※この作品はR-18です。

パリスちゃんのドキドキマスターのお部屋探訪   作:嶺月

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パリスちゃんをイジメたい、ただそれだけです


パリスちゃんのドキドキマスターのお部屋探訪(前篇)

「ギリシア兄弟対決、開催します!」

 マシュさんとダ・ヴィンチさんを従えたマスターが、観ているだけで元気になれそうな太陽のような笑顔で宣言した。サイドでまとめた綺麗(きれい)な赤毛がピョコンと揺れる。僕の隣には‐僕の記憶より大分老けた‐兄さん、向かい合うのはディオスクロイのお二人。

 僕たちサーヴァントは各々の気性に応じて訓練するけど、たまにマスターの思い付きの遊びに付き合う事がある。この突発的なイベントに対するサーヴァントの反応は様々。一緒になって楽しむ人も、戦えれば何でもいいという人も、厭々(いやいや)付き合う人もいる。

 僕はマスターが楽しいのならそれはそれで、と思う。兄さんはどう思っているか聞くと、「カルデアには時々訳の分からない特異点も舞い込んでくるし、マスターだって息抜きしたいだろうさ」という答えが返ってきた。あまり気乗りはしないけど、マスターの為になるならしょうがない、というスタンスらしい。僕が今日の相手について、ポルクスさんはともかくカストロさんは断固拒否しそうだけど、と言うと兄さんは苦笑いしながら僕の髪をくしゃくしゃっとした。兄さんが何を言いたいか良く判らないけど、多分僕はまだ子供なんだろうな。

 お二人は何やら話し合っているけど、僕と兄さんは役割分担が明確なので特に相談はしない。兄さんが前に出て壁、僕は後ろからアポロン様をひたすらぶつける。ディオスクロイのお二人は本当なら二手に分かれて、一人が兄さんの牽制(けんせい)、もう一人が僕を攻撃したいはず。でも特殊な双子霊基のお二人は離れることができない。そして二人がかりでも、防御に回った鉄壁の兄さんをそう易々とは崩せない。星座にまでなったお二人を相手に言うのはひょっとしたら傲慢(ごうまん)かもしれないけど、この戦いは僕たちの方が有利だ。

 

「始め!」

 マスターの合図と共に、僕は兄さんの背後に隠れてアポロン様を構える。放っておけば一方的に僕から攻撃されるのがわかっているカストロさんとポルクスさんは、カストロさんを半歩前にして、兄さんを一刻も早く攻略するために、兄さんの元へ殺到(さっとう)し…間合いに入る直前でカストロさんはくるりと後ろを向いた。

「お?」「え?」

「ふんっ!」

 戸惑っている僕ら兄弟をよそにカストロさんの気合が響き、ポルクスさんが空を舞っていた。どうやらカストロさんの手を踏み台に、タイミングを合わせてポルクスさんが跳躍(ちょうやく)したようだ。凄い高さだけど、空中ではアポロン様を避けることはできない。僕が勇んでアポロン様を連続射出しようとすると、僕の視界からポルクスさんが掻(か)き消えた。

「へ?」

 見失ったポルクスさんの影を求めてきょろきょろしていると兄さんの声が響く。

「パリス、前だ!」

 なぜかポルクスさんは兄さんのすぐ後ろ、僕のすぐ前にいた。そのまま突進してくるポルクスさんの勢いに、僕は思わず目をつぶってしまい…

 ぽふっと優しく頭に手を乗せられた。恐る恐る目を開けると、ポルクスさんの笑顔が目の前にあった。

「はい、これで私達の勝ちです」

「はい、勝負あり~!勝者ディオスクロイチームには、食堂無料チケット一週間分を進呈しま~す!」

 審判役のダ・ヴィンチさんが僕たちの負けを宣言した。まだ誰もダメージを負っていないけど、華麗に兄さんを躱(かわ)して僕に到達したお二人の作戦勝ち、という事みたいだ。それにあんまり情けない姿を見せてしまったので、抗議する気にもならない。

「凄いね!双子の特性を活かした高速移動、いや瞬間移動だ」

 ダ・ヴィンチさんの称賛(しょうさん)で僕にもトリックの正体がわかった。つまり「離れることはできない」ポルクスさんが、敢(あ)えてその制限を越えて高く跳躍(ちょうやく)した結果、急激にカストロさんの傍(そば)に引き戻される。その結果ポルクスさんは空中から地上に瞬時に移動したんだ。

