続くはずです。がんばります。
男の子紹介して、ったってなぁ。
そりゃまあ、現時点でフリーな子は周りに大勢いる。とは言え菖蒲のお古を斡旋するのも、なんだか良くない気がする。良くないってか悪いな、うん。中古はダメだ、それはさすがに。
一応手を付けてない男友達もいるけどこいつらは質が問題アリ、女子なら誰でも……どころか穴なら何でも良いってレベルのが多いんだよね。ろくでもないなぁ、本当に。なんでだろ、菖蒲の周りってやたらそんなのがいるんだよね。
そもそもあれだけいのたを好きでいたのに、すぐ切り替えたりなんか出来るわけ無い。菖蒲は基本フラれたこと無いけど、あの涙を見れば雛っちの気持ちがどれほど重かったかは分かる。あんな事言い出したのはすっかり吹っ切ったからじゃない、むしろ逆。何処かで勢い付けていかないと、このままじゃズルズル引きずりそうだからに決まってる。いのたの側で友達っぽく振る舞ってるのだって、かなり無理してるんだろうし。
なのにあの陰険メガネと来たら、ずけずけとまあ。アイツ雛っちに気があるんじゃないかな~とは一瞬思ったけど、あの様子じゃ無いかな。まあ友達として長いみたいだし、そっから付き合うとかは辛いか。距離感バグりそう。
にしたってどうしよう、雛っちこういうの向いてなさそうだし。
男の子と付き合うのは、菖蒲にとっては別に特別な事でもない。友達の延長線にそれはあって、だからこそあちこちでいろんな男の子と付き合っては友達に戻って普通に仲良くし続けている。一人と付き合って他を見ない、とかは出来ないししたくない。お姉と健吾みたいにお互いしか見えてない間柄は尊いと思いはしても、あんな風になるのは無理だろう。
アンタは誰かを好きになったりしないでしょ、ただ楽しみたいだけよ。お姉はそんな事言うけど、実際そうなんだよね。告白されれば基本誰とでも付き合うし、キスしてえっちして精一杯楽しい思いだけして、飽きたらバイバイ。これからはまた友達ね、って事で。それで拗れたりはあんまりしない、そりゃまあ後日ワガママな女だとか思い出したように毒づかれたりはするけど。こっちとしても男切らしてる時は誘ったりする、気楽な関係だ。
こういうスタイルを雛っちが受け入れてくれたら、話は簡単なんだけどね。いのたが誰を好きだろうが誰と付き合おうが、まあ良いやって思っててくれれば。……いやそれはそれで面倒か、今度はいのたが持たない。
「うー……頭使うの疲れるぅ……」
いつだってフワフワ漂って生きてる菖蒲は、悩むのが嫌い。だって可愛くないもん。
考えたって仕方無いか、とりあえずは雛っちがどう出るかだ。本人の気持ちが一番大事、うん。
陰から見守って時には背中を押すくらいで良い、と思って
菖蒲が手をこまねいている間に気が付けば、雛っちには彼氏ができていた。同じクラスの伊藤くん、だったかな。菖蒲の男友達とは明らかにタイプが違う真面目な良い子で、まあお似合いと言えばお似合いだな。
二人はいつも菖蒲が小学生の頃でさえしていなかった程に初々しい、ちょっとした事で頬を赤らめたりあうあう動揺したり。手を繋ぐだけで大騒ぎ、まるで小さい子向けの少女漫画みたいで微笑ましい。
――菖蒲もこんな恋がしてみたかったな、なんてね。人より美人で身体もキレイな菖蒲は、いつだって男の子に好かれてきた。キスもえっちも、最初がいつだったかもう覚えてさえいない。この二人はそんな風にはならないだろう、何年経ってもきっと思い出として大事にしていく筈。ああ、羨ましいな。菖蒲も次の彼氏は大事にしようかな、いつになるか分かんないけど。
などと自分を省みたりみなかったりしながら、数ヵ月が過ぎて今菖蒲は商店街の喫茶店で、真剣な顔の雛っちと向き合っている。
「ぇー……っとぉ。上手く行ってはいる、んだよねぇ?」
コクンと頷く雛っちの頬は、さっきから真っ赤。まあ話の内容的にはそうなるだろうけど、自分の事なんだし多少は馴れて欲しい。言わないけどさ、菖蒲だって空気は読む。
今雛っちと伊藤くんは、絶賛お悩み中なのだから。
ようやくこないだキスをしたという二人は
えっち以外の事は順風満帆なのにそこだけダメなのが心苦しい、と雛っちはテーブルに突っ伏して嘆く。
