TENZIマジカル珍宝帖 ~私の嫁はラスボスでした~ 作:ポチ&タマ
〇月△日 晴れ
本日、原作において大きなターニングポイントである超ビッグイベント。
九尾復活事件が発生しました。
ゼツにはすでにこちらの計画を説明し、予定通りことを運んで頂きました。すなわち、うちはオビトさんによる九尾の解放です。
原作では、ナルトくんを無事に出産したクシナさんはその影響で封印式が弱まります。四代目火影にしてナルトくんの父であるミナトさんは、オビトさんによる襲撃でクシナさんと引き離されてしまう。
そして、完全に解放された九尾はオビトさんの写輪眼によって操られ、里のど真ん中へ口寄せ。大いに暴れた後に、追ってきたミナトさんの手で九尾とクシナさん、ミナトさん、そしてナルトくんを人里離れた場所へ跳ばし、そこで屍鬼封尽により九尾のチャクラの半分をミナトさんに封印し、もう半分をナルトくんの中へ八卦封印。
屍鬼封尽の代償でミナトさんは死に、九尾を抜かれた人柱力のクシナさんも死亡するという流れです。
私はこの悲しい流れを変えるため、そして九尾をこれ以上戦争に利用させないため、この事件にガッツリ介入しました。
残念なことに策を練るのと、各地に分散させた分体の召集および融合に時間が掛かったため、オビトさんに操られた九尾を止めることは出来ませんでしたが、それでもなんとか最終局面には介入できました。
その時には既に九喇嘛さんはクシナさんの封印術による鎖で雁字搦めにされ、ミナトさんは屍鬼封尽を発動していましたが、これなら巻き返しが利きます。
突然、結界に現れた私に驚いた様子のミナトさんたちですが、何か口をする前に神術・時間停止でザ・ワ〇ルドを発動。
世界の時間が止まった時の中で、転生眼の能力であるチャクラ吸収球。この応用で生み出したチャクラ移植玉を生成し、クシナさんの中へ埋め込みました。チャクラの実を食らった私のチャクラ量は無尽蔵です。九尾一頭分のチャクラを別け与える程度なんの問題もありません。
移植玉は時間を掛けて本人の中に溶け込んでいき、一か月もすれば完全に本人のチャクラとなるでしょう。言い換えれば溶け込むまでの間に移植玉を抜き取られてしまえば、その先には死が待っているとも言えます。
人柱力から尾獣を抜かれると死んでしまうのは、そのチャクラの消失が原因であると推測しました。
私やアイナにアイノ、その子供のハゴロモやハムラたちはともかく、人間である彼らにとってチャクラとはすなわち生命力に直結しているのでしょう。
チャクラを抜かれる=生命力が無くなるという私の考察は当たっており、私のチャクラを与えたクシナさんは生命力を取り戻し、無事峠を越えたのでした。
次はミナトさんの屍鬼封尽です。まだ召喚しただけで魂ズボォ!はされていませんでしたので、こっちは死神っぽい方をチャクラ吸収球で根こそぎ吸収すれば問題ありません。
忍術である以上、チャクラで構成されていますからね。神術だったら多分無理でした。
この間、要した時間は三秒。残りの二秒で九喇嘛さんを縛っている鎖をチャクラ吸収球で無力化して、時は動き出します。
自爆特攻で召喚した屍鬼封尽が解かれ、死にかけていたクシナさんも無事。
さらには九喇嘛さんを縛っていた封印術が解かれているというこの事態にやや混乱した様子のミナトさんでしたが、すぐにその犯人が私であると結びつけたのは流石でしょう。
何をした、お前は誰だと質問してきますが、それに答えるより先に九喇嘛さんの怒りを鎮める方が先です。
再び暴れ始めそうだった彼の体を神術・空間支配で縛り、同じ視線の高さまで体を浮かせると、その怒りに満ちた目を正面から見据えて声を掛けました。
「初めまして九喇嘛さん。貴方にも逢いたかったですよ」
そこから始まるいつもの自己紹介。尾獣の方々と会うたびに毎回同じ口上を述べている気がします。
私が六道仙人の父であると知り、驚いた様子の九喇嘛さん。毒気が抜かれたのか殺気が霧散したので神術も解除しました。
