この国において、武器はあまり発展していない。
それは、鬼の里の面々の様子を見ても分かる。
近距離での戦闘に関しては、他の国に負けない要素は大きいが、遠距離での攻撃を行う手段があまりにも少ない。
だからこそ、送り狼達に対する対抗手段はあまりにも少なかった。
そう、これまでは。
「ここが予定の場所か」
その姿は、子供の姿から大人の姿へと変わったグリムはそのまま構える。
それと共にミサイルランチャーを持ち、そのまま構える。
「ファイヤー」
その言葉と共に放たれたミサイルランチャーから放たれた無数のミサイル。
それは、送り狼達がいると思われる林に向かって、放たれる。
放たれたミサイルは、そのまま林に向かって、直撃する。
林は、そのままミサイルによって、炎が燃え上がる。
それによって、林の中の暗闇が炎によって、見える。
それはつまり、暗闇の中に隠れている送り狼達が見える事だった。
「さて、それでは蜂の巣にするか」
両手に持ち替えたのは、これまで使っていなかっただろうガトリングガン。
その狙いは、卑弥呼が予言していた位置だった。
いつ、襲い来るか分からない送り狼達。
だが。
「ふんっ」
グリムは、何も躊躇なく引き金を引く。
それと共にマシンガンから放たれる銃弾の嵐は真っ直ぐと放っていく。
それによって、送り狼達は次々と貫いていく。
「闇夜に隠れている事に特化している分、どうやら再生能力は人狼よりも低いようだな」
そうしている間にも、グリムに近づく気配。
それに対して、振り向くと共に、そこにいたのは人狼。
大きさとしては、グリムと同じぐらいの体格であるが、その手には剣を持ち、真っ直ぐとグリムに向けて、放とうとした。
そちらの方に防御をすれば、送り狼達の大軍に襲われる。
だからこそ。
「頼んだぞ」
「あぁ」
その剣を、僕が刀で受け止める。
「むっ」
「ぐっ、やっぱり強い」
これまで、幾度となく戦ってきた経験で、なんとか攻撃を受け流す事は出来た。
それでも、その敵の強さは確実に理解でき、僅かな実戦程度しか行っていない僕ではすぐに倒されるだろう。
だけど。
「ふんっ」
グリムは片手で、僕の援護を行ってくれる。
そのおかげで、目の前にいる人狼の攻撃はなんとか対処する事ができる。
「奴らめ、厄介な奴らを仲間にしたか」
「まぁ、依頼だからね、それにしても、あなたは一体」
「敵に対して、それを聞くか」
同時に剣を構える。
「ここでお前を殺さない理由にはならないからな」
「そうか」
それと共に僕もなんとか、刀を構える。
ここで死なない為にも。
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