「魔王?」
突然現れたミリムという少女のの言葉に対して、一番の疑問の声を出したのは、僕ではなく、グリムだった。
グリムは、そのままミリムに向かって言う。
「一応聞くが、お前は、本当に魔王だな?」
「あぁ、その通りだ!この周辺で、私以外に魔王と名乗っている奴がいると聞いてな、ここに来たのさぁ!」
「その魔王って、こいつの事か?」
グリムは、そう言いながら、地面に転がっている奴を脚で蹴りながら言う。
「ふむ、こいつか。なんか、弱そうだな」
ミリムは首を傾げながら言う。
「実際に弱かったが、このアイテムは何か知っているのか?」
「むっ、それは私の城から盗み出された宝じゃないか?それを探す為に調査隊を探していたけど、おぉ!そこにいたかスラリンにシドもじゃではないか!」
すると、僕と一緒にいたスライムとももんじゃに気づく。
そのまま近づく。
「むぅ、一緒にいるお前は」
「えっ、僕?」
そのまま二体を見た後、僕の方を見つめる。
「えっと」
まるで何かを確認するように、真っ直ぐと見つめる。
「お前、もしかして血の目録の奴らが探している人間か?」
「えっ、血の目録って、何?」
「・・・おい、あいつらと繋がりがあるのか」
そのミリムの一言に対して、僕だけではなく、グリムも反応した。
「繋がりというよりも、一方的にな。
奴らの目的は興味はないし、こいつが何を私も知らないからな」
そう、ミリムは本当に心底何も知らない様子だ。
そして、そんな彼女を前にして、僕は動けなかった。
「どうしたのだ? 皆、黙り込んでしまって?」
ミリムの言葉に、誰もが沈黙してしまう。
「だが、しかし」
そのまま、僕の目を見つめ続ける。
ミリムは笑みを浮かべていた。
その表情はどこか楽しげであり、これから起こることへの期待感が溢れ出ているように感じられる。
「えっと」
「ふむ、お前、結婚はしていないのか」
「えっ、はっはい」
ミリムからの突然の一言に対して、俺はしばらく呆然となってしまった。
「ならば、お前、私の旦那になれ!」
「へっ」
僕は、その言葉に、固まった。
その状態の最中で、僕の身体が何かに捕まる。
それは、グリムの道具である鎖であり、瞬く間に僕はグリムの元に引き寄せられる。
そして、グリムは、僕を抱える。
「悪いが、魔王。この男は私の物だ」
「なっ、何を言っているんだ、彼は誰の物でもないぞ!」
グリムの言葉に対してバーゲストが反論する。
「むぅ、それは困るな。
それだったら、1度、私の城に来てみないか」
「えっ、魔王の城に」
突然の知らせに対して、僕達は戸惑いを隠せなかった。
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