※この作品はR-18です。

俺は姫属性で、ヒロインはヒーローです   作:ボルメテウスさん

20 / 64
魔女との戦い

「さて、色々と疑問があるが、なぜ貴様がここにいるんだ魔女」

 

そう、僕を抱えたグリムは、そのまま片手で抱えたまま、鞄の中から取りだした猟銃の銃口を真っ直ぐと魔女に向けていた。

 

「別に、予定と違ったと聞いたから、来てみただけよ。

そしたら、とんでもない奴が、そこにいるじゃない」

 

その言葉と共に向けられたのは、僕であるのは間違いない。

 

「とんでもない奴だと?」

「気づいていないのか?それともわざと言っているの?」

 

挑発してくる魔女に対して、グリムはそのまま首を傾げる。

 

「えっ、マジで分からない感じなの」

「知らないな、まぁ、どちらにしても」

 

そのまま、何の躊躇もなく、グリムは引き金を引く。

 

「お前をここで殺す事には、変わりないけどな」

 

「いきなり撃つっ」

 

いきなりの銃弾に、魔女は驚きを隠せない様子で、そのまま杖をこちらに向ける。

それと共に放たれたのは炎の球が襲い掛かってくる。

だが、それに対して、グリムは僕を抱えたまま走りながら避ける。

そしてその瞬間、彼女の足元には炎が広がり――まるで地面そのものが燃えたかのように広がったのだ。

それを見た僕は思わず息を飲む。……まさかこんな事になるなんて。

僕は自分の迂闊さを呪った。

同時に、この状況で、何もできない事に。

 

「君が君自身を責める必要はない。何より」

 

それと共にグリムは僕を強く抱き締める。

 

「私が守るから、安心しろ」

 

未だに諦める気配はなかった。

襲い掛かる攻撃に対して、素早く避けながら反撃する術を探る。

その動きには無駄がない。

 

「無駄だよ、まったく、その程度じゃって」

 

そう、魔女は余裕の笑みを浮かべていた。

だからこそ、グリムの行った行動に驚きを隠せなかった。

なぜならば、グリムは、鞄から取り出した巨大なハンマーで、村長の家を吹き飛ばした。

 

「銃弾で当てるのが難しいならば、家を吹き飛ばして、当てれば良い」

「えぇ」

 

その、あまりにも力業過ぎる行動に、驚きを隠せなかった。

 

「こんな家、燃やせば良いだけ」

 

そう、魔女は躊躇なく家を燃やした。

だけど、それが悪手だった。

燃やした家を盾に、グリムは、その手に猟銃を構えていた。

家が囮となって、魔女の視界を遮った。

 

「なっ」

「とりあえず、腕が邪魔だな」

 

そう引き金を引こうとした瞬間だった。

魔女の後ろから巨大な穴が現れる。

そこから出てきた腕は、そのまま魔女を掴んだ。

 

「むっ」

「覚えていなさい!!」

 

そう、叫ぶと共に魔女は、そのまま消えていった。

 

「逃がしたか」

 

そのまま地面に降り立ったグリム。

 

「グリム、さっきの魔女が言っていたのは」

「さぁな、私も未だに分からない事ばかりだ。

まぁ、どちらにしても、調べる事が増えたのは厄介だな」

 

そうしながらも、この、カソカ村での戦いは確かに終わりを迎えた。

次回作のジャンルは

  • 時代劇
  • 世紀末
  • ロボット
  • カードゲーム
  • ファンタジー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。