※この作品はR-18です。

俺は姫属性で、ヒロインはヒーローです   作:ボルメテウスさん

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謎の物語

あの戦いから、僕達は狩人組合の本部へと向かう準備を行っていた。

 

今回の戦いで、無事に人狼を退治する事が出来た。

 

だが、グリムは向かう前から、何かを探るように、森を探っていた。

 

「グリム。どうしたんだ?」

 

「少し疑問があってな」

 

そう、グリムは、今回の村での出来事を考える。

 

「狼とは、なわばりの中で生きる動物。普通は一匹しかいないはずだ。だが」

 

その言葉と共に、グリムは人狼の痕跡を調べながら言う。

 

「今回は、3匹いた」

 

「あぁ、以上だ。群れを作るが、それでも村の住人が減ったのは、人狼の犠牲者と人狼本人だった大婆だけ。残りの2匹は、この村ではない外部の人間だ」

 

「それって、あり得るの?」

 

「普通は、あり得ないな」

 

その言葉と共にグリムは断言した。

 

「自分の縄張りに、わざわざ別の人狼を引き入れても、自分の食べる分を減らすだけだ。何よりも、この村には驚異となる人間もほとんどいないのに、わざわざ他の人狼を入れる理由がない」

 

「つまり、この村の人狼には、何か異変が起きたという事」

 

それに対して、グリムは頷く。

 

「まるで、何かに引き寄せる。いや、この場合は、何かに引っ張られて来たと言うのが正しいのかもね……」

 

「この村に何があるって言うんだ?」

 

「とにかく、村を調べてみようか」

 

そう言って僕達は、まず村の入口にある村長の家に向かう事にした。

 

すると、その道中で村人達に声をかけられた。

 

どうやら人狼騒動について詳しく聞きたいらしい。

 

僕はそれに応じて村人達に話を聞くことにした。

 

人狼が現れた時期、場所、方法等を調べるため。

 

村の人達が協力して調査を進めることにした。

 

既に人狼が倒されたという事で、村は和やかな雰囲気の中で、僕はふと気になる場所があった。

 

「ここは、確か、村長さんの家」

 

それは、今回の人狼の1件で犠牲になった村長さんの家。

 

村の皆からは慕われていた彼の死を悼んでいる人は多く、葬式も行われた。

 

僕は、そんな村長さんの家になぜか気になって、仕方なかった。

 

「やはり、多くは売られて、ないか」

 

組合への依頼料の為に、家具のほとんどが売られて、残ったものも売れずに放置されていたり、壊れている。

 

そんな家の中を探っていると、本棚があった。その本を手にとってみると、どうやらこの村の昔話が書かれているようだった。

 

その中で、一つのページに気になる事が。

 

「少年ペローが住む村で、人狼被害が頻発していた。次々と食い殺されていく村人はって」

 

そこから、僕は思わず、読んでしまう。

 

それは、この村で起きた人狼での惨劇。

 

それらが書かれていた。

 

それも、人狼が3匹いた事。

 

そして、村は巨大な人狼と魔女によって、滅ぼされる。

 

「どうなっているんだ、これは」

 

僕は、驚きを隠せなかった。

 

「あれぇ、もしかして、見ちゃった?」

 

聞こえた声、それと共に見つけた先には、小さな子。

 

魔法使いを思わせる格好をしている子が、そこにいた。

 

「何やら気配があって、気になって見に来たら、へぇ、そうなんだ」

 

彼女は、そう僕を見つめる。

 

「物語が進まなかったって聞いて、見に来たら、へぇそうなんだ」

 

何やら、僕を観察している。

 

このままではまずいと思ったが、身体が動かない。

 

「さて、君には色々として貰いたい事があるんだ。

 

悪いけど、一緒に」

 

そう魔法使いが呟きよりも前に、僕は引っ張られる。

 

窓の外から、来た鎖が僕をそのまま外へと連れ出される。

 

「誰!?」

 

そう、魔法使いが見つめた先には。

 

「人の物に手を出すとはな、魔女」

 

「いやぁ、怖いねぇ、グリム」

 

グリムが、僕を抱えたまま、魔法使いを睨み付けていた。

次回作のジャンルは

  • 時代劇
  • 世紀末
  • ロボット
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