何処までも後悔は先にたたない、そんなもの。
過ぎた時間を悔やむより、手遅れでもまず一歩。
きっと世界は、そこまで厳しくない。
頭の芯が痺れていくような甘い香りと、肌から伝えあう心地良い熱。絡み合う手足はまるで別の生き物のようで、でもその全ては一つの目的を果たすべく存在している。
それは愛する為、そして愛される為。それ以外はもう、必要がない。この四肢は、この心臓はその為にあるのだから。
ベッドの周りに何もかも脱ぎ散らし、この特別な時間をただただ味わう。
ああ、幸せすぎて死にそうだ。それこそ今この瞬間に、死にたいよ。
明日なんか来なくて良い、そう願いながら肌を合わせる愉悦。求めていた筈なのにどうしてこんなにも、時間がかかってしまったのだろうか。
無器用な癖に考え無しで、でも相手を過剰に気遣って踏み出せない。ずっとずっと、そればかりだ。全くこの二年間、私は何をしていたのだろうか。いやまあ、与えられた役割を果たしつつ夢を追ってはいたのだけれど、余りにもそれだけだったのだな。
卒業式を終えもうじき日本を経つ、そんな時期になってようやくこんな、理想的な生活を手に入れたのだから。
忙しい毎日だった、と心底思う。ウインターカップ終了まで居座らせて貰い、引退後も暫く習慣で朝練を続けていた。まあ後輩たちにして見ればプレッシャーだろうし顧問からも進路に集中した方が良いと言われ、それを辞めたのがつい先日。朝起きる時間が少し遅くなっただけなのに、身体の休まり方が尋常じゃない。よく寝るのが健康に良いというのは本当なんだな、うん。
いつも通り朝練へ行く大喜くんの身支度の音を聞きながら、ぼんやりとベッドに横たわるのはなんだかくすぐったい。こうやっていられるのが僅かな間だから、余計に。
ああ、あと二ヶ月も無いのに。三月が終われば私は、ここを出るんだ。別に一日に即退去しなければって訳でもないけど、でも四月最初の週末までには出ていなければ。そして家族と合流し、向こうでの生活を始めるんだ。
新しい場所、新しい生き方。大喜くんがいない人生が、始まる。
「ぁー……」
寝返りしながら布団を蹴り飛ばし、私は息を吐く。悔やむ資格なんか無いのに、それでも。
機会は幾らでもあった筈だ、気持ちもあった筈だ。なのに私は結局、何もできなかった。
後悔が込み上げてくる、そしてそれを振り払おうとする――
モゾモゾと服の中に手を滑り込ませて、身体をゆっくりとまさぐっていく。チクチクと痛む胸の先を指でなぞり、その行く先は下半身へ。ショーツの内側、その
悩み出すと私はいつだって、こうなんだ。いつもいつも、こうして誤魔化すだけ。ただ悶々と、自分を慰めて自己完結する。
何も進展しない、単なる逃避。そんなの分かっているけど、でも。動き出した指は、止まらない。
声を上げないよう俯せで枕に顔を埋め、腰を浮かせて私はかきむしるようにそこを弄り続ける。
借り物の部屋で、こんな事を。
大喜くんが隣にいるのに、こんな事を。
これが許されない事なのは重々承知で、だからこそ気持ちいい。
そんな私だから、何も言えないんだ。いや私には、未だに疑ってしまっている。大喜くんに向ける気持ちが本当に「好き」なのか、単に性欲を晴らしたいだけではないのか。もしそうだとしたら、絶対に知られてはいけない。せめて大喜くんの前では、ちゃんとした先輩でいたい。
――そう思うのとは裏腹に、水音が激しさを増していくのが何処か腹立たしい。
鉤のように指先を
もうそろそろ、下へ降りなければ。汚れたシーツやあれこれも、どうにかしないと。快感が引いて鮮明になった意識で罪悪感を捩じ伏せて、よろよろと起き上がった私は、その時になってふと気が付いた。気が付いてしまった。
