ちょっとしたやり取りを描いた小咄(4.5話その2)です。
ずっと後ろばっかりいじってもらう回です。
ナツメは『恥ずかしい事をしてもらうのが好き』という気持ちもありますが、『あの清廉な恋人にこんな事をさせてもらっている・言ってもらっているなんて』という要素に興奮し、また愛情を感じているんじゃないかと思います。
多忙の為(少なくとも7月中は)更新頻度が減る・
メインストーリーに関係しない小咄中心となります。(どの小説も投稿しない!全て休載だ!という形はなるべく取りません)
また色々回復したら10000字前後~越えの本編に取り掛かりますが、しばらくこのような投稿形態を取ります。ご了承下さい。
「会う日は一番最初に、自分からお尻を割り開いて『何をしてもらいたいか』を説明する」
これはいーくんが言い出した事だった。正確には私の性癖やらを話した時に、極端な話ですけど、と、『示してしまった例』を私がそうして、とお願いした。
だからこれは強制でも命令でも何でも無い。、お互いに気が乗らなかったらやらなければいいだけだし、片方が乗り気でももう片方がそうじゃなかったら断る。体調が悪かったら勿論やらない。大体そんな感じで何の強制力も無い、緩い遊びの約束事だった。
だけれども、大概は。
大概いつも私達は消耗なんかしていない乗り気な状態で、だから、いつでもこの『約束』を守ってしまっているのだった。
今、私は、スーツのスカートをたくし上げ、彼の前でお尻を突き上げている。壁に向かって立ったまま、勿論下着は付けていない。そして、『準備』も万端な状態で。
「きょ、今日は、お尻だけを、じっくり可愛がってください……」
見せつける為に広げた後孔の中には、既に異物が仕込まれている。
極太のバイブレーター。
下準備はちゃんとしておいたのだ。
このまま一気に引き抜いてもらおうか、それとも別の方にしようかと一瞬考えて、後者を取った。
いきむと、プラスチック製の表面が粘膜を擦るのが分かった。腸内を擦れる感覚に、盛り上がり開く肛門。勢いよく排泄されてずるり床に落ちる、ローションと腸液まみれになった玩具。
ぬぽっと粘着質な音と、粘着質な音を纏ったまま玩具が床に落ちる音。顔が一気に火照る。恥ずかしさは既に頭の頂点に達しているけれども、そんな事は関係無い。
「ね、ほら、ちゃんと準備もしてきたからぁ……」
「膝がガクガクになって倒れちゃうぐらい、いろんなことを、して」
『多少の無茶は大丈夫だから』、なんて、そんなの彼だって元から分かっている。
ただこうして煽りたかったのだ。いやらしい部分を見せつけて煽って、興奮を焚きつかせて。その後には、徹底的に嬲ってもらう。彼が家に着く前から、その事しか頭に無かった。
いーくんは非常に淡々と事を進めてくれた。
使って欲しいと横に置いた道具と潤滑剤を適切に使って、私の後ろを愛撫してくれた。プラグに潤滑剤を塗り私の中に押し込んで、肛門辺りの肉がどう盛り上がるのかをじっくりと見てくれた。先端が葡萄の房の様に粒で覆われたロッドを中で掻き回して、私の反応を
見つめていた。
ここまで彼は無言だった。けれども、それでよかったかもしれない。だって、こうして向けられる視線だけで、息遣いや少しだけ漏れる声だけでも、神経が熱く燃え、羞恥や快感で昂って止まらないのだから。
だからこそ、少しだけ耐えられる───そんな風に悠長にしていた私に、彼はこう言ってきた。
───ナツメさん、次はこれを入れます。
そう顔先に見せられたのはビーズだった。前に使用した物とはまた違う、もう二回りぐらい珠の大きさがある、そんな道具だった。わざとビーズをしならせて、いーくんは無言で再度宣言した。今からあれを入れられるのだという覚悟で、全身が茹った。
いれますよー、と軽い口調でいーくんは投入を始めた。かなり大きい、拡張が進んでいないと入らないような代物を、私の後孔はいとも容易く受け入れた。珠が表面につぷっと沈み、するりと中に入る度に、いーち、にーい、と数を数える彼の声が響く。後孔も直腸も、彼の声で満ちて膨らんでゆく。