「男の子ってさ、……そういう事しないとダメなんでしょ? 出来ない女の子なんて、好きで居続けられないんでしょ……?」
それは違う、とは菖蒲にもちょっと言えない。いくら優しくて穏やかでも男の子は男の子で、欲望は欲望だから。身体の相性はやっぱり大事だ。
でもだけど、それが原因で別れるほどこの二人の絆は脆くないと菖蒲は分かっている。単に拗れただけで、そこまでの亀裂じゃない。菖蒲とは違って、この二人は
ならどうするべきか、どうあるべきか。曲がりなりにも親友を名乗る身として、力にならなければ。
「あのさ、雛っち。……菖蒲が手伝うって、アリかなぁ…….?」
我ながら何バカを言ったんだろう、とは思ってしまう。なによ手伝いって、と言った端から自分で笑ってしまったくらいだった。でもどういう訳か雛っちは素直に聞いてくれて、しかも伊藤くんも突っ込むどころか受け入れて。気が付けば菖蒲は、この二人と一緒に行き付けのラブホに来てしまっていた。
……いや、いやいや。いやいやいやいや、どうなってんの。何でこんな直接手伝う羽目になってんの。
そりゃ菖蒲は女の子も男の子もイケるけどさ、だからってさぁ。
でもせっかく頼ってくれたんだし、ここまで来て投げ出すのも良くないよね。
って訳でとりあえず、二人がするのを眺めてたのだけど……うん。
何て言うかね、何て言うか――なんでこんなに雑把なんだろうこのバカップルは。そりゃ失敗するよ、ってくらいなダメっぷり。
「まずさ、恥ずかしくても灯りは点けときなさい。あともうちょっと丁寧に前戯しなきゃそりゃ痛いわよ、それにちゃんと意思疏通しなさい。黙ったままするから反応が分かんなくて上手くいかないんでしょうに」
真面目で初心者と来たらこうなるのも仕方ないかもしれないけど、でも雛っちの話が確かなら何度も何度もこうなってんでしょうに。学びなよ二人ともさ。
まったくもう、やれやれだ。
こりゃもう、菖蒲がしてあげるしかないな。
とりあえず見てなさい、と伊藤くんを隣に座らせて菖蒲は雛っちの脚の間に顔を突っ込んだ。ムッと来るのは雌臭さと、そして……ちょっとお手入れを怠ってる臭い。まあ中まで綺麗にするの、慣れないと怖いもんね。良いけどさ、菖蒲これ嫌いじゃないし。
手で弄るのは意外と難しいし熟練がいるけど、舌遣いならそうそう差は出ないものだ。て言うか下手にガシガシ弄られるより、必死で舐められる方が良い。どうも派手にジュブジュブすれば良いと思ってる男の子多いからなぁ、痛いって。
襞を掻き分けて舌を這わせ、雛っちの内側を愛撫しながら指の腹でそっと肉芽を擦っていく。弧を描くようにゆっくりと、力を入れすぎないように。その動きでどう感じているかは、舌へと伝わる感触が教えてくれる。勘所に触れた瞬間中が締まり、菖蒲を挟み込んでくるから。
恥ずかしいのだろうさっきから雛っちの手が菖蒲の頭を押さえ付けようとしているけれど、それでも菖蒲は舌を止めない。まずはとにかく、限界まで気持ちよくなってもらわないと。
あれこれ話してわかったのは、雛っちがとにかく「快感」に及び腰だって事。スポーツやってる子はストイックというか、気持ちいい事に身を委ねるのが苦手な子が多い。楽をしちゃいけない、我慢しなくちゃいけない、って。だからオナニーも殆どしない、身体が火照ってきた辺りで止めてしまうらしい。感じすぎると怖い、と思ってしまうんだろう。そこを振り払う為にも、一度徹底的に昇り詰めて天井を知ってもらう。えっちな事は怖くない、楽しいんだよと身体に教えてあげるんだ。
ガクガクと震え続ける雛っち、その内側からは止めどなく酸味の強い粘液が溢れてくる。それを吸い上げながら、菖蒲は一旦顔を上げる。まだ雛っちが途中だけど、
「んー……っと」
人指し指と中指を雛っちの中へと浅く入れ、てらてらと流れる蜜を掬い取り。菖蒲はそれを、さっきからガチガチに張り詰めている伊藤くんのオトコノコへと垂らしていく。何度も、何度も。滴が当たる度ビクンビクンと震えるそれは、なかなか可愛いかもしれないな。
でもあんまりすると暴発しかねないし、このまま手ではしてあげない。どうせならやっぱり、本番で出させてあげたいから。
再び雛っちの脚の付け根へと顔を埋め、菖蒲は更に舌を速めていく。
さぁ、もう少しだな。
ここからだ、ここから。