部屋のドアが、僅かにではあるけれど開いていたことに。
見られた、のだろうか。
学校で過ごす残り僅かな時間を一日分、ただそれだけ考えて浪費してしまった。
まさか私とした事があんなイージーミスをやらかすとは、生きた心地がしない。思えば小学生の頃実の親に見つかって以来、誰かにオナニーがバレるなんて初めてだ。あの日お母さんに叱られて以来、修学旅行も部活の遠征もひたすら我慢して乗り越えて来た。それなのに、それなのに。
やはり気が抜けているんだろうか、そこまで鈍ってしまったのか。何処までも私は、部活しか出来ない人間なんだな。それを失った途端、すごい勢いで自分が崩れていくのが分かる。
立つ鳥後を濁さずと言うのに、どうして私はこうもやらかしてしまうんだ。
もう少し、あと少し。この日々が思い出になるまでもう時間がないのに、せめて最後くらい格好をつけたいのに。大喜くんの記憶に、私の恥ずかしい姿なんか残したくないのに。
何も起きないまま、綺麗に終わってしまえば良い。そうでないと私は、きっと持たない。夢佳に依存してバスケに依存して、そして今度は大喜くんに寄りかかろうとしてしまう。もし大喜くんが蝶野さんを選んでいたら、私も諦めが付いたのに。いっそ名前も知らない何処かの誰かで構わない、どうせ大喜くんが選ぶのは私じゃないんだから。
後悔と溜め息だけで日は暮れて、そろそろ帰宅する時間が近付いている。もう三年生は部活に参加出来ない、後輩の指導もしない。そんな暇があったら先を見ろ、と言うことだ。夕暮れの教室に残ってるのはもう私だけ、みんな三々五々去っていった。一人見渡せば四月から使っているこの部屋は、随分がらんとしてしまっている。秋辺りまでは置きっぱなしだった教科書類も粗方持ち帰られ、掲示物も殆ど無い。
そもそも二月は大半が自由登校になっていて、こうして律儀に毎日毎日出てくる義理も無いのだけれど。
私の場合猪股家でニート生活するのが心苦しいのと、後は習慣で来ているだけ。渚たちと一日だらだら過ごすのが、生産的でないのは分かっているのだけれど。でも進路を考えるにも向こうへいってからでなければどうにもならないし、ならせめて思い出を作っておこうかな、と。
「今日はもう、帰ろうか……な」
夕陽を浴びながらバッグを肩にかけ、私は教室から歩み出す。もう後何回くらい、こうやって過ごすんだろう。
最後の日には、涙くらい流れたりするのかな。
柄にも無く感傷に浸ってしまうのはきっと、朝の一件が尾を引いているんだろう。ああ、どうしたものか。気まずいなぁ実際。
「あぁ、千夏先輩。お疲れさまです」
「……蝶野さんもお疲れ、今日も部活? 忙しそうだね」
来月末には高校選抜体操がありますから、と笑うその顔は凛々しくも愛くるしい。こんな風に振る舞えたら、私の人生は変わっていたんだろうか。
そう言えばここ暫く、この子と話していなかった。何しろ蝶野さんと大喜くんの関係性を考えると、私が割って入るのはかなり難しいから。……付き合ってるとかではない、んだけど。
もう大分前だけど、私は蝶野さん自身に聞かされたのだ。大喜にフラれちゃいました、と。
告白した事を打ち明けてくれたのも当時驚いたけど、その後の顛末まで触りだけでも報告してくれるとは思わなかった。同居しているから言っておかないと、みたいには話していたけど――私だったらきっと出来ない事だ。
羨ましいな、その情熱。もし何処かで大喜くんに想いを伝えていたら、例え袖にされていてもスッキリ終われたのに。今や私と来たら、時間切れの不戦敗狙いだもの。
そこまで考えて、ふと思う。
大喜くんとの事を、もう一度――今度こそ詳しく聞いてみたらどうなるだろうか。こうして話すのも、これが最後かもしれないし。
