※この作品はR-18です。

俺は姫属性で、ヒロインはヒーローです   作:ボルメテウスさん

43 / 64
白い部屋

島に辿り着いた。

その周辺の多くは、これまで見た事のない物が多く並んでいた。

同時に、少し見れば、グリムがこれまで使ってきた道具も見た事がある。

 

「ここが」

「あぁ、狩人組合の本部だ。

ここで狩人達は、任務で必要な道具や依頼を受ける事になる」

 

そう、グリムは俺に乗りながら、説明する。

同時に、そんなグリムを見つめるような視線が多くあり、俺はどこか居心地が悪い。

 

「やっぱり、グリムが有名人なのか、結構見られる」

「まぁ、気にするな。こんなの、これからは当たり前になるからな」

 

それは、つまりグリムと一緒に行動する事になる。

 

「まぁ、別に、それは苦じゃないけど」

「それは良かった」

 

聞こえた声。

僕はすぐに振り返る。

先程まで、確かに感じていたグリムの重さが無くなった。

同時に見れば、そこは白い部屋。

 

「ここは、もしかして」

「そう、あなたがこの世界に始めて来た時に、訪れた場所」

 

同時に見つめれば、そこには僕がこの世界に来た時に最初に会った人物がいた。

今、思えば、その赤頭巾は、グリムが身に纏っている物と似ている。

彼は、その手にある本を次々と書きながら、僕を見ていた。

 

「・・・もしかしてだけど、あなたが僕をこの世界に呼んだんですか?」

「それは違いますね」

 

僕はこれまで気になった事を思わず聞いてしまう。

それに対して、目の前にいる人物は首を横に振って、答える。

 

「あなたは本来、ここに来るかどうかも分からない人だった。

だけど、来たという事は、おそらくは事故でしょうね」

「事故?」

 

それはどういう意味か気になった。

 

「だからこそ、私はあなたの身を守る為に彼女にシナリオを与えた」

「シナリオ?何を言っているんだ?」

「今のあなたに記憶は無くても仕方ない。

まぁ、私があなたとグリムの出会いを導いた存在とでも思ってください」

 

それだけ言いながら、そのまま彼は、本をこちらに見せる。

僕は、そのままゆっくりと、それがどういう意味なのか、確認するように見つめる。

 

「500年前、竜が存在した。竜を倒す為に、人間達は、竜を殺す為の剣を造り出した?」

 

そう、書かれたのは日本語。

この世界に来た時から、あまり見る事のなかった文字に僕は驚きを隠せなかった。

 

「・・・やはり読めるようですね。そして、おそらくは」

「ちょっどういう事なの?」

「今は、そのまま冒険して下さい。

進んだ先には、きっと、望む物がありますから」

 

確認したかったが。

 

「どうかしたのか?」

「えっ?」

 

気づけば、先程と変わらない場所だった。

誰かと話していたはずなのに、一体。

それと共に、僕は振り返る。

この島で一番厳重そうな場所。

なぜ、あそこに目を向けたのか、僕は、この時は分からなかった。

次回作のジャンルは

  • 時代劇
  • 世紀末
  • ロボット
  • カードゲーム
  • ファンタジー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。