元ネタは電撃ムックシリーズ「思い出たちとの12ヵ月」同梱ドラマCDです。
「う〜ん、いい気持ち〜。ねえ、背中にサンオイル塗ってくれる?」
そう言って水着のブラのヒモをはずす。
「ウフフッ……なに照れてるの?」
彼がドギマギしてるのがよく分かる。あせった顔が可愛いわ。
「晶、そんなカッコして誰かに見られたら……」
「大丈夫。ここはうちのプライベートビーチだから私たちの他には誰も入って来ないわよ」
「そうかもしれないけど……だけど僕には見られても平気なの?」
「ウフフッ……いいわよ別に。あなたは特別だから」
あっ、彼が真っ赤になった。私だってホントは恥ずかしいんだからね!
私たちが初めてのキスを経験してからもう3ヶ月になる。
そろそろもっと先の関係に進みたい。
だけど私からそんなことは言えない。
だから少しだけ大胆に振る舞って彼を『その気』にさせようとしてるんだけど……。
「じゃ、じゃあ塗るね」
少し震える彼の手が私の背中を這いまわる。
「う〜ん、そうそう。意外と上手ね。ちゃんとムラにならないようにまんべんなく塗ってよね」
「大胆だよね、晶」
ちょっと上ずった声。彼も緊張している?
「このカッコ、そんなに大胆かしら? でもこのまま焼いたらヒモの跡が付いちゃうじゃない? カッコ悪いでしょ?」
「ヒモの跡にこだわるなら下の方は……」
「バカぁ、調子に乗るんじゃないの! いくら私だってそこまで無防備じゃないんだからね」
「ご、ごめん……」
彼の水着を盗み見る。
……前が大きくなってる。勃起、してる。
私の背中で手を動かしながら息が荒くなってる。
このまま抱かれちゃうのかな?
でもいいの。私の初めて、あなたにあげる。
「晶っ!」
いきなり彼がのしかかってきた。背中から抱かれて、髪に彼の顔がうずまる。
「きゃっ!」
お尻に硬くなったものが押し当てられる。そのまま腰を振るようにしてなすりつけられる。
……いよいよ彼に抱かれるんだ。望んでいたことだけど、いざとなるとちょっと怖い……。
その時、
「うっっ!」
一声短くうめくと、彼の全身に力が入り動きが止まった。
そして
「はぁ、はぁ、はぁ……」
耳元に熱い息がかかる。
えっ? なに? もしかして、射精……しちゃったの?
「ご、ごめん」
ひどくあわてた様子で彼がどく。
「なぁに? いきなりそんなことしたら驚くじゃない!」
「ほんとにごめん……」
なんだかうちひしがれた感じで彼が答える。気がつかなかった振りしてあげよう。
「それよりどう? 感想は? 少しは感動した?」
「あ、うん……腕が疲れた……」
「もう! 鈍感なんだからぁ……女の子が自分の肌に触れさせるってすごく特別なことなのよ。少しは感激しなさい」
……私たちが結ばれるのはもう少し先のことみたい。
いつかは、彼と……。