※この作品はR-18です。

パリスちゃんのドキドキマスターのお部屋探訪   作:嶺月

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パリスには予想外のプレイ内容が明かされます。


パリスちゃんのドキドキマスターのお部屋探訪(後篇)

 夜はまだまだ長い。とはいうものの、僕は正直早くマスターの美しい体を貪(むさぼ)りたくて逸(はや)っていた。もっと経験のある男性だったら、こうして身を寄せ合って体温を分け合う時間だって楽しめるのかもしれないけど、初めて女性、それも大好きなマスターの裸体を目の前にした僕にはお預けの極みだった。とは言ってもワレメに吸い付いた時ほど焦ってはいなかったので、勇気を出してマスターにおねだりする。

「あの、マスター」

「ん?」

「そろそろ、あの、その…始めませんか?」

「むぅ、今日はずっとリードするつもりだったけど、意外とパリスはやる気満々だよね。求められてる感じがして嬉しいけど。それじゃ、ちょっと待ってね」

 そう言うとマスターはベッドから降りて、裸のままクローゼットを少しゴソゴソすると、中から黒光りする変わった形の棒にベルトのついたナニカと、半透明の液体の入った筒を持ってきた。

「ジャッジャーン!カーミラさんから借りた特別製のペニスバンドとローションだよ!今日に限って、マシュがお部屋のお掃除を手伝いますって言った時はどうなるかと思ったけど、隠し通しました!これでパリスを天国に連れていってあげるからね!」

 マスターはビックリするほどハイテンションだけど、残念ながら何が何だか判らなくて、全然付いて行けない。セックスには何か道具が必要な物なんだろうか。こんな事になるなら、恥を忍んで兄さんにアドバイスを受けておくべきだったかもしれない。

「あの、マスター…それは何ですか?」

「やだなぁ、ペニスバンドとローションだってば」

「え~っとこっちが?」

「ローション」

「それじゃこっちが?」

「ペニスバンド」

「えっと…僕良く判ってないんですけど、セックスに道具が必要なんですか?」

「普通にするなら要らないんじゃないかな。でも私達には必要でしょ」

 そう言ったマスターはペニスバンド?を腰に装着する。マスターのその、あの部分が隠れてしまうのだけど、使い方は合ってるのかな?

「もう一回ごめんなさい、やっぱり僕良く判ってないんですけど、ペニスバンドって何ですか?」

「女の子同士でする時とかに使う、おちんちんの代わりだよ」

「代わり…僕には本物が有るんですけど?」

「でもまだ勃起(ぼっき)しないんだよね?指入れてみて解った筈だけど、私のあそこにはそのままじゃ入らないでしょ?男の子はもう少し大人になると、エッチな気分の時おちんちんが硬く大きくなるの…私も本物を見たことは無いけど。そうしたら女の子の膣内(なか)に入るようになるんだよ」

「その…じゃあそれは判りましたけど、僕が付けるんじゃ?」

 マスターの、僕のおちんちんが役に立たないという言葉の理由は判ったけど、マスターが付けたのでは何にもならない。取り敢えず外して僕がペニスバンドを付けなくては。

「あ~やっぱり勘違いしてたか…あのね」

 そう言って真剣な顔で僕を覗き込むマスターにコクリと頷く。

「ごめんね!私の初めてはマシュに捧げるって決めてるの!」

 衝撃の-でもないけど-告白の真意がわからない。マスターにとってマシュさんが特別なのは解る。初めてをマシュさんに捧げたいと言うのも、わかる気がする。それじゃあマスターがセックスで僕を慰(なぐさ)めてくれる、というのはやっぱり僕の勘違いだったのだろうか。

「マスター、それじゃやっぱり今夜はここでお終いに?」

「最後までするよ?」

「でもマスターはその…処女を守るんですよね?」

「勿論!私がペニバン付けてるんだから解るでしょ、私がパリスのお尻を犯すの!」

「え~っ‼︎」

 今度は本物の衝撃が僕を襲う。なんで女の人が男のお尻を⁉︎

「そんなに不思議?前にギリシアでは同性愛とかそんなに珍しくなかったって、ダ・ヴィンチちゃんが言ってたし、お尻でするのもそんなにおかしな事じゃ無さそうだけど」

「その、そういうのは確かに有るそうですけど、僕はこれでも王子ですから。そう言うのは従者の役回りで…」

「ふっふ~ん、じゃあパリスは私の何?」

「…サーヴァント、です…」

「じゃ、何の問題もないよね!大丈夫、ローションも用意したし優しくするから!」

 そもそも僕を慰(なぐさ)める為だったんじゃぁ、とは思うけど、マスターの笑顔に思わず頷(うなず)いてしまった。ああ、どうして僕はいつも深くものを考えないのかなあ!

