異世界でビキニアーマーの美少女を生成してハーレムを作る 作:たくと七星
「じゃあ皆、行って来る」
「ご主人様、行ってらっしゃいませ」
久雄はミツキとムイナを連れて冒険に出る事にした。ヒトミ達に留守を任せると、ある物を探しに出発した。
広がる草原をミツキとムイナ、大人しくも芯の強い戦士達を連れて歩いていく。
「ミツキ、ムイナ、俺のわがままの為に付いて来てくれてごめんよ」
「ご主人様は何も謝る事はありません」
「はい、新たな食糧を探す事は何も悪い事ではありませんから」
ミツキとムイナは久雄は悪くはないと言った。それを聞いて久雄も気が楽になった。
久雄が旅をするきっかけになったのは、食の問題だった。今までは狩りで仕留めた獲物の肉で食を取っていたが、流石に穀物も欲しいと思うようになり、穀物の種を求めて旅をする事にしたのだ。
「肉ばっかりだと、どうしても飽きが来ちゃうからね。やっぱバランスが大事と言うか・・・ね」
「そうですね。穀物を取るのも大事だと思います」
「そうでしょ、ミツキ」
そう歩いていると、どこからか声が聞こえて来た。
「何だろう?」
「私達以外に誰かいるのでしょうか?」
久雄とミツキ達が歩いていくと、そこにはパンを焼く窯があった。
「早くパンを出して、こんがり焼けてるから焦げちゃうよ!」
窯からパンを出すよう声が聞こえて来る。
「ご主人様、パンを出せばいいのでしょうか?」
「そうみたいだね、取り出そう」
ミツキとムイナが取っ手を取り出して窯の中のパンを取り出していった。パンはこんがりしっとりと焼けていて美味しい匂いを放っていた。
「まあ、美味しい匂いがしますね」
「お昼の食事にとっておきましょうか?」
ムイナとミツキがお昼の食材にしようかと言うと久雄は言った。
「待って、大事にとっておこう。何かの役に立つかもしれない」
「分かりました。ご主人様が言うなら・・・」
久雄に言われてムイナ達はパンを取っておく事にした。そしてまた歩いていくと、リンゴがなる木があった。
「早くリンゴを落として、真っ赤に熟してるよ!」
リンゴの木がリンゴを落とすよう叫んでいた。
「ミツキ、ムイナ、落とせるかな?」
「お任せ下さい」
ミツキとムイナは剣を振るって木を叩き、リンゴを全部落とした。久雄はそれを回収してパンと一緒に取っておいた。久雄はこの展開をある物語で知っていたのだ。その為に取っておく事を決めたのだ。
こうしてパンとリンゴを回収して歩いていくとある家が見えた。
「ご主人様、民家があります」
「誰かいるのかな?」
この世界に転生して人影も人の気配も感じられなかったが、家屋を見つけて自分以外に人がいるかもしれない、いや、先ほどの出来事を考えるとあの童話の人物かもしれないと思っていた。
「おやおや、人がいるなんて珍しい事があるんだね」
そこへ、下唇が分厚い、片足がガチョウのように平べったい老婆が現れた。
(この人は、ホレおばさん・・・?)
久雄はこの容姿の老婆を見て、グリム童話に出て来るホレおばさんだとすぐに気付いた。
「初めましてお婆さん、ミツキと言います」
「ムイナと申します」
「こんにちは、俺、菅谷久雄です」
「偉いねえ、自己紹介をして・・・。ふんふん、お前さん達、旅のお人のようだね。そうだ、このお婆さんの頼みを聞いてくれないかい?」
「それは、何でしょうか?」
久雄が聞くとホレおばさんは言った。
「何、あたしの家の手伝いをしてほしいのさ。ほっほ、そう緊張する事はないよ、ちょっと手伝いをしてくれれば悪いようにはしないさ。出来るかい」
「は、はい、頑張ってやってみます」
ホレおばさんの頼みを久雄は聞く事にした。ここで頑張れば大きな報酬を貰えるかもしれない、そう思って自分なりに頑張ってみようと決めた。
「ミツキ、ムイナ。一緒にいいかな?」
「了解しました。家事にはそれなりに自信があります」
「お任せ下さい」
ムイナとミツキは家事には多少の心得があると言って了承した。
「ありがとうね、よろしく頼むよ」
こうして久雄達はホレおばさんの家で家事や掃除をするお手伝いをする事にした。役割分担にして、久雄はホレおばさんの布団を干したり、ほこりを払い、ミツキとムイナは取ったパンとリンゴでパイを作り、ホレおばさんに朝食、昼食として与えた。
「美味しいねえ、お前さん達はいいお嫁さんになれるよ」
「ありがとうございます」
「労いの言葉、感謝します」
褒めてもらえて、ムイナとミツキはやりがいを感じていた。
「うんうん、フカフカでいいよ」
ホレおばさんが寝る時は丁寧に干してほこりを取って布団で寝かせてあげるとおばさんから、お褒めの言葉を貰った。
「ありがとうございます」
久雄もホレおばさんに褒められて悪い気はしなかった。いい事をして嬉しい気持ちになっていた。その後も、ミツキと一緒にパンを焼いたり、スープを作ったりしたり、ムイナと一緒に掃除をして家を綺麗にしたり、大変ながらも充実した日々を送っていた。そうして一ヶ月が立った。
「お前さん達はよくやってくれてるね。嬉しいよ」
「ありがとうございます。感謝されて嬉しいです。俺達はあとどのくらいいればいいでしょうか?」
「おや、家が恋しくなったのかい?」
「はい、もっと手伝いをしたいのですが、俺達には帰りを待っている子達がいるんです」
「そうかい、ま、それも仕方ないね。でもお前さん達はあたしの為によく働いてくれた。金は上げられないけど、これをプレゼントしようかね・・・」
そう言うとホレおばさんはある物を久雄に渡した。
「これは、稲穂?」
それは金色に輝く一束の稲穂だった。
「さあ、持っておいき、ご褒美だよ」
「ありがとうございます。大事に育てますね」
「お前さん達なら大丈夫さ。気が向いたらいつでもおいで」
ホレおばさんに別れを告げて久雄達は城へと帰っていった。