※この作品はR-18です。

アオの夜R18SS   作:扇町グロシア

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続きました。ええ、続きましたとも。


お節介焼きのアオい日々と類友な人たち ~下~   (菖蒲×雛&伊藤)

 難しいのは躊躇うから、勢いというのは大切なものだ。不格好でも不確かでも、とりあえず動けば結果は付いてくるもの。まあ、それでも一歩目を踏み出すのは難しい。切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ、一足進め先は極楽、なんてね。

 だからこそ経験者が面倒を見てあげるのが一番、……ではあるんだけどさ。

 成り行きと無責任な物言いで起きている事とはいえ、どうしてこうなったのかと内心思わなくはない。

 何で雛っちと伊藤くんのえっちを成功させる為に、菖蒲が一肌脱いでいるのやら。いやうん、自分の性ではあるんだけど。

 

 身体の相性が別れの絶対的な原因になる事は、滅多にない。そう、滅多に。だって同じベッドで一夜を過ごせるなら、その時点で絆が出来ているのだから。だから菖蒲は元カレたちと、ずっと仲良くしていられる。お付き合いは中断しても、過ごした楽しい時間は覆らない。

 ただ初えっちが何度も失敗して、それで雛っちは凹んでしまっていたのだ。このままじゃ伊藤くんの気持ちが冷めて、この関係が消えてしまうのではないかと。でも伊藤くんも伊藤くんで、話を聞いた限りでは雛っちを傷つけているんじゃないかと悩んでいた。女の子はそういう事をしたがらないのが普通で、それを自分が無理にさせているから失敗してしまうんだ、なんて。

 どっちも初めてなら、上手くいかなくて当然なんだけどね。菖蒲は小学生の頃にはもう済ませてたから、大体いつもリードする側だ。同年代の男の子は殆ど童貞だもん、菖蒲が気を遣って上手くしてあげる。あれこれ教えて、一人前にするのが経験者の務めってもの。そうやって世の中は回っていく。

 だからまあ、うん。焚き付けるだけ焚き付けたんだし、ここで放り出すわけには行かないよね。

 そんなわけで菖蒲は現在、あんまり自分では弄らないらしい雛っちを解(・)す(・)べく奮闘中。

 遠慮がちだった喘ぎは抑えが効かなくなり、そこから更に進んでもう声にならない呻きと化している。指一本さえ辛かった肉の裂け目は粘液で緩み、中指と薬指で掻き回すとジュブジュブ蜜を噴き出して止まらない。ここまで蕩けてしまえば、もう失敗も何もない。入れる側さえ間違わなければ。

「さ、ってとぉ」

 食い入るように雛っちの痴態を見詰める伊藤くん、そのオトコノコはギンギンに張り詰め粘りけの強い汁にまみれている。さっきから悪戯半分に掬いかけていた雛っちの愛液だけじゃない、天井を向いた鈴口から溢れてくる先走りもミックスされている筈だ。

 ま、こっちはそんなに難しくはない。男の子は単純、とは言わないけど女の子よりは扱いやすいからね。

 伊藤くんはどうやら雛っち相手に腰が引けているんだろう、反応が過敏すぎる。ちょっと痛がっただけでもうしょげちゃうし、怖いのかあんまり触ろうとしない。それじゃあ上手くいくわけない、怖々やってたら逆に大変なんだから。

 えっちは気を遣いあってするものじゃない、楽しむものだ。

 ――だからこそ、マナーは大事なんだけど。

「んじゃぁ、着けるねぇー……」

 刺激しすぎて暴発しないように、菖蒲はそっと伊藤くんのオトコノコへコンドームを被せていく。たまにこの時点で出しちゃう子もいるんだよね、緊張しすぎなんだろうけど。

 幸い伊藤くんはそこまで追い込まれてもいないようだ、歯を食い縛ってはいるけど問題なく根元まで着けきれたし。

 さてここからが文字通り、本番だ。

 もう一度ぐちゅりと雛っちの中を一掻きし、すっかり解れきったのを確認。よしよし、これなら良いだろう。

 そのまま両手で菖蒲はそこを――雛っちのオンナノコを割拡げ、その内部を伊藤くんへとさらけ出す。

「ほら、見えるでしょ? ここにね、そのまま入れてあげてねぇ」

 大体の男の子って、最初のうちは入れ方が分かんなくてパニくるからね。これまでは恥ずかしいからって電気も消して真っ暗な中でしてたそうだし、尚更そうだ。でも今の雛っちはもう目の前も見えないくらいに頭がドロドロ、恥ずかしがる余裕なんかない。

