※この作品はR-18です。

TENZIマジカル珍宝帖 ~私の嫁はラスボスでした~   作:ポチ&タマ

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△月×日 晴れ

 

 以前、犀犬さんに伝えた通り、暁の手に捕まり封じられそうになった以上約束は履行させて頂きます。

 彼女もそこは納得しているようで理解を示してくれましたが、それとは別に一つお願いをしてきました。

 それはウタカタさんについてです。通常ですと尾獣を抜かれた人柱力は圧倒的なチャクラの消失に耐えきれず即死してしまいます。それをなんとかして欲しいとことでした。

 ウタカタさんの死を案じるとは、彼のことは少なからず認めているようですね。

 孫の願いを叶えるのも祖父の楽しみの一つ。クシナさんの時と同様に、チャクラ移植玉で犀犬さんの分のチャクラを補いつつ、神術・空間支配で彼女を私の中へ直接転位させました。

 チャクラ移植玉があるので、ウタカタさんは大丈夫でしょう。

 私の中へ封じられた犀犬さんは想像していた封印とは違って驚いているのがよく分かります。なにせ他のお仲間が自由気ままに過ごしていますからね。

 

 目が覚めたウタカタさんに自己紹介した後、犀犬さんとの約束で彼女をこちらで引き取った旨を伝えました。その上で彼女たっての願いで、人柱力であったウタカタさんを生かしたことを話した私は、彼に今後どうするのか尋ねます。

 今の彼はまだ抜け忍です。霧隠れに戻る予定でしたが、それも暁の手によって阻まれ、今では交渉の余地なしと見なされているでしょう。

 そこで、もしよければ私の里に来ませんかと提案しました。神隠れの里は抜け忍が多く在籍していますので、ウタカタさんが一人増えたところで今更ですし、彼なら我が里でも活躍出来るでしょう。

 私の提案にウタカタさんは頷いてくれました。元より行き場のない死にぞこない、こんな自分を拾ってくれるなら、と。

 という経緯があり、新たにウタカタさんと犀犬さんが仲間となりました。

 とりあえず、ウタカタさんには我が里の説明からです。

 

 

 

□月○日 曇り

 

 驚いたことに、木の葉では私の流派が受け継がれているようでした。

 木の葉の体術には柔拳と剛拳かありますが、そのどちらも根底にあるのは我が流派である『テンジ流戦闘術』。

 テンジ流戦闘術は前世の私が完成させた流派です。

 我が師であり妻でもあった櫛灘美雲さんの櫛灘流柔術を基礎として、真地念源流空手、暗鶚流忍術、風林寺流武術、緒方流古武術、中国拳法、古式ムエタイ、コマンドサンボ、プンチャック・シラット、ルチャ・リブレ、カラリパヤット。そして多くの強敵と戦い、盗んだ技や理合いを一つに纏めたものが『テンジ流戦闘術』です。旧名は『如月流戦闘術』ですが。

 そして、チャクラという新たなファクターが生まれたため、我が流派は現在進行系で進化を続けており、その果は未だ見えません。

 少し脱線しましたが、木の葉の剛拳には我が体術の基本的な型や技が取り込まれていたり、柔拳には内部破壊を主眼に置いた発勁や鎧通しなどの浸透系の技がいくつか見られました。

 ハゴロモたちに教えた武が今の時代まで受け継がれていたのだと知り、感慨深いものがあります。

 

 

 

□月☓日 曇り

 

 本日、草隠れの里付近で賊と思わしき一団に襲われていた集落を発見しました。

 賊は元忍びらしく忍術を使ってきましたが、練度は低い模様。

 我が里の下忍にも及ばない方々でしたので、殲滅は容易かったです。

 その後、他にも残党がいる可能性を踏まえて三日ほど集落に厄介となりました。

 私は集落の長の家にお邪魔することとなったのてすが、驚くことにそこで多由也ちゃんと出逢ったのです。

 多由也ちゃんは原作において大蛇丸さんの部下であり、音隠れの忍びで五人衆の一角を担う優秀な忍びでした。

 今はまだ六歳の子供ですが、この頃からすでにフルートのような横笛を手にし、様々な音色を奏でていたのです。原作でも思いましたが、音楽の才能がありますねこの子は。

 