「うんうん、おじさん見事にしてやられたわ。ほんじゃ、俺はこの辺で」

 ちらりとこちらを見た兄さんは、しかし何も言わずにシミュレーターから離脱する。無様だった僕を責めるでもないのが逆に辛い。

「しかしパリスには少し期待外れだったな。後にアレクサンドロスと讃(たた)えられた男も童(わらべ)の内はこんなものか」

「兄さまったら!」

 ポルクスさんが慌(あわ)てて制止するが、カストロさんの評価は今の僕にはちょうど良い。反撃どころか目をつぶって立ちすくんでしまうなんて。マシュさんもダ・ヴィンチさんも、何を言えば良いのかわからずに困っている。全部僕が未熟なせいだ。

 そんな風に自己嫌悪に陥(おちい)っていると、マスターが寄ってきて、慰(なぐさ)めるように頭を撫(な)でながらこっそり耳打ちしてくる。

「パリス、今夜皆が寝静まった頃に私の部屋においで」

 予想外の言葉に呆然としていると、皆三々五々シミュレーターから離脱していく。取り残された僕はマスターの言葉を何度も反芻(はんすう)する。今夜…マスターのお部屋に?

 

 それからの一日はめちゃくちゃだった。お昼の食堂では、今日のメニューには無い料理を三度も注文してエミヤさんを困らせた。午後ノウムカルデアの廊下をフラフラしていると、お爺さんの方の李書文さんに「ほう、酔拳か。しかしまずは基礎からだな」と声を掛けられ、気付くと疲れ切って地面に転がっていた。老師は「精進しろ」と言い残して立ち去っていった。

 そしていつもの僕ならとっくにマイルームのベッドにもぐりこんでいる時間、アポロン様を部屋に残して、消灯時間を過ぎて暗くなった廊下をコソコソと歩いている。

 マスターは何のお話なんだろう?ひょっとして昼間の模擬戦の不甲斐(ふがい)なさをお説教されるとか?でもわざわざこんな時間に呼ぶなんて、ひょっとして…ひょっとして!ど、どど、どうしよう、そんなこと、僕にはまだ早いような、いやいや、勘違いかもしれない、とにかくマスターの部屋に…こんな夜更けに女の人の部屋に入って良いの?誰かに見つかったら怒られるかも、でもマスターに呼ばれたんだし、ただの冗談でマスターが忘れてたらどうしよう…

 何も思考がまとまらないまま、マスターの部屋に着いてしまった。着いてしまったからには、もう入って用件を確かめるしかない。何度も何度も深呼吸して扉をノックする。その音が思いがけず大きく響いたのと、マスターがもう眠っていたらどうしようという心配で、心臓をバクバクさせていると、幸いなことに直ぐに扉が開いてパジャマ姿のマスターが笑顔で出迎えてくれた。マスターの、パジャマ。着心地の良さそうな、オレンジの木綿地に様々な動物のデフォルメされた顔がいっぱいプリントされた、可愛らしいデザインのパジャマ。普段のカッチリしたカルデアの制服とは全然印象が違う。ぼうっとその可愛らしい姿に見惚(みと)れていると、ん?と小首をかしげたマスターは扉から一歩退いて手招きしてくれる。誰かにこんな所を見られてはいけないので、誘いに応じてそそくさとマスターの部屋に入った。背後で閉まる自動ドアの空気音が早く次の行動に移れと僕をせっつく。

「あの、マスター、こんばんは」

「はい、こんばんは、いらっしゃい」

 取り敢えず口を開いたら出てきた、僕の間抜けな挨拶(あいさつ)にも優しく応えてくれたマスターは、そのまま部屋の隅にあるベッドに腰掛け、傍らをポンポンと叩く。だけど女の人のベッドに座ったりして良いのだろうか。同じ側の手足を出しながらギクシャクとマスターの示す場所の前まで来て、ウジウジと迷っているとマスターはもう一度ベッドを叩いて早く早くと急かす。