「立ち入った事を聞くけどさ、……大喜くんはどうして……蝶野さんを受け入れなかったんだろうね」
これで怒らせて殴られたとしても、それはそれで思い出だ。将来「日本を代表する新体操選手と、学生時代に大喧嘩した事がある」なんて話のネタになるかもしれない、蝶野さんはきっと世界でも通用する大物になるんだし。
なんて思いながら顔を上げると、蝶野さんは――なんというか、物凄い微妙な表情で私を見据えていた。信じられないバカを見るような顔と言うか、ろくでもない非常識なヤツ扱いしているかのような。まあそりゃ、大して仲良くもない先輩からこんな不躾な事言われりゃそうなるか。全く私と来たら学ばないな、本当に。
「えー……あの千夏先輩、それ正気で言ってます? 私の腕何本に見えてますか? て言うか起きたまま寝言言ってないですよね?」
う。わっと言葉の洪水を浴びせかけるのは勘弁してほしい。一応起きてるし腕は二本に見えてるし、正気ではある筈だ。私の頭は正常に動いてる、ガワと中身の品質が悪いだけで。
しかし蝶野さんがこうも言ってくるとは、まさか「私なんかフラれて当然でしょ」とか思ってたりするんだろうか。自己肯定感の塊みたいな子だと思ってたけど、案外自信がないとか?
「あのですねー……、大喜は千夏先輩が好きなんですよ。だから私はフラれたんです、分かりやすい話ですよ。千夏先輩だって大喜を好きじゃないですか、見てて分かりますよ」
何でこんな簡単なことを一々解説させるんだ、とげんなりした顔の蝶野さん。そして私はその言葉の意味を呑み込めず、固まってしまう。
沈黙が支配する、永遠のような数分間を経て尚。それでも尚蝶野さんは畳み掛けてきた。
「この際だしバラしますけど、あのバカ中三の時からずっと先輩の事好きですからね。こっちとしてはとっととゴールインしてくれないと困るんですよ、何時までも未練が残っちゃうんですから」
いや、いやいや……。それは、まさかそんな。いやでも、……だけど……。
どうにか言葉を絞り出そうと苦心してる間に、蝶野さんは背中を向けて去ってしまっていた。
残された間抜けな私は、遅れてやって来たダメージにやられて壁にもたれかかる。いや、そんなバカな事があるか。じゃあ私は今まで、何をしていたんだ。
フラフラと帰宅し、呆然としたままそれでも晩御飯はしっかりと頂いた。居候三杯目にはもっと出せ、って感じで厚かましいな我が事ながら。
でも頭の中は蝶野さんのせいでグチャグチャになっていて、何一つ考えが纏まらない。元々悪い頭ではあるけど、輪をかけてボロボロだ。
大喜くんが私を好き、それもずっと前から。そんなことあって良いんだろうか。
だとしたら私たちは両想いで、そういう欲求を向けても構わないということになってしまう。
なんて都合の良い解釈だろう、と自分に呆れつつも私は気が付けば立ち上がっていた。後は寝るだけの時間だというのに、足は勝手に部屋を出ていく。全く私と来たら、こうも直線的で困ってしまう。今から大喜くんの所へ行こうだなんて、迷惑にも程があるのに。
だけどでも、一度動き出してしまった私がおいそれと止まれる訳がない。
「大喜くん、ちょっと良いかな」
ノックと同時にそう言って、返事も聞かずに上がり込む。何処までもガサツだなもう、心底呆れる。だけどそれは結果的に、良い方向へと転がったようだ。
ぎょっとした顔でこちらを見やる大喜くん、その手の中から滑り落ちたスマホの画面。そこに映し出されていた映像はあまり鮮明ではない、でも
見られていた処か、撮られていたのか。もしかしたら以前から、こんなことをしてたのかもしれない。私と来たら雑把な女だから、今の今まで気がつきもしなかったのだけれど。