 

「それじゃ動作確認。パリス、コレを口に含んで全体を舐(な)め回して」

 マスターが腰に手を当てて胸を張ると、プルンとそこまで大きくはないけれど、美しい造形の胸が揺れる。でも今僕が見るべき場所はもっと下だ。マスターの股間から生えた、とても自分のおちんちんがいずれはこうなるとは思えない、大きくてグロテスクなおちんちんの模造品。

「マスター、その、ローションとかでヌルヌルにするなら、舐(な)めるのは意味が無いんじゃ…」

「カーミラさんに借りた特別製って言ったでしょ。ほら、こうやって擦(こす)ると、本物の男の人みたいに気持ちよくなるんだよ」

 そう言ったマスターは、自分の手で黒光りする大きなおちんちんをしごいてみせ、気持ちよさそうに目を細める。奇妙な事だけど、マスターが自分で自分の-偽物だけど-モノを愛撫(あいぶ)して官能を感じる姿は、僕にえも言われぬ興奮を呼び起こした。

「それじゃ、舐めます…」

 そう言ってマスターの前に跪(ひざまず)いて手を添えるとマスターが小さく呻(うめ)く。何か失敗したかとマスターの顔色を窺(うかが)ったが、嫌そうな顔ではない、寧(むし)ろ紅潮した頬は快感と期待に満ちているように見える。どうやら本物の身体みたいに感覚があると言うのは本当みたいだ。

「最初は無理せずに、舐めるだけで良いからね」

 マスターの言う通り、まずは口に唾(つば)をいっぱいに溜めて黒光りするおちんちんにまぶしていく。根本から先っちょまで満遍(まんべん)なく舐めてみたが、マスターの反応は先の部分の時に良かった気がする。

「この辺が気持ちいいですか?」

「そうね、先の方を丁寧(ていねい)に舐めつつ、空いた手で胴を…ふふっ」

 急に笑い出したマスターにキョトンとすると、マスターが心情を説明してくれる。

「エッチな気分に浸(ひた)ってた時はクリ…とか言えちゃってたけど、少し冷静になると結構恥ずかしいなって。本物の身体だったら正直にどうして欲しいとか言えてたかな」

 自分に置き換えて想像してみる。マスターにおちんちんのどこを舐めて欲しいのか…確かに上手には言えないかもしれない。

「解る気がします」

「でしょ。話逸らしちゃってごめんね。舐めるのは先っぽ。竿(さお)の部分を右手でこう…シコシコって扱(しご)いてくれる?それと空いた左手で色々触って欲しいな」

 マスターの要望に沿ってちょっとくびれてから大きく膨らんだ部分を重点的に舐めつつ、右手で輪を作って胴の部分を上下させる。左手はどうしようかと思ったけど、取り敢えず太ももにそっと触れるか触れないかの距離でくすぐる。マスターはまた僕の頭を撫でてくれた。ひょっとしたら手持ち無沙汰なだけかもしれないけど、上手に出来ているので褒めてくれているような気がしてとても嬉しい。思っていたのとは違う展開にびっくりしたけれど、マスターを悦ばせる事ができるのは幸せだと思う。

「左手のそれ、凄くエッチでドキドキするよ…右手はもうちょっと強く掴(つか)んでも大丈夫そう」

「はい…舐めるのはこのままで大丈夫ですか?」

「ん~…正直物足りないんだけど、どうして貰ったら良いのか解らなくて。取り敢えず色々試してくれる?」

 マスターも初めての事だからそれはそうに違いない。そう思いながらいろいろと舐めているうちに、予想外の事態にもだんだん昂(たかぶ)ってきたのか、僕のおちんちんもちょっとムズムズして、左手で自分のおちんちんを弄(いじ)ってしまう。おちんちん弄りなんて、ほんの子供の時に卒業したはずなんだけど。それを見咎(みとが)めたマスターが早速からかってくる。

「パリス、おちんちん舐めて興奮したの?…ん?それでどこが気持ち良いとかある?」

「へ?あ、そっか」

 自分のおちんちんの気持ちいい場所を探せば、マスターのおちんちんを気持ち良くできる筈(はず)だ。右手はマスターの竿(さお)をしごきながら、左手をあれこれ角度を変えて、自分のおちんちんをいじくり回す。じっくり確認してみると、先っぽと竿の境目の所が特に気になると思い、マスターの僕のよりもずっと大きなおちんちんの、膨らみ始める直前のくぼみを舐(ねぶ)ってみる。

「ん、そこ凄く良いよ…続けて、パリス…」

 やはりこの部分は敏感みたいだ。やっと見つけた場所に唾(つば)をたっぷりと溜め込んでから、丹念に擦り込みつつ、左手はおちんちんを弄りたいのを我慢して、マスターの内腿(うちもも)やお尻を愛撫(あいぶ)する。

