※この作品はR-18です。

俺は姫属性で、ヒロインはヒーローです   作:ボルメテウスさん

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最終降車試験

最終降車試験。

それは、この合宿を合格を兼ねた試験であり、それが合格出来なければ、再び試験を受けなければならない。

その試験の内容は、毎回変わっており、どのような試験になるのかは、分からない。

そして、今回の試験の内容は。

 

「しっぽ取りです!」

 

デボネアが、そう宣言した。

 

「しっぽ取り?」

「確か、しっぽを模した紐を取るゲームだったはず」

「まぁ、今回の場合は試験官である私から、それを取れば合格だけどな」

 

そう、デボネアは、その腰にある紐を見せる。

その数は、今現在、この場にいる全員の数と同じである。

つまりは、単純に、試験官から、その紐を取れば勝ちという事になる。

ただ、僕の予想だと、このゲーム、そんな簡単ではないと思う。

なぜならば。

 

「さて」

『・・・えっ』

 

それは、試験官が、デボネアだけではなく、グリムも参加する事を知っているからだ。

 

「何を驚く、私も暇だからな。

一緒に試験官をするだけだ」

「いやぁ、こういうのもなかなかに面白いじゃないか、狩られる側になるのも」

 

そう、言っているが、実際に、この状況は負ける可能性は高い。

それは、僕が一番知っている。

先日の一件の事もあり、それは既に行われる事が分かっていたから。

 

「それじゃ、降車試験開始」

 

その言葉と共に、僕が取ったのは逃げる事だった。

他の全員は、合格の為に向かって行く者は多かった。

そう、逃げていると。

 

「君、速攻で逃げたね」

「えっ、はい」

 

隣では、僕と同様に逃げている人がいた。

その顔はかなり人が良さそうだけど。

 

「いやなに、少し気になってね。

あの場にいる全員は、死に物狂いで合格を狙っているのに、君はそれを行わないなぁと思ってね」

「うぅん、合格は狙っています。

けど、多分、あそこにいても、合格できません」

「それはまた、なんで」

 

僕の言葉に対して、彼は問いかける。

 

「グリムは、様々な道具を使いこなす事ができ、射程範囲はほとんどない。さらには身体能力はかなり高いから、普通では勝てない。デボネアさんは、熱の魔法で加減していますけど、それでも当たればたぶん動けません。

あの、広い範囲で、戦っても勝ち目はありません」

「だから、逃げるのか」

「えぇ、勝つ為に」

 

何よりも、逃げる事はかなり慣れている。

そして、逃げて、逃げて、勝つ為に動く。

 

「それに、たぶん、すぐに追ってくると思いますから」

 

試験を合格する為にわざとやられる。

そんな事を、少なくともグリムはやらない。

だからこそ、僕が行うべきなのは、勝つ為に動く。

そうしなければ。

 

「僕は狩人になる資格すらない」

次回作のジャンルは

  • 時代劇
  • 世紀末
  • ロボット
  • カードゲーム
  • ファンタジー
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