真っ青になって動かないままの大喜くん、その傍らにスマホを置いて。私は大喜くんに、向き直る。
「別に怒ってないよ、大丈夫。男の子はさ、そういうのが必要なんだもんね。渚も弟くんがあれこれ持ってるって言ってたし、咎めやしないよ」
ポタポタと溢れ始めた涙を拭ってあげながら、そっと抱き締めてあげる。私の想いが、肌から伝わるように。
大喜くんだから、嫌だとは思わない。
大喜くんだから、許したいと思う。
大喜くんだから、愛したいと思ってしまう。
でも触覚は所詮触覚だ、言葉を伝えてなんかくれない。いつぞやのハグだって、徒に大喜くんを困らせただけだ。
だから私は、口を開く。
「私は大喜くんが好き、誰よりも好き」
意を決して体重を預け、その身体をベッドへと降下させながら。私は大喜くんの唇に、初めてのキスを落としていった。
私を見詰めながら大喜くんは一心不乱にその、えー……
もう僅かな間しかいられないのに、段階を踏んでいる暇はない。恋人同士ですることをもう一気にしてしまいたい、そんな荒っくれな話を大喜くんは受け入れてくれた。まあキスしながらその流れで「男の子って、どんな風に
……しかしなんて言うか激しいな、痛くないんだろうか。気持ち良さそうだし平気なんだろうけど、なんとなく落ち着かない。
と言うかなにもしなくて良いと言うのも手持ち無沙汰なので、せっかくだからこっちとしても
邪魔になら無いよう気を付けながらすっと顔を近付けると、青臭いような生臭いような独特の匂いが上がってきた。それに先端にある…尿道口…?辺りからは透明な液体がトロトロと溢れて手を汚し、グチュグチュと粘っこい水音を奏でる素となっていくのが見える。ベクトルはどうあれ、オナニーはオナニーなんだな。
そんなどうでも良い事に感心しながら顔を更に近づけた、その時。
呻くような声と共に大喜くんの身体が、大きく跳ね上がる。
「えぁ、え……っ」
何が起きたか判断するより先に、衝撃で体勢を崩した私はそのまま倒れ込みんでしまう。何がどうなったか分からないまま私は――大喜くんのオトコノコを、根元まで口に含んでしまっていた。
そして次の瞬間、何かが口の奥で弾け飛んだ。
熱く激しい濁流が喉奥へと殺到し、食道を染め上げ、胃を犯していくのがハッキリと感じられる。これが口内射精、というやつなんだろうか。止まらないそれはとても美味しいとは思えないけれど、でも私は頬をすぼめて飲み下す。大喜くんの愛を、この身全てで感じたいから。
長い長い射精の末に、放出が止まったのを舌先で確認しながら怖々口を離すと、それでもまだオトコノコは硬く屹立している。もっとしたい、というかのように。
ならば応えよう、私だってもう収まらない。太股を擦り併せる度に上がる粘液質の音、その中心――オンナノコはドロドロに蕩けきって刺激を求めているのだから。ゾワゾワと沸き上がってくる衝動に身を任せ、そのまま大喜くんへと覆い被さっていく。
粘膜が触れ合い、少しずつ異物感が膣内に拡がるけれど不快ではない。むしろもっともっと来てほしい、私の一番奥まで知ってほしい。僅かに走った痛みさえ、快感を煽るスパイスだ。
「ぅ……あ、ぁぁ……あっ」
その声はどちらの口から出たのだろうか。いやそんなのは、どうでも良い。今この瞬間、二人が繋がっているという事実だけがあれば良い。
ぴったりと密着しあう性器同士は、まるで最初からひとつだったかのようだ。癒着した粘膜が腰の動きで名残惜しげに離れると、それを補おうとしてまた吸い付きあう。
永遠にこうしていたい、そうは思ってもその時は来てしまう。私の中に埋まったオトコノコが惷動し、勢いよく放精が始まったのだ。
