる。蜜をある程度堰き止めていた振動が、ずるずるずるっと一気に排泄させられたビーズの連なりが、身体を駆け抜ける様に刺激し、一瞬で絶頂に向かわせる。
刺激に前のめりになり四つん這いとなった手足は震えていた。痙攣した口からは、おっ、ほぉ、ほぉ、なんて、意味の分からない呼吸音交じりの音しか出ない。
「こんなに粗相をして。これじゃあ全然片付かないじゃないか」
後ろから、そう声がした。そしてその声の主は私の前に回り込んで、こう言った。
「なら、別の方法で奉仕してもらおうじゃないか」
いつの間にか彼のズボンのジッパーが下ろされ、怒張がこちらを見下ろす様に屹立していた。
今、私は、ソファに座る彼の脚元に跪き、奉仕している。
彼の器官を頬張る私を、彼はじっと見つめている。その視線に晒されて、私は存分にじらされている。今は性具を嵌められてすらいない。だから、うずいてしょうがないのだ。
あれから彼はソファまで私を連れてゆき、そこに主人然と座り、舐めるようにと命じた。性具を引き抜かれた直後には満足に舐めさせても、勿論挿れてもくれなかった。本当はすぐにでもこの怒張で貫き責め立て、両穴を白濁で満たして欲しかった。それをずっとおあずけを喰わされている。そろそろ限界だった。
熱い肉の先端。牡の匂いが溢れている。高身長で逞しい体格だけれども、どちらかといえば可愛らしい顔の彼の獣性。目の当たりにしているその落差に興奮しながら、私はそれにむしゃぶりついていた。もう既にブラウスから乳輪どころか乳頭が見え隠れしている。あえて胸に眼をやらなくとも分かる。彼の視線が時折そちらに行っているもの。ならば、と片方の二の腕で乳房を寄せ、肉を歪ませ見せつける形を取った。殆ど乳房が全て丸見えになった状態だ。そしてもう片方の腕は、手の平と指は。
───濡れそぼった肉の突起と、すぐ下に在る肉孔の傍に。
これ以上、能動的な刺激を与えてもらえないならこっそり自分でどうにかするしかなかった。『主人』に奉仕しながらこっそりと自分も愉しむ。彼の反応と連動して、指を動かす。彼で満たされた口から細やかな呻きが漏れそうだったけれども堪えた。堪えて、快感を享受した。
もう私の耳から『ご主人様』へ与える水音しかしなくなった時、彼はこう言った。
「ほら、自分一人で気持ちよくなってないで」
───ほら、こっちもお願いしますよ。
そう言って彼は、私の口の中で姿勢を正すかのように少し動いた。
───気付かれていた。
奉仕どころか一人で夢中になっている姿を見られていた。思考が低下し、隠しきれていると思い込んでいるその痴態を、彼はずっと見ていた。
あ、あーっと情けない悲鳴と共に、一気に羞恥が身体を走る。同時にまたしても痙攣し、秘裂も太腿も、何もかも打ち震えた忘我状態に引き込まれる。
完全に引き込まれる前に、おれも、と彼が私の喉に向かって精を放つ。夢中で飲み干しながら意識が霞みそうになる。ああ、精の味を受けてまた突起がうずいてくる。根っからの淫乱なのだ、私は。
しばらくは彼の前で跪いたまま、頭を下ろしたままになっていた。
ナツメさん、と彼が呼ぶ。顔を上げると、気持ちよかったですよ、と頭を撫でられた。心地の良い手の平が、ひととき穏やかな気分にさせてくれた。
彼の眼は優しかった。いや、ずっと優しいままだった。氷の一瞥をくれた時も、ずっとそうだった。
座って下さい、と今まで居た位置から立ち上がり、彼は私に座る様にと促した。何を、を精の垂れた口から漏れる言葉など気にせず、彼は私の脚を開いてゆく。完全に開脚させられ、濡れた部分を隠す物は何も無くなった。
滴りはやはり溢れ続け、淫らに彼の愛撫をねだり続ける。
「今度はオレがナツメさんを気持ち良くする番ですよ」
濡れた部分に唇が近づく。その気配だけで気をやりそうだった。わざと音を立て滴ったものを舐め取る技術は何処で身に付けたものか。少し前までは、こんなに巧みでは無かった筈なのに。
滴り続ける秘裂と同じく、口からは声が漏れ続けている。どちらも、私の意志では止められない。
───お互いに、愉しく、気持ちよくやりたいんです。どちらかが嫌な気持ちをするなんて、良くないでしょう。
そういーくんは言っていた。それは、この奉仕の前でも変わらず。主人然と厳めしく古めかしい言葉を使い、仮初めの威圧を演ずる時ですら変わらなかった。
あなたと一緒なら、どんな事でも、楽しく、気持ちいいのよ。
あなたはずっと私のご主人様。どんな時でも、どんな事でも。
───これ以上そんな事を言ったら、流石に困らせてしまうわね。
どんな行為の時でも優しく、二人の在りようを考えてくれる思いやりを目の当たりにしながら、私はこの優しい『ご主人様』が困る姿をほんの少しだけ想像して、また愛撫に身を任せる事にした。