マルテーサとの激戦から、はや一ヶ月が経とうとしていました。その時はもう、レオーニオが掴んでいた〝大襲撃〟の予告時期が近づいており……イサリビには少し慌ただしい空気が流れていました。
その間は、何故か外敵による襲撃もなかったため、傷ついていたお屋形様は身体を癒やすことに専念できていました――が、傷の治りは以前にも増して遅くなっており、イサリビの中から離れることはできませんでした。
マルテーサとの戦いで消耗が少なかった私は、各地を冒険しながら宝刀や素材を回収しつつ、竜禪への信仰を広めながら〝主柱〟としてソウリョクを預かり……毎晩のように儀式を執り行い、お屋形様へと捧げ続けました。
……その……私たちが互いに好意を伝え合ってからというもの……お屋形様の腰遣いは、激しさを増す一方でした。私の子袋が潰れるのではないかと思うほどに強く突き込まれるし、陰核が焦げたと感じたほどに激しく肉豆を責められるし……否が応でも、ただでさえ弱かったところが敏感に……いえ、体力が、体力がですね……そう……鍛えられていったように思います……。
……こほん。私の〝呼吸を忘れるほどに苦しくて、汁だくになるほどに献身的な義務儀式〟の甲斐もあって……お屋形様の深くてしつこかった傷が、その前夜にようやく塞がりきったのです。
祝福の号砲を上げるかのように、私は一晩中、お屋形様の剛直で楽器のように鳴らされ続けました……。結局寝不足のまま昼前を迎え、お屋形様、トライプルの三人(ひとりは一匹)、ぽこべぇが宮に集まって、今後のための作戦会議が始まりました。
「……うう~ん……しかし、あれですねぇ……。いろはちゃん、おま×こが精液くちぇ~のらぁ……」
「ぎゃっ――う、嘘ぉっ!? さっき身体流してきたのに!ごめん!ちょっとお風呂入ってくる!!」
「かっかっか! こりゃあナカから臭ってる感じだよ、もう諦めなって」
「う、うう~っ……!! お屋形様のばかぁ……!!」
「……うむ……こればかりは、すまぬ。つい出しすぎたな」
「やれやれですよぉ。こんなにえちちな人たちに未来を託すなんて不安ですねぇ。ねぇ~、ぽこち~ん♡」
「……くんくん……そう言うウェニちゃんのおま×こもケモノ臭がハンパないですけどね……っていうか、お尻も使ってないか……?」
「うげげっ!マルちゃん、しーっ! 黙ってればバレないから!ねっ!?」
「はいはい、中出し精液の話はもういいんで。そろそろ真面目に会議始めるぞ~」
クマルンを正座の膝上に乗せて、その頭をもふもふと撫でていたレオーニオは、こういうときにとても頼りになる存在でした。
私とウェニキスは一度お部屋の外に出て、垂れてきていた白濁を並んで拭きました。レオーニオに渡された紙布を股に当ててから戻り……「「いーっ!」」と牽制し合ってから、二人で定位置に戻ります。
私は束の間の平和に緩んでいた頬を叩き、気を引き締めて会合に臨みました。
「さてと、まずは現状整理からな。ウェニ先輩、マル先輩……それと、あたし。〝向こう〟は大黒柱を根こそぎぶっこヌかれて半壊……いや、ほぼ全壊状態にあると言っていいだろうな。マル先輩が抜けてからも人員の補充をされた様子もないし、ここは据え置きだと思うぜ」
「そ、そうなんだ……! それじゃあ、これからは――」
「――かなり緊迫した戦況になりますね、間違いなく。今まで以上に警戒すべきでしょう」
浮かれた言葉を漏らしかけた私を、ウェニキスの純朴ながらも真剣な視線が制します。
「ん。あたしとリュウオウ様も同じ見解です。既に教団として成立しなくなっているところを、『世界最高の女神すらも従えるブスジマの威光』と、『裏切りへの誅罰の恐怖』で無理矢理に延命してる……破裂寸前の核爆弾みたいなモンですからね。放っておいたら、いったい何をおっぱじめるかわかったモンじゃないっすね」
「……裏切りへの誅罰……あたしの処刑は、ただの悪趣味な公開凌辱以外にも意味があったワケね。ほんとにねちっこくてずる賢い、最低のチ×ポ野郎だワぁ」
「………………うん……そう、だよな……」
クマルンがぺろぺろと右手を舐めながら悪態をつくと……その上では、レオーニオが大きく張り出ている自分の胸をさすっていました。