「それじゃ、失礼します…」

「そんなかしこまらなくて良いよ、パリスはお客さんなんだから、堂々としなきゃ」

「えっと、はい」

 なんとか適度な距離-のつもり-に腰掛けても、ソワソワして膝の間に挟んだ手をモジモジと擦(す)り合わせてしまう。

「カチコチだねぇ。ホットミルク淹(い)れてあげよっか」

と、僕の返事を待たずに、マグカップに注いだ牛乳を温めて手渡してくれる。お腹がポカポカすると確かに落ち着いてきた気がするので、思い切ってマスターに呼び出した理由を尋ねる。

「ん?ホラ、模擬戦の後あんまり落ち込んでたから、慰(なぐさ)めてあげようかなって」

「ななな慰めるって、どうやって…?」

「分かってるクセに。男と女がこんな時間にする事なんて一つだよ」

 そう言ったマスターは悪戯(いたずら)っぽい笑顔を浮かべたまま、僕の顎(あご)をクイッと上に向けてゆっくりと顔を近付けてくる。少しずつ距離を詰める唇に、薄くリップを塗ってあるのに気付いて、僕の為にと思うとカッと頭が熱くなる。

「パリス、目を閉じて…」

 囁(ささや)きながら、自分も長い睫毛(まつげ)に縁取られた瞼(まぶた)を閉じたマスターに合わせて、僕もギュッと目を閉じて唇を引き結ぶ。ほんの数瞬で重ねられた柔らかくて温かい唇から、何かもっと柔らかくて温かくて湿った物が伸びてきて、僕の唇を何度もなぞる。硬く閉ざした唇がその優しい動きに解きほぐされて小さく開くと、隙間からそのナニカがヌルッと入ってきて、僕の口の中を泳ぎ回る。刺激を受けて口元の力が緩み、隙間が大きくなると、それはもっと大胆に僕の中に入って歯茎や舌の根を丁寧に舐め回し、その温かさと柔らかさで気持ち良くなった僕は陶然(とうぜん)となってしまう。忘我の片隅で、この温かい心地よい何かはマスターの舌なんだろうと想像し、同時にこれがマスターのキスの味なんだと理解した後頭部がカっと熱くなる。

 気持ち良くして貰っているだけでは申し訳ないので、僕からもマスターの口へと舌を伸ばすと、嬉しそうな笑顔を作ったマスターは、僕の顎(あご)を上向かせていた手を頬(ほお)へと動かし、耳の周りを撫(な)で回してくれる。兄さんに頭を撫でられるのとは違って、マスターの細い指で髪を梳(くしけず)られると体がポッポッと火照ってくるけど全然嫌な感覚じゃない。

 しばらく髪や頬を撫でていたマスターの手は段々下に下がって、今度は背中を優しく撫でさする。それがとっても気持ち良いので、僕も真似をしてマスターを抱き締めて背中を撫で回す。その間もキスは続いていて、お互いに溢(あふ)れ出る唾液(だえき)を音を立てて啜(すす)り合う。唾(つば)に味なんて無いはずだけど、それがマスターの物だと思うと、さっき飲んだミルクよりも甘い気がするから不思議だ。

 

 しばらくそうしていると、突然マスターの手はもっと下に降りて僕のお尻を摘(つ)まんだ。

「ひゃうっ⁉」

 びっくりして思わず口を離して叫んでしまう。マスターはディープキスの間に口の端から零(こぼ)れた‐僕の物かマスターの物かわからないけど‐唾液をぺろりと舐め、そのまま僕のお尻を揉みながら問いかける。

「今度は真似してくれないの?」

「え?お、お尻は…その…」

 マスターに求められていると思って、覚悟が定まらないまま、そのままマスターの背中の下の方に微妙に動かしてみる。でもマスターの女の子らしい部分までは行きつかない。僕の逡巡(しゅんじゅん)をよそにマスターはお尻から手を放して、いつも僕の上着をばんざいさせて脱がせ、現代風に言えばキャミソール型のアンダーシャツもギリギリまで捲(まく)り上げ、僕の上半身を裸にしてしまう。

 そしてあらわになった乳首にさっきまでのキスとは違った、優しい触れるようなキスを数度浴びせる。

「へ?あの、マスター、僕、そのあの、男の子なんですけど」

「良いから良いから。男の子でもここは気持ちいいでしょ?」

 そう言ってマスターはキスだけじゃなくて、舌先でくすぐる様に舐(な)めたり、ちょっと力を入れて転がしたりした。すると、確かになんだか先っちょがむずむずして、くすぐったいような気持ちいいような不思議な感覚が生まれる。

