戦車に揺られて、辿り着いた先。
そこには、スライムのようなモンスターが多くいた。
それは、これまで、僕を襲ってきた存在に比べたら、かなり可愛らしい姿であった。
「これは一体?」
「私の王国なのだ、まぁ、ゆっくりするのだぁ!!」
ミリムは、そんな王国を自慢げに言う。
まぁ、こういう、明るい雰囲気、嫌いではない。
「それで、お前の持つ情報というのは、一体何なんだ?」
「そう言われても、私は奴らの目的には大して興味はないからな。
まぁ、奴らから聞いた話ではぁ」
そう悩んでいる様子であった。
思った以上に情報を聞けるか、どうか、少し心配していたが。
「なんでも、読む者を殺せば世界を解放されるとかぁ、操れば世界は自在だぁとか言っていたなぁ」
「読む者?」
まるで聞いた事のない単語だ。
それが一体、どのように関係しているのか。
僕は思わず疑問に思う。
「その読む者とは一体何者なんだ」
「私にも分からないのだ。
なんだって、奴らは無茶苦茶だからな。
私は変に関わるつもりはないのだぁ」
そう、ミリムは言う。
「読む者って、一体どういう意味なんだ?
グリムは何か知っている?」
そう、僕はグリムに尋ねる為に上を見る。
すると、グリムの顔はフードに被って見えなかった。
「グリム?」
「・・・」
顔は見えなかった。
何も言っていない。
そう思った。
「気づいてたという訳か、やはり」
「グリム?」
それが、どういう意味か分からなかった。
けど、何かを知っている。
だけど、何も問わない。
「まぁ、奴らの話はここまでにして、歓迎するぞ、皆の物!」
その言葉と共に、王国にいた多くの住人が完全に歓迎ムードであった。
ここまでの道中では、多くの困難があったので、こういうのもたまには良いかもしれない。
「それで、これからどうするんだ?」
「はぁ、魔王からの誘いを断ったら、後が面倒だ。
とにかく、終わったら、目的地である港町に向かうぞ」
「港町かぁ」
一体、どのような場所に向かうのか、少し興味がある。
「それと、お前」
「んっ?」
俺がそう悩んでいると、ミリムが僕の方に近づく。
無邪気な子供を思わせる行動なので、あまり気にせず、見る。
「ふふふっ、今夜、祭りの後に私の所に来ると良い!
私のとっておきをプレゼントするのだぁ!!」
「プレゼントって、一体?」
ミリムの言葉に対して、僕は思わず疑問に思ってしまう。
「それは、夜のお楽しみなのだぁ!今日は祭りを楽しむのだぁ!!」
そう言ったミリムは嬉しそうにしていた。
それにしても、一体。
「・・・これも、やはり」
一緒にいたグリムの一言が、何を意味するのか、僕はまだ分からない。
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