「以上が、この魔物の特性についてです」
そう、アティ先生からの授業を終えた。
「終わったぁ」
よくやく終わった事に対する安堵で、倒れる。
「それにしても、君の知識は凄いですね、本当に。
今までに無い視点は、私も勉強になりました」
「そっそうですか」
そう言ったアティさんの言葉に対して、僕は思わず頬を赤くする。
こういうタイプは、今まで周りにいなかった事もあり、少し照れ臭い。
「・・・ふむ」
そうしていると、グリムは何やら立ち上がる。
それと共に、すぐに出て行く。
「グリム?」
突然の行動に、僕は思わず首を傾げる。
それは、アディ先生も同じだった。
それから数分後、グリムが入って来た。
だが、その格好は何時もの格好ではなかった。
「授業を始めるぞ」
「えっと、グリムさん」
その格好は、いわゆる先生を思わせる格好だった。
知的な演出をする為なのか、眼鏡をつけており、スーツ姿であった。
「えっと、グリム、その格好は」
「なに、アティに対して、デレデレな状態の君を見たからな。少し対抗してな」
「ぐっグリム!?」
突然の事で、僕は思わず叫んでしまう。
「あはははぁ、グリムって、色々と変わったのね」
「まぁな、とりあえずは次は私が授業する。
という事で世話になったな」
「えっ、でもグリムは、その教え方はなんというか」
「なんだ?」
「雑な所があるような、ないような」
「あぁ、それは確かに」
グリムはかなりの知識量があるけど、それに反して教え方が途中で雑になってしまう所がある。
これまで、グリムが教えてくれた所を、今回のアティ先生の授業でようやく分かった所があるので。
「・・・まぁ、恋愛経験もない奴には仕方ないからな」
「そっそれを言いますか!」
グリムの一言に、アティは思わず叫んでしまう。
「おい、知っているか、アティはあまりにも完璧超人過ぎて、ほとんど恋愛経験がないんだぞ」
「それを今、言いますかぁ!」
そう言うと、先程までの落ち着いた印象から一変するように叫んでいた。
「うぅ、私だって、恋愛はしたいですよ。けど、相手がなかなかに」
そう言っていると、ふと、視線を感じた。
「渡さないぞ」
それに対して、グリムはアティ先生が何か言う前に止める。
「何も言っていませんよ!」
「視線で察した。
第一、彼はあのテクニックはかなり凄いぞ、お前ではとてもとても」
「やっやってみないと分からないじゃないですかぁ!!」
「あっあの、アティ先生!」
流れ的にやばいと感じた。
そして、それは当たってしまうだろう。
「だったら、証明してみると良い。
まぁ、その後は私が一番だと教えるがな」
「のっ望む所です!」
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