(この時点で何言ってるか分からなかったらブラバ推奨)
お話のスタート時点からヤサグレ状態であることが基本で、堕ちていく経緯を読んだことがありません。
読みたくなったので書きます!
虹夏ちゃんの受験勉強がピークを迎えた。
とてもバンドしてる余裕がなくなって。
でも勢いに乗りつつある結束バンドとして、活動停止は致命的で。
これまで積んできたものの多くは、間違いなく消えてしまう。
他でもない虹夏ちゃんの強い意見で、サポートドラムに入ってもらって結束バンドのライブを開催した。
ライブは成功した。
・・・成功してしまった。
虹夏ちゃんがいなくても、問題はなかった。
見に来ていた虹夏ちゃんはさびしそうに見えた。
不気味な手触りの不安が肌にまとわりつく。
ライブの打ち上げはなかった。
虹夏ちゃんのいない反省会は居心地が悪くて、そのまま解散となった。
今日はさっさと帰って寝てしまおう。
つい習慣で、晩御飯は打ち上げがあるからいらないとお母さんに言っちゃった。
お腹空いたなぁ。
晩御飯、何か残ってたらいいんだけど。
「あ、結束バンドのぼっちちゃんじゃん! 今日もライブかっこよかったよ!」
駅前の繁華街で、呼びかけられた。
今日のライブで見た顔。
金色に染めた髪、盛られたまつ毛に派手なお化粧。
いわゆるギャルメイク。
ゴテゴテと爪にもネイルアートが彩られていた。
ギャルに声をかけられた?!
間違いなく心臓が止まった。
何、カツアゲ?!
お財布に打ち上げ代ぐらいしか入ってないけど、それで許してくれるかな・・・
「あわわわわ、結束バンドのぼっちです! 人違いではぁ?」
「あはは、だから知ってるって! ぼっちちゃん、面白いね〜! もっとMCでも喋ればいいのに!
ギターすごいよね。今日も痺れたよ〜」
あ、本当にファンなんだ。
私のギターは、ザ・陽キャのギャルに好かれるまで来たんだ!
そりゃあギターヒーローのフォロワーにはギャルもいるかもしれないけど。
直接目の前で、ファンですって言ってくれるのは違うっていうか!
ぐ〜〜〜
安心したと思ったら、盛大にお腹がなった。
恥ずかして消えちゃいそう。
お姉さんは大口を開けて笑った。
「あはは! なに、お腹減ってんの? バンドマンってライブのあとは打ち上げしてるものかと思ってた」
「普段はあ、あるんですけど、今日はたまたまそんな雰囲気じゃなくて・・・」
たまたま。
虹夏ちゃんの受験は続く。
そのうち虹夏ちゃんの不参加にも慣れてきちゃうのかな。
虹夏ちゃんはいないのに、今までみたいになっちゃうのかな。
「ギターはすごいのに、普段はそんな感じなんだねえ。面白いや。
もう少しぼっちちゃんと話したいな。
ね、ね! ちょうどご飯食べに行くところだから、一緒に食べよ!」
「え? えっ?」
ギャルのお姉さんに手を引かれて、手近な居酒屋に連れていかれて――――
「からあげ、モリモリ食べるね〜。ぼっちちゃん、若いね〜」
「えへへ、からあげ好きなんです。・・・お姉さんはなんで私のこと、『ぼっちちゃん』って呼ぶんですか?」
「うん? 嫌だった? 前にライブ見た時に、リーダーの子がぼっちちゃんって読んでたのが印象深くてさぁ」
わたしを『ぼっちちゃん』って呼ぶのは虹夏ちゃん。
こんなところに虹夏ちゃんの足跡が残っていた。
「ぼっちちゃんって呼ばれるのは嫌じゃないです、へへ・・・」
「・・・ぼっちちゃんって可愛いね。あんな激しい演奏するのにギャップがエグいな〜」
私なのに、かわいいって言われた。
わ、私は騙されないぞ。
ギャルはなんでもかわいいって言うんだ。
「えっと・・・演奏は良かったですか?」
「うん、聞いていて、身体を熱くされちゃったよ」
お酒を飲みながらお話するお姉さんの目は熱っぽくて、色気があって、大人の女性だな・・・
「ねえ、せっかくだからさ、ギター聞かせてよ」
「良いですけど、場所は・・・」
はぁ、と熱のこもった吐息と共に吐き出された言葉に、ご飯をご馳走になっちゃったからなぁとイエスを返す。
いっぱい話かけてもくれるし、この人はいい人。
「あぁ、近くに良い場所があるから来てよ」
さらりと会計を済ませて、また連れていかれる。
どこだろ、楽器OKのカラオケかな?って考えてたら。
【休憩3時間 4,000円 】
とんでもないところに着いてた。
居酒屋のすぐ裏にある建物。
ラブホ。
私には一生縁がない場所だと思ってた。
私のファンだっていうギャルのお姉さんに着いてきたら、とんでもないとこに連れてこられちゃった。
あ、でもネットでの記事で女子会開く場所としても使われるって見たこともある。
女二人で普通に入れたし、ギャルの世界では大したことじゃないのかな・・・?