 あと、それに。殆どの男の子は、これやると物凄い興奮して理性が飛んじゃう。伊藤くんの様子を見る限り、もう気を遣う余裕なんか残ってないだろう。

 いっそそうなった方が良いんだ、初心者なんだから。♪金の屏風に墨絵の牡丹中に二人の狂い獅子、ってね。

 ハァハァと激しく息を吐きながら雛っちに覆い被さる伊藤くん、その先端が雛っちの入り口を捉える。後はもう、ほんの数センチ。それで本懐を遂げられるというわけだ。

 軟らかい肉を押し分けるように、ゴムを纏った塊が呑み込まれていく。こうしてまじまじと見るのも、たまには良いかもしれないな。

 伊藤くんが三割ほど入った辺りで、雛っちが小さく声をあげるのが聞こえた。伊藤くんもそれは分かったのだろう、僅かに腰が止まりかけてしまう。

 ――優しいな、この子は。前から失敗しているのも、そのせいなんだな。

 でももう、優しさよりも本能の方がずっとずっと優位にある。一瞬の停止は、反動を付ける役割くらいにしかならない。伊藤くんの身体が止まらないのが、その証拠だ。

 ズンっと押し込まれた腰は密着しあい、二人の間には寸毫の隙間も無くなっていた。

「あ、入り、まし……たっ」

 伊藤くんの身体はビクビクと震え、動くことさえ出来ないようだ。まあ、そうだよね。教わりもしないのに腰を振れるわけないし、そもそも初めてで暴発しないまま膣内に留まれるだけ立派なもんだ。

 雛っちもさっきからイカせ倒し続けたせいか、完全にトドメを刺されている。中だけでイケる子は少ないけど、事前に散々イキ続けてから挿入されるとベクトルが違う快感で脳がバグるものだ。そうなるともう、壊れるくらいに深い絶頂へと堕ちてしまう。

 ここからもまだ、もっともっと先(・)はある。でもそれは今の二人には早い、まずは上手くお初が出来ただけで良しとしようか。

 あ、そうだ。

 その為に大事なこと、忘れてた。

 菖蒲は伊藤くんの耳に顔を寄せ、囁く。

「ねぇ、雛っちを抱き締めながら――出して。我慢しないで、繋がったまま……ね」

 えっちで一番大事なのは、繋がること。身体だけじゃなく、心の深いところまで。

 テクニックより愛情、知識より愛情。不器用でも不馴れでも、抱き締めあえばそれが肌から染み透ってくれる。

 刹那の間を経て伊藤くんの身体はガクンと震えそして、そして。次の瞬間、伊藤くんに抱き締められながら雛っちの身体が大きく仰け反った。

 白目を剥いて泡を噴くその姿は、それでも幸せそうで――実際その通りなのだろう。菖蒲はちゃんと、分かっている。

 射精を終えても菖蒲が言った通り身体を離さない伊藤くん、そしてヒクヒクと震えながら抱かれ続ける雛っち。

 中に出てるかどうかじゃなくて、こうやって密着したままで居続ける事自体が気持ちいいんだよね。……すぐ引き抜いて顔だのお腹だのに垂らしたがるのもいるけど、菖蒲はあれ苦手。汚れるし、もっとくっついていたいから。

 それに、だ。一回こうやって繋がったままイケれば、次以降も自信になる。雛っちだって、自分には何の問題もないって分かったわけだし今後は普通に出来るだろう。

 菖蒲は生殺しだけどさ、その辺りはとりあえず置いておく。ここで「じゃあ菖蒲ともしようよ」とか伊藤くんに言っても良いんだけど、それするとまた拗れるだろうから止めとこう。菖蒲だって空気は読むから。