 ぶっきらぼうで男勝りな性格はこの頃から健在でしたが、何だか背伸びをする子供のようで見ていて微笑ましい気持ちになりました。

 彼女の曲のレパートリーは少ない様でしたので、私が知る前世の曲をいくつか教えてみたらあっという間に吸収し、何度か練習するだけで完璧に奏でられるようになりました。やはり天才ですね、この子は。

 ちなみに私は平成生まれなので曲もその時代のものが多いですが、多由也ちゃんは中でもアニメ【ひぐ〇しの〇く頃に】の『YOU』と【A〇R】の『鳥〇詩』が気に入ったようです。

 別れ際には男勝りな性格の多由也ちゃんにしては珍しく駄々を捏ねていましたが、こればかりは仕方ありません。

 いつの日が、大きくなったら迎えに行くと約束を交わしてようやく渋々と頷いてくれました。彼女もハーレムメンバーですので、必ず迎えに行きますとも。

 

 

 

□月×日 晴れ

 

 本日、草隠れの里付近で男の子を一人保護しました。

 君麻呂くんです。この子も原作において、多由也ちゃんと同じく大蛇丸さんの部下であり、五人集のリーダーを務める方でした。

 彼の一族は骨を自在に操る血継限界の戦闘民族で、確かどこかの里に突撃を掛けた結果返り討ちに遭い、彼を残して全滅したと記憶しています。

 その後放浪していたところ、大蛇丸さんに拾われたことから彼を神聖視するというバックボーンがあるのですが、どうやら私が大蛇丸さんの役のようでした。

 拾った分体も「どこか既視感がありますね」と感じつつ、いつものように孤児を拾ったのですが、彼の名前と先天的な持病、そして信者と等しき目を向けてくることから悟りました。

 多由也さんといい、他の五人衆も拾いそうな予感があるのですが……。

 

 原作では病弱とだけしか明かされていませんでしたが、本人から詳しい話を聞いたところ、日々チャクラが減衰していく奇病のようです。

 チャクラそのものをどうにかする病気は、症例が少ないですが存在します。ですがどれも治療法が確立しておらず不治の病という認識です。

 これをどうにかする方法は、私が知る限りでは一つしかありません。ですが、その決断にはもの凄い勇気がいることでしょう。

 本人にその治療法を説明した私は、どうするのか本人に委ねたのですが、即決で実行を選んできました。

 今後も私の役に立てるのなら喜んで、とのことです。

 狂信者の域に達していますねこれは。

 

 転生六芒眼の力で君麻呂くんの病気を治しました。この場合、治したと言っていいか分かりませんが。

 やり方は簡単かつゴリ押しです。

 転生六芒眼には六つの瞳術があり、今回はその一つを使用しました。

 

 第一の扉――“涅槃転生”

 

 これは輪廻眼の閻魔王の能力によく似ています。

 効果は召喚された天使が死者を異界――恐らく涅槃に連れていき、蘇生させて現世に戻ってくるというもの。

 ただ輪廻眼と違うのは、ある程度魂を弄ることで肉体に変化を与えることが可能という点と、死者の魂を涅槃から引き寄せるため時間経過による無効がない点です。

 今回は君麻呂くんに一旦死んで頂き、涅槃に通じる扉を召喚。そこから出てきた天使に君麻呂くんを預けると、扉が一旦閉じました。

 次に扉が開いた時、生き返った君麻呂くんが帰ってきたという経緯です。病も消えており万々歳な結果ですね。

 輪廻眼だと閻魔様に食べられて、クチャクチャ、ペッですから。個人的には目に優しくて助かります。

 

 正真正銘の死者蘇生。しかも病を治した状態で復活した君麻呂くんは、完全な狂信者に生まれ変わってしまいました。

 私のそばに置いて欲しいと嘆願し、必要されないのであればこの命は無価値とまで言い切る始末です。

 ……原作の大蛇丸さんに向けた想いより激重なのではないのでしょうか。

 

 

 

□月〇日 晴れ

 