「ねえ、ぼっちちゃん、ギター弾いてよ」
お姉さんはソファに座って、ここでやってよと隣の席をぽんぽんと叩く。
「は、はい」
このままラブホの室内を眺めていたら爆発しそうなので、無心でギターを取り出し弾き出した。
すべてを振り払って、とにかく演奏に没頭する。
未知の場所によく知らない人といる緊張も。
虹夏ちゃんがいなくても回る結束バンドに感じる不安も。
なにもかも忘れて。
あるいは、なにもかもを演奏にこめて。
「すごいね。それなりに音楽聴く方だと思うんだけど、こんなに痺れたのははじめて。身体が熱くなっちゃう」
ソファにあったお姉さんとの距離は、いつの間にか詰められていた。
すぐそばにお姉さんの顔。
さっきまで飲んでいたアルコールのせいか、言葉通り私の演奏が良かったのか、お姉さんの頬は赤く色づいている。
「あ、えっと、どうもですぅ・・・」
お姉さんの長く伸びたまつ毛が目に入る。
つけまつげってやつなのかな。こんなに近くで初めて見た。
いかにもなギャルメイクを見ていると、萎縮してしまう。何もされてないのに、なんだか怖い。
「ねえ、指見せてよ」
「指ですか? いいですよ・・・」
とって食われる前に差し出す。
直前までギターを弾いていた指を、お姉さんは宝物を扱うみたいに触れた。
ゆっくり、丁寧に、壊れ物を扱うように。
「指先が堅いね! ギターを弾く指だぁ。この指がさっきの雷鳴みたいな、獣の遠吠えみたいな音を生み出すんだ。尊いなぁ」
そんなふうに言われて、お姉さんの指に絡められると、指先も背筋もむず痒い。
たぶん私の顔はもう真っ赤。
場所の雰囲気もあって変な気分になってくる。
「それに比べて――――」
不意打ちだった。
頬に手を添えられて、顎を持ち上げられる。
前髪を払われた。
顔を露出されるストレス、すだれ越しではない電灯の明かりに目を焼かれる。
近づくお姉さんの顔。
「綺麗な顔。たまんないわ」
もっと近づいてきて。
思わず、ぎゅっと目を閉じてしまって。
お酒の匂い。
その奥の香水の香り。
唇に柔らかいものが触れた。
にゅるりと、もっと柔らかいものが私の口に中に入り、歯茎をなぞっていく。
びっくりして目を開いた。
ドアップのお姉さんが映る。
私・・・チューされてる?!
なんで?
バンドで人気者になったから、ギャルがチューしてくれてるの???
バンドってすごい。
キスなんて、今生で縁がないと思ってた。
これで最初で最後かもしれないし・・・
せっかくだし。
つんと、口の中に侵入しているお姉さんの舌を、同じく舌先でつついてみた。
お姉さんの目尻が楽しげに歪んだ。
つついた舌が巻き取られる。
舌と舌が触れ絡み混ざり合う。
熱い体温。
お姉さんの味。
気がつけば夢中で舌を動かしていた。
ぬるぬる、ぐるぐると絡み合う。
結ばれるはずもないのに、結ばれたいかのようなワルツ。
自分がどんどん高ぶっていくのを感じる。
苦しい。
息ってどうやってするもんなの。
お姉さんの舌が前触れなく、私の中から去っていく。
銀色の糸が引き切れる。
少しのさみしさと、やっと息が息ができるという安堵。
「ぼっちちゃん、息を止めてたんだねえ。初心でいいなぁ。私にもそんなころがあったっけ」
お姉さんはからからと笑って。
「暑いから脱いじゃお」
無造作にシャツを脱ぎ捨てた。
息を飲む。
だって―――――
でっか!!!!!