「ほら、乳首が大きくなってきた。綺麗なピンク色…サクランボみたい」

 マスターは嬉しそうに笑うと、乳首全部を口に含み、ころころと転がす。マスターが喜ぶのは良い事だけど、なんだか遊ばれている気がする。なんだか男として情けない、と思ったので今度は勇気を出して反撃を試みる。

「あの、マスター」

「ん?ひょっとしてあんまりダメ?」

「そうじゃなくて…その…あの…僕も…」

「ん?」

 こんなエッチなことをしながら、まるで無垢(むく)な少女のように小首をかしげるマスターに、思い切って告げる。

「あの…僕も、マスターのお…胸を、触ってみたい、です」

 言い切ってしまってから、拒絶されたらと思ってぎゅっと目を閉じてしまう。

「ふ~ん…私の『おっぱい』揉んでみたいの?」

 思わずエッチな言い方をしそうになって、慌(あわ)てて直した言葉を使ってマスターが聞き返してくる。恥ずかしがらせてからかってるんだと思うけど、わかっていてもその響きに顔から火が出そうになる。でもやっぱりマスターの体に触ってみたいので、なんとか頷(うなず)く。

「勿論(もちろん)OKだよ。ほら!」

 そう言ったマスターはパッと両腕を開いて見せる。まるで僕を迎え入れるようなその仕草に、遠慮しないで触って良いという事だと判断して、そっとそのパジャマを持ち上げる膨らみに恐る恐る手を伸ばす。

「服の上からで良いの?」

 すると、パジャマの上からで本当に満足できるのかと、問いかけられてしまう。勿論(もちろん)その、マスターの裸を見てみたい。今の気分はマスターに主導権を握られっぱなしでちょっと悔しいのと、マスターに受け容れられて嬉しいのと半々。しかし今は初めての…その、マスターとの…セックスを進めたいから、マスターの誘いに従ってパジャマを脱がさせてもらう。胸を触りかけて止めた手を少し上に動かして、パジャマのボタンを一つ一つ外していく。

 二つ目を外したところでマスターの綺麗(きれい)な肌がチラリと見えてそれだけでクラクラするけど、もっと見たいと言う気持ちのままに三つ目を外す。今度は薄ピンクのブラジャーと胸の谷間が見えてドキドキする。四つ目でもうマスターの胸は全部まろび出て、思わずそのまま触ろうとするとマスターの手が遮(さえぎ)る。

「パリス、焦らないで。全部脱がせて。この際だからズボンも、ね」

 視線はもう全部見えてる胸に釘付けだけど、言われた通りボタンを兎に角全部外す。マスターは袖から腕を抜いて上をベッドの脇に放ると、立ち上がってズボンを軽く引っ張って僕を促(うなが)す。無言の要求に従ってマスターの前に跪いて、ズボンを引き下ろすとブラジャーとお揃いの薄ピンクのパンツが目に飛び込んでくる。マスターは足首に引っ掛かったズボンを引き抜いて、軽く蹴飛ばすように上着と同じ所にズボンをどける。その間何の衒(てら)いも無い、真ん中に小さなリボンがアクセントになったパンツから目を離せなかったのだけど、そのリボンのずっと下に染みが出来ているのに気付いた。思わず手を伸ばして確かめようとすると、マスターが小さな悲鳴をあげる。

「あんっ…胸を触りたいんじゃなかったの?」

「ご、ごめんなさい!その、何だか汚れがあるように見えて…」

「ああ、女の子はね、男の子を感じるとそこが濡れてくるんだよ、知らなかった?」

 成人した僕なら経験として持っていた知識かもしれないが、そんな事は全く知らなかった。考えたこともなかった。不思議と感心が半々の気持ちでマスターのパンツを見つめると、マスターは僕の耳元で

