※この作品はR-18です。

TENZIマジカル珍宝帖 ~私の嫁はラスボスでした~   作:ポチ&タマ

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×月〇日 晴れ

 

 本日、ようやく我々の拠点である空中都市の整備が整いました。

 木々を伐採して土地を均し、木遁の連柱家の術で【旅団】メンバーの家と予備を含めて二百軒ほど立てました。

 私は【旅団】の団長を務めているので少々豪邸とさせて頂いております。旅館並みの大きさと言えば想像がつくでしょうか。

 後は、地下水脈を空間術で下界と繋ぎ水源を確保。水路を引いて、下水道も分体から送られてくる情報を元に処理施設を作り、最終的には綺麗な水にして川へと戻しています。

 森に生息する野生動物は思っていたほど居なかったので、下界から少々調達しました。木の実などは十分ですが。

 このような感じで皆さんの力も借りながら、なんとか街と言える程度には開拓が進んだのです。

 

 それにしても、他里の偵察部隊が鬱陶しく思うほどいらっしゃいますね。

 この空中都市は地上から高度三千メートルを維持しており、よく他里の忍びの方々が、口寄せした飛行生命体に乗って偵察に来られます。

 各忍び里に派遣した分体からの情報でも、突如出現した謎の飛行物体の詳細を優先事項として扱っているようですので、関心度は高い模様。

 認識阻害の結界で内部の様子は見れませんし、突入しようとしても防性結界が阻みます。仮に突破できたとしてもその内側にある攻性結界で返り討ちにしてしまいますから、侵入はほぼ不可能でしょう。

 影クラスの方でも最奥に展開している空間結界を抜くことは出来ません。それこそ、輪廻写輪眼並みの強力な力を有していないと。

 

 

 

 

〇月△日 晴れ

 

 本日、霧隠れの里へと向かい、六尾の「犀犬」さんと接触しました。

 原作によると人柱力であるウタカタさんは抜け忍ですが、この時期はまだ霧隠れにいました。

 水影さんの時と同様に、転生六芒眼の瞳術でウタカタさんの精神世界へと潜った私は檻に閉じ込められている犀犬さんと邂逅したわけなのですが、いやはや。

 知識として分かっていましたが、意外とナメクジに似ていますね。綱手さんの相棒であるカツユさんのご親戚かと思いました。

 当然、突然の来訪者に警戒をした様子の犀犬さんですが、すぐに私の中に磯撫さんが居ることを見抜いたのは流石です。

 気が緩んだその隙に、改めて自己紹介をしてここに来た目的を説明しました。

 やはり磯撫さん同様に、犀犬さんも私の名前に驚愕した様子です。敵ではないと分かり警戒を解いてくれた犀犬さんに「貴女も私の元へ来ますか?」と尋ねますと、犀犬さんはしばし考え込みました。

 即決しないのは磯撫さんと違い精神的に大人なのでしょう。磯撫さんは、ああ見えてかなり子供らしい性格をしていますので。

 やがて犀犬さんは私にこう尋ねて来ました。「私たち尾獣を集めて何をするつもりですか? これ以上の力を望むのですか?」と。

 特に返答に困るような質問ではなかったので「あなた方は六道仙人であるハゴロモの子供に等しい存在です。であれば、私にとっても孫と言えるでしょう。私の孫が戦争に利用され忌み嫌われているのが、ただ我慢ならないだけです」と答えました。

 私の答えに納得してくれたのか、犀犬さんは嬉しそうな声で「あなたは間違いなく、六道仙人のお父様ですね」とのお墨付きを与えてくれました。私の中の磯撫さんも「うん! テンジは絶対、おじいちゃんのパパだよ! ボク分かるもん!」との声が。

 ハゴロモは余程、私に似て成長したのでしょうか。記憶にないのが残念です。

 

 さて、犀犬さんの返答は「残念ながら」とのことでした。なんでも宿主であるウタカタさんを見極めている最中とのことでした。

 犀犬さんがそう言うのなら私も無理にとは言いません。

 ただ、原作知識ではウタカタさんは早期に暁に捉えられ、尾獣を抜き取られてしまいます。改めて転生眼の未来視を行うと、その光景が見えたのでこれはほぼ確定している未来といえるでしょう。