さすがギャル!!!!
黒いブラジャーに包まれた大きな果実。
そこから目が離せない。
「ずいぶん熱心に見てくるじゃん。男の子みたい。だいたい、ぼっちちゃんも中々のものを持ってるでしょ?」
「私のはただの脂肪の塊、駄肉です」
「なにそれ〜。ぼっちちゃん、やっぱり面白いね〜。そんなに好きだったら、ほら、ブラ外して」
「そんな・・・私なんかが触っちゃっていいんですか。け、穢しちゃう・・・」
「いや〜〜。穢してるのはウチでしょ。ほら、どうぞ」
背筋を伸ばして、お胸さまが差し出される。
緊張で手が震える。
自分ので構造はわかってるはずなのに、向きが逆な他人のものは上手く外せない。
もたつくのが恥ずかしくて、ちらりとお姉さんの方をみると何だか楽しそうだった。
じゃあ、いいか。
カチャリ。
緊張がほぐれたせいか、ホックが外れた。
そのままブラを落としてしまう。
まんまるお胸さまがふたつ、こぼれ出た。
やっぱり大きい。
すごい。
ふぉおおおおおお・・・
おっきい! おっぱい!
ふたつもある!
私が剥いて晒してしまった、ギャルのおっぱい。
「そんなに興奮してもらえると女冥利に尽きるね。ほら、触らなくてもいいの?」
「さ、さ、さわっちゃってもいいんですか?! 私!捕まりませんか?」
陰キャがギャルのおっぱいに触れた罪あたりで!
視姦した時点でアウトならもうギルティなんだけど。
「良いって言ってるじゃん」
「じゃあ、し、失礼します・・・ッ!」
お姉さんのぷるるんおっぱい。
さわって良いって言われた。
さわって良いって。
大事なことだから心の中で繰り返す。
しろくて、まるくて、やわらかそう。
と、とりあえず、ブラ取っちゃったから、私がブラの代わりにならなきゃ。
お椀のような形のおっぱいに手を添えて支える。
手ブラを生業とする仕事なら、将来できそうな気がした。
はじめてしった。ギャルのおっぱいはフカフカ!
雲みたいにふわふわとやわらかいのに、同時にしっかりとそこに在る重量も感じる。
「んッ!」
手が触れた瞬間、お姉さんが声を漏らしてドキッとした。
乱暴だったかな・・・?
それにしても、えっちな声。
もっと聞きたくなっちゃって、手のひらでおっぱいを支えたまま、親指で先端を転がす。
お姉さんの乳首はツンと固くなっていた。
自分がされたら気持ちいいことを考えて、ミルクティーをかきまぜるように指先で円を描く。
お姉さんのおっぱいは、マシュマロみたいな不思議な感触。
これは飽きない。
いつまでも触っていられる。
「あっ・・・あくっ・・・ふっ・・・ふぅーッ」
お姉さんがくぐもった声を、切なげに漏らす。
気持ちいいのかな?
気持ち良く出来ていたらいいなあ。
「あーもぅ、焦れったい!」
ビクビクと私みたいに背を丸めて、震えていたお姉さんが身を起こした。
「うぅっ・・・下手でしたか?」
やっぱり私はなにをやってもダメで・・・
「逆。あんなにジリジリ触られたらもっと欲しくなっちゃうじゃん。――――脱ぐね」
お姉さんはすぽんとスカートと下着を脱ぎ捨てた。
生まれたままの、何も身につけていない心細いはずの姿。
なのに堂々として自信が溢れていた。
おっぱいが大きくて、腰がくびれていて、おしりは大きめ。
ごくりと唾を飲みこむ。
すごく魅力的に思えた。
「ぼっちちゃん、もっかいチューしよ」
肢体を惜しげも無くさらしながら、しなだれかかってきた。
全身で感じるお姉さんのやわらかさ。
のしかかられるままに唇を奪われる。
貪るように、吸い付かれて。
反射的に抵抗しようとした手に、お姉さんのおっぱいが手に触れた。
この、ぽふぽふした感触に触れていると、なんだかどうでも良くなってくる。
ただ、どっちつかずだった右手はお姉さんの太ももに触れた。
太ももの内側。普段は誰にも触られないであろう場所。
「んんぅんッ! そんなところに触れちゃって・・・ぼっちちゃんは悪い子ねぇ・・・んはぁ・・・♡」
すべすべして気持ちよくて、つい手を這わせちゃった。
産毛を指の腹で逆撫でる。
行き止まりはお姉さんの秘密の茂み。
密林のように、じっとりと熱がこもっていた。
くちゅり。
親指の付け根が湿り気に触れた。
お姉さんの唇と一緒で、ぬるりとした蜜が溢れていた。
お姉さん、濡れている。
興奮してるってこと・・・だよね・・・?