「自分より私を優先してくれるの?いい子いい子。それじゃネクストステップ。先っちょを全部口に含んでみてくれる?それで舌で舐め回すの」

 マスターの逞(たくま)しいおちんちんを全部口の中に入れるのは大変だけど、頑張って挑戦する。

「痛っ!ごめん、歯は立てないで」

 しかし残念ながら上手く行かなかったようだ。なんとか口をもごもごさせてみるが、マスターの顰(しか)めっ面は変わらない。

「ん~…パリスのまだ小さな口じゃ無理か。それにしても気持ち良いのより、痛いの方がはっきりわかるなんて、流石カーミラ謹製(きんせい)…」

「ごめんなさい、上手にできなくて」

「気にしない気にしない、フェラチオなんて所詮お遊びだよ。本番はこれからこれから」

 そうだった。これからこの立派な棒は僕のお尻の中に入るのだ…ほんとに入るのかな?ちょっと戦々恐々としている僕に、ベッドに手を付かせてお尻を突き出させると、後ろに回ったマスターは僕のまだ肉付きの薄いお尻を撫で回す。マスターの白くて細い指が太ももから腰までゆっくりと滑ったり、両手で尻たぶを摘まんで軽く割り開いて僕のお尻の穴を表に晒(さら)したりすると、恥ずかしいのと同時に膝がカクンと砕けそうなほど気持ち良い。それにおしりを触られているのにまたおちんちんがむずむずしてくるのは不思議な気分。

「ん~すべすべ~。それにこんな小さなお尻を触るなんて何だか新鮮。お子様サーヴァントに声をかけるのはちょっと罪悪感があるけど、ジャックちゃんとかはそういう事ちゃんとわかってそうだしなぁ…」

 僕だってまだ子供なんだけどそれは良いんだろうか。いやそんな事より、僕のお尻を触りながら他の子の事を想像するのはやめて欲しい。抗議も込めて手を振り解いてやろうとお尻を振ると、むしろマスターは誘われたと感じたのか、今度は頬擦(ほおず)りしてくる。勘違いだけど僕に集中してくれるならそれはそれで。さっき触り心地を褒めて貰ったけど、すべすべと言うならマスターの頬っぺたも、すべすべしててふっくらと柔らかくて、変な言い方だけどお尻がとっても幸せ。

「ずっとこうしてたいけど、そろそろ準備にかからなきゃ。パリス、お尻にローション垂らすからね」

 準備って何だろう、と思っているうちにマスターはさっきの半透明の液体を上からお尻にたら~っと垂らす。

「ちょっと冷たいです。それに何だかヌルヌルして変な感じ…」

「冷たいのはごめん。人肌に温めておけば良かった。でもこのヌルヌルが大事なのだよ」

 そう言ったマスターは僕のお尻を左右に割り開き、白日の下にさらされた、僕の一番恥ずかしい部分に指で触れる。

「ひゃあぁっ⁉マ、マスター⁉」

「どうしたの、パリス?」

「どうって…そんなとこ、汚いですよ!」

「へ?マシュはともかく普通のサーヴァントはおトイレ行かないでしょ?」

 そう言われてみればそうなんだけど、それでも十年ちょっと培(つちか)った常識が、マスターの揉(も)み解(ほぐ)すような動きと、それに伴って感じる不思議な感覚を頑(がん)として拒む。

「で、でもやっぱり、こんなの恥ずかしいです!」

「まぁそれは判る。でも我慢して。きちんと解しておかないと、多分おちんちん入らないから」

 その返答はむしろ僕を絶望させる。この恥ずかしさは準備段階に過ぎないのだ。本番ではあのマスターの腰に付いた逞(たくま)しいものが、僕の中に入ってくるのだと言う。本当に?比較するまでもなく、白魚の様なマスターの細い指でさえ、確かに不思議な快感は有るものの、普段ぎゅっと窄(すぼ)まった所を押し広げられる苦しさを感じているのに。しかし僕の疑問をよそにマスターは指を恐らく根元まで突き入れ、ぐりぐりとお尻の穴を広げようとする。その動きに伴う痛みと快感に思わず悲鳴を上げてしまった。

「ん~…一晩がかりになっちゃうかも。幸いサーヴァントは眠らなくても平気だし、私も一晩ぐらいの徹夜は経験あるし、のんびりやろうか」

「マ、マスター…その、諦めませんか?」

「それは嫌。カーミラさんに無理言って借りてきたんだもん」

 マスターは意地になっているのではないかと思うのだけど、それを指摘しても更に意固地になってしまう気がする。これはもう僕も諦めて協力してマスターを早く満足させた方が良い。