たちまち精液が私を充たし、それでも止まらず内側からお腹を膨らませていくイメージ。ぴたりと塞がった結合部からは漏れでないまま、後から後から溢れては子宮まで染めていくのだろう。
この幸福感にただただ浸りながら、私は最後の息で「愛してる」とだけ囁いて、意識を手放した。
あれから時間は過ぎて、今は三月末。私が借りていた猪股家の部屋はもう、空っぽになっている。
前倒しで引っ越し作業を終え大喜くんの春休みを借りる形で、私たちはウィークリーマンションで二人きりの日々を過ごしていた。日がな一日愛し合ったり、かと思えばふらりと出掛けたり。なにも考えずなにも心配せず、ただねっとりとした時間が過ぎていく。まるでずっと以前からこんな関係だったかのように、自然な姿で。終わってしまうのが惜しいくらいに、毎日が楽しくてしかたがない。
もっと早くお互いの気持ちを知り合えていたなら、それこそ本当に――ずっとこうして生きられていたんだろうか。
……無理だろうな、そんなの。お互い背負うものが多すぎた、きっと潰れてしまっていただろう。こうして終わり際になって漸く通じ会えたから、こんな時間を過ごせているんだ。
「もう明後日、か」
小さく呟いてしまったのが聞こえたのだろう、大喜くんは少しだけ悲しそうな顔を見せる。明後日の便で日本を経つのは、もう動かせない。荷物はとっくに送ってしまったし、今さら戻られても由紀子さんが困るだろうな。
出来ればこのまま、二人で生きていきたい。ただ愛し合うだけで良い、他はなにも望まない。でもそれは――……、我儘に過ぎる。
家族を裏切りたくないし、何より大喜くんの夢を奪いたくない。去年のインターハイで決着が着かなかった、遊佐くんとの勝負があるのだから。勝っても負けても、そこが最後になる。高校生活の集大成を、投げ出させる訳にもいかない。
大喜くんは優しいから、言えば私の方を取ってくれるだろうけど、さ。
キスする度に身体の芯が熱くなり、発情していくのが分かる。それは大喜くんも同じだろう、
唇を併せ合ったまま私は、ギシリとベッドを軋ませて大喜くんに跨がる。もっともっと愛したい、愛されたい。今夜も動けなくなるまで、愛し合おう。
――と。大喜くんを根元まで呑み込んだその時だった。本体の方の大喜くんが、決意の籠った瞳で私を見据えてそして。
「一年だけ、待ってて下さい。卒業したら必ず迎えに行きます、そうしたら――結婚しましょう」
……とんでもない言葉の爆弾を、投げつけてきたのだ。
これは世に言う、プロポーズではあるまいか。でもお互い裸で……と言うかセックスの真っ最中、しかも乗られている状態の癖にどうしてそんなにも、真っ直ぐな目で宣言できるのだろう。やっぱりこの子、どこかおかしいんだな。だから私を好きになったりするんだろう。
まあ人のこと言えないか、それこそお互い様だ。私だってこの状況で、返事より先に腰を叩き付け続けているんだから。
泡立つ粘液の音を聞きつつ快感を貪りながら、私は頭の片隅で考える。どう返したら大喜くんは驚くかな、と。
いやまあ、無い頭を使っても仕方ないか。ここは素直に、言ってしまおう。きっとそれが一番、効果的だ。
「……ありが、と……うっ。
お腹を撫でながら言う私に大喜くんの表情は一瞬だけ固まったけど、でも身体は止まらない。ドクンと拍動が弾け、膣内の最奥がぶくりと精液で温められていくのが分かった。
あの初めての日の、そして今の私は所謂一つの――超危険日というやつなのだ。聞かれないから言わなかったし、なんなら思い出だけを
さて大喜くん、どう出るかな。楽しみだな、本当に。
ああ、ああ――幸せ過ぎて、死にそうだ。死なば諸共、同じ道を歩んでいこうよ大喜くん。
まあ多分卒業までなにもしない、とはならないと思いますが。