「……? レオーニオ、どうかした?」
「ん、あ、いや……ごめんごめん。昨日、野郎共におっぱい揉まれすぎたせいで、ちょっと張っててさ」
「あ、そうなんだ…………大きいと、その……大変だね……。お屋形様みたいに、女の子の胸ならなんでもいい鬼畜男以外にも狙われるし……」
「そうなんだよな~、あはは……いろいろと、悩みは尽きなくてさ~――あ、んっ……♡ ちょっと、こらっ……♡マル先輩っ……♡乳首、引っ掻かないでくださいよ……♡」
「ちょっとでイイから乳を分けろ!」と言いながら、よじよじと胸に登頂しようとするクマルンをあやしつつ……レオーニオは苦々しく笑っていました。
……その曇った表情に、何か、言いづらいことを抱えているような気がしたのですが……『この場で話さない』ということは、できれば明かしたくないことなのでしょう。彼女のことを信頼していた私はそう解釈し、膝に置いていた手を握り直しました。
「……じゃあ……大襲撃も、予定どおり行われる……ってこと……?」
「あ~、それは確定ですねぇ。あのおち×ぽ様は、世界統一が叶わなくてもキョウの征服……いえ、『イサリビと竜禪の消滅』だけは、何が何でも完遂するでしょうから」
「……どうして、そこまでこだわるんだろう……? イサリビのこと、良い場所だって言っていたのに……」
「……そりゃあ、まぁ……譲れないものがあるから、じゃないですかねぇ――うふふっ♪ウェニにはとーんと理解できませんがっ!」
膝上でまったりしていたぽこべぇの両手を「とーん!」と万歳させて、乳房をだぽだぽと揺らしながら……表情を一変させたウェニキスは、けらけらと笑い飛ばしました。
「ふむ……まあ、おれたちの最終目標は変わらぬようだぞ、風真」
「大襲撃に備えつつ、八武信仰を再興させる……ですね。どちらも、進めてはおりますが……進捗はどうなんでしょうか?」
「いろはちゃんが全国を駆けずり回ってくれたおかげで、イサリビのアップグレードは超順調だよ。リュウオウ様の装備も、キョウの素材で用意できるものでは全部作ったはずだし」
「えっと、いろはさんのお腹に宿った八武信仰はあと……二つ、だったわよね。これもそこそこ順調なんじゃない? あたしが妨害したときから……ずいぶんとまァ、成長したわねぇ……若いワぁ……」
クマルンが腕を組んでおばあちゃんのようにしみじみとしている隣で、ウェニキスが「ぴーん!」と何かを閃きます。とてもあざといです。
「そういえばリュウくん、アマネちゃんが言っていた本物の〝アメノムラクモ〟は?」
「ああ、それのことだが――待て、ウェニキス。其方が何故そのことを知っているのだ」
「ここで介護してもらっているときに本人から聞いたんですよ。ウェニ、アマネちゃんとは人に言えない秘密を共有している仲なので♪」
「嘘ぉっ!? そ、それって……え、えっちなこと……!? アマネ殿といったいナニをしたの……!?」
「…………いろはさん……あたしのせいで、すっかりスケベっ子になっちゃって……可愛い……♡」
「えへへ~♡ そっちはご想像にお任せするとしてぇ――リュウくん、どうなんです?」
「あ、ああ……まだ、かつてのアタの国――ねむふりゃの街に在ることは間違いないようだ。しかし、あの厳重な警備では……」
「なるほど、逆に今ならイけるかもしんないっすよ。マル先輩の処刑を派手にしすぎたモンだから……信仰心のあつい信者が多かったあそこ、もうぐっちゃぐちゃなんで!」
レオーニオは、クマルンのほっぺたをもちもち、むにゅむにゅと縦横無尽に押し潰して〝ぐっちゃぐちゃ〟の度合を示していました。当然クマルンがそれに怒り、ひさしのように張り出ていた乳房をぼいんぼいんと叩いていました。
「ふむ……道理だな。今なら、彼奴の〝遺志〟を回収できるやもしれぬ……この好機を逃す手はないな」
「よし! それじゃあ、私が行って――」
「――風真、おまえはおれの留守を……イサリビの守護を任されてはくれぬか」
お屋形様は立ち上がって刀を掴み、私の肩に手を置きました。そこには、押さえつけるような力が加えられており……『自分が行く』という固い意思を感じました。
