謎の戦車に乗り、僕達はグリムの言う工場に向かって、真っ直ぐと向かう。
「ねぇ、グリム。工場というのは、結構遠いの?」
「まぁな、これらの道具はほとんどは怪物相手に使うが、中には戦争に使おうとする馬鹿がいるからな。
それを隠す為にも、工場は見つけにくい場所に建設されている」
「それって、やっぱり防衛網はかなり厳しいのかな?」
「まぁ、普通に考えれば、人狼を始めとした奴らは、脅威だと感じているからな」
そうグリムの言葉を聞いて、その場にいた全員が冷や汗を掻いたのは無理はない。
グリムの言葉には納得している。
この場所で、その危険性を考えて、向かうのは。
「けど、そのグリム」
「なんだ?」
「工場の方には、何か連絡しているの」
「ふむ」
僕の言葉に対して、グリムは一瞬だけ外を見る。
砂漠を越えた先。
そこには、大きな煙が見えた。
それは、よくある工場を思わせる光景が、確かにそこには広がっていた。
だけど、問題なのは、それの周囲だ。
巨大な大砲があり、どんな大型の敵でも対処できるだろう。
そして、それは、確実に僕達に向けていた。
「敵がいる可能性を考えて、連絡していなかったな」
その一言と共に、大砲から一斉に砲弾が襲い掛かってくる。
「ぐっグリム!」
「ふむ、これは厄介な事になったな。
あれらは対巨人用に改造された大砲だ、その威力は」
グリムの言葉と共に、近くを見れば、既に大穴が開いていた。
「一発で終わりだな」
「結構冷静だけど、かなりピンチじゃないの、これ」
僕は思わず叫んでしまう。
その後ろには、スライムは勿論、ももんじゃもかなり慌てている。
「慌てるな、この程度、想定済みだ」
そう、言っていると、工場か、何かが飛んできた。
見てみると、それは顔から胸までが人間で翼と下半身が鳥の怪物。
「ハーピー。これは、本格的にヤバいな」
「これは、工場が占拠されたという意味だよな。けど、どうしたら」
「それはよっと」
その言葉と共に、錬金釜から取り出したのは巨大な槍。
そのまま大砲の中に装填する。
「耳を塞いで、口を開けて」
「「「あー」」」
グリムの突然の言葉に対して、僕達はすぐに指示を従った。
「3、2、1!」
その言葉と共に大砲から槍が発射された。
空中で飛ばされた槍。
それは、そのまま宙を舞いながら、爆発した。
それは不発という訳ではなかった。
その槍から、何百、何千という鉄の槍が、周囲を襲った。
それは、こちらに向かって、襲おうとした砲弾も、ハーピーの軍勢も。
「逃げるぞ!」
グリムの言葉に従い、そのまま戦車はそのまま転回。
その場から逃げ出した。
「グリム、これからどうする」
「工場の詳しい地図を知りたい所だが、そんな奴が」
そう言っていると、グリムがふと、近くを見る。
僕もそこを見てみると。
「もしかして、バーゲスト、それに背中に背負っているのは」
「誰?」
見覚えのあるバーゲストと、その背中には見た事のない少女が見えた。
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