「あの、僕に何かできること有りますか?」

「そうだねぇ。恥ずかしいからかな。力入っちゃってるから辛いんだと思うの。リラックスして力を抜いて」 

 僕のお尻の中をぐにぐにと広げながら、マスターは難題を出す。この状況でリラックスと言われても…

「難しい、よね?よし、他の所を刺激して気を逸らしてみよう。ね、パリスこっち向いて」

「んぁっ、はぁはぁ…ふぇっ?」

 呼ばれて振り向くと、いつの間にかお尻を弄(いじく)る右手をそのままに、身を乗り出したマスターに再びキスされる。もう反射のように舌を伸ばすと、マスターの舌は僕のそれを器用に絡めとって、舌の根元を巧みに刺激してくる。またマスターの左手は、この状況に浅ましく興奮している、僕の膨らんだ乳首をコリコリと転がす。確かに刺激が三カ所に分散されてお尻の違和感はだいぶ和(やわ)らいだ気がする。それにマスターにキスされるのは気持ち良いだけじゃなくて、幸せな気持ちになる。マスターが同じように感じていたら嬉しいのだけど…そんな事を考えながらマスターの巧みな舌技に身を任せているうちに、マスターの指に反応して塞(ふさ)がれている口から漏れ出る悲鳴が、だんだん甘く高くなっていき、その自分の変化に僕がマスターのクリトリスにむしゃぶりついていた時を思い出す。これは多分、さっきのマスターの「イク」というのと同じ状況だ。今度は僕が「イク」のだ。

 それを意識するとさらに昂(たかぶ)ってきて、また自分でおちんちんを弄(いじ)ってしまう。刺激がもう一つ増えて、さらに身体を燃え滾(たぎ)らせる何かが加速する。触っているおちんちんから、何かヌルヌルしたものが分泌(ぶんぴつ)される。何かが分泌されているのはお尻の穴も同じようで、最初は入れるだけで精一杯だったマスターの指は、だんだんスムーズにお尻の中を行き来する。指が奥に入る度に、お腹の中の何かが刺激されて快感が一回り大きくなる。僕の口から飛び出す悲鳴は断続的に続き、キスしていられない。ベッドに手を付いていた手に力が入らず、マスターが普段くるまっているシーツに倒れ込む。なぜか前後にかくかくと動いてしまう腰に合わせて、マスターの指が更に強く刺激してくる。

「あっあっあっ…マスター、何か来ます、来ちゃいますぅ!」

「良いよパリス、そのまま身を任せて。感じるものを全部受け止めて、それでイキなさい!」

 マスターが呼び掛けてくれるけど、頭はぐちゃぐちゃでお腹の熱さしかもう解らない。シーツを握りしめて皺(しわ)くちゃにして、くずおれそうな膝を必死に支えながら、腰の奥から何かがせり上がって来るのを感じていた。そしてとうとう目の前が真っ白になり、甲高い悲鳴を上げる。膝がカクンっとなった所を、乳首を弄っていたマスターの左手が支えてくれて、そっと床に着地する。

「お疲れ様、パリス。どうだった、初めての絶頂は?」

「はぁはぁはぁ…ぜっちょう…この一番気持ち良いのがそう言うんですね…なんか凄いです」

「ふふふっ。もう少し大人になったら絶頂の時、赤ちゃんの素がおちんちんから出るんだよ」

「ん…なにかヌルヌルしたのは出ましたけど」

「先走り…って言うのは違うんだっけ。へ~、男の子も濡れるんだ。お揃いだね」

 そう言ったマスターは自分のおまたに手をやった後、その手を見せてくれる。指はなにかねちゃっとした液体がまとわりついていて、指を閉じたり開いたりすると糸を引く。

「それはさっき僕が舐めてたのとは違うんですか?」

「同じだけどもっと濃いやつ。パリスがよがってるのを見ながら、私も興奮しちゃった。流石にイクところまではいかなかったけど、もうアソコがべとべとで太ももまで垂れてきちゃった。もしアナルセックスでイって、まだ余裕があったらまた舐めてくれる?」

「こんなのをもう一回…自信ないですけど、はい」

「取りあえず、しばらくは休憩ね。ゆっくり息を調えて」

 そう言ったマスターはこれで今日何度目かも忘れてしまったけど、優しく髪を梳(くしけず)ってくれる。マスターの細くしなやかな指の感触が心地よくて、瞼(まぶた)を閉じると意識が遠ざかって…

 