 二人の荒い息は少しずつ落ち着いていく、健やかな寝息を奏で始めるまでもう少しだろう。そうしたら菖蒲も時間まで一眠りしようかな、疲れちゃったよ。まったく、忙しかったなぁ。

 

 なんとかかんとか初めてを終えきれた二人は、すっかり落ち着いたようで毎日イチャイチャし続けている。それでも部活に手を抜かない雛っち、そしてそれを支える伊藤くん。多分この先もきっと、仲良くやっていくことだろう。

 雛っちが元気になったのをにいなちゃんたちも喜んでくれたし、菖蒲の立場にも少なからず良い影響を与えてくれた。

 いやそれは良いんだけど、さ。だからって、あんまり頼りにはしてほしくないと言うか。

 ……人の世話ばっかり焼いてる訳にもいかないんだ、実際さ。期待されたらついつい応えちゃうけど、菖蒲だって今彼氏いないんだから。狙ってた遊佐くんも、結局ダメだったし。何て言うか、リアルにBでLな子だったんだよね。兵藤って先輩さんとイチャイチャしてるのに出くわしちゃって、なんだか気まずいったら。

 まったく身体が疼いてばかり、こういう時は新しい男の子引っ掛けて遊ぼうかな。

 なんて思ったり思わなかったりしたのがほんの数時間前、気が付けば今現在菖蒲は――さっき有ったばかりの小さい男の子とベッドの上にいるわけで。

 我ながらフットワークもお尻も軽いなぁ、なんてね。

 公園で一息入れていた菖蒲をチラチラと見てくるから、なんとなく可愛く思って連れてきてしまった。小学校の中学年くらいかな、さっきから顔が真っ赤。世の中にそ(・)う(・)い(・)う(・)事(・)があると男子が知るのはこれくらいの時期、小さいながらもえっちへの興味がわいてくる時期でもある。

 こういう子をからかうのって、楽しいんだよね。

「はーい、脱ぎ脱ぎしようねぇ~」

 指を肌に這わせながら、しゅるしゅると服を剥ぎ取っていく。男の子の服は簡単で良いなぁ、女の子は脱がせにくくていけないや。

 すぐに顕になった肌は赤く染まっている、でも抵抗する様子はない。まあ小学生相手に負けやしないけどさ、いくら菖蒲だって。

 そして、そして。

 足の間を覆う最後の布も、そっと脱がせてしまう。恥ずかしがってはいるみたいだけど、やっぱり抵抗しない辺りは男の子だな。期待している、って事だ。だからこそ身体が反応してくれている、一目で分かるくらいに。

 皮に隠れた小さなオトコノコはムクムクと膨れ上がり、小さいながらも自己主張をして治まらない。

「ふふー、元気だねぇー。……自分で触ったりするのかなぁ?」

「え、ぁ……は……ぃっ」

 俯きながらも答えるその顔は、やっぱり可愛らしい。そうだよねぇ、恥ずかしいよねぇ。恥(・)ず(・)か(・)し(・)い(・)か(・)ら(・)、(・)気(・)持(・)ち(・)い(・)い(・)ん(・)だ(・)よ(・)。

 そう思いながらも、菖蒲の口はそれを言葉にはしない。その代わりに、することがあるから。

 声を出すのではなく大きく開いた菖蒲の口は、舌舐めずりをしてそのまま。小さなオトコノコを、一気に袋ごと全部呑み込んでしまう。

 彼の声にならない声が頭の上空で聞こえたけれど、菖蒲は気にしない。ただ口全体に広がる、オトコノコの存在感を味わうばかり。これ大好きなんだけど、小さい子にしか出来ないんだよね。毛が生えてると痛いし。オトコノコの全部を口に含む、って案外難しい。

