工場に現れた存在。
それは、僕がこれまで見た事のない巨大な敵であり、さすがに恐怖に震えた。
果たして、勝てるのか、そう思っていたのだが。
「「ふんっ」」
「あっさりと終わったな」
「うん」
それは、瞬く間に終わった。
「まさか、あんな手を残していたとは」
「正直に言うと、想像以上だった」
そう、先程までの戦闘で、勝った方法。
それは、主にバーゲストのおかげだ。
彼女は、元々はブラックドック達の苗床にされていたが、それは彼女自身が一番強い力を持っていたからだ。
今は、どうやら俺の精液によってそれを制御する事ができるらしく、巨大な魔獣になっても、理性は残っているらしい。
そして、バーゲストの上に乗ったグリムが、彼女を操り戦った。
その結果、グリムとバーゲストのコンビは、目の前にいた敵を瞬く間に倒してしまった。
「それにしても、奇妙だな」
「えぇ、本当に」
それと共に倒した奴を見つめる。
「どういう事なの?」
「力を持っている割には、その戦闘経験があまりにもない」
「えぇ、まるで素人が力を持っているように」
そう言っている内に、奴の身体から出てきたのは、何かの球体だ。
まるで見た事ない。
「これは一体?」
「どうやら、ここに力があるようですね。
んっ?」
そう考えている間にも、魔物の姿は徐々に小さくなっていた。
そこには人間がいた。
「・・・人間?」
「まさか、この球の影響か」
「ふむ、とりあえず、縛るか」
そうして、グリムはそのまま縛った。
工場の中には、人はまだいる様子だ。
「良かった、皆、無事で」
ライザは、それに安堵している様子だった。
「それにしても、これからどうする?」
「決まっているだろ、狩人組合に向かうぞ。
幸い、脚はあるからな」
そう言いながら、戦車を見つめる。
確かにこれに乗れば、わりと問題ないけど。
「狩人組合って、これで行けるの?」
「普通は難しいが、幸い、これを改造すれば、問題ない様子だ」
確かに、今回は、戦車の改造のおかげで工場を攻め込む事ができた。
「工場を稼働すれば、問題ないだろう。
まぁ、しばらくは」
そう言っている間にも、工場に衝撃が聞こえる。
それと共に、僕達は真っ直ぐと見つめる。
「ここかぁ、謎の集団が攻め込んできたのはぁ!!」
聞こえた先にいたのは、工場に大きな穴が開いた。
そこには、ピンク色のツインテールをした少女が空を浮かんでいた。
その際、僕は思った。
これは、確実に面倒な事が起きる。
「むっ、既に終わっているのか?
むっ、そこにいるのは、私の国の住人か?」
「国の住人?」
そう、目を向けると、そこにはスライムとももんじゃだった。
「お前は誰だ?」
「むっ私か?
私は、ミリム・ナーヴァ!この国の魔王だ!!」
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