これだけはいりましたよ、と明るく、しかし確実に興奮で熱を帯びた彼の声に、かぞえないで、と悲鳴を漏らしながらも、私もまた興奮していた。
「ほら、これで全部入りましたよ」
そう示す声はやっぱり明るくて。沢山物を入れたお腹の中を、表面から内側から、照らし滲む様に侵食していく。
じゃあ次は、と彼がビーズの連なりの先端を掴むのが分かった。
腸内を犯していたものが、一気に引き抜かれた。
擦れるビーズが、密着していた粘膜が引き剥がされる感覚が、延々と続く。強制的に異物が排泄させられる。彼の眼前で。彼の、手によって。
おほぉぉぉなんて、悲鳴とも言えない叫びがまた響く。ずるずる引き摺り出される時間はほんの一瞬だっただろうに、私の感じている動きは、快感は、それよりも何十倍も続いている。
打ち震えながらも壁に手を付き、何とか倒れないでいた。早くも脚は震え、快感の余波が更に身体を打ち倒そうとして来ていた。
「はい、かなり広がりましたね」
そういうと後孔に何かが入って来た。ぷっくり膨れた肛門を優しく撫でて中に入って来たそれは、いーくんの指だった。
「ゆびぃ!いれてくるのぉ」
呂律が回っていない。そんな声にも優しく、入れてます、気持ち悪くないですか、と答えながら、彼は優しく私を『検品』し始めた。
一本の指で粘膜や腸壁を細やかになぞった後はもう一本増やし同じ事を、そしてさらにもう一本増やし、刺突に耐えられるかどうかを試している。
声が漏れる。道具を使ってのどうこうよりも、これの方が効くかもしれない。
あれだけいじめたのに、優しく撫でて来るなんてひどい。
そう漏らした理不尽な声にも、彼は、ごめんなさい、でもいじめてはいませんよ、と優しい声のままで返す。そう声を返しながら、彼の人差し指と薬指を添えた中指は距離を取り、後孔を広げてゆく。
ひろげないで、と言おうとした声はあっ、ああんと、悦びの声として漏れた。
これならもう大丈夫ですね、などと指を引き抜きながら彼は笑い、そして私の両の尻肉に手を置き、一気に押し広げた。
「ほら、これでもう準備は万端だ」
孔を押し広げる行動。先程自分自身でやって見せたのとまるで同じなのに、彼の動きに早くも昇りつめそうな気分になっていた。ああっ、と微かな声が湧き、先の煽りは何処に行ったのかと自分でも思う程に、自然に言葉が喉から出る。
───いやぁ……そんなに、みないでぇ……!
言葉とは裏腹に既に身体はその次を求めて疼いていた。すっかり広がった肛門は早く次をとねだりひくつき、秘裂は───ここに来て全く触れられない、本来受け入れる為のこちらの器官からは蜜が溢れ続け、刺激されていないのが嘘の様に興奮している様を示し続けていた。
蜜を流し続ける部位のすぐ上にある肉の突起は、痛いぐらいに張り詰め疼き続けている。けれどもそこを撫でたり摘まんだりしても、その痛みは治まらない。求めているのは『それ』じゃあないからだ。
「場所、変えましょうか」
明るくそして湿った声で、彼が言った。
居間に音が響く。腰骨が尻肉に当たり、肉を打ち続ける続ける音。そして獣の様に呻く、私の声と。
食卓に手を付き、私は立ったまま彼に犯されていた。中途半端にボタンを外されたブラウスからは乳房が零れ、腰を打ち付けられる度に大きく震えた。触れられる事も無い秘裂も大きく揺さぶられる度に、蜜を滴らせ興奮具合を示し続けている。
───やっぱりお尻の中を掻き混ぜられるのが好きなんですね。
───まだ日も高い内からこんなにケツに咥え込むなんて……やっぱり相当な淫乱ですよ、ナツメさんは。
優しい言葉も荒い言葉も適切に、いーくんは声を囁き続ける。
あっ、だの、おっ、だの突かれる度に漏らす声しかまともに出せず、最早ちゃんとした返事なんて出来ない。その耳にその言葉達は甘く響き、更に神経を痺れさせて声を出せなくする。
ほら、見てくださいと、いーくんが前を示す。前には窓───というか、ベランダへの入り口がある。カーテンは閉まっている。だから、問題なんて無い。
───今からカーテン開けて、いや、繋がったまま外に出たら、どうします?