 ハッと気付くと、マスターの優しげな笑顔が目の前にある。

「すみません、僕寝ちゃってました?」

「十分足らずだけどね。変な姿勢だったからそろそろベッドの上に寝せてあげようかなぁ、と思ってた所」

 確かに変な格好だ。膝立ちでベッドに頬を置いた、前にガネーシャ神が貸してくれた漫画の、お見舞いに来てそのまま寝てしまった人、みたい。でもマスターに力仕事をさせる前に起きられて良かった。まだ145cmしかない僕は、人理修復の旅で鍛えられてるマスターには軽いものかもしれないけど、申し訳ないしちょっと恥ずかしい。

「でも一眠りして体力は少し戻ったんじゃない?」

 そう言いながらマスターは僕のお尻を優しく撫でる。確かにだいぶ回復したと思う。そう伝えてもう一度ベッドに手を付いてお尻を突き出すと

「待った。同じ体位は芸が無いわ。ゲイだけに!」

「…?」

「ごめん、今のは忘れて。まずベッドに横になって」

「それじゃお尻隠れちゃいますよ?」

「良いから良いから」

 疑問を抱きながらマスターのベッドに横たわると、マスターは僕の足を持ってその爪先を僕自身の頭の上に動かす。

「自分で足支えてくれる?」

 言われた通りにすると、確かにお尻の穴が上を向いた。直ぐに作り物のおちんちんを宛(あて)がうのかな、と思ったらマスターは僕の太ももやお尻を撫でさすりながら、お尻に顔を近づけて何カ所かにキスをする。それも触れるのではなく、ちょっと痛いかな、と思うような勢いで吸っている。

「マスター?」

「キスマーク。パリスのお尻は私の物ってね」

 そう言ったマスターは今度は穴にまで口付けた。

「あの、おトイレ行かないって言っても…美味しいですか、そこ?」

「美味しくは無い。変な味がするよ。でも私の愛液だって美味しくなかったでしょ?エッチな気分になるの。なんとなく」

 夢中になって啜(すす)った身としては反論のしようがない。僕をやり込めたマスターの舌は、さっき指で充分に解したからか、お尻の中まで潜り込んで再び快感を僕に与える。一回絶頂というのを経験したからか、今度はあまり拒絶することなくマスターに与えられる快感を享受できる。しばらくお腹の中に攻め込んで、僕が悲鳴をあげそうになったところで、マスターは顔を離してしまった。ちょっと残念に思いながらマスターの顔を見上げると、僕と目が合ったマスターはまず無邪気な笑顔を見せると一転、妖艶(ようえん)な雰囲気でぺろりと唇を舐(な)める。

「じゃ、パリス、始めるよ」

 そう言ったマスターは今度こそおちんちんをお尻に触れさせて、たっぷりとローションをかける。息を飲んで見守るが、先ほどの経験が脱力しろと告げるので深呼吸する。

「あの、マスター。手を繋(つな)いでくれませんか?」

「良いよ。左手はおちんちん支えなきゃだから、右手でいい?」

 そう言ってマスターは手を差し出してくれたので、右手で両足を抱えて左手を伸ばしたけど、どうやって繋げばいいか解らなくてまごまごしてしまう。

「違う違う。掌(てのひら)を合わせて指を交互に、そう。恋人繋ぎって言うんだよ」

 恋人…マスターにとっての恋のお相手はマシュさんだけだろうけど、今夜一晩だけでもいい。ほんのちょっとの間でもマスターが僕だけを見てくれるのが嬉しくて、笑おうとしたら涙がこぼれてしまった。流石大人のマスターは僕の気持ちを誤解したりせず、にっこりと笑うと手を添えたおちんちんをゆっくりと進めていく…。

「ん…んぁっ…きつい…」

 最後は指がずぼずぼ動くほど解したのに、指とは太さの全然違うおちんちんに悲鳴を上げてしまう。でもマスターは僕の声に動きを止めたりはせず、ゆっくりと確実におちんちんは直腸の肉を巻き込んで、奥へ奥へとめり込んでくる。今度は痛みの涙がこぼれるけど、僕も泣き言は言わず、ただ深呼吸しておちんちんが根元まで入るのを、足首を握りしめて痛みを誤魔化しながら待ち望む。

 そしてついに黒光りする太くて長いマスターのおちんちんが、僕のお尻の中に全部入った。お腹の違和感を誤魔化すように、深呼吸を繰り返していると、僕の手を離したマスターは僕の頭を抱えて、柔らかな彼女の胸元で抱き締めてくれる。

