ぐちゅり。ぐちゅり。と音をたててこの狭い空間に淫猥な水音が響き渡る。
隔絶した世界は私と
私を選んだ世界も私を手放した世界も私には全く関係を持たない。
この世界も失敗だ。あの世界も失敗だ。
私はこの隔絶した箱庭の愚かな人形でしかないのだから。
私は語る。絶望を。私は選ぶ。失望を。私は望む。終焉を。神は与える。永遠を。
「わかりましたか?あなたは牝であり、あなたの夫はもう何処にもいないのです」
「んッ♡...ふぅっ♡...は゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛♡イグッ♡...いぎゅっ♡んぎゅぅぅぅっ♡」
「聞こえては...いないようですね」
耳にやけにきれいに聞こえてくる澄んだ声。村人を先導してこんな目に合わせた張本人はまるで被害者の如く図々しい態度で私に語り掛ける。
深い絶頂と共に私の体は弓なりに伸びるがそれを背後の獣が押しつぶし、ごりごりと私のGスポットを床と熱された肉棒で挟み込み、押しつぶす。
「っぁ゛だめっ...だめだめだめだめだめぁぁっ♡ぁぁあぁぁ♡」
ぶしっぶしっと潮が床に水たまりを形成し、この世界に私の要素を追加する。
恐らく私の顔は情けない雌の顔をしているのだろう。涙も鼻水も唾液もその区別さえもつかない程にべちゃべちゃになった顔が固い牢獄の床に押し付けられてずるずるぅっとゆったりと肉棒が最大まで引き抜かれる。
ぞくぞくぅっと私は獣の
(ぁっ...これは...まずい)
それは期待だったかも警告だったかもわからない。
ズドンッッッ♡♡♡♡
ぶしっ♡ぶしっ♡ぶしゅぅぅぅっ♡
ぐりんと視界が暗転する。白くも黒くもなった視界は深い深い絶頂を以て私に与えられた。
恐らくこうして冷静に状況を理解できているのはひとえに眼前にいる憎たらしい女のせいなのか、それともこの獣を受け入れられていないからなのだろうか。
それを理解できるほどの判断材料は今のところない。イグっ♡
「ぁ...♡ぁはっ♡」
「おぞましいですね」
未だに絶頂から降りてきていない私を見て、憎たらしい女は軽蔑の目を向けながら踵を返しこの世界から姿を消す。ストンと閉じられた
会話もできなくなったかつての旦那は今や乱暴にその性欲を私に吐き続けるだけの淫獣に成り下がった。
私は...この状況を未だに認めていない。共に彼に縋った親友も、共に彼とまぐわった娘も、共に語り合った彼の妻も、全部全部なくなった。あの時の希望も、あの時の幸せも。私は旦那が獣に成り下がった時からすべてを失ったのだ。
♡
ふと、意識が戻る。
私は先ほどまで獣とまぐわっていたはず。思考を回し、世界を認識する。
「ん゛っ♡」
ぶしっ♡
世界に私の要素を追加した。
ズクズク♡と痛む胎を感じて私は先ほどまでの記憶は嘘でなく、現実であるということを再確認する。膣に感じる異物感から挿入されたまま獣は眠ったのだろうと見ずとも知ることができた。
「よいしょっん゛ぅ゛っ♡」
あ♡ちょっとイクっ♡
うつ伏せから上体だけを震える両腕で起き上がらせてみれば黒い毛並みの狼のような獣が私の下半身を押し潰し、ぐりぐりぃ♡と子宮口を押しながら寝息を立てて眠っていた。
そこまでの確認ができたものの、両腕の力が尽きたのか体重を支えられず私は私の体液と獣の体液で混ざり合った白濁の地面へべちゃりと激突する。
「あでっ」