突然の質問だった。
「上の方の階だから、沢山に見られるなんて事は無いかもしれませんね。でも隣のビルから、別の棟から、誰かが見るかもしれない」
「『あの綺麗な人、大きなおっぱい丸出しでセックスしてる』、『涎垂らしてよがりながら、スケベに腰を振り続けてる』なんて、思われるかもしれませんね」
嘘だ、もしそうなっても見える訳が無い。見えたとしても、そんな悠長な感想なんて持たないでしょう。
そんなのは分かっている。分かってはいるけれども、甘く毒々しい仮定に脳が痺れ、声にならない音を呟くしか出来ない。
───もしかしたら、お尻に挿れてるのもバレるかもしれませんね。
そんなわけないじゃない、とようやくまともな声が出てくれた。けれども彼は臆する事も無く、言葉を続ける。
「でしょうね」
「けれど今、ナツメさんがケツに咥え込んで悦んでるのを、オレはこうして知ってます」
───何処を突かれて悦ぶのかも、何処がどんな感触なのかも、オレは全部知ってますから。
そう言いながら、彼の怒張はどんどん勢いを増してゆく。彼の言葉を掛けられた私も彼を締め付ける。あっ、感じてくれてるんですか、嬉しいですね、なんて、荒い息遣いと興奮との合い間に押しやられそうな中に爽やかさを潜ませ、彼は更に激しく突いて来た。
───オレが、オレ達だけが知っていればいいんです。何か無い限りはそれでいい、そうでしょう?
明るい日差しがカーテンの隙間から漏れる。獣の様な呻きと突かれる音に、その明るい光はとても不似合いだった。
激しく突かれて脚はもうガクガクと痙攣している。先程の比じゃない。激しい。このままだと食卓に突っ伏してしまいそうだ。
けれども彼の両の手は私の尻に掛かっている。この手がある限り、私は崩れない。
彼の先端が痙攣し始める。お互いにもうそろそろだ。
───いくっ、いくっ、お、おしりに、お尻の中でだして!
悲鳴染みた声に合わせて、出します、と静かな呻きと共に脈動が注ぎ込まれた。興奮の中の空白の時間、注がれる感覚だけはよく覚えている。熱い白濁で、直腸も腸壁も塗り潰される。
しばらくはお互いに打ち震え、繋がったままで感覚と味わい続けていた。
そのしばらくが過ぎてから、私の方からこう言ってみた。
「ねえ、もう一回やらない?」
そう言いながら、まだ直腸の中に在り続けていた彼を締め付けてみた。いいですよ、と穏やかに言いつつも、どんどん激しく大きくなってゆく。
これで一旦止めにしましょう、と激しい中で彼が言う。
「これが終わったらお風呂に入りましょう。お風呂の後は休憩か、いけるならご飯。その後は……」
───その後はまた、色々愉しみましょう。
声が重なった。お互いに笑い合い、また埋没する。
カーテンから漏れる光は高い日の元から。まだ日は高い。時間はまだまだ、いくらでもある。
だからもし次にやる事が思いつかなくても、動いていく中で出てきてくれるわ。
まだ日は高い。お昼を少し過ぎた辺り。そんな時間から部屋の中で激しく打ち付けられながら、私はこれからの過ごし方を考えながら、何故だか妙にゆったりとした気分になってしまっていた。