「頑張ったね、パリス」

 そのねぎらいの言葉で全部苦しいのが飛んでいきそうだったけど、マスターはまだ僕の中でじっとしていてくれる。

「パリスのお尻、凄い締め付けてくる。気持ち良いよ」

「嬉しいです、マスター。でも動かなくて大丈夫ですか?」

「今はまだパリスが辛いでしょ。そういうつもりじゃなかったけど、胸に顔が当たってるし、また乳首舐めて」

 マスターの言う通り、顔のすぐ傍にあるサクランボを唇で挟み、舌で転がす。マスターの嬉しそうな含み笑いを聞きながら、ペロペロと何度も舌を動かす。ただ舐めるだけではなく、指を挿入(い)れられている時に、マスターが僕の乳首を愛撫(あいぶ)していた時の動きを思い出して、唇で押しつぶすように強く挟んだりすると、マスターは嬉しそうに、聴き慣れてきたエッチな悲鳴をあげる。

「パリスはやっぱり女の子を悦ばせる素質があるよね。軽くなら歯を立ててみてもいいよ」

 言われるがままに軽く噛みついてみると、頭の上から痛いのか気持ち良いのか小さな悲鳴が聞こえる。おっぱいの愛撫でお互い気を紛らわしていると、お腹の違和感はだんだん小さくなってきた。

「あの、マスター。そろそろゆっくりなら…」

「そう、じゃお言葉に甘えて」

 そう言うとマスターは、ゆっくりとお尻を引いておちんちんを抜く。半分くらい出た所で、今度はまた時間をかけて押し込んでくる。それを根気強く何度も繰り返すうちに、また少しずつ滑りが良くなってくる。とは言ってもやっぱり指とは太さが違うので、ずぼずぼと勢い良く動かすのは僕が辛いだけではなく、物理的に難しいようだ。それでもそのゆっくりとした動きだけでマスターは快感を得ているようで、僕の見上げるマスターの顔は蕩(とろ)けそうで、半開きになった口元からぽたぽたとよだれが僕の胸に零(こぼ)れる。それを何とはなしに乳首に塗り付けると、ヌルヌルと滑って、マスターがしてくれたのとは違う気持ち良さが生まれた。乳首が良くなると、そちらに気持ちが行って更にお腹の違和感が薄れ、おちんちんが突き込まれた時の、何かがコツンとノックされるような快感だけがどんどん膨らみ始め、僕もマスターの腰の動きに合わせてよがり声をあげるようになる。

「ん…パリスも良くなってきた?」

 僕の声の変化に気付いたマスターは嬉しそうに微笑んで、乳首を弄る僕の手をどけて、ヌルヌルになった僕の乳首を愛撫する。手が空いた僕は、お返しにマスターのおっぱい全体をそっと包み、やわやわと揉みしだく。お互い上半身で愛し合う一方で、下半身は別の生き物のように動いて別の快感を引き出し合う。

 そうやってお互い平等に気持ち良くなっていたつもりだけど、僕のお尻よりマスターのおちんちんの方が敏感だったのか、だんだん喘(あえ)ぎ声が激しくなる。でもおちんちんを激しく動かせないもどかしさを感じているマスターを見て、何とかしてあげようと思った僕は、マスターの胸から手を放して中途半端にお尻から飛び出しているおちんちんを激しくしごいた。

「あんっ…パリス、ありが、とっ。…んぁっ、はぅっ、んぅっ…もう少し、でイケるから…そのまま…お願い…あっ、んぁっ」

 マスターが悦んでくれたので、もう一方の手も胸ではなくお尻や太ももを揉んだり撫でたりする。だんだんマスターの嬌声が大きくなり、腰が意識的ではなく、痙攣(けいれん)するような激しいけど小刻みな動きになっていく。またマスターが絶頂を迎えようとしているのを感じて、お尻に浅くおちんちんを埋め込まれたまま、僕は力強くマスターの身体を愛撫する。

 マスターのよがり声はどんどん大きくなって、遂に限界を迎えたマスターはひときわ高く長い悲鳴を上げると、おちんちんをお尻から抜いて僕の身体にトスン、としなやかな身体を重ねた。

「はぁっ…パリスのお尻、良かったよ。ぎゅうぎゅう締め付けて、最初はそれだけでイッちゃうかと思ったもの」

「そうですか。マスターが満足できたなら良かった」

 そう言って何気なくマスターの黒いおちんちんを掴(つか)むと、マスターからまた悲鳴が上がる。

「ひゃんっ!イッた後敏感になり過ぎるのもアソコと一緒なんだ…カーミラさん凝(こ)り性だなぁ」

 どうやら今のおちんちんを触るのは良く無かったようなのでそっと手を戻す。

「私一人良くなっちゃったね。今度こそパリスを気持ち良くしてあげるから、二回戦、しよ?」

 そう言ったマスターの小悪魔めいた笑顔に抗する術を僕は持たなかった。

 