「えっ……何故、ですか……!? お屋形様……まだ、翼も快復していないのに……!!」
「話を聞く限り……〝それ〟は、かつて国守の役目を任されたおれが引き継がねばなるまい。少なくとも、『今はまだ』な」
「……? そ、そういうもの、なのですか……?」
「そういうものだ。ウェニキス、アメノムラクモが在る詳細な場所について心当たりはあるか」
「ん~……そういえば、ウェニたちが〝太陽の祭壇〟で覆い潰した、あの辛気くさい祠……たしか、扉が開きませんでしたよね?」
「あー、そうっすね。如何にも意味深な場所でしたけど、ヘンな封印のせいで破壊もできなかったんで……ウェニ先輩が『もうめんどくせぇから上にドカンと建てようぜっ!』って雑にヤりましたよね」
「……『ちゃんと解呪してから丁寧に破壊しましょう』って反対したの、あたしだけだったもんね……。あの雑な建築工事のせいで岩盤が崩れて、『祠の中に忍び込める隙間がネムフリャの街のどこかに生じた可能性がある』って報告を受けたときは胃に穴が空いたわよ……」
「……むむぅ……! こやつら、本当に好き勝手やってくれているでござるなぁ……!! 此の地の大事な場所なんですけど……!!」
「くく……まあ、それも過去のことだ。今はこうして、おれたちに力と知恵を貸してくれている……それでよいではないか」
「…………ふふ……そうですね、お屋形様」
私に微笑みかけながら、お屋形様は嬉しそうに頷いていました。そして、〝翼〟になることを自ら願い出てくれたレオーニオの部下たちと共に、急ぎネムフリャの街へと向かったのでした。
……………………。
LEONの面々が操縦する双天翼の飛空機械で隣地まで移動し、いろはが見つけていた隠し穴を抜けて――守護者は、異教に支配された黒鉄と石の砦街に忍び込むことに成功した。
中世ヨーロッパを思わせる街の中は騒然としており、市民の怒声や悲鳴、物が壊れる音が各所で反響している。話に聞いていたような信仰心と秩序は存在せず……治安意地に努める教団と、反乱を起こす市民の対立が混沌と戦火を生んでいた。
「かつて、天崇一派によって竜禪信仰と武士が追いやられ、実効支配されたアタの国……変わり果てたが、これもまた時勢であろう。人は変化する生き物である故にな」
嫌味に笑った守護者は混乱に乗じて、わずかに残っていた地形の面影を辿っていく。枝葉のような道で区画分けされた市街地を抜けて石段を上ると、見晴らしのよい高台に、化粧石の白色が目立つ豪奢な西洋神殿――〝太陽の祭壇〟が現れた。
かつて、そこには天崇の威光を知らしめる分社として巨大な神宮が築かれており、大勢の信者が祈りを捧げていた。その偉大で、〝巻かれるべき長さ〟を持った圧倒的な光景を知る者であれば――その『上書きされた歴史』は、耐えがたい屈辱と敗北感を与えるようにできている。力を持たない一般信徒は、新たな支配者に従うしかなくなることを察してしまうのだ。
「……話に聞くブスジマという男は相当に切れる……いや、人心の扱い方を神髄まで心得ているようだ。やはり、正攻法では野望を打ち砕けぬか……」
〝信仰を潰すこと〟に特化した所業を目の当たりにして、眉根を寄せた守護者は……ウェニキスから受け取った、デフォルメされているものの要点をしっかりと捉えている手書きの地図を見ながら、神殿の地下へと進んでいく。
しゃり、しゃり、と草鞋が石段を踏む乾いた音と緊張した呼吸音だけが響くなかで、燭台が並ぶ長い階段を下りきり……先が開けた、地下神殿に到着する。
天崇の上位者層である〝天使〟のみが扱える赤い神文字で封印された大岩戸を見上げて……守護者は、息を詰まらせて驚愕した。
「…………封印が解かれている……! ウェニキスたちの話とは違うではないか……!!」
竜皇は背負った太刀に手を掛けながら疾駆し、足元が抉られるように割られていた岩戸の中へと侵入する。
慈母が抱く胎内のように、部外者を阻んで中の物を守護するソウリョクに妨害されながら突き進み――突然、その足を止めてしまった。
「んおっ♡おっ♡ほっ♡お゛おっ……!!♡ぶひっ♡ぶひひっ……♡ふごぉおおおっ!!♡ おち×ぽカタナでおま×こ掘られりゅっ♡ちくび、ちぎれりゅうっ――あっ♡あへっ♡はへぇええっ!!♡」