相手は私なのに。
眠れない夜に自分を慰めるとき、私もこんな風に濡れていた。
だったら、こうしたらもっと気持ちよくなってくれるかな・・・?
お姉さんの潤う割れ目で、小さなものを探す。
指先で見つけた、ほんの少しだけ硬い感触。
触れた瞬間、お姉さんがぴくりと反応する。
もっと触ってと言うかのように、わずかに指を動かしやすいように足を開いてくれた。
お姉さんの蜜を塗り伸ばすようにして、指先で敏感なところをつつく。
「ぼっちちゃんの指先、やっぱり硬ぁい♡ いいなぁこれ」
お姉さんの眼差しが懇願するような色を滲ませる。
「いぃ・・・あふぅ・・・奥にもちょうだい?」
言われるがままに、指先を源泉へと滑らせる。
お姉さんのナカへ。
熱く煮えたぎる体温。
細くて、ざらざらしていて、うねっている。
どこもかしこもぬるぬるしていて、私の指もぬるりと溶かされてしまいそう。
「あぁ〜〜♡ ぼっちちゃんの指が、私を犯してるぅ〜〜」
お姉さんは熱に浮かされていて、どこも見ていないような目をしていた。
ひっつかくように指を動かすと、お姉さんはまたビクビクと震えて嬌声をこぼした。
女の人の体って楽器みたい。
ぽわぽわした、地に足が着いてない気持ち。
はじめて知った人肌のぬくもり。
お姉さんとの戯れをたっぷり楽しんで――――
けれどふと時計を見たら、家族が心配するような時間になっていた。
「あの、すいません、もう家に帰らなきゃいけなくて・・・!」
「そっかぁ。ぼっちちゃんの年齢だったら、そうだよねぇ」
お姉さんは冷水をかけられたような顔をしていた。
じゃあホテルを出よっかってお姉さんが言って、
そのまま片付けを終えて、
ホテルの支払いをしてもらって、
駅前でそのまま解散で――――。
あれ?
チューしたし、えっちなこともしたし、恋人同士ってやつだよね・・・?
このまま、するっと帰ったらもう会えないんじゃあ。
「あの、お姉さんの名前なんて言うんですか」
勇気を出して、連絡先をたずねる。
お姉さんはバツの悪そうな顔をした。
なんでそんな反応。
「いや冷静に考えたらさ。
――――ぼっちちゃん、未成年じゃん。私から手を出しといて悪いんだけど、今日のこと、なかったことにしてくれる?」
え?
今さら・・・?
そんなことで・・・
お姉さんの居心地の悪そうな顔を見てたら、何も言えなくなる。
反論できてたら、陰キャやってない。
「私もファンに手を出したバンドマンなんでおあいこです。へへ・・・」
一方的に、否定されたら耐えられない。
強がりを吐いて、お姉さんにバイバイして。
駅のホームへ。
ひとりぼっち。
遠くから踏切の音が聞こえる。
お姉さんのこと。
はじめての秘め事。
ほのかに肌に残るお姉さんの温かさ。
そんなことが頭の中をぐるぐる回って。
泣きそうになって。
それだけでいっぱいになって。
虹夏ちゃんのいない結束バンドに感じる居心地の悪さはいつの間にかどこかに消えていた。
この話は「結束バンドのぼっちちゃん」が
「女癖の悪いクズバンドマンの後藤」に墜落する物語。
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