グリムは、そのまま僕を連れて、なんとか逃げる事ができた。
「……もう大丈夫のようだな」
グリムの言葉に、僕は安堵する。
だけど、まだ油断はできない。ここは敵の懐だ。
いつ襲われるか分からないんだ。気を引き締めていこう。
「それで、これからどうする?」
「戦うには、情報が必要だ」
その言葉と共に、グリムは、そのまま入り込んだ建物の中にある資料を探る。
「情報って、何を」
「悪霊は、この地で死んだ人間たちの魂だ……」
そう言ったグリムの言葉と共に確認する。
「それは、そうだけど、どうやって?」
僕は、そうグリムに尋ねる。
「人間の武器は脳だ。この柔らかく脆い角。それを完全に生かすには、情報が必要だ」
その言葉と共にグリムは建物の資料を見ていく。
「そうだね」
このままでは、死ぬだけ。
ならば、僕もまた情報を集めないといけない。
だからこそ、僕は、資料を探っていく。
資料を見ていくと、この街では子供が死んだのが日常的だった。
大人以上に、死んだ子供は多い。
「これでは、あの悪霊の正体が分からないな」
そうグリムは悪態を吐く。
「・・・ねぇ、グリム」
「どうしたんだ」
「悪霊って、もしかして1人じゃない可能性はあるかな?」
「なに?」
グリムは僕の言葉に振り向く。
「これだけ多いんだったら、もしかしたら、1つの身体に沢山の魂が集まったんじゃないかと」
「・・・この街の子供の魂が1つに集まった。それが、あの悪霊の正体か。だとしたら、危険だな」
グリムは、頷く。
「だとすれば、どうすれば」
「あの悪霊の狙いが分かれば」
「・・・確かに厄介だ。
だが、以前の戦いで、ある程度は分かった。
ならば」
そう言いながら、グリムは鞄を開く。
そこには、僕を助けた時に見せてくれた猟銃や鎖。
それ以外にも、数多くの道具が、収まっていた。
「そう言えば、これは」
「616ツ道具。
本来ならば、人狼を狩る為の道具だが、それ以外にも、様々な怪物を相手に戦う為に必要な道具が揃っている」
それと共に取り出したのは、筆だった。
「これで悪霊を封じる事はできるだろう。
それ以外は、霧だけど」
「問題ない、霧に対する対処方法も考えている」
それと共に、グリムは、そのまま部屋のドアを閉める。
「えっと、グリム」
「あの悪霊を相手に戦うには、呪いを解除を続けないといけえない」
「えっと、はい」
それは理解できる。
だけど、なぜ、グリムがこちらに近づくのか疑問に思う。
「原理は未だに分からない。それは、君自身の正体が分からないのもある。
まぁ、どちらにしても」
そう言いながら、グリムは、僕をそのまま押し倒す。
「君と行為が必要だからな」
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