あまりの衝撃に硬直した守護者が目にしたのは――黒光りする拷問装置に開脚・脇上げ状態で固定され、全裸で絶頂し続けている褐色肌の美女の姿だった。
装置は、棒状の物体で緩んだ膣を限界まで拡張してほじくり回し――棒の端部に付いた紐が連動し、女神の乳首を貫いている金属輪を引っ張り上げる。手繰られた紐が乳輪ごと引っこ抜くように張られ、乳房や乳芽をギチギチと鞠のように伸ばして、また戻しながらズブズブと膣内に棒が突き込まれる……女神の体液でソウリョクが駆動部分に注がれ続けており、終わらない快感地獄を生んでいた。
「……な、なんだ、この淫猥な拷問は……! 浅黒い肌に豊満な肉体、小麦色に輝く髪……あれが、異教の太陽神なのか……!」
「くひっ♡くひんっ♡ぶひぃいいっ!!♡ ぶっ♡ぶすじっ♡まっ♡しゃまあっ……!!♡もう許してっ♡もう無理っ♡うっ♡う゛ぉおおっ!?♡ またイくっ♡ぶたマ×コっ♡また無様に、イくぅっ♡あっ♡あっ♡イッ♡イきまひゅっ……う゛ごぉっ!!♡おっ♡お゛ッ――ぉおおおッ――ん゛ぉおおおおんっ!!♡」
ガクガクと全身を痙攣させ、体液をあちこちに飛沫かせる女神を捉えている装置は……ぎゅいん、ぎゅいん、と下品な拷問音をけたたましく響かせ、恥辱の嬌声を信仰の最奥に染み入らせていた。
守護者はとても良くない刺激を受けて……いろはを一方的に嬲りながら犯し続ける光景を思い浮かべ……ぞわり、と一瞬だけ股間を疼かせた。
しかし、内外から襲い掛かる〝異常〟に気づいて正気を取り戻し、一刀の下に装置を破壊した。異教の太陽神は地べたに寝そべり、「あー!!♡あーっ!!♡あはぁあああッ!!♡」と叫びながら、淫らに腰を上下させて乳首を引っ張らせて自慰絶頂を繰り返していた。
(……地面が収穫後の水田のように固まっている……どれだけの時間、辱められていたのだ……)
蓄積していた砂埃が大量の体液で泥になり、乾いて、再び濡れて硬さを増していく。降り注いだ女体の露に、天と地を結ぶ雨の理が如き神の所業を見出した守護者は、静かに戦慄していた。
竜皇が見守るなかで、しばらく女神による淫靡で無様な舞踊が続いたが……一際大きな痙攣をしてから、地面に背中を叩きつけて果てた痛々しい音が終了の合図となった。
「くへぇっ……はひぇっ……♡ も、もぉ、むりれしゅ……♡ぜひっ……ぜ、へぇっ……♡ごめん、なひゃい……ブスジマ様ぁ……♡」
男は恐るおそる女神に近づき、ぴくぴくと小刻みに震えて尿を漏らす女の様子を窺う。乳房と肉壺を繋いでいた紐を斬り放し、女陰を辱めていた長い異物を掴んで、ずるずると引き抜き始めた。
「そ、ソルのおま×こ、壊れちゃ――おおんっ!?♡ うお゛ッ!!♡ナニしてっ――お゛ぉおおおっ!!♡ヌかないれっ――ぐっほおおおっ!?♡ めへっ♡め、めくれる……っ!♡おっ♡おっ♡お~ッ!?♡ま×こ……で、出ま、ひゅううっ……!!♡」
「な、なんという吸い付きか……! これは……名器などでは済まないぞ……!」
守護者は、女神の子宮口を貫き、胎内の最奥まで辱めていた棒をゆっくりと引き抜いていく。狭まった膣肉が吸い付いて、食い込むひだを巻き込まないように、わずかに抜き差しを繰り返しながら……ぢゅぼんっ!と乙女心を凌辱する音を脳髄まで響かせ、粘液が糸を引く先端を露わにした。
「……この棒……まさか……!」
女体から引き抜いた棒――黄金に輝く装飾が施された太刀は、帯びた神性によってわずかに光を放っていた。
女神の肉汁でねっとりと濡れた黒色の鞘を引き抜くと、隙間から強い光が漏れ広がり――すらり、と伸びた刀身から、雲間から差す陽光のように麗しい煌めきが溢れ出す。
「…………天崇の御神体……〝アメノムラクモ〟……!」
此の地を守る〝刃〟として機能してきた男が白刃を翻し、塞がれた信仰の祭壇に風を呼ぶ。男に背負われていた形代と共鳴して生まれた光の渦風が逆巻き、異教のソウリョクに満ちた体液を蒸発させながら淫猥な空気を浄化する。
輝く刃の切っ先から溢れる光は、かつて託された〝攘夷〟の意思に呼応し――長き眠りに就いていた天崇信仰の脈動を全国へと行き渡らせた。