下半身に力が入らない恐らくというかほぼ確定だろうがこの肉棒を引きぬこうと足掻けば再びこの獣は目を覚まし私を激しく責め立てるだろう。それはもう何時間と私が気を失ってもなお満足するまで続け、自らの得物だと見せつけるようにこのあついあつい肉棒を挿入したまま体力が回復するまで眠るだろう。
あっ♡ちょっと意識したせいでイキそう...♡
どくんどくん♡と心臓の鼓動のようにこの肉棒は疼き続け、私の膣穴を、私の子宮を、私の卵巣を刺激し続ける。もう既に二匹のワンコを産み落とした。かわいらしい獣だった。あの憎たらしい女は丁寧に私から産み落とされた赤子を拾い上げて連れていった。
「あの子たち...大丈夫かな...」
もう時間の間隔もない。ただ緩やかな絶頂と緩慢な快楽が私の体を蝕み続け、失った意識は時間の感覚を狂わせた。体内時計は明後日の方向を指して私の生活リズムを爛れたものへと変貌させた。
何日とか何年とか何か月とか。そんなのはわからない。
あの女が六度開いた扉の先は二重扉になっているので、外の景色を知る術はない。
この暗い牢獄と淫猥なる行為だけが私の世界だ。この快楽だけを生む世界で過ごした私は視力のおおよそを失った。ある意味進化かもしれない。近眼というのだろう。近くの獣のみをややはっきりとした視力で映し出すだけの私の瞳は最早盲目に近い状態にまで追いやった。
「繰世、かえってきてよ...」
グルゥ
寝息を立てて眠る獣にうつ伏せになったままの体をそのままに、顔をだけを向けてつぶやく。
獣は、未だ起きる気配がない。
当分は起きないだろう。私の直感だ。多分。
全身が性感帯となったに等しい私の体はこの獣になってから起きた事ではない。この獣が人であったころから叩き込まれたことだ。
性欲魔人が性欲を増幅させるこの村に蔓延る病によってさらに増幅した。
具体的に言えば私一人を潰す程の性欲が妻四人を潰す程の性欲に進化したのだ。この村に来た当初は私一人でどうにかなった。いや、正確に言えば何回も失神しながら朝まで相手をして昼間で泥のように眠り、昼は特殊なプレイで開発されながら新しい相手を私と繰世で探す。
そんなこんなで集まった私含めた四人の妻は交代で夜の相手をして爛れた生活を送っていた。
ある日、この村に来た少年少女を助けるために寝る間も惜しんでこの村中を駆け回った。それはもう走る狼の様だった。それが一年続いた。相手をする回数が減り、彼は私たちに新しい旦那を作ることを命じた。正確には保護してもらえる友人のような関係の男に引き取ってもらうように手回しをした。
他の三人も拒んだが牝はこの村で地位が低い為、あの女を引き合いに出して引き取らせた。私は繰世と共にこの村にやってきたため、最期まで繰世に寄りそうようにして暮らした。
あいつは自分の死期がわかっていたのかもしれない。たった二人の少年少女の為に自分の人生をなげうって私たちに迷惑をかけてまで救ったのだ。その落とし前は自分で付けるつもりだったらしい。
「あの時、私が追いかけなかったら...お前は...一人のままじゃないか」
グルゥ
獣に堕ちることを予期した繰世は一人で森の中へと進んでいった。私は繰世を追いかけた。追いかけてしまった。本当ならそれが間違いであったことも。それが繰世の望まぬことだとしても。
結果的に私は――――
――――捕まってしまったのだ。