 折角の機会だ、楽しもう。

 口内でもまだ膨張を続けるオトコノを舌でなぞりつつ、頬をすぼめたり戻したり。手じゃ絶対に不可能な快感を植えつける、この征服感がいいんだ。

 たちまち溢れる先走りの味は生臭くて苦い、でもそれが堪らない。涌出元の穴を舌先でつついてあげると、悲鳴のような声が上がった。

 そっか、そんなに良いのか。じゃあ、もっとしてあげよう。

 尿道をグリグリと抉るように舌を捩じ込んで数瞬、あるいはもっと短い時間の後。

 菖蒲の口内で、オトコノコが大きくはね上がった。

「ん、んー……んぅ……っ」

 放たれる青臭い奔流は喉の奥へと殺到し、食道を駆け抜けて胃の腑へと流れていく。ゴクゴクと精液を飲み干す、この瞬間は良いもんだ。出す側が何もわかってない、ってのが更に良い。言われて飲むのと、こっちから搾り取るのとでは全然違うのだ。

 菖蒲は命令とか指示とか嫌い、やりたい事しかしない。いつだって命の限り好き勝手、二枚三枚上手の神も仏も付いてる。無くすものなんか何にもない、やっちゃえイケイケが信条だもの。

 やがて舌に伝わる脈動が収まったのを確認し、菖蒲はゆっくりと顔を離していく。

「っはぁ、いっぱい出たねぇ。そんなに菖蒲のお口、気持ちよかったぁ?」

 問い掛けに答えたのは、声でも表情でもない。まだ余韻に浸っていたであろうオトコノコが、ビクンと持ち上がって肯定してくれる。やっぱり男の子って、素直で分かりやすいな。

 どうせなら、もっともっと遊んであげようか。

 

 ベッドに仰向けに寝かせ、菖蒲はその腰を跨ぐ。今はもうこっちも丸裸、何もかもさらけ出して向かい合っている。

 屹立するオトコノコの直情に位置するのは勿論、菖蒲のオンナノコ。このまま腰を下ろせば、騎乗位の完成と言うわけだ。 

 それが分かってるのかいないのか、そもそもセックスなんて行為を知っているかどうかもまだ曖昧な感じがする。

 本当なら、もっと先に経験する事なんだろう。雛っちと伊藤くんみたいに紆余曲折を経て、幸せなえっちをする筈なのかもしれない。こんな雑に、名前さえ知らない会ったばかりの相手とするなんて、きっと想像もしていない。

 ちょっとだけ罪悪感はあるけれど、だけど。その背徳感こそが、背筋をざわめかせて止まらない。

「じゃーぁ、行くよぉ……?」

 ぐにりと先を押し付けて感じる粘膜の熱さは、サイズなんか関係ない。と言うか大きけりゃ良いってもんじゃない、要は相性だから。

 そのままふわりと身体を浮かせ、偽物の浮遊感に身を委ねて。菖蒲は思いきりよく、着地した。

 軋むベッドの立てる音よりも大きく奏でられたのは、粘液質の摩擦音。竿の先から根本に至るまでのすべてが、一息に菖蒲の中へと呑まれた音だ。

 予想通りそんなに奥までは届かず、でも決して悪くはない。小学生にしてはそこそこ、って感じかな。

 繋がったままゆるゆると腰を揺すると、その度に長く尾を引く短い嬌声があがっていく。その眼には涙が滲み、快感に翻弄されているのがよく分かった。きっとこの子はこれから誰とえっちしても、この瞬間を思い出す。菖蒲の顔も身体もなにもかも忘れてしまっても、刻まれた快感だけは消えないから。そう、例えば菖蒲が死んでしまったとしても。この子の中に、菖蒲は残るんだ。

 それが良いことなのか悪いことなのか、それは知らない。菖蒲はただ、楽しむだけだ。

 ――と。

 お腹の中で何かがぶわりと膨らみ、深い部分まで圧力が押し込まれてくるのが感じられた。

 ああそうか、ゴム着けさせるの忘れてたっけ。まあ良いや、中で出された事は別に大したことじゃない。それより菖蒲がまだ満足してないってのが問題だ。

 萎える暇なんか与えない、まだまだ搾り取ってあげるからね。覚悟しなさい、えー……名前知らないけどキミ。

 

