島に辿り着いた。
その周辺の多くは、これまで見た事のない物が多く並んでいた。
同時に、少し見れば、グリムがこれまで使ってきた道具も見た事がある。
「ここが」
「あぁ、狩人組合の本部だ。
ここで狩人達は、任務で必要な道具や依頼を受ける事になる」
そう、グリムは俺に乗りながら、説明する。
同時に、そんなグリムを見つめるような視線が多くあり、俺はどこか居心地が悪い。
「やっぱり、グリムが有名人なのか、結構見られる」
「まぁ、気にするな。こんなの、これからは当たり前になるからな」
それは、つまりグリムと一緒に行動する事になる。
「まぁ、別に、それは苦じゃないけど」
「それは良かった」
聞こえた声。
僕はすぐに振り返る。
先程まで、確かに感じていたグリムの重さが無くなった。
同時に見れば、そこは白い部屋。
「ここは、もしかして」
「そう、あなたがこの世界に始めて来た時に、訪れた場所」
同時に見つめれば、そこには僕がこの世界に来た時に最初に会った人物がいた。
今、思えば、その赤頭巾は、グリムが身に纏っている物と似ている。
彼は、その手にある本を次々と書きながら、僕を見ていた。
「・・・もしかしてだけど、あなたが僕をこの世界に呼んだんですか?」
「それは違いますね」
僕はこれまで気になった事を思わず聞いてしまう。
それに対して、目の前にいる人物は首を横に振って、答える。
「あなたは本来、ここに来るかどうかも分からない人だった。
だけど、来たという事は、おそらくは事故でしょうね」
「事故?」
それはどういう意味か気になった。
「だからこそ、私はあなたの身を守る為に彼女にシナリオを与えた」
「シナリオ?何を言っているんだ?」
「今のあなたに記憶は無くても仕方ない。
まぁ、私があなたとグリムの出会いを導いた存在とでも思ってください」
それだけ言いながら、そのまま彼は、本をこちらに見せる。
僕は、そのままゆっくりと、それがどういう意味なのか、確認するように見つめる。
「500年前、竜が存在した。竜を倒す為に、人間達は、竜を殺す為の剣を造り出した?」
そう、書かれたのは日本語。
この世界に来た時から、あまり見る事のなかった文字に僕は驚きを隠せなかった。
「・・・やはり読めるようですね。そして、おそらくは」
「ちょっどういう事なの?」
「今は、そのまま冒険して下さい。
進んだ先には、きっと、望む物がありますから」
確認したかったが。
「どうかしたのか?」
「えっ?」
気づけば、先程と変わらない場所だった。
誰かと話していたはずなのに、一体。
それと共に、僕は振り返る。
この島で一番厳重そうな場所。
なぜ、あそこに目を向けたのか、僕は、この時は分からなかった。
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