※この作品はR-18です。

TENZIマジカル珍宝帖 ~私の嫁はラスボスでした~   作:ポチ&タマ

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×月×日 晴れ

 

 雨由利が仲間となったため里を抜けました。

 里に対する未練はないようで抜け忍になることに躊躇いはないようですが、追っての忍びが厄介――というより、面倒ですね。

 なので、これを機に【旅団】としての活動拠点を新しく作ることに決めました。

 誰も侵入できない、そんな場所を。

 構想は元々練っており後は必要な土地の確保のみでしたが、分体が既に何カ所かピックアップを済ませており、そのうちの一か所が霧隠れの里の近くにありました。

 そこは森に囲まれた緑豊かな土地で、近くには小川も流れており、うってつけな環境です。幸いにして付近に人里はないため、私はこの地を丸々貰い受けることにしました。

 

 この五年間の修行で新たに開眼した、転生六芒眼の能力の一つ。

 第四の扉――“浮遊動地”

 

 輪廻眼の地縛天星のような球をその土地に沁み込ませると、その場所を中心に大地が切り離され、宙に浮かぶ。まるで土地ごと空間そのものを切り離し重力という鎖から解き放たれるように。

 一言で言うと、土地だけの空中都市ですね。都市はこれから開発します。

 見た目は天空の城ラピ〇タの、城塞なしバージョンが近いでしょうか。私が供給するチャクラによって土地は空に浮かぶ仕様です。

 常にチャクラを供給し続ける必要があるので本体の私はここから動けませんが、分体がいるので大丈夫でしょう。チャクラも彼の実のおかげで無尽蔵にあるので、まったく消耗している感じがありませんから。

 十分高度を上げた私は土地を囲むように結界術を四重にして張りました。

 内側から順番に空間結界術での隔離障壁、防御結界術での攻性防壁と防性防壁、認識阻害結界という順です。これで外から侵入することも中の様子も見ることも出来ません。

 内部へ入るには私が持つ特性の『鍵』が必要ですので、安息地としてこれ以上ない場所でしょう。地下水脈が途絶えてしまったため川の水はそのうち枯れてしまいますが、それも時空間術でどうとでもなります。

 後は外にいる【旅団】メンバーを招集して事情を説明し、今後の活動方針などを話し合うだけですね。

 あぁ、それと霧隠れの里へもう一度戻らないといけませんね。忍刀七人衆と四代目水影さんに用があるので。

 

 

 

×月〇日 晴れ

 

 空中都市――いえ、浮遊土地を作ったためか、改めて小南やパクラたちから畏怖と尊敬の目を向けられてしまっているテンジです。雨由利だけはすごい好戦的な目と言うか生き生きとした顔をしていますが。

 一旦派遣した分体たちに【旅団】メンバーをこの地に飛ばさせた私は、集まった同胞たちへこの拠点についての説明をしました。

 同時に新たな仲間となった雨由利の紹介を済ませ、今後の活動方針を新たに話します。

 基本方針である“人助け”“弱者の救済”は変わりませんが、明確な目標と言った方がいいでしょうか。

 それは、武力による争いの無い世界を作り上げることです。

 

 この活動拠点を作り上げた翌日。つまり昨日、改めて私は霧隠れの里へ再侵入しました。今回はパクラの同行はありません。

 水影さんの元へ向かうことや忍刀七人衆のことを説明すると、自分がいることが返って足手纏いになると自重してくれたのです。

 私的には足手纏いになるとは思っていませんし、彼女を守りながら戦うことも問題ないのですが、本人が納得しているのなら無理に同行させる必要もないのも事実。

 なので今回、彼女にはお留守番して頂きました。出発前にたっぷりと愛を注いであげたので、落ち込んではいないと思いますが。一緒にお留守番している小南に任せるしかありません。

 以前来た時に付けていた印をアンカーに、空間転移した私は、認識阻害と防音の結界を張って水影さんの元へ向かいました。

 難なく執務室に到着。室内には四代目水影さんのみで、何やら巻物を熱心に読んでいるところでした。

 水影さん本人と話すことは何もありません。ただ操られているのか視るだけなのと、その中に居る三尾の「磯撫」さんに用があるのですから。

 

 転生眼で視てみると、やはりと言いますか。洗脳されているのが分かります。

 チャクラは指紋のように、その質は人によって違い千差万別。この五年でただの一度も同じ性質のチャクラの持ち主は視たことがありません。

 そして水影さんには三つのチャクラが感じました。恐らくこの大きなチャクラが水影さん本人と磯撫さんのものでしょう。となると、残りの小さなチャクラは別の人物に違いまりません。