私が九喇嘛さんに逢いに来た目的を話し、私の元にすでにお友達が三匹暮らしていると知った彼に、私の元へ来ないか尋ねました。
彼は極度の人間嫌いです。これまで出会った尾獣の中で一番と言っていいでしょう。
当然、突然現れた私にも懐疑的で、本当に六道仙人の父親なら何か証拠を見せろと言ってきました。
なので、私は当時――ソの国でカグヤと出会った頃の記憶から、大筒木一族との戦いを経て現在に至るまでの記憶をダイジェストで九喇嘛さんに直接視せました。
ようやく私の話が本当であると信じてくれた九喇嘛さんですが、彼は非常に天邪鬼な方ですね。
再び人間たちに利用されるよりはまだマシだということで、私の中へ招かれるのは承諾してくれましたが、私自身は認めていないとのことです。
まあ、私の中で他の皆さんと一緒に見ていれば良いです。
もとより、根気よく付き合うつもりですので。
さて、無事ナルトを人柱力の運命から外し、その両親を救うことが出来たので、めでたしめでたしで終わるかと思いたかったですが、やはりそうは行きませんでした。
応援で駆け付けた三代目火影のヒルゼンさんも加わり、その場で尋問されてしまったのです。
ようやく私が、S級ビンゴブックに乗っている犯罪者である『旅団のテンジ』と知ったのでしょう。奪った九尾を返せと文句を言ってきて攻撃を仕掛けて来たので、私も思わず頭にきてしまいましてね、えェ。
「奪うゥ? 人聞きの悪いことを言わないで欲しいですねェ。そもそも九喇嘛さんを含めて他の尾獣の方々もあなたたち忍びのものではありません。しいて言うなら、彼らは彼ら自身のものです。
あなたがたは尾獣だの九尾だのと別称で呼んでいますが、彼らにも名前があり、感情があり、心がある事を理解していますか?
それなのにあなたたち忍びは彼らの力だけを狙い、個を否定し、存在を嫌う。随分なご身分ですねェ。彼らを託した六道仙人の思いを鑑みていないとは。ハゴロモが泣きますよ、えぇ。
彼らは私の孫同然の子たちです。そんな彼らを都合よく利用しようとしている輩を、この私が赦すわけがないでしょゥ?」
私の言葉に何も言い返せない皆さんでした。えぇ、そうでしょうとも。
あなたがたは卑の意思を継いでいますが、同時に火の意思も継いでいます。
であるからこそ、私も問答無用で九尾を確保するのではなく、ミナトさんたちを救うというまどろっこしい真似をしたのですから。
立ち去る前にヒルゼンさんから問われました。私の目的は何かと。
そんなの決まっています、私の目的はすなわち【旅団】の目的。
「武力による争いの無い平和な世の中を作ること。それが私たち【旅団】の目的です」
あと、ミナトさんにクシナさん。個人的にはあなた方のことは嫌いではありません。
あなたたちの息子に対する愛は間違いなく本物ですから。
であるからこそ、想像してみて欲しいのです。
愛する子を戦争の道具として利用し、その人格を無視して存在を否定された時の、家族の気持ちを。
それだけ告げて、私はその場を離脱しました。
それはそうと、あなたたちは何をそんなに笑っているのですか、磯撫、悟空、穆王。
九尾の九喇嘛さんもやって来たので、其処の説明はお願いしますね。
喧嘩しないように、仲良くですよ。
〇月△日 晴れ
本日、新たに私の子供が生まれました。しかも九尾事件の翌日です。
アジサイ、スイレン、フヨウとの子供です。やはりと言いますか皆、女児ですね。
アジサイは15歳で出産。アサガオと名付けました。
スイレンとフヨウは16歳で出産。タンポポ、ユリと名付けました。
これで、私の子供は七人になった訳ですね。
もっともっと作りましょう。
【各キャラの年齢、出身国】
変動なし。
本編と勝手に書かれたシリーズ、どっちを優先してほしい?
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本編
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勝手に書かれたページ裏