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「デボネア、なぜ、彼と行為を行っているんだ?」
「いや、なに。お前がかなり気に入っているからな。だから、そんなに怒るなよ」
そう言いながら、デボネアを退かしたグリムは、そのまま僕を抱き締めながら、デボネアを睨み付けた。
「それにしても、まさかそこまで気に入っているとはな」
「……当たり前だ。本当だったら今日は私がやる予定だったのに」
「えっ?」
つまりは、今夜は本当だったらグリムと行為を行う可能性は十分にあったという訳だ。
「けど、さすがにこれからは行為は無理だろ」
「……お前のせいだろ」
そう、グリムは納得するように言う。
そのまま、僕の身体を確認するように見る。
どうやら、さすがにこのまま始まる訳ではなさそうだ。
「これ以上は、行為は無理か」
「そうだな。けど、それ以上に既に合宿も終盤だ。さすがに彼にこれ以上は駄目だろ」
「……」
デボネアの一言に対して、グリムは理解した様子。
だが、納得していない様子でもあった。
「それで、どうだ。
ちょっとした勝負しないか」
「勝負?」
何やら、デボネアさんは笑みを浮かべた。
「なに、彼がグリムと私。
どっちが魅力的なのかという勝負だよ」
「……なに?」
同時にグリムの気迫はかなり凄まじかった。
「試験の時に彼に対して、互いの戦闘能力を見せ合う。
まぁ、それでどうなるのか、分からないけどな」
「ほぅ、勝負を挑むのか」
「まぁ、負けるのが怖ければ良いけ「乗った」おぉ」
グリムは、デボネアの挑発に対して、瞬時に答えた。
「結構乗り気じゃないか」
「悪いが、彼を狙う輩はお前だけではないからな。少しでも減らしておきたいと考えただけだ。それじゃ、もう送っていくぞ」
そう言い、グリムは、僕を抱えたまま出て行く。
その事に対して、僕はどうすれば良いのか分からなかった。
「えっと、グリム」
これまでも、幾人も行為を行った。
それと共に、悪く感じた。
そして、今回の1件は明らかにグリムは怒っている。
どうすれば良いのか迷っている間に、グリムは抱き締めたままキスをする。
「んっ!!」
幾度も行ったキス。
狩人らしく、獰猛なキス。
それは、舌が、僕の口内に入り込む。
それに対して、僕はどこか安堵していた。
誰にも見られない物陰で、大人の姿であるグリムに抱き締められながら。
やがて、呪いの効果なのか子供の姿に戻る。
それと共に、僕はそのまま座り込む。
子供になっているが、僕はグリムを抱き締めたままキスをする。
まるで、その間だけ、疲労も何もかも忘れるように。
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