 洗脳されているのが分かったら次です。転生六芒眼も写輪眼に匹敵するほどの強力な幻術を掛けることが出来るのは既に立証済みなので、息抜きで顔を開けたその一瞬の隙をつき、目を合わせて幻術を掛けます。

 そして、彼の精神世界へと飛び込んだのです。

 

 そこは牢獄のような部屋でした。水影さん本人の姿はなく、目の前には大きな牢屋。

 その中に居たのが、あの三尾の磯撫さんです。

 突然やってきた私を警戒する磯撫さんは、私のことを「うちはの者」と勘違いしていました。

 確かに人柱力には基本的に幻術が効きません。それを破るほどの瞳力となると写輪眼が真っ先に上げられるでしょうが、生憎私の目は転生六芒眼です。

 写輪眼でないことからうちはではないと分かり、少しだけ警戒を解いてくれました。もしかしたら、私自身殺気や嫌悪感などを向けていないのも起因しているかもしれません。

 まずは自己紹介からと名乗ると、磯撫さんは酷く驚いた様子で私の名前を復唱します。どうやら、当たりのようですね。

 ここに来た目的。すなわち我が息子――らしい六道仙人から、私やカグヤたちのことについて何か聞かされていないか確認するためです。

 睨んでいた通り、私が六道仙人の父であると分かった磯撫さんは完全に警戒を解くと、親しげに声を掛けてきました。

 やれどうしてここにいるのか。

 今まで何をしていたのか。

 六道仙人や弟のハムロ、異母であるアイナたちが悲しんでいた。

 その目は何だ、などなど本当に色々と。

 私はそれに出来るだけ答えました。記憶喪失になってこの時代に迷い込んだ話をしたら、大袈裟と思うほど驚かれてしましまいたが。

 

 さて、肝心の話ですが。

 六道仙人から聞かされた話によると、あの大筒木一族の決戦の後、私の自爆特攻で心が壊れてしまったカグヤは樹の力を取り込むことで暴走。私の名を叫びながら暴れる母を止めるため、六道仙人はカグヤと神樹のチャクラを分離させた上で、母を月へと封じたのだと、そう聞いたそうです。

 そして、残った神樹のチャクラ――十尾を九つに分かち、六道仙人は己の中へ封じた、と。

 やはり原作通りの流れとなったわけですね。

 では、カグヤと再会するには暁がやったように、尾獣たちを外道魔像に封じて十尾を復活させなければいけません。

 しかし、この子達はいわば六道仙人――ハゴロモの子にも匹敵するわけで、そうなると私の孫にも等しい存在となるわけで……うーん、どうしましょうか。

 

 決めました。不遇な扱いを受けている尾獣は保護する方針で行きましょう。

 武力に頼らない世界を作るためには尾獣兵器は不要ですし、我が孫に等しい存在をぞんざいに扱われるのも癪です。もちろん本人の意志が重要ですが。

 なので磯撫さんに「もし磯撫さんさえよろしければ、私の元へ来ませんか?」と尋ねますと、彼は喜んで賛同してくれました。どうやら四代目水影さんとは相性が悪いらしく、生意気で嫌いだとのことです。

 ては、本人の了解も得たことなので、一時的に私が人柱力となりましょう。

 神術・空間支配で封印されていた磯撫さんをそっくりそのまま私の中へ転移させた後に、オリジナル封印術で封をすれば完了です。

 現実世界では磯撫さんのチャクラがなくなったことから動揺を隠せない水影さん。このまま放置していたら確実に死にますが、まあいいでしょう。

 美女ならともかく野郎には興味ありませんから。

 背後で倒れる水影さんを背に、さっさと水影さん邸を後にします。

 

 次は忍刀七人衆ですね。里にいるのは四人のみのようです。

 私の好きな爆刀使い。

 縫い針のような剣を使う長刀使い。

 紐でハンマーと斧が繋がった鈍刀使い。

 そして、魚のカレイのような形状の二刀、双刀使い。

 それぞれ別々の場所にいるみたいですが、いちいち一対一で相手をするのも面倒です。一気に叩き潰すことにしましょう。

 

 彼らのチャクラはすでに把握済みなので、以前パクラと戦った場所へ強制送還です。

 四人の七人衆は突然の場所の変化に驚いた様子でしたが、私が現れると動揺から立ち直りすぐに臨戦態勢に入りました。この立て直しの速さは流石、現役の七人衆と言えるでしょう。