 なので「ウタカタさんが窮地に陥り犀犬さんがピンチになった場合、その時は申し訳ないですが実力行使をしてでも私の元へ来てもらいます」と告げました。

 犀犬さんも「そうなった場合は仕方ないですね」と承諾してくれたので、ここは引き上げた次第です。

 余程のイレギュラーの介入がない限り未来は変えられません。

 再会の時はそう遠くないでしょう。

 

 

 

 〇月×日 晴れ

 

 本日、雨隠れの里に派遣している分体から新たな【旅団】の団員兼ハーレムメンバーが送り込まれました、それも三人も。

 アジサイちゃん、スイレンちゃん、フヨウちゃん。左から五歳、六歳、六歳という少女組です。

 彼女たちも小南たち同様に戦災孤児で行き倒れていたところを分体の私が保護し、ある程度回復した彼女たちと信頼関係を築き上げふこと一か月。

 満を持して本日、本拠地であるこの空中都市へ招かれたというわけです。

 彼女たちを送り届けた分体の私は気づかれる前に即離脱。入れ替わる形で本体である私が現れたので、アジサイちゃんたちは気づいていないようですね。

 気づかれても問題ないですが、説明がいささか面倒なのです。小南たち初期の旅団メンバーでそれを思い知りました。

 アジサイちゃんたちは、空前絶後の噂ブームである空中都市が【旅団】の本拠地であること、更には私がそのリーダーであると知り、驚きを隠せない様子でした。

 さて、アジサイちゃんたちは原作において暁のペインの一人です。原作で木の葉を襲撃したメンバーにいましたね。

 当然、彼女たちの存在はもちろん把握していました。

 特にアジサイちゃんの「口寄せの術!」……あれ……あの声を初めて聞いた時……。

 なんて言いますか……その、下品なんですが、フフ……下品なのでやめておきますね。

 

 

 

 〇月〇日 曇りのち雨

 

 アジサイちゃんたちもやって来たことですし、いい機会なので我々【旅団】に入団してからの基本的な流れを、ここに記載しておきます。

 まず【旅団】に入団するには団員からの推薦が必要です。推薦された候補者は分体によって可否が下され、その後本拠地である空中都市へ送られます。

 ちなみに空中都市には特殊な鍵を用いらないと入ることができません。鍵は団員全員に支給されますが、各々のチャクラでしか反応しないため第三者の手に渡っても無用の長物になります。

 一応、大蛇丸さんなどクローン技術に富んだ方の手に渡った時のため、遠隔で自壊する仕掛けも施してありますが。

 空中都市に送られた時点で候補者は団員予備軍となります。

 その後、この地で私とパクラ、雨由利による修行を約一~三年の間、受けて頂きます。

 予備軍の中から三人一組のチームを結成し、今後はそのチームメイトとともに生活を送ってもらい、そこでチームワークを培うのです。

 私が体術および武器術、パクラが忍術、雨由利が実戦訓練という形で役割分担をしており、私たちから合格を貰った者のみが、正式な団員となります。

 合格を貰えなかったら、貰えるまで修行ですね。ちなみにこれまでの成績では、最短合格したのは七か月のテンホウくんたち。最長が二年六カ月のヒメユリさんたちです。小南含む初期メンバーは除外しています。何せ空中都市が出来る前から稽古を受けていますから。

 

 話は戻して、団員の仕事は主に三つ。

 基本的には派遣された先で【旅団分隊】と合流し、人助けとなる仕事を受けて頂きます。

 その上で町民や忍びたちから噂話などを聞いたり、建造物に侵入して情報を集めてもらうなど情報収集に努めて戴きます。

 そして、分体の私が指示を出した任務は最優先事項もして扱い、先々で活躍してもらう。これが主な流れですね。

 





【各キャラの年齢、出身国】

・テンジ 外見23歳(ソの国)
・小南 8歳(雨隠れ)
・パクラ 19歳(砂隠れ)
・林檎雨由利 18歳(霧隠れ)
・アジサイ 5歳(雨隠れ)
・スイレン 6歳(雨隠れ)
・フヨウ 6歳(雨隠れ)

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