「今度は僕が上になるんですか?」

「そ。そしたらパリスの気持ち良いように腰を使えるから、今度こそパリスがイケると思うの」

 しばらく休んだ後、マスターが仰向けに寝転んで僕が跨(また)るように言ってきた。マスターのおちんちんに手を添えると、僕のお尻にしっかり狙いを定めて慎重に腰を下ろす。二度目の挿入はだいぶスムーズで、今夜一晩でお尻がゆるゆるになってしまうのではないかと少し心配になる。

 まぁ僕のお尻は緩くなってもどうってことは無いけど、生前のギリシャで尊敬する男性に抱かれた少年はどうだったのかとちょっと気になる。

「パリス何か考え事?」

「何でもないです、それじゃ動きます」

 宣言したものの僕自身の締め付けで、なかなかおちんちんは抜けない。何とか半分くらい抜けたところで、にっちもさっちも行かなくなってしまった。

「ねえパリス、抜いたり挿(さ)したり上下に動くんじゃなくて、そのままの高さで腰を前後に振ったり回したりしてごらん?」

 見かねたマスターのアドバイスに従って腰を前後に振ってみると、その度にあのコツンとお腹の中で何かが当たる感触が有って、凄く気持ちが良い。調子に乗ってくねくねと腰を回したりしながら、悦びの声をあげる。

「んっ、んぁっ…はぁっ…流石マスターです、凄い気持ち良いです!」

「エッチのテクニックにマスターかどうかは関係ないなぁ…」

「でもっ、んぅっ、これ、おちんちん、を擦(こす)れてない、気がするけど…マスター、は、はぁっ、ちゃんと気持ち良いですか?」

「良いの良いの、今回はパリスが気持ち良くなるための二回戦だし。それにパリスの白くて細い腰がウネウネするの見るとこう、視覚的に来るものが有るよ」

 良く判らないけどそういう物なんだろうか。ともあれマスターが楽しめているなら続けることにする。上下左右だけじゃなくて右回転、左回転。それに腰を動かすだけじゃなくてマスターの体のあちこちを撫で回す。どうしてもおっぱいに目が行くけど、それだけじゃなくて女性らしくキュッとくびれた腰つきやしっかり筋肉がついているようでいて、触ると柔らかな腕、ほっそりとした首筋などどこを触ってもそれぞれに違う感触が楽しい。

「ふふっ、パリスったらくすぐったい。それにしても本当に初めて?私の最初の時なんておっぱいとアソコに夢中だったけどなぁ」

 そう言われるとマスターの初めてのお相手が誰か気になって思わず尋ねる。

「な・い・しょ。それより腰が止まってるよ。頑張って頑張って」

 訊いた瞬間にしまった、と思ったので答えてくれなくて良かった。もし知ったら今後その誰かと上手くやっていけなかっただろう。マスターの女性遍歴(へんれき)の事は忘れて懸命に腰を振り、自分の内から官能を引き出し続ける。続けるうちにまたお腹の中で何かが出ているのか、おちんちんが少し動くようになってきたので上下にも動かしてみると、マスターが嬉しそうに声をあげる。

 少しずつ快感は高まってきている実感があるが、何か一押しが足りないみたい。先程よりも長期戦になったが、絶頂まで上り詰められそうな気配がない。

「パリス、イケそうにないの?」

「はい、もう一押しだと思うんですけど…」

「そっか、それじゃ体位を変えて私が主導権を握ってみようかな」

 そう言うとマスターは僕を上に乗せたまま腹筋だけで上体を起こし、僕のお尻を貫いたままベッドの脇に腰掛ける。僕はマスターの膝の上に座ってマスターと向かい合う体勢だ。そのままマスターは僕が何かを問いかける前に、ベッドのスプリングを利用して大きな上下運動を行う。挿入したばかりの時にこんな激しい動きをされたら痛いばっかりだっただろうけど、今はお腹の中を擦るおちんちんが気持ち良くてしょうがない。最初は少し様子見をしながらだったマスターは、僕が甘い声をあげるのを聞いて自信を持ったのか、休みなくベッドの上で跳ね続ける。

 マスターの一方の手は僕を支えるように背中に回されていたけども、もう片方の手でヌルヌルになった僕のおちんちんを皮の上から掴(つか)んで擦(こす)る。先程自分で弄(いじ)った時も気持ち良かったけど、大好きなマスターがそのきれいな指を、僕のおちんちんから出たヌルヌルで汚しながら触ってくれると思うと、気持ち良さは何倍にも膨れ上がる。

 二箇所同時の激しい刺激は、燃え上がる手前で立ち止まっていた僕の身体を一気に熱くする。指でされた時の最後の辺りと同じく、頭も沸騰(ふっとう)したようで、気持ち良いです、とも言えずにただひたすらによがり声を上げ続ける僕を、マスターは力強く貫いている。おちんちんがしっかり擦れているのでマスターも気持ち良いのだろう。どんどん僕に対する気遣いをなくし、時に僕の体が浮くほどの勢いで抽送を繰り返す。