 それから何度腰を振ったか、もう考えるのも億劫だ。そもそも考えるとか向かないしね、菖蒲の頭は。

 もうそろそろ出ないといけないしシャワー浴びないとだけど、その気力が起きてくれないから困ってしまう。体力付けないとなぁ、実際。

 膣口からは精液と愛液のカクテルがゴボゴボと逆流してシーツを汚しているけど、これも気にしない。どうせラブホのベッドだ、こういう用途を想定してる訳だもの。料金は払う、それで文句ないでしょ。

「いやー……頑張ったねぇ、偉い偉い。えっと、何くんだっけ」

 横たわったまま抱き寄せて、頭を撫でてあげながら菖蒲は囁く。

 まあ聞いたって意味はないんだけどね、どうせもう会わないし。でもまあ、礼儀ってもんだから。

 にしても、どっかで見たような顔ではあるな。もしかしたら誰か知り合いの弟くんとかなんだろうか。

 そう呑気に構えていた菖蒲、ではあったのだけれど。

「ぼく、は……かさはら、しゅん、です」

 ……出てきたその言葉に、顔を引きつらせる事になってしまった。

 いや、いやいや。いやいやいやいや、待て待て。

 かさはら、もしやと言うか恐らくは――笠原。そういや弟妹がいるって話は前に聞いたな、クリスマスの時もそれで余ったクッキーを「妹さんたちの分ね」って押し付けたっけか。

 見覚えのある顔なのはそのせいか、そうなのか。だとしたらそれは、それは。……不味い、不味すぎる。

 さすがにあのメガネが絡むと、立場が物凄く悪くなりかねない。どうしよう、いやさどうしよう。どうしたもんだ、これどう取り繕えば良い。

 考えるのが苦手な菖蒲の脳は、あまりの負荷にフリーズを起こし、そして静かに停止した――。

 

「……これ、世話になったそうだから」

 すんごい嫌そうな顔をしつつ突き出されたスイーツショップの紙箱を受けとり、菖蒲は陰険メガネ……いや笠原くんに強張った笑みを返す。

 いやまさかあの子が笠原くんの弟だったのはともかく、なんで素直に喋っちゃったかな。そう言えばナイショだよとか一言も言ってないな、菖蒲のミスかそれは。……いやいや、家族に言うなよそんな事。菖蒲だってお姉に言ったことないよ、そういう事は。

 あと菖蒲は名乗っていないんだけど、どうも笠原くんが言うには「一人称が菖蒲で男漁りしてる女子って、この辺じゃ6人くらいしかいないから」と蝨潰しに探したそうだ。おいコラ、後の五人誰よ。菖蒲以外にもこの辺に同じようなのがいるなんて、この街どうなってんの。

「まあ……咎めやしないけどさ。あんまり手当たり次第に喰うなよ、その内捕まるぞお前」

 う。それはまあ、確かに。一応相手は選んでるけど、結構ハードル低いからね菖蒲。中学の頃はクラスの女子も男子も美味しく頂きまくって、色々と人間関係ギスギスさせちゃったし。それで栄明まで逃げてきたんだもの。それにやっぱり、小学生は不味いか。いくらなんでも。

 しかしまあ、このメガネも泰然自若としたもんだ。あわよくば自分も、とかは思わないにせよもう少し怒ってても良いのにな。

 相変わらず腹積もりが読めないメガネだこと、やっぱ気が合わないわ。

「一応忠告は聞いとくよ。でもま、菖蒲はこういう人間なんだよね」

 折れず曲がらず、ただ真っ直ぐ。この命が続く限り、変われないし変わらない。

 誰がなんと言おうと、菖蒲は菖蒲だ。どうせ向こうが先に黙る事になる、文句があるならいつでも挑んでくれば良い。

 菖蒲はいつだってこの通り、やりたい放題で生きていくんだから。

 

 

 

 

 

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