「パリスとキスしながら、これからエッチなことするんだって期待して濡れちゃったんだよ」

とそっと囁(ささや)いて耳をペロンと舐(な)めた。

「ひうっ」

「ふふっこのままそこを触る?それともおっぱいにする?」

「あ、それじゃお…胸を触りたい、です」

「おっぱいでいいのに。恥ずかしがり屋さん」

 マスターにつられて、またおっぱいって言いそうになって慌てて言い直した僕をからかいながら、マスターは後ろに手を回してブラジャーのホックを外した。カルデアには別の生き物みたいな凄い胸の人がいるけど、マスターはそういう風ではない。でもその分乳首がツンと上を向いていて、触ったら指を弾き返しそうにプルンと揺れている。桜色の乳首に誘われるように、綺麗(きれい)な形の膨らみの頂点に触れると、マスターが嬉しそうにまた頭を撫(な)でてくれる。自信は無いけど気持ち良かったというサインだと思って、そのままベリーのようなピンクの突起を、さっきマスターが口でしてくれた風に指で再現する。すると段々大きくなってきた気がして、思わず摘(つ)まんで大きさを確かめてしまった。

「んっ…」

 マスターの声が何かを堪(こら)える風だったので焦ってしまう。

「ごめんなさい、痛かったですか?」

「大丈夫、気持ちよかったよ。えっちな声我慢しようとしただけ。でもそこは敏感だからそっとね。それともっと全体を揉んでくれると嬉しいな」

「なんだか大きくなっていませんか」

「パリスの乳首も大きくなったでしょ。おちんちんと一緒で乳首も気持ち良いと勃起(ぼっき)するの」

「勃起?」

「えっちなこと考えて大きくなったこと、無い?」

 股間を見直す。そんな事有っただろうか?

「そっか、まだか。うん、大丈夫。今日は別の準備してるし」

 彼女が言いたい事が良くは判らないけど、大丈夫だと、さっき言われたようにおっぱい全体を揉みしだく。思った通り凄い弾力で、自在に形を変えては、指を離すと直ぐに元の形を取り戻す。僕も少しずつ大胆になってきて、マスターがどこを触られたら嬉しそうか、ちょっと窺(うかが)う余裕ができる。

「そう、上手だよ…ね、パリスも乳首舐めてみない?」

 誘われるままに鮮やかな果物に口付けようとして、ちょっと考えが浮かぶ。

「あの、胸の間に顔を埋めてみて良いですか?」

「ん?谷間が良いの?赤ちゃんみたいだね…良いよ、ママに甘えてごらん」

 また子供扱いされてしまったけど、本当になんだか母親に甘えていた幼子の頃を思い出して、そのまま顔を両側から包み込む柔らかい丘に、スリスリと顔を擦(こす)り付けてしまう。

「私のおっぱい、そんなに大きくないけど嬉しいもの?」

「はい、素敵ですよ。柔らかくてあったかくて」

「見るからに私より大きい人もいるでしょ」

「でも、その…僕はその、マスターの…その、おっぱいが一番素敵だと思います」

「ありがと。撫(な)で撫でしたげる」

 言ったマスターは右手で頭を、そして左手でまたお尻を撫で回す。さっきはびっくりしたけれど、改めてお尻を触られているととっても気持ちが良い。もっともマスターの手が表面だけで無くお尻の奥、穴の傍(そば)まで来ると気持ちは良いけど、ちょっとギクッとしてしまう。

 僕もマスターを抱き締めて、今度はスベスベの素肌をちょっとマスターのえっちな指の動きを意識しながら、肋骨の凸凹をなぞるように撫でて、お互い密着して体温を分け合って過ごした。

 

 しばらく快感より穏やかさに満ちたひと時を過ごすと、マスターからステップアップの提案がでた。

「パリス、私のあそこ…さっき濡れてたところ、触ったり舐(な)めたりしたく無い?」

「おまた…女の人の一番大事なところ、ですよね?」

「そう、今日はやめとく?」

「いいえ、触りたいです…その、最後までマスターとしたい、です!」

「良いお返事。それじゃ…きゃっ⁉︎」

 マスターは一旦僕を抱きしめていた両腕を解いて、パンツも全部脱ごうとしたのだろうけど、一番えっちな所を触って良いと言われた僕は、そのほんの少しの時間が待てなかった。僕の軽い身体でも油断した女の人を押し倒すくらいはできる。マスターをベッドに押し付けて、パンツの布地を脇に退けて初めて見る女性の割れ目に吸い付く。

