和の国での、鬼の姫と呼ばれる彼女達を無事に助け出す事が出来た。
それと共に、僕達は、この地の、とある話を聞いた。
「送り狼?」
「あぁ、この地で、貴殿達が言っていた人狼と似た種族だ。
夜の山道を行く者に背後から付いて来て、転んだりしたところを襲います」
「国によって、違うとは思っていたが、まさかそんな奴がいるとはな」
「やはり、厄介なのか、グリム?」
「あぁ」
その言葉と共に、グリムからの意見を聞く事にした。
「私達の国での人狼は、人影の中に隠れて、喰らう。
そして、この国での人狼は、闇夜の中で隠れる。
隠密に関しては、人狼よりも上だろう」
「なるほど」
国によって、その特徴が分かれるとなると、今後、相手するだろう人狼も厄介になる。
「グリム、それでどうするの?
今回は依頼はないようだけど」
「依頼はないが、特徴を知って損はないだろう。
何よりも、少し試してみたい事があるからな」
それと共にグリムが取り出したのは。
「「えっ」」
僕達は思わず呟いてしまう。
グリムが、鞄の中から、様々な武器を取り出すのは、慣れているつもりだった。
だけど、グリムが取り出した武器の数々の銃は、規格外だった。
「向こうだと、使えないこれらを使えるからな」
「グリム、もしかして、それが目的で」
「・・・」
なぜか、無言だ。
「とにかく、送り狼に関しては、ここから少し遠くの村に聞けば、早いと思います。
それと、あなたにはこれを」
「んっ?」
そうしていると、村長さんが持って来たのは、刀だった。
「えっと、これは」
「かつて、鬼を殺す刀です」
「えっ」
それに対して、僕は思わず叫んでしまう。
「といっても、遠い昔、人を喰らっていた同胞を殺した時代の刀です。
それに対して、我らは恨みはありません。
ですが、あなたのような方には、おそらくは今後必要になります」
「これが」
それと共に刀身を見てみる。
真っ赫に燃える炎を思わせる刀だった。
「かつての同胞は高い再生能力を持っている彼らの弱点。それは、人狼と同じく炎。
太陽の光を浴び続けた鉄によって造られ、特定の条件で変えたその刀を赫刀と呼んでいます」
「そんな刀が」
「本来ならば、発言は難しい。だが、長年、この里の者達の努力で発動できるようになった」
「それって、かなり貴重な刀じゃないんですか!?」
僕は、思わず聞いてしまう。
「それだけの恩をあなたは行ってくれた。
ならば、それの感謝の印です」
「といっても、僕は刀なんて、使えるかどうか」
「受け取っておけ」
「グリム」
そう迷っていると、グリムが、こちらに言う。
「感謝の印を素直に受け取っておけ」
「・・・そうだね」
グリムからの言葉に対して、僕も頷く。
「ありがたく、頂戴します」
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