村の外を徘徊する淫獣に。何せあの女からは再三警告されていたのだ。外には獣がうじゃうじゃいて生活できるような空間ではないのだと。
彼を追って森に入り、彼が獣に堕ちるその時を見て愕然と絶望し、静かに慟哭した。
けれど運悪く茫然自失となった私の背後から淫獣が現れ、私を捕まえた。
そうして始まったのは激しい交尾。
結果から言えばそこに獣に堕ちた繰世が乱入し、私に襲い掛かる淫獣たちを蹴散らして暴れまわり、果てに区別のつかなくなったその瞳で私を犯し始め、私が気を失っているうちにこの牢獄へとこの獣と共に収監されたのがここまでの顛末である。
まぁ、私たちをこんな状態に追い込んだのは元はと言えばあの女のだが。
ふと、体が軽くなる。私の下半身が持ち上げられ、私はとっさに自分の腕力で自分の肉体を支える。この時ばかりはバストサイズが小さいことを喜んだ。
眠っていた獣が起きたのだろう。
あの女の話は今度にすることとしよう。子供たちの詳細や同じ繰世の嫁だった女どもの話もしなければならない。
だが悲しいかな。この獣の慰み者となった間の私が記憶を探って説明できるほど冷静ではないのだ。
冷静と言えど限度がある。
「グルァ、ガァァ」
「んひっ♡」
ぬぽん♡と空気の抜ける音が聞こえ、栓を失った私の膣穴からは白濁液が勢いよく漏れ出る。
しかし勢いよく引き抜かれた剛直の高いカリによって私の膣壁はざりざりと削られ、私は数分ぶりに絶頂を迎える。
べちゃり、と淫臭漂う固い地面に無様に叩きつけられた私の下半身は絶頂の余韻かびくんびくんと反応するばかりでうまく力が入らず立ち上がることができない。
立ち上がる事を諦めた私は再び両腕で上半身を持ちあげる。このまま続けていればもしかしたら両腕の筋肉だけが無駄についてしまうかもしれない。
「わ」
私は上半身を持ち上げたまでは良かったものの、獣によって横側から力を加えられて仰向きになって倒れた。前足ではなく鼻先で転がされたのだろうということは感触で分かった。
「んひぃっ♡や、やめっ...うぁっ...んんっ♡」
ぺろり。ぺろりとざらざらとした舌で私の貧相な胸をなめる。どうやら自分だけが満足するだけが目的ではないようだ。まぁ私は散々乳首を開発されたので余裕でイクがね。
軽い絶頂を私の体は迎え、そうして濡れた瞳の獣は色欲のままに私のその剛直を向ける。
「ちゅっ」
軽いキス。私は獣の口先でなく、その熱を帯びた肉棒の先端に唇を送る。
希にこの獣は私に剛直を向け、キスをさせる。
――――私と繰世が毎日そうしていたように。
この獣に人間の時の記憶と理性があるのかは確かではないが、こうして前戯をすることもある。
思い出したかのように強要する様はかえって滑稽にも見えた。
グルゥ
満足したのか獣は剛直を素直に顔から引き離し、私のおまんこへとあてがう。
獣なので人間の時のように両手を使って調節することもなく、この獣は慣れた手つき、いや腰つきで私のおまんこのど真ん中へ照準を定める。ぐちぃっと私のおまんこの入り口を変形させ、剛直がゆっくりと私の
「んっ♡...ぐぅっ♡...はぁっ...♡」
私の声が漏れる。私の旦那の剛直と大きさは変わらぬ怪物のようなサイズの男根は私の弱点を的確に刺激しながら目的の場所を目指す。獣は体重を掛けながら腰を落とし、それに連なるように胴体が私に降りてきて私を押しつぶす。ぐちゅぐちゅと音をたてて精液が書きだされて私は絶頂を迎えた。
ワブゥ、ウゥゥ...ワオォォォン!