 やがて僕とマスターの喘(あえ)ぎ声は溶け合って、隙間なくマスターの部屋を埋め尽くす。このままでは壁や扉の遮音(しゃおん)能力の限界を超えて、睦み合う様子が外に漏れ聞こえるのではないかと思うほど高まっていった。

「イク、イク、イク…凄い、パリス、締め付けてくるよ!」

「マスター、マスター…大好きです、ああ、何か来る、来るっ!」

 お互いの言葉を確認する余裕もない。繋がった部分が生み出す快感に理性は押し流され、ただひたすら遠慮なしに嬌声を張り上げ、お互いの身体が離れて行かないようにと、きつく抱きしめ合う。全身で感じる相手はもはや男でも女でもなく、快感を与え合う愛欲のケダモノ。最初の恥じらいや気遣いは、今や千里の彼方へと飛び去り、涙と汗と涎(よだれ)を流しながら、ただ二人とも自分の腰から全身を痺(しび)れさせる何かに夢中になる。

 そのまま果てしなく続くかと思われた貪(むさぼ)り合いは、とうとう二人同時に終焉(しゅうえん)を迎えた。

「「あぁっ!あぁ~っ!」」

 全く調和の取れていない、しかし完全に同調した叫び声をあげた後、僕たちは乱暴な上下運動を終えた。しばし一言も交わさないまま、荒い息を漏らしながら頬擦(ほおず)りして、情熱の残り火を確かめ合う。お互いの目や口から流れ出た液体が、混ざり合って滴(したた)り落ちるのを感じながら絶頂の余韻(よいん)に浸った。

 

 ようやく落ち着いた僕が、マスターの膝からバランスを取りながら降りると、マスターは今夜の営みを演出してくれたペニスバンドを腰から外し、破損が無いかチェックすると素っ頓狂(すっとんきょう)な声をあげた。

「え?マスター、どうしました?」

「どうしたはこっちの台詞!お尻痛くない?大丈夫?」

「へ?まぁちょっとは…でもどうして?」

「血が付いてるよ、乱暴にし過ぎたみたい」

「あ~…でもまぁ、サーヴァントだからすぐ治りますし、それに…」

「なに?」

「ほら、その…女の人も初めての時は血が出るって…」

「そっか…なるほど、初めての証か」

 納得したらしいマスターは、ティッシュで丁寧(ていねい)に汚れを拭き取った。記念に下さいと言ったら流石に引かれるだろうか。そんな事を考えながらその様子を見つめていると

「ほらパリス、いつまでも裸じゃ風邪ひくよ」

「あ、はい」

 ヘンタイじみた思考がバレないよう、慌ててマスターの言葉に頷(うなず)いて渡された服を着ようとして、アンダーシャツが濡れていたのを思い出す。

「そういえば…どうしよう」

「ん?あ、私が濡らしたんだった。仕方ない、パジャマ貸してあげる」

 そういうと自分は元通りの、オレンジのパジャマを着たマスターが、クローゼットから水色のストライプのパジャマを出してくれる。嬉しかったけど、サイズがぶかぶかで、これでは部屋に戻る途中誰かに出会ったら、怪しまれること間違いなし。そしてサーヴァントは本来睡眠不要なので宵(よい)っ張(ぱ)りの人も結構居る。

「う~ん、誰にも会わずに部屋まで帰れるかな…?」

「ん?今夜の事秘密にしたかったの?」

 そう言ったマスターは、チラッと天井を見上げてすぐ視線を戻す。少し気になる動作だけど、天井には何も無い。何だったのかな?

「それじゃ今夜は泊まっていきなよ。朝には乾いてると思うし」

「へ?泊まるって…でも、その、お布団は」

「一緒のベッドだよ?セックスまでしといて、恥ずかしがる事ないじゃない」

 そう言うとマスターは僕の脇に手を差し込むと、そのまま抱き上げてベッドに寝かせてしまい、自分もその隣で横になる。そんな事を言われても現に恥ずかしかったのだけど、初めてのセックスで疲れ切っていたし、隣にはマスターの体温、掛布団の上からリズムよくポンポンと軽く叩かれていると、徐々に瞼(まぶた)が閉じていく。

「マスター、お休みなさい…」

 こうしてその夜、僕はマスターに添い寝してもらって熟睡することになった。

 

 翌朝、マスターを起こしに来たマシュさんがびっくりするのを、模擬戦の結果で落ち込んでたから添い寝しただけだ、と大嘘で誤魔化すマスターの隣で真っ青になっていたのはまた別の話。




パリスちゃん可愛く描写出来ていたでしょうか。
感想など頂けたら嬉しいです。
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