「まったく、面倒をかける」
そう言いながら、グリムはため息を吐きながら言う。
だが、その後ろには先程まで、脅威となっていた戦車があり、その内部からは、かなり多くのももんじゃが転がっていた。
全員が気絶しており、全員、グリムが倒した事が分かる。
「相変わらず、凄いな」
「といっても、時間制限があるがな」
そのままボンっと煙と共に元の子供の姿に戻る。
「さて、こいつらを倒したのは良いが、未だに分からない事があるな」
「分からない事って、もしかして、この戦車の事?」
「その通りだ」
その言葉と共に、僕達はそのまま戦車の中に入っていく。
戦車の内部の構造はかなり複雑だ。
「ももんじゃ達だけで、この技術を作るのは、不可能だ」
グリムはそう言い切ると共に、確認する。
僕もまた、彼女と同じように、この戦車の中で怪しい箇所を調べていく。
すると、どうだろう……? ふいに、何かを見つけた。
僕はその違和感を確かめるべく、慎重に手を伸ばす。
すると──
そこには何やら、釜があった。
「釜?」
それが一体何なのか、謎だった。
見た目は完全に釜だ。
「どうしたんだ?」
「いや、釜を見つけてな」
「釜だと?」
グリムも疑問に思って、調べ始める。
釜の中には何も残ってなかった。
空っぽだったんだ。
だけど、グリムは、それを見て、驚きを隠せなかった。
「これは、錬金釜か」
「錬金釜?」
「あぁ、例えばそうだな」
そう言いながら、グリムは、周囲にある物を適当に掴んで錬金釜の中に入れて行く。
そのまま蓋を閉める。
しばらく、時間が経った頃……。
釜から飛び出たのは水。
だが、それは。
「毛皮のフードが、一瞬で」
「錬金釜。かなり便利なアイテムだ。物を入れるだけで、簡単な錬金を行える便利な代物だ。だが、それ故に厳重に保管されていたが、まさか、こんな所にあるとはな」
僕は錬金釜を見つけた。この中に入っている素材を使えば、様々な物を作れる。
「これを奪われたのか、ふむ」
そうすると、グリムは思考する。
「おい、スライムにももんじゃ」
それと共にスライムとももんじゃはビクッと反応する。
「この戦車で向かいたい所があるが、良いか?」
「向かいたい所って、どこなの?」
グリムの言葉に対して、僕は思わず首を傾げる。
「工場。私達の武器を作っている場所。その地に何か起きている可能性がある」
その言葉と共にグリムの言葉は何かの予感がさせた。
それは、ある意味、グリム以外の狩人組合と関わる可能性がある事件の可能性が高い。
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