獣が遠吠えをする。ふたりぼっちの世界に彼の遠吠えが響き渡り、外側の世界を揺らし、私の子宮を揺らす。
揺り籠のように優しくはなく、それは『排卵をしろ』と強制を強いているようにぐわんぐわんと揺らして見せた。
「ふぅっ...んんっ...はぁっ...♡」
獣はすぐに目的の場所を目指すことはなく、済んでのところで停止し、引き抜いたかと思えば小刻みに揺れて入り口付近を剛直の先端で刺激する。甘い声を私があげれば満足したのか更に同じ場所を刺激する。
ぞくぞくと背筋を何かが走り、私はなすすべなく絶頂を迎える。
「ぁっ...だめっ...だめ。それこわいっ...からぁっ...」
私は動くようになった下半身の足でどうにか獣を奥に引き込もうと画策するが、努力虚しく足は獣の腰部に届かずじたばたと動かすのみであった。
「ぁっ...あっ...あぁっ...や、やぁっ...んんっ♡...あぁぁぁ~♡」
ねちっこく、しかし繊細な腰づかいは私を軽々と絶頂に迎え、終わらぬいじめが続けられる。
私は後悔した。私は懺悔した。私は祈りを捧げた。
浅ましい私の思いはこの獣に知り尽くされた性感帯によって完全に掌握され、いいようにもてあそばれる。
これが人間の雄ならば絶望にも失望にも似た目で私を見て、それを肴に興奮を高ぶらせることも高いワインを煽ることもあったのだろうが、この獣の瞳は獣欲で血走った眼で私を見てその哀願にも等しい私の思考を読み取ったが如く、度々満足そうな顔をして口角と鼻先を上に向けるのだ。
「んぎゅッ♡んぁぁっぁぁぁ~♡」
ぶちゅん♡と唐突に緩急をつけるように。先ほどが緩やかな川で、こちらが激流の川のように。彼の剛直は私を容易に貫き、子宮を潰して見せた。ぶちゅっ♡と子宮が出してはいけないような音をたてて私の腹が大げさに盛り上がる。
「お゛っ゛♡...ふ゛ぅ゛ー゛っ゛♡...ふ゛ぅ゛ー゛っ゛♡」
けれど決してこの盛り上がった胎を戻すことなく先ほどと変わらぬねちっこい仕草でぐちっ♡ぐちっ♡と潰し、伸ばしを繰り返す。緩慢でしかしそれは明確に子宮を潰す為だけの行為であり、今までのように自己満足のみを内包した獣の腰使いではなかった。私は予想外の攻撃に耐えきれず2回3回4回と加速度的に絶頂を繰り返す。体をくまなく開発された私だが、未だ残存するはりぼての理性で呼吸を整えようと必死に酸素を口から吸入と排出を繰り返す。
「(やばいやばいやばいっ♡...このまま繰世に開発された時みたいに子宮刺激されたら今度こそこの獣に堕ちちゃうぅぅぅっ♡...いくっ♡...いくっ♡...いくっっっ♡)」
ぶしっ♡ぶしっ♡と情なく私のおまんこは敗北宣言をして潮を吹き続ける。
間違いだったかもしれないといまさらながらに繰世の思い出話を語ったことに後悔をする。
「(
最後の砦は繰世とこの獣を違うものと認めている浅ましい精神からできたものであったから。
最後の砦は繰世を人間に戻そうとしているように自分を励ます愚かな精神であるから。
最後の砦は繰世にすべてを捧げているから。
けれどこの獣は私の精神を簡単に砕くように繰世との思いでを再現し、
「繰世っ♡..くるせぇっ♡...だめっ♡だめなのぉっ♡だめなのにぃぃっ♡いくっ♡いきゅっ♡い゛ぎゅ゛っ゛♡」
幸いだったのは外から私の子宮を刺激する術がなかったことだろうか。これで体外ポルチオなんてされた日には私は情けなく繰世の愛を叫んで何度も何度も何度も気が狂うまで絶頂を繰り返していたことだろう。
ありがたいのかこの状況はまだそこまでではなかったが、私を狂わせるには十分な働きだったと言えよう。
ごちゅんっ♡と剛直のすべてが私に挿入され、ぶびゅるるるっ♡と異常なまでの量の精液を子宮に注ぎ込む。
「んぐっ♡...イグッ♡...まらいくっ♡...い゛く゛の゛と゛ま゛ん゛な゛い゛っ゛っ゛♡」
私の絶頂は深かった。今まで通りかもしれないが、それはそうと永遠を繰り返す終わりのないこの狭い世界で行われる行為は私を何度も何度も何度も絶頂へ追いやり、そうして下品な嬌声をあげてこの空間に私の要素を追加する。
「んはーっ♡...んはーっ♡...」
激しい呼吸音が空間を満たし、獣は満足そうに剛直を抜く。この獣はまだ満足も息切れもしていない。ただただ私の滑稽で無様な姿を見て次のフェーズへと移行しただけなのだ。
まだ、夜は永いようだ。