 互いに口上を述べることなく始まった戦闘ですが、冷血かつ残忍で知られる七人衆ですね。仲間への巻き添えなどお構いなしに暴れ回っていますが、私には無意味です。

 長刀使いは鋼糸によるトラップを始めトリッキーな技が多いですが、そもそもピアノ線程度でどうにか出来る肉体ではありません。

 手刀で糸を切り持ち主を即抹殺。爆刀使いもチャクラどころか気によるガードだけで十分でした。わざと受けて爆発させて、殺したと確信した油断を突き、貫手で心臓を破壊。

 双刀使いも大振りなため軌道が見え見えで、チャクラによる刃を飛ばしたところで当たるわけがなく、振り終わりのタイミングを見計らい浸透頸で心臓を破壊し、首をへし折りました。

 そして、最後の鈍刀使いですが防御不能な技にやたらと自信があったようなので、わざと受けてあげました。もちろん、何一つ傷をつけることは敵わず、驚いているところを至近距離からの回し蹴りで頭部を粉砕。

 こうして七人衆のうち四人を倒した私は、戦利品として彼らの武器を回収して帰還したというわけです。

 

 同じ忍刀七人衆であった雨由利は、元同僚を四人同時に相手をして呆気なく勝利を掴んだ私に対し、戦闘意欲がバリバリと向上。

 我慢ならず襲ってきたので、返り討ちにしてからのマジカルチ○ポで、わからせて差し上げました。

 ということで、とりあえず霧隠れの里への用事は一旦終えたため、私は【旅団】の皆を集めて新たな行動方針を発表したというわけです。

 そして、人柱力を見つけたら、その方と周囲の方々との関係を観察し、虐められている、もしくは迫害を受けていると感じたら分体の俺に連絡するように伝えました。

 また、黒い生地に赤い雲の模様が描かれた外套を羽織った人物を見かけたら、同じように連絡するようにと厳命を下したのです。

 そう、暁のことです。すでに、風のうわさで彼らも暁として組織を立ち上げていると聞きました。

 詳細までは分かりませんが、出来れば接触したいところですね。

 

 

 

×月□日 曇り

 

 突然ですが、私はある日気づきました。ただ美しい女性をハーレムに加えるのでは駄目なのだと。

 優れた美貌の持ち主はこの五年で何人も見ました。

 ですが、その方々とは一夜限りの関係で終わらせ、ハーレムには加えていません。

 例え子連れの未亡人であろうと、人妻であろうと関係なく懇ろな仲となり愛を深めた私ですが、気付いたのです。人数が多すぎると、いずれ把握しきれなくなる、と。

 只でさえ目標ハーレムは三十人ですが、このままでは、百人を余裕で超えてしまいます。

 そうなると、分体をフルに使っても、丸一日女性の相手だけで終ってしまう予感があるのです。それでは有事の際に皆を守ることが出来ません。

 なので、初心に立ち返り、見かけた美女を片っ端から食らうのではなく、当初のハーレムの達成に集中することにしたのです。

 美しく、そして強くなる素質を持つ方に絞って行きましょう。

 今は第二次忍界大戦が終わり、第三次に突入しています。

 ここから一気に原作キャラが表舞台で暴れまわるので、気を引き締めていかなければなりません。尾獣の確保にも務めなければいけませんから。

 

 と、いうことで。次の目標はウタカタさんですね。

 霧隠れの里の人柱力で彼には六尾の「犀犬」さんが宿っています。

 犀犬さんも磯撫さんと同様にもし望むのであれば、私の元へ誘ってみましょう。

 その他で霧隠れの里に用があるのは、ハーレム要員である「照美メイ」さん「美瑠」さんの確保ですね。

 以前整理した原作時系列表によると、現在メイさんは約九歳、美瑠さんは約十二歳といったところ。分体による情報と擦り合わせても大体このくらいの年頃で間違いないでしょう。

 メイさんは、まだ時期尚早ですね。あの方の魅力はやはり熟した姿が一番と言えます。最低でも十六歳以上になってから収穫するとしましょう。

 対して美瑠さんですが、こちらも後もう少しといったところでしょう。

 ただ、彼女は原作ですと、暁のメンバーであり元霧隠れの忍びである「干柿鬼鮫」さんと良い感じの仲になってしまうみたいです。その頃は大体二十歳ほどの外見でしたので、まだ現時点ではフラグは立っていないでしょうが。

 別にフラグが立とうと恋仲になろうと、我がマジカルチ〇ポで寝取ってしまえば良いのですが、なるべく悲しい思いは与えたくありません。

 彼女に関しては早めに確保するべきでしょう。

 





【各キャラの年齢、出身国】

 変動なし

本編と勝手に書かれたシリーズ、どっちを優先してほしい?

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