「びっ媚薬!?」
グリムからの一言に対して、ライザは大きな声を出しながら、驚いている。
先程までの話を聞いている限りでも、ライザにとっては、グリムは憧れの存在だ。
そんな彼女から出た言葉に対して、ライザは困惑を隠せない様子。
「なっなんで、そんな物を?!」
「そんなの、彼から出す精液の量を増やす為だ」
「っ!?!?」
精液という単語を淡々と出された事に対して、ライザはぷすぷすと、今でも湯気が出そうな勢いで赤くした。
「こっこんな非常事態に何を言っているですか!」
「こんな非常事態だからだ」
ライザの質問に対してグリムは真剣に言う。
「これから向かう工場ではどのような敵が待ち受けているのか、分からない。
それに対抗する為には、私も大人の姿になる必要がある」
「それは、はい」
その事は理解しているのか、ライザは首を縦に振る。
「通常ならば3時間が限界だが、彼の精液を体内に取り込むと、それは1日に伸ばし、さらには疲労もない状態になる」
「えっ、そんな効果が」
それには、ライザも驚きを隠せなかった。
「だからこそ、彼の性欲を上げる必要がある」
「あっあの、それだったら、彼の、その精液を錠剤にすれば、良いのでは。
それこそ、研究すれば」
「それは、断る」
「えぇぇ」
ライザから出た提案に対して、グリムは力強く、断言するように言った。
「そっその、なぜでしょうか」
「条件も分からず、ただ錠剤にすれば、効果があるのか、未だに不明だ。それをしている時間があれば、確実な方法として、彼に抱く事が最も効率が良い」
「えっえぇ、そうなんでしょうか」
グリムの、あまりの言葉に対して、ライザはますます傾げる。
「それにライザ。セックスは気持ち良いぞ」
「えっ」
だが、グリムは、そんなライザの耳元で呟く。
わざわざ、大人の姿になって。
「彼と愛し合う瞬間、天にも昇る心地。
それは、きっと君の、これまで経験した事のない体験だ」
「えっ、でも、それは、その不純というか」
「愛し合う事は不純か?私は浮気だとは思わない。バーゲストよりも君とだったら、良いかもしれないからな」
「えっと」
グリムは、そのまま囁くように、呟く。
それに対して、ライザはくらくらと頬を赤くさせながら。
「えっと、何時ぐらいに」
「出来ればこれぐらいの時間で。寝る事も考慮したいからな」
「はい」
それと共にライザはふらふらと立ち去っていく。
「グリム、これは一体」
「さっき言った事、どれも私は嘘をついてはいない。
全て、事実だ」
「けど、一体なんで」
「決まっているだろ」
そう僕の方へと眼を向ける。
「どうせならば、沢山喰らいたい。その為だよ。
それとも、君は嫌だったか」
「うぅ」
グリムからの言葉に対して、僕も否定する事はできなかった。
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