「やんっ、パリスったら意外と強引なところが有るんだ…んふふ、良いよ、好きにしてみて」

 マスターの追認を受けて、なんだか不思議な匂いのする、乳首より少し淡い色合いの-僕自身の影ではっきり見えては居ないけど-ビラビラを、一枚ずつ丁寧に舐めていく。僕の舌が触れる度に、マスターが悦びの声をあげて僕を興奮させる。何度も何度も右へ左へと未熟だけど懸命な口愛撫(あいぶ)を繰り返していると、最初はちょっと湿っているかなという程度だったマスターのおまたは、どんどんヌルッとした液体を奥から送り出してきて、汲(く)めども尽きぬ聖杯へと変化していった。何とか溢(あふ)れるのを阻止(そし)しようと、舌を駆使するけど全く追いつかない。とうとうこぼれた粘液は蟻の門渡り(ありのとわたり)を超えてキュッと窄(すぼ)まったお尻の穴を濡らす。ここは流石に勢い任せでは舐められない。

「マスター…その、あの、おし…りまで、濡れちゃいましたけど…」

「綺麗(きれい)にはしてるけど…それよりもっとあそこ、舐めて欲しいな」

 マスターの要求に応じてワレメに戻り、コンコンと湧き出るマスターのおつゆを音を立てて啜(すす)ってみる。舐めるのとは違ったマスターの嬌声(きょうせい)が僕の耳を叩く。他の音色も聴きたくて、舌だけでなく指も投入する。ヒダヒダの形を確認するように触った後、思い切ってワレメの奥まで指を入れてみようとした。

「痛っ!」

 するとさっきまでは何をやっても、少し余裕のある甘い声をあげていたマスターから悲鳴が上がる。

「ご、ごめんなさい!」

「ううん、びっくりしたけど大丈夫。ただ私も…その、膣内(なか)までは経験なくって。隙間に差し込む感じでそっとお願い」

「え?経験が無い…それじゃ、僕が初めてを⁉」

 今までのいかにも男女の事を知っている風な、マスターからの意外な一言にびっくりして、何だかデリカシーの無い質問をしてしまう。でも反省する余裕もない。それは…それはつまり、僕がマスターの処女を…

「ん?そこはその、後のお楽しみ、ね」

 すると僕の失礼な質問を気にした風もなく、マスターは悪戯(いたずら)っぽく笑って続きを促(うなが)す。お言葉に甘えて、マスターに負担をかけないようにそっとワレメのなかに人差し指を挿し入れる。そこは本当に狭くて、マスターがまだ男の人を受け入れたことが無いと‐疑った訳では無いけど‐確信できる。粘液でヌルヌルになった細い洞窟の壁を、痛くないように気を付けてそっと撫でると、それだけで刺激が有るようでマスターは高い嬌声(きょうせい)をあげる。ゆっくりゆっくり人差し指を差しつ戻しつしながら、ふと思いついて手持無沙汰の左手で、マスターの引き締まった筋肉の上に柔らかな肉が乗った太ももを撫でたり軽く摘まんだりしてみる。

「ん…それ良いよ、パリス。女の子を悦ばせる素質有りそう。私以外にしちゃダメだけどね」

 ちょっと冗談めかした誉め言葉に誇らしくなる。せっくす?は勿論サーヴァントの本分には程遠いけど、一つでもマスターを喜ばせる方法があるのは良い事だと思う。

「あ、んんっ…。ね、太ももだけじゃなくてお尻も揉んで欲しいな。やっぱりパンツ脱いじゃうから少し待ってくれる?」

 マスターの反応に気を良くして、しばらく膣内(ちつない)と太ももを丹念に愛撫(あいぶ)していると、マスターにお願いされる。少し余裕ができた僕は素直に頷(うなず)き、マスターがパンツを下ろしてパジャマの上下の上に置くのを見守る。ベッドにもう一度横になり、僕が触りやすいように足を大きく開いてくれたマスターの足の間に陣取って再びアソコを触ろうとすると