 砂隠れの里に派遣している分体からの情報によると、我愛羅くんが産まれたようです。ということは、一尾の守鶴さんが我愛羅くんの中に封じられるということですね。

 砂隠れは私自身良い印象はありません。パクラの件もそうですし、尾獣を軍事兵器に利用する典型的な思想に染まってますから。

 あの里の上層部は風影含めて根から腐っていると思います。

 なので、守鶴さんも問答無用で保護させて頂きました。

 砂の里に預けるくらいなら私の元にいたほうが絶対いいに決まってますから。磯撫や悟空たちも大いに賛同していますので、満場一致で可決です。

 

 我愛羅くんに封じられる前に守鶴さんが封じられた茶釜を奪取した私は、早々に帰還しました。今回は神術を使うまでもなく圏堺による隠形と結界術で十分です。

 テマリさんがもう少し成長しましたら、また来るとしましょう。いや、中忍試験を狙うのもありですね。

 空中都市に帰還した私は守鶴さんを解放。突然、シャバに出られて驚いている彼に自己紹介した後、私の中に入るかどうか尋ねました。

 もし断られたら、人がいない砂漠地帯に還すつもりでしたが、守鶴さんは少し悩むと「狐野郎がいるのは不本意だが、磯撫たちもいるなら我慢してやる」と頷いてくれました。

 てっきり断られるものかと思っていましたので嬉しい誤算です。

 こうして一尾の守鶴さんも仲間になったので、残りは七尾の重明さんと八尾の牛鬼さんですね。

 人柱力は滝隠れの「フウ」さんと、雲隠れの「キラー・ビー」さんです。

 あの方たちなら大丈夫だと思いましが、この目で見極めましょう。

 

 ところで、これで我愛羅くんの弱体化が決まりましたが、原作のように木ノ葉崩しは行われるのでしょうか。

 滝隠れと雲隠れの里以外の尾獣は保護したので、ある意味大陸のパワーバランスは取れていると思いますが。

 もし木ノ葉崩しが実行されるようなら同盟に基づいて支援しないといけませんし、そうでなくても綱手や紅たちの故郷ですから、どうにかしたいものです。

 

 

 

□月△日 晴れ

 

 綱手、シズネ、紅、アンコ、ノノウ、メイ、アイノ、アイナとの子が産まれました。

 全員母子ともに健康で皆、女児です。

 やはりカグヤ以外の女性だと、女児しか産まれないようですね。

 

 これに誰よりも喜んだのは、意外なことに綱手でした。

 陣痛で余裕なんてなかったでしょうに、影分身を作ると自らの手で赤子を取り上げ、処置まですべて自分で済ませたのです。

 見上げた根性といいますか、強い意志のようなものを感じます、はい。

 

 綱手との子は、望。

 シズネとの子は、ミズナ。

 紅との子は、朱里。

 アンコとの子は、杏子。

 ノノウとの子は、メノウ。

 メイとの子は、響。

 アイノとの子は、アカリ。

 アイナとの子は、イリナ。

 

 これで、私は十五人の子の親になったというわけですね。かつての子を含めると、三十人近くになりますか。

 そう遠くないうちに第二子、第三子と生んでもらうことになるでしょう。

 今から楽しみです。

 

 





【各キャラの年齢、出身国】

・テンジ 外見23(ソの国)
・アイナ&アイノ 外見23(ソの国)
・小南 20(雨隠れ)
・アジサイ 17(雨隠れ)
・スイレン 18(雨隠れ)
・フヨウ 18(雨隠れ)
・パクラ 外見28(31歳・砂隠れ)
・マキ 18(砂隠れ)
・綱手 外見30(35歳・木の葉)
・シズネ 20(木の葉)
・紅 20(木の葉)
・アンコ 20(木の葉)
・ノノウ 外見25(27歳・木の葉)
・影山ナツキ 20(木の葉 オリキャラ)
・林檎雨由利 外見25(30歳・霧隠れ)
・メイ 24(霧隠れ)
・雪 27(水の国 オリキャラ)
・ホタル 13(火の国・独自設定)
・二位ユギト 20歳(霧隠れ)

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