※この作品はR-18です。

俺は姫属性で、ヒロインはヒーローです   作:ボルメテウスさん

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知識で閉じ込めて、閉じ込められて

「ほぅ、まさか、ここまで準備していたのか」

 

そう言いながら、僕に確かめるように、グリムが呟く。

この試験を始める前、僕は既に準備を行っていた。

試験で、何が起きるか分からない。

だからこそ、あらゆる準備を行っていた。

その状況が、今、物語っている。

 

「あぁ、どんな試験になるのか分からない。

ならば、どんな事になっても良いようにとことん準備した」

 

この船の内部が、どんな風になっているのか。

その結果、僕は、この選択肢を選んだ。

アイアンワークスの中にある洞窟。

訓練を行う為に、用意されているこの場所はかなり広い。

それこそ、迷路のようになっている。

だからこそ、閉じ込める事ができる。

 

「私をここに誘い込んだという訳か。

しかし、私がここに来る可能性もなかったと考えないのか?」

「身を隠す場所として、このアイアンワークスで、最も隠れやすいのはここだからね」

「そこまで、把握したという訳か」

 

それだけ言うと、グリムは呆れるように言う。

それと共に、僕は既に疲れ切った。

 

「まぁ、この狭い場所でも、グリムから尻尾が取れるかどうかは賭けだったけど」

「上出来だと言っておこう。君は、本当にここまで来れたのだと」

 

そう、グリムは言う。

 

「それと、ここで君に問いたい。私とデボネア、どちらと一緒にいたい」

「デボネアさんがいない場で」

「あぁ」

 

そう、グリムはこちらを見つめる。

 

「・・・僕は、恋愛の事は、本当に分からない。

だけど、正直に言うと、デボネアさんはとっても明るくて、楽しいと思う」

「・・・そうだな」

「だけど、それ以上に、グリムと一緒にいた冒険は本当に楽しかった。

だから、もしも、これからも」

 

それだけ言うと、グリムは笑みを浮かべていた。

それは、普段は無表情に近い彼女からしたら、本当に珍しい笑顔だった。

 

「・・・さて、私はここに閉じ込められた以上、脱出するには時間がかかる。

そして、おそらくは他の参加者はここには来れないだろう」

「えっ、いや、僕は一応脱出手段は「まぁ、それは後々で良いだろ」あれ、グリム」

 

グリムはそう言う。

僕はすぐに脱出手段である道具を取り出そうとしたが、グリムは瞬時に取り上げた。

 

「こんな狭い所、逃げる手段がない以上は、仕方ない」

「あぁ」

 

これは、まずい。

閉じ込めたつもりが、むしろ閉じ込められた状況だ。

既に、脱出手段はグリムに盗られた。

そして、脱出する為の道具もない。

それは、つまりは。

 

「まぁ、残り時間が終わるまでの間、しばらくは休憩するか」

 

反対に、獲物として、囚われる。

そういう意味であった。

次回作のジャンルは

  • 時代劇
  • 世紀末
  • ロボット
  • カードゲーム
  • ファンタジー
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