「膣内(なか)もいいけど、あそこの上の所、ちょっと尖ってるのわかる?」

 言われてさっきまではパンツに隠れていたワレメの上の方を見ると、確かに半分皮に覆(おお)われた粒のような物が有る。

「クリトリスって言うの。一番気持ちいい所だからそこも弄(いじ)って欲しいな。結構敏感だから優しくね」

 要望通りクリトリスをそっと触ると、マスターの可愛らしい、でも淫靡(いんび)な声が部屋に響く。予想以上の反応と、今まで知らなかった女性の身体の秘密に気を良くして、そっと突ついているとクリトリスはだんだん勃起(ぼっき)して自然に皮が剥(む)けてしまう。ピンクの淫豆(いんまめ)を見ているうちに、味わってみたいと思った僕はそっと口に含む。ワレメとは少し違う、でもエッチな気持ちを誘う味と香り。唇に挟んだまま、舌先で何度も転がすと嬉しそうな悲鳴を上げたマスターがまた頭を撫でてくれる。

 そこでお尻も触られたいと言っていたことを思い出し、乱暴にならないようにクリトリスの愛撫を続けながら、お尻とベッドの間に両手を差し込む。僕の意図を察したマスターはお尻を軽く浮かせ、僕の手を自由にしてくれた。マスターのお尻はおっぱいよりさらに弾力とハリがあるけど、滑らかな手触りは変わらない。それに少ししっとりしていて掌(てのひら)に吸い付くようだ。お尻を揉みしだくのは、残念ながら膣内(ちつない)やクリトリス程、強い刺激ではないようだけど、力いっぱいマスターに触れるのはそれだけで楽しい。唇や舌が乱暴な動きにならないように注意しながら、マスターの尻肉全体を指を思いっきり広げて掴(つか)んで、ぐにぐにとその弾力を楽しんでいると、だんだんマスターの喘(あえ)ぎ声が大きく速くなっているのに気付いた。そんなにお尻が気持ちいいのかな?と思ってさらに強く揉んでみてもそんなに反応は変わらない。それじゃクリトリスかな、とちょっと強く吸い付いてみると、今度は劇的な効果があった。それならと思い、お尻を揉むのをやめて、もう一度ワレメを縁取るビラビラを愛撫すると、一層マスターのよがり声は高くなり、無意識なのか優しく頭を撫でていた両手で、僕の顔をおまたに強く押し付けてくる。

 何の根拠もなく限界が近いのだと悟り、僕も息を止めてマスターのクリトリスを舐め回し、ビラビラをただなぞるだけではなく少し強く摘(つ)まみ揺さぶる。十数秒後、ひときわ高く嬌声をあげたマスターは足を突っ張って、おまたのワレメに僕の顔がめり込むかと思うほど強く腰を突き出した。するとワレメからは今まで溢(あふ)れていたのとは違う、サラッとした液体がプシュッと噴き出した。

 

 僕の頭を解放したマスターはしばらく荒くなった息を調えていた。

「パリス、素敵だったよ。こっちおいで」

 呼びかけに応じてマスターに頬ずりすると

「ありゃ、潮吹いちゃったのか。ごめんパリス、顔べとべとになっちゃったね」

 そう言って枕元のティッシュで顔を拭いてくれる。

「しお…って言うんですか?」

「そう、凄く気持ちいいとね、イっちゃったときに出るんだ。おしっこじゃないから安心してね」

 マスターのだったらおしっこでも我慢できると思うけど、そう言えばそんな臭いはしない。それに気持ち良かったからならとても嬉しい。

「でもアンダーシャツも濡れちゃったね。良い機会だからパリスも全部脱いで」

 確かにおしっこでなくても、服が肌に張り付くのは気持ち悪い。シャツとズボンを脱ぎ、恥ずかしいけどパンツも下ろし、丁寧(ていねい)にたたんでマスターの衣類の横に並べる。

 それから手で前を隠しながらマスターにもう一度寄り添うと、マスターは僕の背中に手を回して優しく触れるだけのキスをしてくれた。

「パリス、おちんちん隠さないで抱き締めて。私だっておっぱい隠してないでしょ」

 要求されてしまったので、渋々おちんちんを守っていた手をマスターの背中に回し、二人の体の間で圧力に潰れるおっぱいの感触を味わう。

「あの、マスター。僕重くないですか?」

「平気だよ。それよりもう一回チューしよ」

 それからしばらく、二度目のディープキスでお互いの唾液(だえき)を交換しながら、マスターは僕のたまたまやお尻をそっと揉みしだいていた。くすぐったいような不思議な気分になりながら、これから僕もとうとう大人の階段を登るんだ、とマスターには気付かれないように密かに意気込んだ。




本番は後篇で
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